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翡翠

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創作したい新社会人。ポスト削除常習犯。 作るもの→絵/文章/音楽/パズル 作ったものはメディア欄にあります。RPと引用多め。 アイコンとヘッダーは自創作『祈りの千花』より。

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The Hyakki Tozenbukuro (The One Hundred Demon Bags)
This demon-like yokai appears in Toriyama Sekien's collection of yokai paintings, “Hyakki-kazurebukuro.

Disguised as a scavenger, it seems to have come to retrieve “tsukemogami,” tools on the verge of being discarded that are possessed by spirits.

Its appearance of prying open boxes is disturbing, and in modern times it is sometimes referred to as the King of Tsukumogami.

He seems to be slightly related to Fuguruma Youhi.

The Hyakki Tozenbukuro (The One Hundred Demon Bags) This demon-like yokai appears in Toriyama Sekien's collection of yokai paintings, “Hyakki-kazurebukuro. Disguised as a scavenger, it seems to have come to retrieve “tsukemogami,” tools on the verge of being discarded that are possessed by spirits. Its appearance of prying open boxes is disturbing, and in modern times it is sometimes referred to as the King of Tsukumogami. He seems to be slightly related to Fuguruma Youhi.

今回は…『塵塚怪王』でした🗑️✨
お忙しい中見て頂いてありがとうございました!
※English translations are provided in ALT.

03.05.2025 08:53 — 👍 54    🔁 8    💬 0    📌 1
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『狐の小窓 -ゴミの日🗑️-』
#狐の小窓 #狐の窓の4コマ漫画

03.05.2025 03:18 — 👍 211    🔁 56    💬 2    📌 1
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🦊管狐の宝物💎

15.05.2025 02:46 — 👍 557    🔁 139    💬 1    📌 10
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17.10.2024 09:54 — 👍 430    🔁 47    💬 1    📌 0
Post image 05.05.2025 13:12 — 👍 9    🔁 3    💬 0    📌 0
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人外医者と欠損人形

16.02.2024 12:47 — 👍 87    🔁 17    💬 1    📌 0
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☾月の魔物

17.10.2024 13:51 — 👍 199    🔁 19    💬 0    📌 0
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#春の創作クラスタフォロー祭り
#絵柄が好みって人にフォローされたい

【金の獣王と銀の護人】

ゆっくり新作、やっと新作。
宜しくねー。

24.04.2025 06:21 — 👍 129    🔁 32    💬 0    📌 0
 歌が聞こえる。それは大きな歓喜だ。笑みを湛えた誰も彼もが、その四肢に生命を漲らせている。数多の光が喉を震わせ、私の、彼の耳朶を打つ。それは春の陽だまりであり、初夏に吹く柔い風にも似ている。強張った体をふっと溶かしてくれるような、そんな心地好い歌が聞こえる。/『シロ』

 歌が聞こえる。それは大きな歓喜だ。笑みを湛えた誰も彼もが、その四肢に生命を漲らせている。数多の光が喉を震わせ、私の、彼の耳朶を打つ。それは春の陽だまりであり、初夏に吹く柔い風にも似ている。強張った体をふっと溶かしてくれるような、そんな心地好い歌が聞こえる。/『シロ』

 歌が聞こえる。それは小さな悲鳴だ。閃光が生む影に目を遣る者は無い。灯りが手放した暗がりで、誰にも届かぬ膿を抱えて、ひとり祈るように踞っている。真冬の寒風が通り過ぎるのを、ただ静かに待っている。雲間から射す陽光を乞うような、そんな哀しい歌が聞こえる。/『クロ』

 歌が聞こえる。それは小さな悲鳴だ。閃光が生む影に目を遣る者は無い。灯りが手放した暗がりで、誰にも届かぬ膿を抱えて、ひとり祈るように踞っている。真冬の寒風が通り過ぎるのを、ただ静かに待っている。雲間から射す陽光を乞うような、そんな哀しい歌が聞こえる。/『クロ』

歌が聞こえる。

#祈りの千花
(毎日文学より「歌」)

21.05.2025 04:15 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0
 鮮烈だった。柔らかな手に礫を握り、力の限り投げつけてくる彼らに、真正面から声を上げたお前の姿が。私には鮮烈だった。
『やしろが「おに」なわけがあるか!』
 同い年だと言うのに、お前の背中は随分と大きく見えた。押し黙り、蹲ってやり過ごすことしか知らなかった私にとって、それは紛れも無い光だった。
『「おに」は、おまえたちの方だ!』
 お前は絶対に自分からは手を上げなかった。喧嘩を売られて睨み付けることはあっても、拳を振るうことはしなかった。けれど、私の時だけは違った。私が皆から囲まれ蹴られた時も、稲を刈る刃でこの白い髪を切られた時も、お前は怒った。為す術も無く固まってしまった私を庇い、代わりに蹴られ殴られて、同じだけ殴り返した。
『やしろは人だ! おれとおなじだ!』
 私は確かに、お前の怒りに救われた。何度も、何度も救われてきた。
「駄目だ! 行くなヤシロ! クソっ離せ!」

 鮮烈だった。柔らかな手に礫を握り、力の限り投げつけてくる彼らに、真正面から声を上げたお前の姿が。私には鮮烈だった。 『やしろが「おに」なわけがあるか!』  同い年だと言うのに、お前の背中は随分と大きく見えた。押し黙り、蹲ってやり過ごすことしか知らなかった私にとって、それは紛れも無い光だった。 『「おに」は、おまえたちの方だ!』  お前は絶対に自分からは手を上げなかった。喧嘩を売られて睨み付けることはあっても、拳を振るうことはしなかった。けれど、私の時だけは違った。私が皆から囲まれ蹴られた時も、稲を刈る刃でこの白い髪を切られた時も、お前は怒った。為す術も無く固まってしまった私を庇い、代わりに蹴られ殴られて、同じだけ殴り返した。 『やしろは人だ! おれとおなじだ!』  私は確かに、お前の怒りに救われた。何度も、何度も救われてきた。 「駄目だ! 行くなヤシロ! クソっ離せ!」

 お前の声はあの頃よりもずっと低く重たくなった。きっと背も伸びて、腕も随分太くなったのだろう。けれども、お前は変わらない。昔も今もお前は変わらず、私の大切な、たった一人の友だ。私の光だ。
「お前ら、自分が何しようとしてるか分かってるのか!? こんなの、人のやることじゃねえ!」
 もう何年も話せていなかった。私はお前に何もしてやれなかった。私はあれほど助けられたのに。
「自分たちさえ助かりゃヤシロが死んでも構わねえってか? ふざけるな! お前ら全員人殺しだ!」
 お前が一番孤独な時に、側にいることもできなかった。私は何も返せなかった。
 だから。
「次は、私の番だ」
 この身一つで救えるのなら。
「ありがとう、たけなり」
「や、しろ……?」
 生きていて良かったと、初めて思った。

 お前の声はあの頃よりもずっと低く重たくなった。きっと背も伸びて、腕も随分太くなったのだろう。けれども、お前は変わらない。昔も今もお前は変わらず、私の大切な、たった一人の友だ。私の光だ。 「お前ら、自分が何しようとしてるか分かってるのか!? こんなの、人のやることじゃねえ!」  もう何年も話せていなかった。私はお前に何もしてやれなかった。私はあれほど助けられたのに。 「自分たちさえ助かりゃヤシロが死んでも構わねえってか? ふざけるな! お前ら全員人殺しだ!」  お前が一番孤独な時に、側にいることもできなかった。私は何も返せなかった。  だから。 「次は、私の番だ」  この身一つで救えるのなら。 「ありがとう、たけなり」 「や、しろ……?」  生きていて良かったと、初めて思った。

生きていて良かったと、初めて思った。
「命の使い方」
#祈りの千花
(毎日文学より「記憶」)

21.05.2025 04:11 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

祈千で曲を作ろうとしてみてるんだけど、むずくて折れそう。

22.04.2025 08:51 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
高高度の雲の上で龍が去っていくところを少年と少女が見送っているイラスト

高高度の雲の上で龍が去っていくところを少年と少女が見送っているイラスト

龍の巣 #illustration

21.04.2025 09:00 — 👍 124    🔁 17    💬 0    📌 1
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信仰

07.04.2025 16:20 — 👍 6    🔁 1    💬 0    📌 0
『御霊帰し』よりヨビヒコサマ

『御霊帰し』よりヨビヒコサマ

⛩️あけましておめでとうございます⛩
今年もよろしくお願いいたします🐍

01.01.2025 11:42 — 👍 606    🔁 156    💬 2    📌 6
『御霊帰し』より児玉夕(ヨビヒコサマ)

『御霊帰し』より児玉夕(ヨビヒコサマ)

人の顔が上手くできない

#イラスト #一次創作 #御霊帰し

11.01.2025 10:47 — 👍 198    🔁 34    💬 1    📌 1
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神殺し

#イラスト #一次創作 #御霊帰し

06.04.2025 11:12 — 👍 275    🔁 70    💬 1    📌 0
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『大丈夫』

22.01.2025 08:35 — 👍 149    🔁 34    💬 0    📌 0
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赤の主人

24.02.2025 08:20 — 👍 210    🔁 45    💬 1    📌 0
 違う。これは兄じゃない。兄は俺にこんなからかい方はしない。誰なのだ、この声は。停まったままの寝台車の横で、女性がなぜか俺に向かって遺影を抱えたまま俯いている。静止画の兄が、いや兄によく似た誰かが、俺のよく知る微笑みを絶やすことなく俺を見つめている。季節外れの寒風に、俺は体を震わせた――

「――っ!」
 いつもの自分の部屋だ。汗でぐっしょりと濡れたシャツの気持ち悪さにさえ人心地が付く。時計を見ると、まだ午前二時だ。寝直すにしても水が飲みたい。あれは悪い夢だったのだと言い聞かせて部屋を出る。
「え…………」
 おかしい。目の前は兄の部屋のはずだ。数年前から無人ではあるが、兄のものがそのまま残っているはずなのだ。しかし、そのドアに「まなと」と書かれたプレートが無い。吸い込まれるように手を伸ばしドアを開けると、そこは空だった。兄のものはおろか、人が住んでいた形跡すら無い。昔兄と付けた壁の傷も見当たらない。

 違う。これは兄じゃない。兄は俺にこんなからかい方はしない。誰なのだ、この声は。停まったままの寝台車の横で、女性がなぜか俺に向かって遺影を抱えたまま俯いている。静止画の兄が、いや兄によく似た誰かが、俺のよく知る微笑みを絶やすことなく俺を見つめている。季節外れの寒風に、俺は体を震わせた―― 「――っ!」  いつもの自分の部屋だ。汗でぐっしょりと濡れたシャツの気持ち悪さにさえ人心地が付く。時計を見ると、まだ午前二時だ。寝直すにしても水が飲みたい。あれは悪い夢だったのだと言い聞かせて部屋を出る。 「え…………」  おかしい。目の前は兄の部屋のはずだ。数年前から無人ではあるが、兄のものがそのまま残っているはずなのだ。しかし、そのドアに「まなと」と書かれたプレートが無い。吸い込まれるように手を伸ばしドアを開けると、そこは空だった。兄のものはおろか、人が住んでいた形跡すら無い。昔兄と付けた壁の傷も見当たらない。

 不意にカタンと物音がした。パチリとひとつ電気がつく。
「わぁぁ」
 我ながら随分と情けない声を上げて尻餅をついてしまった。見ると、母が不思議そうにこちらを見ている。
「けいと?」
「……なんで」
「え?」
「なんで空にしたの」
 裏返ってまともな声にならない。嫌というほど見てきたのに、なんだか知らない顔のような気がしてくる。母が電気を背にしていて影が濃いせいだろうか。光を反射しない目に、まるで氷に囲まれてでもいるかのような寒さを覚えた。
「なにが?」
「あ、ぁ兄貴の部屋、なんでなんにも無いの」
 先ほどの夢で見た兄の遺影がフラッシュバックする。気管に詰め物でもしたのかと思うほど息が吸えない。そういえば、あの写真は目が笑っていなかった。

 不意にカタンと物音がした。パチリとひとつ電気がつく。 「わぁぁ」  我ながら随分と情けない声を上げて尻餅をついてしまった。見ると、母が不思議そうにこちらを見ている。 「けいと?」 「……なんで」 「え?」 「なんで空にしたの」  裏返ってまともな声にならない。嫌というほど見てきたのに、なんだか知らない顔のような気がしてくる。母が電気を背にしていて影が濃いせいだろうか。光を反射しない目に、まるで氷に囲まれてでもいるかのような寒さを覚えた。 「なにが?」 「あ、ぁ兄貴の部屋、なんでなんにも無いの」  先ほどの夢で見た兄の遺影がフラッシュバックする。気管に詰め物でもしたのかと思うほど息が吸えない。そういえば、あの写真は目が笑っていなかった。

兄貴はもっと柔らかく笑うのに。
「何、言ってるの?」
 心底困惑した様子で母が言う。やはり声だけは間違いなく母のものだ。この声で何度『あんたいい加減にしなさいよ』と叱られたか分からない。でも、こんなに冷たい顔だっただろうか。

「あなた、ひとりっ子でしょう?」

兄貴はもっと柔らかく笑うのに。 「何、言ってるの?」  心底困惑した様子で母が言う。やはり声だけは間違いなく母のものだ。この声で何度『あんたいい加減にしなさいよ』と叱られたか分からない。でも、こんなに冷たい顔だっただろうか。 「あなた、ひとりっ子でしょう?」

(2/2)

13.12.2024 14:47 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
 バイトを終えた帰り道。ふとスマホから目を離すと、知らない家の前に寝台車が止まっている。近所のはずだが、こんな家は記憶にない。いつの間に建ったのだろう、そもそもここには何があったのだったかと呑気なことを考えていると、黒いスーツに身を包み白手袋をはいた男たちと共に、中から布に覆われた担架が顔を出した。やはり誰か亡くなったのだ、とだけ確認して目を逸らす。知らない家で知らない人間が亡くなったところで、俺には何の関係もない。――はずだった。
「……え?」
 そうは言いつつ気になって目線を戻した、その先。担架の後ろに、遺影を持った知らない女性が続く。問題は、その腕の中の遺影だ。
「あ、にき……?」
 どう見ても、あれは俺の兄だ。いや、そんなはずはない。電話で相談に乗ってもらったのが、つい昨日の話だ。それに、遺影を抱えるあの女性も、更に後から出てきた人たちも、誰ひとりとして知らない。もちろん俺も兄の交友関係を全て把握しているわけではない。しかし、あんなに「家族」然とした人たちを、俺は知らない。

 バイトを終えた帰り道。ふとスマホから目を離すと、知らない家の前に寝台車が止まっている。近所のはずだが、こんな家は記憶にない。いつの間に建ったのだろう、そもそもここには何があったのだったかと呑気なことを考えていると、黒いスーツに身を包み白手袋をはいた男たちと共に、中から布に覆われた担架が顔を出した。やはり誰か亡くなったのだ、とだけ確認して目を逸らす。知らない家で知らない人間が亡くなったところで、俺には何の関係もない。――はずだった。 「……え?」  そうは言いつつ気になって目線を戻した、その先。担架の後ろに、遺影を持った知らない女性が続く。問題は、その腕の中の遺影だ。 「あ、にき……?」  どう見ても、あれは俺の兄だ。いや、そんなはずはない。電話で相談に乗ってもらったのが、つい昨日の話だ。それに、遺影を抱えるあの女性も、更に後から出てきた人たちも、誰ひとりとして知らない。もちろん俺も兄の交友関係を全て把握しているわけではない。しかし、あんなに「家族」然とした人たちを、俺は知らない。

 何かの間違いだと思った。間違いであれと願った。けれど、いくらここ数年会っていないとはいえ、それまで二十年間顔を合わせ慕ってきた兄の顔を、たった数年で間違えるはずがない。眼前に広がる悪夢に、真正面から押し潰されていくような感覚があった。なぜ俺に何の連絡も無いのか。両親は今どこで何をしているのか。なぜ兄はその家から出てきたのか。彼らはいったい何者なのか。分からないことが急激に押し寄せてきたせいで、今にも脳が処理落ちしそうだった。
 もう一度目を逸らすことも立ち去ることもできず、ただ道端に立ち尽くしている。気付けば驚くほど呼吸が浅い。このままではまずい。深呼吸をしようと息を吐き切った、その時。僅かな振動と共に電話が鳴った。両親だろうかと思いスマホを手に取る。画面に表示された通知に、俺はまた気管が狭まった気がした。

 どう見ても兄からなのだ。

 何が何なのかひとつも理解が及ばないまま、震える手で応答を押し、もしもしと声を振り絞る。

 何かの間違いだと思った。間違いであれと願った。けれど、いくらここ数年会っていないとはいえ、それまで二十年間顔を合わせ慕ってきた兄の顔を、たった数年で間違えるはずがない。眼前に広がる悪夢に、真正面から押し潰されていくような感覚があった。なぜ俺に何の連絡も無いのか。両親は今どこで何をしているのか。なぜ兄はその家から出てきたのか。彼らはいったい何者なのか。分からないことが急激に押し寄せてきたせいで、今にも脳が処理落ちしそうだった。  もう一度目を逸らすことも立ち去ることもできず、ただ道端に立ち尽くしている。気付けば驚くほど呼吸が浅い。このままではまずい。深呼吸をしようと息を吐き切った、その時。僅かな振動と共に電話が鳴った。両親だろうかと思いスマホを手に取る。画面に表示された通知に、俺はまた気管が狭まった気がした。  どう見ても兄からなのだ。  何が何なのかひとつも理解が及ばないまま、震える手で応答を押し、もしもしと声を振り絞る。

『もしもし、ケイ? 今どこ?』
 いつもと変わらない声だ。兄は生きている。流石に俺の見間違いだったのだと安堵しながら、家の近くにいると返す。
『ふーん』
 声を聞いて落ち着いたのか、いくらか頭が明瞭になってきた。兄の無事が確認された今、これでは何の脈絡もない。急にどうしたのかとこちらが尋ねる間もなく、兄が話を続けた。
『ねえ、俺のカラダ知らない?』
「え?」
 耳から聞こえる単語が、会話に上手く噛み合わない。兄は何を探しているのだろう。
『俺の体、知らない?』
 まるでイヤホンかスマホでも失くしたかのような軽さで、けれどどうしてもそうとしか聞こえない発音で、兄はそう繰り返した。

『もしもし、ケイ? 今どこ?』  いつもと変わらない声だ。兄は生きている。流石に俺の見間違いだったのだと安堵しながら、家の近くにいると返す。 『ふーん』  声を聞いて落ち着いたのか、いくらか頭が明瞭になってきた。兄の無事が確認された今、これでは何の脈絡もない。急にどうしたのかとこちらが尋ねる間もなく、兄が話を続けた。 『ねえ、俺のカラダ知らない?』 「え?」  耳から聞こえる単語が、会話に上手く噛み合わない。兄は何を探しているのだろう。 『俺の体、知らない?』  まるでイヤホンかスマホでも失くしたかのような軽さで、けれどどうしてもそうとしか聞こえない発音で、兄はそう繰り返した。

多分きっと恐らくホラーです。

知らない家の知らない人が兄の遺影を抱えている話。

「見果てぬ悪夢」(1/2)
#創作 #小説

13.12.2024 14:47 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0
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四季狐

23.10.2024 10:34 — 👍 244    🔁 66    💬 0    📌 1
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『どうか』
#浮世偽噺

03.12.2024 05:04 — 👍 201    🔁 50    💬 0    📌 0
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主人公の君たちへ

13.12.2024 07:36 — 👍 59    🔁 8    💬 0    📌 0

さわちゃんはクラスの姐御ですね
一番目立つ女の子です。気が強いけど面倒見は良い子です。神さんを彼氏にして尻に敷いてます。

14.11.2024 11:55 — 👍 8    🔁 1    💬 0    📌 0
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2024 #一次創作 #illustration

14.11.2024 13:50 — 👍 163    🔁 42    💬 1    📌 0

夕に成って17年目……!?10年目とかじゃないんですか!?新事実!?

15.11.2024 14:15 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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あまりにも載せるものが無いので夕(ヨビヒコサマ)の解像度上げてみた

#御霊帰し #一次創作

13.11.2024 14:44 — 👍 60    🔁 13    💬 1    📌 1

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