ましろいなっぱ

#なっぱの嘘でいっぱい日記

欲望くんに元気がない、じょうろでお水を。肥料代わりに金貨を埋めて、夢見るにもお金がいるの。

これは育っていい欲望かしら。だめなら処分するべき？　できるだろうかなあ、わかんない。でも悪い子でおっきくなったら、わたしもまわりもこの子もきずつく。かわいそう。かわいくもなれない。

スコップで埋めた金貨を手で掘り起こす。土だらけ、爪に入って嫌悪、ニセモノのおりがみ金貨は片手に握りつぶされた。みんながもらった金メダルはほんとうじゃないから。

金貨も欲望も、このまま弔うべきだったかしら。でも掘りおこしちゃった、燃やそうね。欲望なり損ないは不燃ゴミ、ナイショで火葬。

#なっぱの嘘でいっぱい日記

眠いかも。ねえ眠気、きみはどこからきたの？　アルプスの向こうから。帰ってもらえない？　ここが気に入っちゃったの、そっか。

お茶にしようか。お砂糖は入れる？　角砂糖はないから上白糖でね。スティックもないよ。
いらない？　コーヒーはうちにはないよ。あ、緑茶がいいの。はいはい。

散歩にでも行こうかな。きみはどうする？　お茶をもう一杯？　もうないよ、お白湯をどうぞ。散歩にも行けそうにないや。

#なっぱの嘘でいっぱい日記

ここが夜の端っこだったらいいのに。ってことはまんなかにいるのかも。星の毛布にくるまる。枕は高反発ホワイトホール。代わりにブラックホールに端っこへ行ってもらわなきゃ。

ホールは一方通行トンネル。端っこにはなにもおくれない。苦情の手紙だけがまんなかへ届いてる。星が切手。読まないで燃やしてる。中身は夢に送っておいて。夢を見ている記憶はないけど。

端っこへ、寂しいと思っている場所へ、おくりたい言葉があったはずなのに。思い出せないから、夢から手紙をおくるね、きっと、を願ってて。

嘘でいっぱい日記、楽しい
なんも考えずに書きたいことを書ける
たぶんずっとこんな言葉たちを書きたかった
嘘日記って思ったら書けるようになった　うれしい
嘘日記というカテゴライズであっているかはわかんないけど、この名前だと書けるからそういうことにしておきます
でも君は本当はなんなんだろうね

#なっぱの嘘でいっぱい日記

“泣きたい”が息を吹き返した。蘇生。でも虫の息。AEDを探さなくちゃ。と思ったらずっと手の中にあるみたい。パッドを貼る。“泣きたい”って変な形。胸はどこ？　そこに心臓はありますか？　ないみたい、あるいは鼓動がない。動悸よりマシか？

戸籍のない“泣きたい”のお葬式、断られるに決まってた。有効活用、私にうまくできるかしら。

あなた、欲しそうな顔ね。ほんとはわからないけど、そう見えるだけ。“泣きたい”を着たら似合うんじゃない？　顔に塗るのもいいよ、きっと。そのうち液体になるかもしれないからさ。

これ鏡だ。じゃあぜんぶ気のせい。また“泣きたい”がうぶごえ。よしよし。

#なっぱの嘘でいっぱい日記

才能がないかもしれない。どこに行ったんだろう。いなくなってしまった。昨日は一緒のお布団に入って、抱き枕にして、抱き潰して、たしか寝返りを打ったときに放り投げた気が。

最初から才能なんていなかったのかも。仕方ないね。かわいいかわいい私の才能なんてどこにもなかったの。かわいそう。これから見つける子を愛せるかしら。

とりあえずは、ベッドに鍵をかけられたらいいのかも。お布団から出られないように。寝返り打てないか。困るね。ここにいないどこかにいる才能を愛するしかないか。

だからひとりでおやすみなさい。

#なっぱの嘘でいっぱい日記
今朝は3時半に目が覚めた。とうとうお年寄りになっちゃったのかもしれない。あんまり悲しくない。おばあちゃんになれるのはうれしいから。

おばあちゃん見習いは朝ごはんに板のチョコレートを食べました。中にどろっとした甘いねっとりが入っているやつ。それに負けないくらい甘くしたコーヒーがお供。板チョコは1列だけ食べて、あとは冷蔵庫行き。忘れ去られないように眠っててね。

歯抜けの卵パック、しなしなのレタス、一度溶けてまた凍ったおっきなアイス、1列欠けの板チョコレート、冷蔵庫の中のものたち。ここに挙げられてないものが忘れられています。

嘘いっぱい日記を書くことにしたけど、どこで書いて行こうかな
もうここでいいかな、の気分

やりたいことやろう互助会を作りました。
朝読書、ゆる読書会が発端ですが、そのほか何でもやりたいこと、頑張りたいことを一緒にやろう、という互助会にしていきたいです！

差別禁止です。みんながセーファーに過ごせる場所を作るのにご協力ください。
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誰でもお気軽にどうぞ〜
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