「は…、え…、な、に…、言って…」
ドに言われたことを理解していくほど全身が熱くなっていって、混乱して泣きそうになりながら体が硬直した。
それを見てたドの目が大きく見開かれて、直後に砂になった。
「えっ、なんで!?」
「うるさいわ、五歳児! これは仕方ないだろ! なんだ、その反応は!? 可愛いが過ぎるが!?」
「かっ、わっ…、はぇッ…!? おまっ…!」
「ええい、忘れろ!! それより!」
ズアッ、と一気に復活したドが、その勢いのまま、また顔を両手で鋏んできて間近で目が合う。
「帰るぞ、ロナくん」
「か、帰るって…」
「さっきから言ってるだろ、あそこはもう私の、私たちの家なんだ。だから、帰ろう」
16.11.2025 14:14 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
きみの隣は絶対に譲らんからな! きみがどんなに目を反らしても、私は砂になってでも絡み付いて、きみと顔を合わせるぞ! 無視できないくらい煽り散らかして振り向かせてやるからな! 私から逃げられると思うなよ! だいたい、おかえりがイヤだとか、ご飯が美味しいとか、ジョとメビが可愛いとか、なんだその理由! 全部嬉しいから失くなるのがイヤなんだろ! 私たちのこと大好きすぎか!? 素直に寂しいからずっと傍にいて欲しいって言えないのか、情緒不安定ルドくんは!!」
早口すぎて、何を言われたのか理解するまで時間がかかった。でも、最後の言葉だけはなぜかよく聞こえて、顔が一気に熱くなった。
16.11.2025 14:14 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
アイツらなら喜んでお前のこと迎えてくれると思うし、お前もメシの作りがいが…」
「ふっっっざけるな!!!」
バシッ、と頭に何かが当たって砂が落ちてきた。ビックリして顔を上げたら、ドが見たことないくらい怒ってて思わず瞬く。手が砂になってたから、チョップでもして自爆したのか。
怒るドに呆然としていたら、今度は勢いよく顔を両手で挟まれた。
「これ私怒っていいだろ! なんだ、その理由は!? あそこはド城マークIIだって言ってるだろうが! 私にとってあそこはもう自分の家なんだから、出ていく訳ないって何回言わせる気だ! だいたい きみの相棒は私だろ! 私を追い出したあとは、どうする気だ!
16.11.2025 14:14 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
「お前、どうせそのうち俺に飽きて出ていくだろ。それなのに、毎日おかえりって言ったり、ご飯も作ってくれたりするし、そのご飯もかなり美味いし、ジョもメビも可愛いし…。それに慣れたらダメなのに、ダメになるから、自分で腕つねって独りになった時を思い出そうとしたんだよ。でも、お前が全然出ていかないから、痕が消えなくなって、だから化粧で隠してた」
「は…?」
「あと、お前に会わなきゃいいかと思って、わざわざ時間ずらして無理やりパトロールとか入れてたけど、みんなから帰れって言われて、もう疲れたんだよ。だからお前、早くうち出てけ。次の引っ越し先はサテとかショとかに頼んでみるから。
16.11.2025 14:14 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
「じゃあ、どういうことだ!」「お前さ、もう早くうち出ていけよ…」
「出ていかんって言ってるだろうが! 私の言葉を理解してないのか、このゴリラは!?」
「だから、そうじゃなくて…」
「せめてもう少し分かりやすく説明しろ、作家の先生だろ!」
ムカつくけど、ドの言うことも一理あるから少し考えて、組んだ両手に額を乗せて小さく溜め息を吐いた。ドの顔なんて見れないまま、小さい声で答える。
「お前、どうせその内うちを出ていくだろ。なのに、お前が毎日おかえりとか言うから…」
「は?? ねえ、本当に話が見えないんだけど、なんの話?」
ずっと とぼけた態度のドに、両手で顔を覆ってデカイ溜め息を吐く。
16.11.2025 14:14 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
「はあーっ!? 関係大有りだが! 絶対これと私を追い出そうとしてるの関係あるでしょ! それなのによく関係ないとか言えたな!?」
なんでこういう時は腹立つくらいに鋭いんだ。というより…
(…なんか、面倒臭ぇな…)
もう言い訳するのも面倒だ。どうせ隠してた傷はバレたんだし、これ以上隠すことなんてないし、もうついでだから、このまま出ていってもらった方が良いかも知れない。
「…お前だよ、これ付けたの」
「ファーーッ!? ウソ吐くの下手すぎルドくん、私にこんな痕付けられる訳ないだろ! つねったところで痕付ける前に死ぬわ! そもそも、つねろうとした時点できみにころされるわ!」
「そういうことじゃねえよ」
16.11.2025 14:14 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
「はあ? なんでそう思ったんだよ」
まさかバレるとは思ってなかったので驚いたら、ドが苛立ったような溜め息を吐いた。
「打撲っていうのは、当たった物の形に痣が出来る。それに大抵は円形だったり、大きくて数も多くない。きみの痣は小さくて多い上に、細長かったり曲がっていたりするだろう。これはつねった痣の特徴じゃないのか」
ハッキリと告げられた違いに呆然と瞬く。そういえば打撲の時とは少し違うと思っていたけど、これくらいの違いなんて誰も気付かないだろうと思ってた。
「それで、これは誰に付けられたんだ?」
「…お前に関係ないだろ」
16.11.2025 02:09 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
なんでドがこんなに食い付いてくるのか理解できなくて、適当に誤魔化せば良かったと少し後悔する。
とりあえず、さっきちょうどシャワーで薄く見えるようになったから、腕を軽くめくって見せてみたら、すぐに険しい顔になるドに少し驚いた。
「ねえ、これ…、打撲っていうより、まるでつねったみたいな痕に見えるんだけど、なんで? 誰にやられたの?」
15.11.2025 12:45 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
「は? 待って、もしかして今まで怪我とか隠してたの?」
「大した怪我じゃねえよ。だから気にすんな」
「するが? きみの大したことないって言葉、全く信用できないが??」
「さすがに化粧で隠せねえ怪我はVRCで手当てしてるから問題ねえって」
「待って、それすら私、聞いてないんだけど。もしかして会ってない間にお世話になった? でも、血の匂いなんてしてなかったはず…」
「ただの打撲みたいなもんだ。だから本当に大したことないって…」
「なら見せて。大したことないなら見ても良いでしょ?」
「なんでお前に見せなきゃいけないんだよ」
「見せないなら、今すぐここで服を脱がすよ」
「止めろ、変態クソ砂」
15.11.2025 12:45 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
「新ヨコからは出ていかなくても、俺のとこからは出ていくだろ。それから化粧道具は俺のだ」
「だから出ていかな、俺のだ!?!? 待って、きみ、ついにロナ子ちゃんになるの!?」
「はあ!? ならねえよ! 何言ってんの、お前」
「ならこの化粧、何に使ってるの!?」
「まあ…、ちょっとな…」
「ほらっ、やっぱりロナ子ちゃんになろうとしてるじゃん! もしかしてついにフクさんにチョン切られたのか!?」
「ロナjr.はまだ無事じゃ! 女装用の化粧じゃねえ!」
「えっ、じゃあ本当に何に使ってるの???」
「んー…、まあ、ちょっとした怪我を隠すのに化粧がいいって読んだから」
15.11.2025 12:45 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
怒鳴るドにますます分からなくて、怪訝な顔になる。
「パトロールに決まってるだろ」
「休日にも居ないだろ!」
「スナバで原稿やってんだよ。お前に邪魔されるより捗るし」
「なら、この化粧道具はなんだ!?」
「お前っ! なんでそれ見つけた!?」
「最近のきみの行動が怪しすぎるんだよ! 大方、綺麗なお姉さんにでも唆されて私を追い出そうとしてるんだろうが、出ていく訳ないだろ!」
「いや、出ていくだろ。あと綺麗なお姉さんってなんだ、ボケ」
「出ていかんわ! 何回言わせる気だ! お姉さんから化粧道具預かっといてよく言い訳できると思ったな!」
15.11.2025 12:45 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
冷や汗を流して慌ててギルドに駆け込む。
そうしたら最近ロナからドの次の居場所になって欲しいと相談されていた話を聞き、本気で彼女が出来て追い出されると思い、さらに必死にロナを探した。
ロナはパトロール中に陸クリが噴水で濡れて巨大化し暴れてるのを何とかして、全身水浸しになり、仕方がないと近くのマン喫でシャワーを借り、ついでに全身洗ったら化粧が少し落ちて、うっすら見える大量の痣にちょっと苦笑した。
服は途中で買ったものに着替えて、コスも出来ないしと公園で時間を潰してた。
そこにドが来て、慌てた様子に首を傾げる。
「ド、どうした?」
「どうしたじゃない! きみ、最近夜はどこに行ってるんだ!?」
15.11.2025 12:45 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
と答えたら、なぜかみんなにドン引きされて、疲れてるみたいだから早く帰れとギルドを追い出された。
家に帰ったらまたドがおかえりを言ってくれるんだろうけど、それが聞きたくなくて朝方まで無理やりパトロールを続け、帰ったら寝てたドにホッとする。
こうすればいいのかと気付いたロナは翌日から毎日、昼間にしっかり寝て、夕方のドが起き出す前からパトロールに出掛けて、朝方のドが寝たあとに帰る生活を続けた。
休みの日でもPCを持ってスナバへ行きドから逃げてる。
当然ドも気付いているけど、何が原因かさっぱり分からなくて、ロナの机やら何やらを漁ってヒントを得ようとしたら化粧道具を見付け、もしや童貞ルドに女性の影かと
15.11.2025 12:45 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
と聞いていた。それに驚いたドが
「何言ってるの、今さら出ていく訳ないでしょ」
なんて笑った。でも、今までのドの言動からして全く信じられなくて、つい落ち込んで返事をした。
「え、もしかして、まだ私を追い出そうとしてる? 絶対イヤだからね」
というドの言葉も、まだ新ヨコで遊びたいんだな、程度にしか聞こえない。
ギルドでサテやショに
「誰か、ドの次の居場所になってやってくれねえ?」
と聞いて回り、どうした、ケンカしたのかと慌てて聞かれるから首を傾げて否定し
「アイツがいつまでも俺んトコにいる訳ないだろ。でもアイツ、まだ新ヨコには居たいみたいだから、引っ越し先ぐらいは候補作っておいてやろうかと思って」
15.11.2025 12:45 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
ドラロナメモ。
だんだんドを好ましく思って、おかえりがある生活に慣れてきてしまったロナ。
でも、ドはいつか出ていくんだから、せめてその事だけは忘れないようにと、ドに惹かれたり安心したり、優しくされた時なんかに、コッソリ自分の腕や足をつねって、痛みで独りの時を思い出そうとする。
少しずつ回数が増えて、痣が消えなくなってきて、ドに見つかった時に心配までされたから隠し方を覚えていく。
化粧道具をコッソリ買って痣を隠して、気付いた時には腕も足も痣だらけで、シャワーを浴びながら溜め息を吐く。
いっそ、早く出ていってくれないかな、なんて思っていたら、不意にドを見て
「お前、いつ出ていくんだよ」
15.11.2025 12:45 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
ドはそれも知っていたし、真祖になったら自分とは別になってしまうから、何があってもロナを真祖になんてしてやらないと密かに思っていた。
ロナは別に真祖になる気はないし、自分が真祖になれるとは思ってないから、あとからおじいさまにその事を聞いても、このままドと一緒にいるって答えてくれる。
15.11.2025 00:44 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
実はそれ以来さらに少しだけ自己犠牲が増えた。
ドも薄々気付いているから、最近の依頼は危険なものほど付いて行くようにしてた。
無意識でも無自覚でも、ドのことを頼りにしてるというロナの行動に少しの嬉しさと、もっと自分を大事にしろという怒りがない交ぜになって、たまにロナを不機嫌な顔で見る。ロナは全然分かってないから、たまに真顔で見てくるドに戸惑いながら、ちょっとどぎまぎしてた。
転化後はすぐさまウスやおじいさまにバレてめちゃくちゃ大歓迎される。何ならおじいさまに相談した頃から、ずっとソワソワ待ってた一族。
ロナなら真祖になれるほどの力を持っているけど、竜の一族に入ることにしたから、真祖にはなれない。
15.11.2025 00:42 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
書き忘れ設定。
タコには各足に脳があり、それを全て撃ち抜かないと足は何度でも再生する。
さらに核である心臓は3つもあり、ロナは一瞬でその全てを撃ち抜いた。それに気付いたのは半とドだけ。
最初は本能的に飛べたけど、飛ぶのと同時にリロードできるほど慣れてはいないから、羽ばたかずに落ちるのも気にしないでリロードを優先した。
緊急時に絶対失敗したくないからおじいさまに相談したドが、吸血キにならないギリギリの量と頻度を確認して、ロナにもそれを説明して同意のもと飲んでた。
ロナはそれを、ドが安心するならって気持ちで飲んでたし、万が一のときはドが助けてくれるならって心のどこかで考えて、
15.11.2025 00:42 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
一回アプリ落ちで消えたドロを、悔しいからさらに詳細に書いて投稿してやった。
おかげで満足できたよ、腹は立つけどありがとう。
でもまたツリー途中で落ちたら許さない。
せめて先に何か合図をちょうだい。そうしたらすぐに投稿して保存しとくから。
タイミング悪すぎて泣くぞ。
14.11.2025 16:18 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0
「私にしてはかなり早かっただろッ」
またいつも通りに言い合いを始めた二人に呆然とし、マリが吹き出して笑ったから、みんなも釣られて笑って、無事に解決した。
その後、逃げ遅れた市民が必死に謝るが、苦笑しながら謝罪を断るロナ。
それでも自分のせいだと泣く市民に、少し悩んだあとコッソリ耳打ちした。
「本当は、転化なんていつしても良いって思ってたんだ。アイツの傍に居られるなら、それも悪くないって。けど、お互い意地になってたから、あなたのおかげで良いきっかけになりました。だから、もう謝らないで下さい」
少し照れながら笑う顔に、驚いて何度も瞬きした市民は、ようやく笑って礼を言った。
終。
14.11.2025 16:15 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
何も知らない彼らは二人のことを心配して聞いてくれているが、これについてはとうの昔に話は着いていたから、二人とも笑うしかなかった。
「勝手じゃないよ、私はずっと前に許可を貰ってるから」
「さすがに勝手にやられたらもう殴ってるわ」
「は…?」
戸惑う彼らに数年前の会話の末、万が一のときは転化する許可をだしていたこと、約束は緊急時限定のために実はほんの少しずつドの毒に体を慣らしていたこと、今回の死ぬ直前、ちゃんと最後に転化することを自分の意志で決めたことを説明した。
「ロナ君が手を伸ばしてくれて良かったよ」
「お前はもっと早く走れよ。もう少しで本当に死ぬとこだったぞ」
14.11.2025 16:15 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
誰もロナになんと声を掛けたらいいかで迷っている中、ドだけが堂々と歩いてロナに近付いていった。
「ロナ君、お疲れさま。どう? 転化した感想は」
「ん~、まだよくわかんねえ。でも、なんか今、すげえよく見える」
「私たちは夜目が利くからね」
なんて会話を交わしたあと、目の前に立ったドに困ったように笑った。
「ほら、万が一の保険、役に立っただろう?」
「まあな」
少し照れ臭そうなロナに、仕方がないと溜め息を吐く。
そんな二人のいつも通りなやり取りに、ハッと気付いて慌てて駆け寄ってくる退治人と吸隊たち。
「どういうことだ、ド!?」
「なんでロナを勝手に転化させたんだ!?」
14.11.2025 16:15 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
「オイッ、足が全部落ちたぞ!」
「ウソだろ!」
「いま何発撃った!?」
明らかに聞こえた発砲音と、撃ち抜かれた足の数が合わない。
だが、周りが叫んでる間にロナは、羽ばたくことなく落下し続けながら手早くリロードをした。
悲鳴を上げながら蠢くタコに近付いたところで、また銃を構える。
─ドドンッ!
銃声が二発響いたあと、タコが更なる悲鳴を上げながら塵となり崩れていった。
その上に身軽く着地したロナを、全員が唖然として見た。
煌めく銀髪はそのままで、瞳が怪しく朱に輝いていた。先ほど穴を開けられた腹は、服だけが血に染まり破れていたが、ロナ自身には傷一つ残っていなかった。
14.11.2025 16:15 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
「全員、退けぇええええッ!!」
「ロナ君!!」
一瞬で立ち直ったロナが走り出したと同時に、タコがロナの威圧感に恐怖し、足を全てロナに向けて攻撃してきた。
ロナが足を着く度に地面が割れて加速していき、向かってくるタコ足は捻りながら片手で払い、そのままジャンプして逆さまになりながら両手でタコ足を弾き、さらに半回転して体勢を戻したら生えたての羽根を広げて一気にタコの頭上へと飛び上がった。
それを追って、またタコ足が全て延び上がってくるのを、ロナは空中で反転し真下のタコへ向け銃を構えて待った。
一秒にも満たない時間で複数のタコ足を一気に撃ち抜いた。
─ドドドンッ!
『ギィイイイイッ!!』
14.11.2025 16:15 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
ヒナの悲鳴のような声に振り返ったメンバーは驚愕の声を上げた。
だが、まだタコは暴れ続けていて誰も止められない。
ロナたちに気を取られたせいで数人がタコに吹っ飛ばされ、このままじゃマズイと全員が覚悟を決めた瞬間、ロナの悲鳴が響き渡る。「あ"、ぁ"あ"ッ、アァ"ア"アアァア"ア"!!!」
「ロナ!!」
ロナの体が激しく痙攣を起こし、ロナを中心に風が吹き荒れた。
(これはっ、まさか女帝と同じ!?)
ドすらも予想外だった急激な変化に他のメンバーも巨大タコの吸血キも、全員がロナを見て動きを止めた。
砂になりかけながら見守る中で、ロナの腹の傷が見る間に再生し、悲鳴が止まった直後、バチッと目が開いた。
14.11.2025 16:15 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
直後、ロナの腹をタコ足が貫いて、胃からせり上がる血を大量に吐き出したロナ。
「ロナッ!」
「ロナ君!!!」
あまりの光景にショックを受け再び動けなくなったメンバーに代わり、影で様子を見ていたドが誰より大きい声で名前を呼んで、必死に駆け出した。
そのドと目があったロナは無意識に笑いながら手を差し伸べた。
まるで、一緒に行こうとでも言うかのように差し出された手はしかし、タコ足が動いたことでロナの体が宙に浮き、ズルリと抜け落ちて地面に強く叩き付けられた。
そこにようやく駆け付けたドが、ロナを抱え上げ、迷うことなくその首筋に噛み付いた。
「ドラ!? 何をしているんだ!!」
14.11.2025 16:15 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0
(まあ…、怪我しても死ぬことがなければ本当に意味のない話だし…)
「…分かった、そん時はお前の好きにしろ」
なんて会話をしてから数年後、街中に巨大なタコのような吸血キが現れ、大暴れした。
タコ足は筋肉の塊で、その素早い動きと重い一撃に退治人たちも吸隊も全員が苦戦を強いられいていた中、逃げ遅れて隠れていた市民が瓦礫に追いやられて飛び出してしまった。
「うわぁああああッ!」
「えっ!?」
「なんで!」
「まずいぞ!」
全員が市民に気を取られた瞬間、タコ足が鋭く一直線に市民へ向かっていった。
全員が守るか攻撃かで迷い体が硬直した一瞬、ロナがすでに走り出していて咄嗟に市民を突き飛ばした。
14.11.2025 16:15 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
さっきまで呆れて溜め息まで吐いていたのに、振り向いて軽く睨んでくるドが、滅多に見ない真剣な顔で、不覚にもドキリとさせられた。
「し、にそう…、な、とき…」
「きみは強いから死なないとか言うけど、実際はこんな大怪我だって負うんだ。私と違って一度死んだら復活しないんだぞ。その時に、私に何もせずただきみが死んでいくのを見てろって言うつもりか?」
「いや…、それは…」
「だから、これは口約束だ。きみが怪我をしなければ何の意味もない話で終わる。だけど、本当に万が一のときは、私は躊躇わない。絶対にきみを吸血キにする」
真っ直ぐに射抜いてくる目に、拒否権はなかった。
14.11.2025 16:15 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
「別じゃないよ。多少の怪我なら私も我慢するけど、今日みたいな怪我して、心配かけて、最悪の場合だって十分考えられるでしょ。それをきみは蔑ろにするの?」
「はあ? いや、てか、心配って…」
「なに、私が心配しないとでも?」
「だってお前、いっつもバカにしてくるし…」
「あのね、バカにするのはポンチ関連だけだよ。こんな怪我してるきみをバカにするほどイカれてないから」
「も、もしかして…、さっきから怒ってるのも…?」
「今か。つくづく人の心配が理解できないんだな、この若造が。だから万が一の保険で転化させるって言ってんだよ」
「万が一ってなんだよっ」
「きみが死にそうな時」
14.11.2025 16:15 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
ドラロナメモ。
ある日、ちょっと大きめの怪我をして帰ってきたロナに、不機嫌になりながら手当てをしたド。
救急箱をしまいながら
「ねえ、万が一のときは私、きみのこと転化させるから」
なんて軽く言う。
「はあ!? なに勝手に転化させようとしてんだ!」
と怒るロナだけど、ドは素っ気ないまま
「勝手じゃないでしょ、今言ったんだから」
なんて返して、ロナの隣に座るけど肘掛けに寄りかかって掌に顎を乗せて向こうを向いたまま。
「屁理屈言うな、俺はしないからな」
「きみが怪我しなかったら意味のない話でしょうが。それとも、自信がないのかい?」
「うるせえ、あるわ! でも、それとこれとは別だろ!」
14.11.2025 16:15 — 👍 5 🔁 1 💬 1 📌 0
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キバナさまの絵を描くアカウント
音鳴K介の日常 成人済/健全ジャンル
バリカッコイイキバナさまを描けることを目指し
ナックルシティのお隣の6番道路で修行中!
※日々の雑多な呟きもここで。
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