LALALA

君の声を抱いて歩いていく、という歌詞の意味を知って泣けてしまった。私もまだ、声も忘れていない。

いなくなって本当に悲しい。辛いし寂しい。ずっと。会いたいな。

毎日、子供達の成長している姿を一緒に見たかったと思う。選択に困った時、夫に相談したいと思う。息子のサッカーを一緒に見に行ったり、キャンプや登山をしたり、海で遊んだり、そんなことをするはずだった。私にも、他の誰にも、自分に対して無理をさせたりすることもなく、人懐こい訳でもないのに懐に入るのが上手くて、ふらふらと友達の家にコーヒーを飲みに行ったり、ご飯をご馳走になったりしていた。温泉にもよく行った。食べ歩きも。

娘が産まれて2日めには「嫁にはやらない」と半ば本気で言っていた。毎日床に寝そべってTVを見て、そこに子供達が近寄ると、自分の体を遊具の様にして遊ばせていて、子供達はそれが大好きだった。入院してベッドに横たわる夫にもよじ登ろうとした位だった。次にそう出来たのは夫が息を引き取ったすぐ後だった。僅か4年足らずだけどよい父親だった。よい恋人でよい夫だった。

夫が亡くなって7年経つ。気は優しくて力持ちで、どんなお願いでも大体聞いてくれて、普段はぼーっとしてるのにいざという時にとても頼りになって、子供達とも私ともいつも一緒にいたがる人だった。17歳から22年間を私は彼と過ごしたけど全然飽きなかった。というよりむしろどんどん好きになった。親になってからの彼はまた更に素敵になった。私が体調を崩して母乳をストップしなければならなくなった時、私の体調を気遣いながらも、自分もミルクをあげられるんだ！とはしゃいでいた。ミルク以外のこともほとんど当たり前にやっていたのに。ごめん、洗濯干すのだけはどうしても苦手だからやって？とお願いしてきた。

虐殺に無条件で反対するのも、とても嫌いな一個人に対して最低な振る舞いをしてしまうのも、どちらも私の人間性。と思えば、イスラエルの戦士達がやっている行いもthe人間。