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#宿虎ワンドロ
第56回
お題①日本昔話
「鶴で恩返し」

27.03.2025 13:09 — 👍 22    🔁 6    💬 1    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第56回
お題①日本昔話
「かぐや姫」

25.03.2025 13:48 — 👍 19    🔁 2    💬 0    📌 0
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🌟第56回 宿虎ワンドロ🌟
期間:3/25(火)〜3/31(月)
お題:
①日本昔話
②炭酸飲料

#宿虎ワンドロ
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いつもご参加ありがとうございます!

第56回の期間中であれば、1つ前(第55回)のお題作品RTさせていただきす。

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↓開催概要↓

25.03.2025 06:12 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 0
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🌟第55回 宿虎ワンドロ🌟
期間:3/17(月)〜3/23(日)
お題:
①プレゼント
②動物園

#宿虎ワンドロ
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17.03.2025 03:47 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第54回
お題①包み込む

包み込むというよりがっしり執着してしまっただ…

13.03.2025 12:58 — 👍 24    🔁 9    💬 0    📌 0
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🌟第54回 宿虎ワンドロ🌟
期間:3/5(水)〜3/16(日)
お題:
①包み込む
②芽吹き

#宿虎ワンドロ
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06.03.2025 09:45 — 👍 0    🔁 1    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第53回(遅刻) お題【人形】
🐱宿虎

🐯『助けてくれたお礼にって貰ったのに即行でボロボロにされた…悪戯できないよう隠してたのに…』
🐱👅『(知らない匂いが付いてて不愉快だ)』

04.03.2025 04:20 — 👍 35    🔁 10    💬 0    📌 0
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🌟第53回 宿虎ワンドロ🌟
期間:2/24(月)〜3/2(日)
お題:
①メッセージアプリでいちゃつく
②人形

#宿虎ワンドロ
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24.02.2025 00:45 — 👍 2    🔁 3    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第52回

20.02.2025 12:32 — 👍 3    🔁 2    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第52回
お題②猫化・猫科

18.02.2025 13:55 — 👍 18    🔁 3    💬 0    📌 0
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(5/5)

08.02.2025 02:18 — 👍 2    🔁 1    💬 0    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
付記に「医者、看護師」、「Gojo_Yuji」と記載されています。
画像情報:generated by 新書ページメーカー / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 「ほい。これ患者のカルテ」
「ん」
 真夜中のナースステーションで、看護師である悠仁と医者である宿儺はそれぞれ仕事をしていた。他の看護師たちは皆出払っており、珍しく二人だけの時間となっていた。
 時刻は午前二時を少し回っており、昼間の喧騒はすっかりと鳴りを顰め、静寂が辺りを満たしていた。
「悠仁…」
「ん? 何?」
 カルテに目を落としながら、宿儺は悠仁に声をかけた。
 パソコンと睨めっこしていた悠仁は宿儺に向き合った。瞬間、
 「んっ」
 口付けが交わされ、口いっぱいに宿儺が侵入してきた。まるで生き物のように蠢くそれは、逃げ惑う悠仁の舌を捉え、絡め合った。
「んむっ…んぅ…んんっ」
 上手く呼吸をすることができない悠仁は、必死に男の体を引き離そうと体を押した。しかし、効果は得られず苦しさだけが残った。
 どれくらいそうしていただろうか。酸欠で目の前が暗くなり始めた頃、漸く口を離された。
 急に体に大量の酸素が入ってきて、悠仁は何度もむせ返った。
「宿儺何すんの!」
 生理的な涙を浮かべつつ、口論すれば「二人になれる時間などそうないからなぁ」と何処か楽しげな声が返って来て、悠仁は恨めしく思った。
 宿儺と付き合い始めて早三ヶ月。悠仁の心臓は

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「医者、看護師」、「Gojo_Yuji」と記載されています。 画像情報:generated by 新書ページメーカー / フォント:源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。  「ほい。これ患者のカルテ」 「ん」  真夜中のナースステーションで、看護師である悠仁と医者である宿儺はそれぞれ仕事をしていた。他の看護師たちは皆出払っており、珍しく二人だけの時間となっていた。  時刻は午前二時を少し回っており、昼間の喧騒はすっかりと鳴りを顰め、静寂が辺りを満たしていた。 「悠仁…」 「ん? 何?」  カルテに目を落としながら、宿儺は悠仁に声をかけた。  パソコンと睨めっこしていた悠仁は宿儺に向き合った。瞬間、  「んっ」  口付けが交わされ、口いっぱいに宿儺が侵入してきた。まるで生き物のように蠢くそれは、逃げ惑う悠仁の舌を捉え、絡め合った。 「んむっ…んぅ…んんっ」  上手く呼吸をすることができない悠仁は、必死に男の体を引き離そうと体を押した。しかし、効果は得られず苦しさだけが残った。  どれくらいそうしていただろうか。酸欠で目の前が暗くなり始めた頃、漸く口を離された。  急に体に大量の酸素が入ってきて、悠仁は何度もむせ返った。 「宿儺何すんの!」  生理的な涙を浮かべつつ、口論すれば「二人になれる時間などそうないからなぁ」と何処か楽しげな声が返って来て、悠仁は恨めしく思った。  宿儺と付き合い始めて早三ヶ月。悠仁の心臓は

いつだって爆発しそうなほどドキドキしていた、

 三ヶ月前、自分と同じ顔をした人間は三人いると言われているが、実際に三人会った人などこの世にいるのだろうか? なんて似つかわしくないことを考えながら、悠仁は街を歩いていた。季節はクリスマスということもあり、辺りはイルミネーションで輝いていた。しかし、それとは裏腹に悠仁の心は沈んでいた。三年付き合っていた男に振られたのだ。
 悠仁は言わばゲイであり、男しか愛せない人間だった。世間に認知し始めているとはいえ、そう簡単に付き合ってくれる人はいない。だから、フラれたことはショックだった。幸い女にモテない彼は異性の恋人ができることはなかったが、それでも一抹の寂しさを感じていた。
「はぁぁぁぁ…」
 盛大にため息を吐いた悠仁は、陰鬱な表情を浮かべながら家路に着いた。
 そして、家に帰ると真っ先に新しい恋人がほしいと願ったのだった。

♬.*゜

 翌日。病院に行くと、自分とよく似たーーしかしどこか異なる雰囲気をもつーーが自分の隣のデスクで仕事をしている姿が目に入った。
 新人さんかな? そういえば五条先生がそんなことを言っていたような…? と一人首を傾げていると、その男は立ち上がり、ツカツカと自分の目の前まで近づき「見つけたぞ。悠仁」とニヒルな笑みを浮かべた。

いつだって爆発しそうなほどドキドキしていた、  三ヶ月前、自分と同じ顔をした人間は三人いると言われているが、実際に三人会った人などこの世にいるのだろうか? なんて似つかわしくないことを考えながら、悠仁は街を歩いていた。季節はクリスマスということもあり、辺りはイルミネーションで輝いていた。しかし、それとは裏腹に悠仁の心は沈んでいた。三年付き合っていた男に振られたのだ。  悠仁は言わばゲイであり、男しか愛せない人間だった。世間に認知し始めているとはいえ、そう簡単に付き合ってくれる人はいない。だから、フラれたことはショックだった。幸い女にモテない彼は異性の恋人ができることはなかったが、それでも一抹の寂しさを感じていた。 「はぁぁぁぁ…」  盛大にため息を吐いた悠仁は、陰鬱な表情を浮かべながら家路に着いた。  そして、家に帰ると真っ先に新しい恋人がほしいと願ったのだった。 ♬.*゜  翌日。病院に行くと、自分とよく似たーーしかしどこか異なる雰囲気をもつーーが自分の隣のデスクで仕事をしている姿が目に入った。  新人さんかな? そういえば五条先生がそんなことを言っていたような…? と一人首を傾げていると、その男は立ち上がり、ツカツカと自分の目の前まで近づき「見つけたぞ。悠仁」とニヒルな笑みを浮かべた。

「…は?」
 意味がわからず、首を傾げると男は「何だ。覚えとらんのか? 宿儺だ」とあっさりと自分の正体を明かした。
「宿儺…」
 その言葉を呟いた瞬間、今まで忘れていた記憶が蘇った。
 今から十年ほど前。悠仁は宿儺という男と付き合っていた。当時高校に入って初めて出来た恋人だということに浮かれていた彼は、宿儺とことを心底愛していた。ずっとこの時間が続けばいいのにとさえ思っていた。
 しかし、それは突如として終わりを告げた。高校三年に上がってすぐ、彼は引っ越すことになってしまったのだ。
 急に訪れた別れに、悠仁は大きな喪失感を味わった。
 絶望に打ち砕かれそうな表情を浮かべた彼に、宿儺は告げた。

「必ず俺はこの地に戻ってくる。そしたら、また俺と付き合え」ーーと。
 そのことをすっかり忘れていた悠仁は一瞬呆気にとられたが、今度は同僚と付き合えることになったという事実に大喜びしたのだった。

 そして話は冒頭に戻る。

「宿儺はさぁ。なんで医者になったの?」
 自身の尻を撫で回す手を叩きながら、悠仁は尋ねた。確かあの頃の夢は消防士になることだったはずだ。だから、宿儺は知らないはずなのに。

「…は?」  意味がわからず、首を傾げると男は「何だ。覚えとらんのか? 宿儺だ」とあっさりと自分の正体を明かした。 「宿儺…」  その言葉を呟いた瞬間、今まで忘れていた記憶が蘇った。  今から十年ほど前。悠仁は宿儺という男と付き合っていた。当時高校に入って初めて出来た恋人だということに浮かれていた彼は、宿儺とことを心底愛していた。ずっとこの時間が続けばいいのにとさえ思っていた。  しかし、それは突如として終わりを告げた。高校三年に上がってすぐ、彼は引っ越すことになってしまったのだ。  急に訪れた別れに、悠仁は大きな喪失感を味わった。  絶望に打ち砕かれそうな表情を浮かべた彼に、宿儺は告げた。 「必ず俺はこの地に戻ってくる。そしたら、また俺と付き合え」ーーと。  そのことをすっかり忘れていた悠仁は一瞬呆気にとられたが、今度は同僚と付き合えることになったという事実に大喜びしたのだった。  そして話は冒頭に戻る。 「宿儺はさぁ。なんで医者になったの?」  自身の尻を撫で回す手を叩きながら、悠仁は尋ねた。確かあの頃の夢は消防士になることだったはずだ。だから、宿儺は知らないはずなのに。

「…両親がガンて死んだからだ。医者になれば、たくさんの患者の命を救える。だから、俺は医者になった。ただ、それだけだ」
 宿儺は淡々と答えると、悠仁を見つめた。どうやら同じような質問をしたいらしい。
「俺は…じいちゃんが死んで、最初は医者になろうと思ったんだ。でも、学力足りなくてなれなくて…だからせめて、手伝える人になろうって決めたんだ
。だから、看護師になった」
 その言葉に宿儺は「なら、お前はら随分とラッキーな奴だな」と笑った。
 悠仁は言われた言葉の意味がわからないのか、 「何で?」と首をかしげた。
 相変わらず鈍感な奴だなぁ。と宿儺は内心苦笑しつつ、彼の耳元に口を寄せると「お前とまたこうして出会えたからだ」と囁いた。
 数秒の沈黙の後、悠仁はまるでゆでダコのように顔を赤くした。 
 「もしお前が医者になっていたら、俺たちはライバル同士になっていただろう。そして、俺は本気でお前を潰そうとしていたに違いない。しかし、お前は薬剤師になったのだ。俺がお前を潰す理由は無い」
「そ…… そうなの…かな?」
「ケヒヒッ運命だなァ」
 嗜虐的な笑みを浮かべた男は、再び口付けようと唇を寄せた。しかし、
 
「ごめんなさい。患者さんの対応に手間取っちゃって」
 病院の院長が早足で戻ってきてしまったことで、

「…両親がガンて死んだからだ。医者になれば、たくさんの患者の命を救える。だから、俺は医者になった。ただ、それだけだ」  宿儺は淡々と答えると、悠仁を見つめた。どうやら同じような質問をしたいらしい。 「俺は…じいちゃんが死んで、最初は医者になろうと思ったんだ。でも、学力足りなくてなれなくて…だからせめて、手伝える人になろうって決めたんだ 。だから、看護師になった」  その言葉に宿儺は「なら、お前はら随分とラッキーな奴だな」と笑った。  悠仁は言われた言葉の意味がわからないのか、 「何で?」と首をかしげた。  相変わらず鈍感な奴だなぁ。と宿儺は内心苦笑しつつ、彼の耳元に口を寄せると「お前とまたこうして出会えたからだ」と囁いた。  数秒の沈黙の後、悠仁はまるでゆでダコのように顔を赤くした。   「もしお前が医者になっていたら、俺たちはライバル同士になっていただろう。そして、俺は本気でお前を潰そうとしていたに違いない。しかし、お前は薬剤師になったのだ。俺がお前を潰す理由は無い」 「そ…… そうなの…かな?」 「ケヒヒッ運命だなァ」  嗜虐的な笑みを浮かべた男は、再び口付けようと唇を寄せた。しかし、   「ごめんなさい。患者さんの対応に手間取っちゃって」  病院の院長が早足で戻ってきてしまったことで、

#宿虎ワンドロ
(4/5)

08.02.2025 11:17 — 👍 2    🔁 1    💬 2    📌 0

失礼しました。
今回は第52回です。

13.02.2025 15:47 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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🌟第51回 宿虎ワンドロ🌟
期間:2/14(金)〜2/23(日)
お題:
①甘い香り
②猫科/猫化

#宿虎ワンドロ
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いつもご参加ありがとうございます!

第52回の期間中であれば、1つ前(第51回)のお題作品RTさせていただきす。

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↓開催概要↓

13.02.2025 15:46 — 👍 2    🔁 2    💬 1    📌 0
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🌟第51回 宿虎ワンドロ🌟
期間:2/3(月)〜2/9(日)
お題:
①医者、看護師
②眺める

#宿虎ワンドロ
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いつもご参加ありがとうございます!

第51回の期間中であれば、1つ前(第50回)のお題作品RTさせていただきす。

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03.02.2025 11:59 — 👍 4    🔁 2    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第50回
お題①蛇、巳

01.02.2025 10:53 — 👍 26    🔁 8    💬 0    📌 0
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🌟第50回 宿虎ワンドロ🌟
期間:1/27(月)〜2/2(日)
お題:
①蛇、巳
②節分

#宿虎ワンドロ
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第50回の期間中であれば、1つ前(第49回)のお題作品RTさせていただきす。

とうとう開催五十回に到達しました。

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27.01.2025 13:57 — 👍 0    🔁 1    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第49回
お題②釣り

26.01.2025 12:15 — 👍 20    🔁 7    💬 0    📌 0
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👅第49回 宿虎ワンドロ🐯
期間:1/20(月)〜1/26(日)
お題:
①雪像・氷像
②釣り

#宿虎ワンドロ
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第49回の期間中であれば、1つ前(第48回)のお題作品RTさせていただきす。

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20.01.2025 13:43 — 👍 2    🔁 2    💬 0    📌 0
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👅第48回 宿虎ワンドロ🐯
期間:1/13(月)〜1/19(日)
お題:
①閻魔
②ダイヤモンドダスト

#宿虎ワンドロ
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第48回の期間中であれば、1つ前(第47回)のお題作品RTさせていただきす。

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↓開催概要↓

12.01.2025 23:11 — 👍 3    🔁 2    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第47回
お題:①成人

「成人式での身長差」

11.01.2025 14:57 — 👍 21    🔁 8    💬 0    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
付記に「成人」、「Gojo_Yuji」と記載されています。
画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by 缙 徐 on pixabay / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 「宿儺宿儺! 何ボーっとしてるんだよ! 早く行こうぜ!」
 よく晴れた日の午後。袴に身を包んだ悠仁は、宿儺の腕を引いて走り出した。嬉しそうな表情を見せる兄の姿に、宿儺はやれやれと肩を竦めた。
 成人の日を迎えた今日、2人は大人としての1日を踏み出した。まさかこんな日が来るとは宿儺は思ってもみなかった。
 
 両面宿儺…自身は前世でそう呼ばれていた。それがどういう訳か悠仁の中で共に過ごすこととなり、そ最期は彼に敗れた。
 呪いではなく、人間になるという道もあった。でも、それを選ぶことはなかったし、後悔などしていなかった。だから、再び人として生まれたことにも驚いたし、隣にあの男がいることも驚愕した。
 悪いことは沢山した。カツアゲもしたし、殴り合いの喧嘩もした。その度兄には怒られたが、結局ぬるま湯に浸かったような日々を過ごすこととなってしまったのである。
 そして、気づけば二十年が経っていたなど、考えたくもない。
 
「はぁ…ウザッ」
 同い年の釘崎や、伏黒達と楽しそうに話す悠仁を見つめた後、宿儺は天を仰いだ。青い空は雲一つなく、まるで自分たちを祝福しているような気がした。
「宿儺ぁ。何してんだ?」
 気がつくと、隣に悠仁の姿があった。甘えたような声と上目遣いでこちらを見つめられ、彼は甘

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「成人」、「Gojo_Yuji」と記載されています。 画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by 缙 徐 on pixabay / フォント:源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。  「宿儺宿儺! 何ボーっとしてるんだよ! 早く行こうぜ!」  よく晴れた日の午後。袴に身を包んだ悠仁は、宿儺の腕を引いて走り出した。嬉しそうな表情を見せる兄の姿に、宿儺はやれやれと肩を竦めた。  成人の日を迎えた今日、2人は大人としての1日を踏み出した。まさかこんな日が来るとは宿儺は思ってもみなかった。    両面宿儺…自身は前世でそう呼ばれていた。それがどういう訳か悠仁の中で共に過ごすこととなり、そ最期は彼に敗れた。  呪いではなく、人間になるという道もあった。でも、それを選ぶことはなかったし、後悔などしていなかった。だから、再び人として生まれたことにも驚いたし、隣にあの男がいることも驚愕した。  悪いことは沢山した。カツアゲもしたし、殴り合いの喧嘩もした。その度兄には怒られたが、結局ぬるま湯に浸かったような日々を過ごすこととなってしまったのである。  そして、気づけば二十年が経っていたなど、考えたくもない。   「はぁ…ウザッ」  同い年の釘崎や、伏黒達と楽しそうに話す悠仁を見つめた後、宿儺は天を仰いだ。青い空は雲一つなく、まるで自分たちを祝福しているような気がした。 「宿儺ぁ。何してんだ?」  気がつくと、隣に悠仁の姿があった。甘えたような声と上目遣いでこちらを見つめられ、彼は甘

えたがっているのだと気づいた。
「どうした? 小僧」
 わざとあの頃と同じ呼び名で読んでやれば、悠仁は頬を赤く染め「その…式典が終わったら、一緒に…」とボソボソと話し始めた。
「おい。何を言っている? 聞こえんぞ」
 本当は聞こえているのだが、宿儺はわざと聞こえないフリをした。
「宿儺と一緒に酒が飲みたいの! あと、一緒に寝たいの!」
 彼らしく無い言葉の羅列に、宿儺は頬をひきつらせた。……こんなに甘えん坊だっただろうか? いやまぁ…ベットの上では甘えん坊で可愛いが。
 そんなことを頭の片隅で思っていると、慌てたように釘崎と伏黒がやって来た。
「ちょっと虎杖! 何一人で呑んでんのよ!」
「ダメだ。 完全に酔ってる」
 二人の言葉に首を傾げた宿儺だったが、彼がカップ甘酒を手にしていることと、少々話し方が舌っ足らずなことに気が付き、白目を向いた。
 「………」
 二十歳になった今日、宿儺はまた一つ悠仁の扱い方を知ったのだった。
 
 余談ではあるが、悠仁は酔いが覚めるとベッドの上にいて、目の前に猛獣がおり、足腰が立たなくなるまで滅茶苦茶にされたのだった。
そして、もうお酒は飲まないと胸に誓ったのだという。

えたがっているのだと気づいた。 「どうした? 小僧」  わざとあの頃と同じ呼び名で読んでやれば、悠仁は頬を赤く染め「その…式典が終わったら、一緒に…」とボソボソと話し始めた。 「おい。何を言っている? 聞こえんぞ」  本当は聞こえているのだが、宿儺はわざと聞こえないフリをした。 「宿儺と一緒に酒が飲みたいの! あと、一緒に寝たいの!」  彼らしく無い言葉の羅列に、宿儺は頬をひきつらせた。……こんなに甘えん坊だっただろうか? いやまぁ…ベットの上では甘えん坊で可愛いが。  そんなことを頭の片隅で思っていると、慌てたように釘崎と伏黒がやって来た。 「ちょっと虎杖! 何一人で呑んでんのよ!」 「ダメだ。 完全に酔ってる」  二人の言葉に首を傾げた宿儺だったが、彼がカップ甘酒を手にしていることと、少々話し方が舌っ足らずなことに気が付き、白目を向いた。  「………」  二十歳になった今日、宿儺はまた一つ悠仁の扱い方を知ったのだった。    余談ではあるが、悠仁は酔いが覚めるとベッドの上にいて、目の前に猛獣がおり、足腰が立たなくなるまで滅茶苦茶にされたのだった。 そして、もうお酒は飲まないと胸に誓ったのだという。

#宿虎ワンドロ

08.01.2025 17:37 — 👍 4    🔁 2    💬 0    📌 0
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#宿虎ワンドロ
第46回
お題:②初日の出

すいません!遅刻っす!

07.01.2025 13:06 — 👍 22    🔁 8    💬 0    📌 0
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👅第47回 宿虎ワンドロ🐯
期間:1/6(月)〜1/12(日)
お題:
①成人
②福袋

#宿虎ワンドロ
🧸🐅🧸🐅🧸🐅🧸🐅🧸🐅🧸🐅

第47回の期間中であれば、1つ前(第46回)のお題作品RTさせていただきす。

⚠過去のお題はLit Link参照

↓開催概要↓

06.01.2025 11:26 — 👍 3    🔁 2    💬 0    📌 0
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👅第46回 宿虎ワンドロ🐯
期間:12/27(金)〜1/5(日)
お題:
①団らん
②初◯◯(初詣、初日の出、初笑い、初夢etc)

#宿虎ワンドロ
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第46回の期間中であれば、1つ前(第45回)のお題作品RTさせていただきす。

⚠過去のお題はLit Link参照

↓開催概要↓

27.12.2024 13:55 — 👍 2    🔁 2    💬 0    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
付記に「月見風呂」、「Gojo_Yuji」と記載されています。
画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Zoltan Tasi on Unsplash / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 「はぁ~綺麗だなぁ」
 虎杖悠仁は月を見上げながら、貸切風呂を堪能していた。
「…何がだ?」
 すぐ隣にいた宿儺は首を傾げつつ、同じ月を見上げた。
 風流という言葉の意味を知らない宿儺は、悠仁の言葉を理解することができなかった。
「ん? 何って今日の次は綺麗って話だよ」と返すと、「…月などどれでも一緒だろう」と案の定予想通りの言葉が返ってきた。それに苦笑しつつ、悠仁は「こう言うのは綺麗っていうの」と答えたのだった。

 三泊四日の呪霊退治ツアー(五条命名)という名の任務に宿儺と共に強制参加させられた悠仁と宿儺は、山奥にある素泊まり施設に泊まっていた。
 宿儺は特級だし、早く仕事が終わるかもなーなんて考えていた悠仁だったが、予想よりもずっとずっと多い呪霊の数に苦戦を強いられた。そのどれもが準1級から特級レベルなのだから、無理もない話ではあるが、問題は以外にも宿儺の方だった。
 どうやらとっとと仕事を終わらせて、兄とイチャイチャしようなどと下世話なことを考えていたらしく、予定が狂ったと憤慨していたのだ。
 普段から女装させられたり、女物の下着を強制されたりと色んなことをさせられている悠仁は、正直なところ少し安心していたのだが。…相手は特級である。このままでは高専に帰った時にどんな酷い目に合うかわかったものではない。そう考えた彼は、こっそり高専に助けを求めたのだ。

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「月見風呂」、「Gojo_Yuji」と記載されています。 画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Zoltan Tasi on Unsplash / フォント:源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。  「はぁ~綺麗だなぁ」  虎杖悠仁は月を見上げながら、貸切風呂を堪能していた。 「…何がだ?」  すぐ隣にいた宿儺は首を傾げつつ、同じ月を見上げた。  風流という言葉の意味を知らない宿儺は、悠仁の言葉を理解することができなかった。 「ん? 何って今日の次は綺麗って話だよ」と返すと、「…月などどれでも一緒だろう」と案の定予想通りの言葉が返ってきた。それに苦笑しつつ、悠仁は「こう言うのは綺麗っていうの」と答えたのだった。  三泊四日の呪霊退治ツアー(五条命名)という名の任務に宿儺と共に強制参加させられた悠仁と宿儺は、山奥にある素泊まり施設に泊まっていた。  宿儺は特級だし、早く仕事が終わるかもなーなんて考えていた悠仁だったが、予想よりもずっとずっと多い呪霊の数に苦戦を強いられた。そのどれもが準1級から特級レベルなのだから、無理もない話ではあるが、問題は以外にも宿儺の方だった。  どうやらとっとと仕事を終わらせて、兄とイチャイチャしようなどと下世話なことを考えていたらしく、予定が狂ったと憤慨していたのだ。  普段から女装させられたり、女物の下着を強制されたりと色んなことをさせられている悠仁は、正直なところ少し安心していたのだが。…相手は特級である。このままでは高専に帰った時にどんな酷い目に合うかわかったものではない。そう考えた彼は、こっそり高専に助けを求めたのだ。

(勿論破廉恥なのとは隠した)その結果、一泊だけ別の温泉施設の入浴と宿泊を許されたのだった。秘境と呼ばれるそこは、そこよりもかなり高級で、悠仁は申し訳ない気持ちになった。とはいえ、これで計画を実行できる。今日一日宿儺には満足してもらって、自分の負担を少しでも減らそうと考えていた悠仁は、疲れた体に鞭を打ち、露天風呂に誘ったのだった。
「明日で終わりかー。結構長かったなぁ」
「…何だ? 物足りんのか?」
「んなわけねぇじゃん。もう懲り懲りだわ」
 このハードスケジュールをこなせる五条先生とかナナミンは、尊敬するわーーと一人呟いた悠仁に宿儺は「ほう? この俺がいるところでよく他人の名を口にできるなぁ?」と黒笑を浮かべた。
「はぁ? 本当のことを言っただけじゃん!」
 失念したと後悔しつつ、悠仁は彼が嫉妬深かったことを思い出し、冷や汗をかいた。以前、五条と二人で泊まりがけの任務に行った後、数日間監禁されたことを思い出したのだ。
「解せんな。どうやらしっかりと体に教え込んだほうがいいらしい」
「何でそうなるんだよ!!」
「俺以外の名前を出したお前が悪い」
「訳わかんねぇんだけど!」
 真冬の露天風呂にしばらく二人の喚き声が響き渡っていたが、やがてそれはピタリと止んだ。悠仁がのぼせたのだ。それにいち早く気がついた宿儺は彼をお姫様抱っこすると、その場を後にしたのだった。

 翌日。

(勿論破廉恥なのとは隠した)その結果、一泊だけ別の温泉施設の入浴と宿泊を許されたのだった。秘境と呼ばれるそこは、そこよりもかなり高級で、悠仁は申し訳ない気持ちになった。とはいえ、これで計画を実行できる。今日一日宿儺には満足してもらって、自分の負担を少しでも減らそうと考えていた悠仁は、疲れた体に鞭を打ち、露天風呂に誘ったのだった。 「明日で終わりかー。結構長かったなぁ」 「…何だ? 物足りんのか?」 「んなわけねぇじゃん。もう懲り懲りだわ」  このハードスケジュールをこなせる五条先生とかナナミンは、尊敬するわーーと一人呟いた悠仁に宿儺は「ほう? この俺がいるところでよく他人の名を口にできるなぁ?」と黒笑を浮かべた。 「はぁ? 本当のことを言っただけじゃん!」  失念したと後悔しつつ、悠仁は彼が嫉妬深かったことを思い出し、冷や汗をかいた。以前、五条と二人で泊まりがけの任務に行った後、数日間監禁されたことを思い出したのだ。 「解せんな。どうやらしっかりと体に教え込んだほうがいいらしい」 「何でそうなるんだよ!!」 「俺以外の名前を出したお前が悪い」 「訳わかんねぇんだけど!」  真冬の露天風呂にしばらく二人の喚き声が響き渡っていたが、やがてそれはピタリと止んだ。悠仁がのぼせたのだ。それにいち早く気がついた宿儺は彼をお姫様抱っこすると、その場を後にしたのだった。  翌日。

「宿儺…てめぇ…何すんだよ」
 激痛の腰を手で押さえつつ、悠仁は弟を責め立てた。
 あの後、気がつくと悠仁は宿儺に組み敷かれていたのだ。体格が良い悠仁だったが、そこから抜け出すことができず、結局相手の気の済むまで犯され続けたのだった。別に、そういう行為が嫌いという訳ではないのだが、嫉妬が絡む行為はいつもより激しく、身体に激痛が走るためそこは好きではなかった。そのため文句を言っているのである。が、「何を言っておる。あんなに喜んでいたではないか」と悪びれる様子もない返事が返ってきた。
「喜んでねぇ! あと、喉もいてぇんだけど!」
「そりゃあれだけ叫べばなァ」
 宿儺は声を枯らしながら、必死に抵抗してきた悠仁の姿を思い出し、苦笑した。
「もーほんと信じらんねぇ…今日も仕事なのに…」
「ケヒヒッほら、頑張れ頑張れ」
 昨日のテンションは何処へやら。少々沈んた声と表情に、宿儺はケラケラと笑ったのだった。
 

「宿儺…てめぇ…何すんだよ」  激痛の腰を手で押さえつつ、悠仁は弟を責め立てた。  あの後、気がつくと悠仁は宿儺に組み敷かれていたのだ。体格が良い悠仁だったが、そこから抜け出すことができず、結局相手の気の済むまで犯され続けたのだった。別に、そういう行為が嫌いという訳ではないのだが、嫉妬が絡む行為はいつもより激しく、身体に激痛が走るためそこは好きではなかった。そのため文句を言っているのである。が、「何を言っておる。あんなに喜んでいたではないか」と悪びれる様子もない返事が返ってきた。 「喜んでねぇ! あと、喉もいてぇんだけど!」 「そりゃあれだけ叫べばなァ」  宿儺は声を枯らしながら、必死に抵抗してきた悠仁の姿を思い出し、苦笑した。 「もーほんと信じらんねぇ…今日も仕事なのに…」 「ケヒヒッほら、頑張れ頑張れ」  昨日のテンションは何処へやら。少々沈んた声と表情に、宿儺はケラケラと笑ったのだった。  

#宿虎ワンドロ

25.12.2024 18:23 — 👍 3    🔁 2    💬 1    📌 0
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第45回
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24.12.2024 10:49 — 👍 12    🔁 3    💬 0    📌 0
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