イベントエリアで多少でも稼いで博物館の補修に当てないとという貧しい懐事情かもしれんが、そのために歴史ある文化財をブチ壊しにする貧しさよ。またそれを寄付で進めようという貧しさ。そして国立博物館ひとつ維持できない国の文化的方面での貧しさ。
ちなみに「この敷地に入った時に静謐が……」と言っている方もおられるが、現在はキッチンカーとかが入ったりしてるので(ここ何ヶ月か行ってないが)、言うほど静謐じゃないんだな。
www.tokyoartbeat.com/articles/-/t...
@tkinokawa.bsky.social
詩も小説も美術鑑賞ブログも書ける上、DTMで作曲もできるし、即興で朗読パフォーマンスも可能。しかしどれ一つとして秀でたものがなく、入賞も予選通過も完売もバズるもウケるも全く縁がない。器用貧乏そのもののサエない創作活動を続ける男。 緑内障患者で左Express、右MIGS手術済。
イベントエリアで多少でも稼いで博物館の補修に当てないとという貧しい懐事情かもしれんが、そのために歴史ある文化財をブチ壊しにする貧しさよ。またそれを寄付で進めようという貧しさ。そして国立博物館ひとつ維持できない国の文化的方面での貧しさ。
ちなみに「この敷地に入った時に静謐が……」と言っている方もおられるが、現在はキッチンカーとかが入ったりしてるので(ここ何ヶ月か行ってないが)、言うほど静謐じゃないんだな。
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パナソニック汐留ミュージアム「ウィーン・スタイル」へ。パネルによる解説が実に豊富であって、全部読んでいるとなかなか時間もかかる。「ビーダーマイヤー様式」が100年後に復活して続いていくのは琳派なんかに似てる感じだ。
ルーシー・リーがこの方面の人だとは思わなかったが、作品を見るとなるほどこの方面という感じでシンプルにしてデザイン性がある。
以下ブログ
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/11/...
三菱一号館美術館の「アール・デコとモード」へ。当時のモードを中心とした展示で、衣装に加えジュエリーなんかもある。キスリングやデュフィの絵画もある。短い映画もある。幅広くバランスがよい。
ドレスのまっすぐなシルエットというのはあの時代の特徴か。ああ、あの時代だよな、という感じがするものだ。
以下は役に立たないブログ
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/11/...
東京都庭園美術館「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ & アーベル」へ。ジュエリーは見慣れてないのだが、細かい宝石の粒がもたらすキネティックなキラキラは、やはり実物ではないと感じられない。
宝石の粒を使って、ルビーが花、エメラルドが葉という造形は見事だ。以下ブログ
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東京都渋谷公園通りギャラリー「既知との遭遇」今回は日本人。井口直人のカラーコピー機による作品群、嶋暎子の広告の建物を使った大画面フォトコラージュなど、そういう使い方、表現方法があったかという発見がある。
鑑賞は無料で、音声ガイドまで無料。このような場所はもっと増えてもよいと思うぞ。
以下ブログ
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/10/...
村上隆作品はそんなに好きではないが、こうしてヴィトンとコラボしたり、欧米のハイ・アートに乗せる手腕は凄いと思う。研究と努力と才能と全部ないと多分できない。
youtu.be/aODZY2EeAas?...
国立新美術館「時代のプリズム」へ。少し前の現代アート。今でも活躍している有名どころが集まっている。作品は分かりやすいものが多いが、長時間映像ものも少なくないので、全部をちゃんと鑑賞するには、おそらくリピートで訪問しかない。
小泉明郎の映像作品「若き侍の肖像」が傑作。普通の演技指導のようで何か違う。意地の悪い意図があると見ている。そしてその何か違う意図の部分が、戦争という事態に含まれる恐ろしさの一つではないかと思えている。
以下ブログ
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/10/...
そんなわけで配信が3作品となった。
「FileX」
朗読、テルミン、ヴォーカルのユニットによる超常現象アルバム。
big-up.style/e00utaYAsQ
「アタオカ・オア・ダイ」
アタオカなポエトリーミュージック楽曲群。
big-up.style/MQSEp43QWH
「Waiting For Lovecraft」
H.P.ラヴクラフトの世界から着想したダークアンビエント楽曲群。
big-up.style/FhclKqMKxi
「Waiting For Lovecraft」
本日リリース。H.P.ラヴクラフトの作品から着想した楽曲群。打ち込みや効果音や録音した音などを使用。
インストゥルメンタルであり、最後の曲だけ歌が入っている。
一応ダークアンビエント(暗い環境音楽)の類でもあるが、いかにもそれっぽい、というのは避けたつもりである。
big-up.style/FhclKqMKxi
東京都現代美術館、「笹本晃 ラボラトリー」へ。大規模インスタレーションの非日常空間はやはりいいものだ。パフォーマーとしての活躍も分かる。エアホッケーの原理でたくさんの巻き貝が走る「流し台での社会の縮図」は見ていて実に楽しい(ついタイトルと結びつけるのを忘れてしまう)。
パフォーマンスも見れたので「スピリッツの3乗」も鑑賞。解説しつつ絵を描き、会場いっぱいを走り回り、銀色のダクトを振り回す。派手であるが絵と合わせると奥も深い。さすがだ。
以下ブログ。
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/10/...
これが同意見かな。江口寿史の問題は事前に許可を得なかった以上でも以下でもない。手法はトレースでも作品自体は十分個性的なものだと思う。
ただ、同じトレースでもハシヅメユウヤになるとなんか微妙な気分になってきて、これって藤子・F・不二雄を写してるだけじゃんってモヤモヤするんだな。
それを個性とみなすかどうかは人によって違うと言っちゃあミもフタもないんだが。
江口寿史氏「トレース騒動」に欠けている視点とは 「写真をなぞるだけなら誰でもできる」が誤りと言える理由 www.dailyshincho.jp/article/2025... #デイリー新潮
世田谷美術館「利根山光人の旅」へ。古代メキシコの要素を吸収したエネルギッシュな抽象画多数。岡本太郎が好きなら近い世界でもある。
最初にあった古代遺跡の拓本が迫力があってよい。「生命力が宿っているのは現代よりもむしろ古代」というのもむべなるかなである。
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今年は大河「べらぼう」人気を当て込んで、いくつもの美術館で蔦重関係の浮世絵展が開催されているが、10月の今をもってしても歌麿がまだブレイクしてないとは、企画者も思っていなかったろうなあ。
いや私は(他の人も?)もっと錦絵が派手に飛び交う世界かと思ってたんだが、今の時点で錦絵の話は多くはなく、狂歌とか黄表紙とかの出版物が話のメイン。それらは美術展で展示されないことはないんだけど、展示されても一部だし、資料的扱いだし、なんたって映えない。
まあドラマは「終わりまで見るけどね。
東京都現代美術館「日常のコレオ」へ。ボリュームも多いので、まともに見ると一日がかりと思える。インドネシアの日本で働くための研修映像作品は、何とも言えず居心地が悪い。
FEMEMEのドリアン音楽はポップな中にも社会的視点があるさすがアーティスト。
シルバ・グプタの音が移動するのを物理的なスピーカーの移動で表現したのは、なかなか。その手があったかという驚き。
以下ブログ。
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/09/...
サントリー美術館「幕末土佐の天才絵師 絵金」へ。絵馬台という鑑賞用の大型台の上に乗った、二曲一隻のエンタメ屏風の世界。気分は高知の夏祭りか。地元に根付いていて、絵が生きて活躍している感じがよい。
屏風は芝居の複数場面が組み合わせっていたり結構複雑。ストーリーを知る歌舞伎好きは、読み解いたりしてより楽しめると思う。
絵金そのもののうまさが分かるのが下絵こと白描画。筆づかい、かなりいい感じ。
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/09/...
「ラブブ」のデザイナーはカイカイキキ(村上隆一派)だそうだ。確かにその雰囲気はあるが、この路線ならDOB君の方がキレてていいなあ。
news.yahoo.co.jp/articles/028...
WHAT MUSEUM「諏訪敦 きみはうつくしい」へ。高い技術の写実が中心で、その作品の数々も見ることができるが、ひととモノの間、「汀」を描き出さんとする挑戦がエキサイティングに迫る。
病室で亡くなる前の父や母を克明にして淡々と描いている。絵を描くために生まれた者の自然体の姿だ。普通の人には恐らくできない。
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去年の開発好明展での「未来郵便局」で出した自分宛てのハガキが今日届いた。もちろんすっかり忘れていた。書いた前日、卵を割るのを失敗したらしい。
開発好明 ART IS LIVE(東京都現代美術館) kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2024/09/...
ちひろ美術館東京『絵本でつなぐ「へいわ」』へ。戦後80年企画。戦争に関する絵本やその原画。戦後から現代まで本がある。展覧会の感想というより、いろいろ考えることがあった。いわさきちひろの貴重な水彩原画もあって嬉しい。
基本絵本は子供向けだからか、「戦争がいつの間にか起きていた」というのが多く、どうしてそうなったかがあまり描かれない。本当はそこが必要だと思うし、この先それはますます必要になると思うのだ。
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kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/09/...
トーキョーアーツアンドスペース本郷「絡まりのプロトコル」へ。現代につながる問題意識から生まれたアート。インスタレーション中心で、非日常感も十分だ。
安楽死問題に注目して、アート作品にした中島りかは期待できるし、この先の時代にこそ。必要なアーティストの一人に違いない。
以下ブログ kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/08/...
九段下の昭和館で「社会を映す、動かす」という企画で、戦時中のポスターの数々を見てきた。あらゆるものが戦争の勝利のためと提示されている状況は相当狂って見えるが、それは現代の感覚で、当時は戦争といえば勝利しか知らなかったのだ。
その状況で反戦を訴えるのは相当難しい。ポスターの中には、奴らにこんなにやられてるのだ負けるもんか、みたいなのもある。この「やられてばかりでたまるか」というのは現代においても普通に通用するはずだ。戦争を煽るにはまず強い敵を作ることだ。
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アーティゾン美術館「彼女たちのアボリジナルアート」へ。オーストラリアのアボリジナル女性による現代アート。いい企画だ。伝統技法の現代的応用もあれば、アボリジナルが置かれた状況も表現されている。
それにしても核実験はするは同化政策でアボリジナルの子供を勝手に親から引き離すわで、イギリスはやりたい放題だったんだな。その怒りは今でも続いているのだ。
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東京国立近代美術館「記録をひらく 記憶をつむぐ」へ。あの戦争で絵画はどう利用され、戦後あの戦争はどう表現されたか。派手な広告もなく密かに開催されているが、貴重な機会を見逃す手はない。
今SOMPO美術館でやっている「大正イマジュリィの世界」と連続で見ると、時代がつながっているのが信じられず、その意味を考えることになるのでおすすめだ。
以下ブログ kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/08/...
SOMPO美術館「大正イマジュリィの世界」へ。華麗にして多彩な当時のイメージを解説も十分に楽しめる。何年も前から評判で全国を巡回しているものとは知らなかった。
それにしても、極右と呼ばれる政党が躍進した選挙後の今、戦争直前までの輝ける文化を鑑賞するというのは何とも複雑な気分になるものだ。
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kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/07/...
山種美術館「上村松園と麗しき女性たち」へ。これだけ松園が見れればよいではないか。初期から晩年まで網羅している。同時代の美人画も充実。好みの島成園もあった。
私的には松園はそう好みでもない。きれいは非常にきれいなのだが、顔が単調というか、あまり表情がないというか。当人は非常にがんばって神経使って描いてはいたようだが。
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東京都現代美術館「9つのプロフィール1935>>>2025」へ。常設展でリーズナブル。他の人は平気なようだが、私はあの「ベル」が全くもってダメであった。企画自体はなかなか面白いのだが。
しかしこうしてあらためて年代を追って見てみると、自分が「現代」と見なしている範囲がどんどん広がっており、もう50年ぐらい経ってしまっているのだ。しかも現代は○○派なんて分かりやすいのはそうそう出てこない。時の流れに流されるだけである。
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ちひろ美術館東京に司修とちひろのアンデルセンを見に行った。司修は多彩な表現方法を持っており、シュールレアリスムっぽいのもある。ちひろの人魚姫は水彩表現では最高傑作の一つと見ている。
司修の「まちんと」は原爆ものの絵本として、生々しく表現されてはないものの、怖さは結構あると思う。
以下はブログ。
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終了も近く、先の水曜日に慌てて国立新美術館の「リビング・モダニティ」に行っていた。豊富なイラストと情報が載っているパンフレットは嬉しい。住宅設計におけるこだわりが分かる。模型多数。バウハウスやジラードの紹介も面白い。ミースの原寸大模型、椅子がよい。
バックミンスター・フラーのダイマクション・ハウスはパネル1枚だったが、斬新さからしても1コーナーあってもいい気がするのだが、まあこれは私が好きなだけかな。
しかしふと、自分は普通のマンションなどというつまらぬところになぜ住んでいるのだと我に返ったりする。また一方、こんな広い家では掃除も大変そうだなあ、などとも思うのであった。
東京都渋谷公園通りギャラリー「未知なる世界と出会う」へ。英国のアール・ブリュット作家特集。最近またラヴクラフトの小説を読んでいるのだが、思わぬオカルティックにしか見えん作品と出会えて面白かった。
特にキャシー・ウォード。黒い髪の毛の集合体のような世界だが、クトゥルー神話小説の挿し絵にしても似つかわしい。まあ作者本人はそういうつもりは全く無いかもしれんが。
以下ブログ
kinokawa.cocolog-nifty.com/kin/2025/06/...
慶應義塾ミュージアム・コモンズ「夢みる!歌麿 謎めく?写楽」ヘ。大規模ではないが、当時の美人画と役者絵の有名絵師が並ぶ。無料は嬉しいが、通常土日祝休館。期間中土曜開館が3回ぐらい。蔦重コーナーもあって、大河「べらぼう」を見てる向きにも楽しい。
清長、歌麿、栄之それぞれの3枚続き美人画、貴重な写楽は3枚、春章の役者絵、春好の役者大首絵もある。
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