らくとあいす

「良いけど、俺行ってもいいの？」
「結構その辺ユルイからダイジョーブ。その、悪ノリしやすい奴が多いから。水戸がいたらもう手ぇ出してこねーだろ？」
俺の彼氏かっこいーからな♡とメロメロな目で当たり前みたいに言われたら男としてやったりましょうと気合を入れて牽制にいく事を決意。

いざ乗り込んだら三の人誑しっぷりに怒ればいいのか呆れればいいのか。とりあえず芽は全部潰そ😊と頑張る洋を三がポワポワメロメロでご機嫌に見てるからゼミで公認になるし、洋はちゃっかり協力者を見つけて独自ネットワークを築いてる。

外見と年齢で舐められたのがわかっているので今度から絶対に外出る時はリーゼントを崩さない決意を新たにする洋。
年齢差にイラついてると三がちょっと申し訳なさそうに洋にお願いしてくる。
「今度、学科の飲み会があるんだけど迎えに来てくんねぇ？」
教授主催なので断われなかったけど絡んでくるのは追い払った奴だけじゃないし、三も危機感は死んでるけど現状を理解はしてるので🏀の障害になりかねず、洋も面白くないのは分析できてるのでヘルプを出すことに。

はい、もちろん洋です。前日からのお泊りで髪を下ろしてるので不良には見えないからナメて掛かり、追い返そうとしたらアイアンクローをかまされて「ちょっとお話してくるね😊三井さんは先に部屋に入ってて。すぐに鍵しめてよ。俺は合鍵持ってるからダイジョーブ」腕に筋が浮くくらいギリギリと相手の顔を締め上げつつ顔は優しさ全開で促す器用な洋。そのままマンション裏まで連行してお話合い(物理)をして追っ払います。酒とツマミは戦利品と詫びとして回収したけど度数の高さにふーん？？となる。要チェックやでぇ。

押せばイケると思ってたのに全然イケないし、仲間内から小馬鹿にされるしで実力行使に移るけど三は180オーバーのスポーツマンなので正面からなら普通に返り討ち。
だから酒を飲ませて一服盛ろうとするけど飲み会に来ないなら自宅しかない。ので突撃。
マンションのエントランスで袋に酒やツマミを詰めて待ち構える。と。いつも以上にポヤポヤしてる三と、どうやら高校生らしい男が連れ立って歩いてくる。

最初は飲み会に誘うけど🏀を理由に断られ、次に課題を口実にするも🏀部の先輩やチームメイトに世話を焼かれているので間に合ってた。
次第に部屋どこ🏀上がるの何時とプライベートに詰め寄り始執拗に部屋へ上がり込もうとしだす。
あ、もちろん♂です。
この辺りで三もようやく「なんだこいつ」と認識しだす。
三は満遍なく仲良く出来る人ではあるけど裏を返すと誰も特別ではないので、しつこいソイツもスルーしてた。

できてる洋三
大学入ってから生来の人懐っこさと明るさと距離の近さで中心グループにいる三。中心グループといっても三は🏀中心だし未成年だから飲み会なんかは🏀の新歓くらいしか出ない。
陽キャでノリが良いから遊んでると思われがちでお誘いなんかも結構あるけど頑なにNOを貫く三。
🏀に打ち込み課題を片付け洋とイチャつくのでそんな暇がない。講義と講義の空き時間には付き合う程度。
つまりは痺れを切らして行動に出てくるお馬鹿さんが現れる。

この話は解決したようでせず、引っ越した後も近所で三を探すようにうろつくところを目撃したり、引っ越し先でもヤベェのが湧いたりを何度か繰り返したところで高校を卒業して洋から同棲の提案を受けて解決する。怖いヤベェ彼氏が拳で物理的に解決してくれるよ良かったね。
三の両親には同棲の際に挨拶に行ったけど三１人より百倍安心だし、今まで守ってきた実績もあるしでお暇する時には「洋君またきてね🤗」「今度は泊まってってね🤗」で送り出される。三井家の血筋を見た。

「そんで帰省前に帰宅したらマンション前で人集りできてて、覗いたらヤベェ女とヤベェリーマンが顔面血だらけになって警察に連れてかれてた」
「捕まった！良かった！！」
「何か俺の部屋の前で鉢合わせして取っ組み合いの喧嘩してたところをお隣さんが通報したんだって」
「あっっっっぶな！！！！」
「んで、警察の人から『勾留は長く出来ないし、不法侵入と傷害だけど初犯なら不起訴になる可能性が高い。逮捕になってもすぐ出てくると思うから引っ越した方が良いですよ』って連絡きたからＧＷ明けたら引っ越すんだよ」
「うん、それは一刻も早く引っ越そう」

「それとゴミ出しの日にマンションのゴミステーションに行ったら、爽やか系のリーマンに挨拶されて」
「えっ？？前の話おわった？？」
「ゴミ出したら、すげぇ自然に俺のゴミ袋の口を開けて、掃除に使った割り箸をジップロックに入れて帰ってった」
「……目の前で？？？」
「目の前で」
「ヤベェ奴じゃん？！？！」
「ヤベェ奴だよな」
「管理人とか警察に相談しよ！！」
「相談してわかったんだけど、そのリーマンはマンションの住人じゃ無かった」
「よりホラーじゃん！！！！！」

「隣人トラブル…え？なに、変なヤローでもいた？」
「変な…変、まぁ変な奴らだな」
「待って複数なの」
「部屋に帰ったら知らねぇ女が台所で飯作ってて」
「えっ怖…」
「部屋まちがえたかって焦ったけど俺の部屋だし、女は女でおかえりとか普通に返すし」
「ホラーじゃん？！？」
「ホラーだよな、これ部屋の鍵ちゃんと閉まってたんだぜ」
「待って待って大丈夫だったのアンタ？！？」
「ちょっとコンビニ行ってくるって部屋出て逃げた後に警察呼んだけど、もういなかった」
「良かったけど良くない‼」

大１高２の洋三
5月のＧＷに帰省してきたのでデートしてラブラブイチャイチャしてる時に急に爆弾を落としてくる三。
「あ、そーだ。前に渡してた合鍵返してくれ」
「…………は？？？」
俺なんかした？！？！とパニックになりそうな洋を置いてけぼりにして話を進めると、引っ越すので今の部屋の鍵を回収したいと言う
「え？まだ２ヶ月経ってないよね？部屋の設備でなんかあったとか？」
「いや？新築で綺麗なもんだぜ。なんてーか……隣人トラブル？」

ちなみににょ三ちゃんはその横で目を♡にしてポヤポヤしながら洋を見つめてる。
元ヤンで鉄男一派にいたので暴力は慣れてるし洋がやり過ぎないという信頼と信用もある上で相手は別に関心も何も無い顔見知りなので余裕な気持ちで彼ピのカッコよさを堪能してた
後日、この話を宮城にして嫌な顔をされる。

「おい何してんだ、人のもんに目の前でちょっかい掛けるなんざ舐めた真似してくれんじゃん？？」
リーゼントの不良に睨まれて慌てて逃げようとするけど襟首掴まれて逃げられない
にょ三ちゃんの知り合いっぽいから大学が一緒なら今後、洋の目が届かない構内で懲りずに来る可能性があるので丁寧にすり潰す。
「次はねぇからな。骨だけで済むと思うなよ」
鎖骨に指を沈ませながら言うので痛いし怖いしでガチ怯えて泣きながら逃げていく

そこにね、来るよね、当然ね。マンション裏にバイク停めてきた洋(彼氏)が。途中まで押して一緒に歩いて来たのよ実は一緒に帰宅してた洋三なんです。
どう見ても三は好意的じゃないし男子達の目的も下心もあからさまだし洋の中で排除対象になるから最初からメンチ切って声もバチクソ低く威嚇してくるよ

他の女子との会話で住んでるマンションは知ってた男子。もちろんオートロックなので入れない。だから入口付近で待ち伏せ。他の男子も乗ってきた勢いで強気になり複数人で部活帰りのにょ三ちゃんを待つ。
そこにノコノコ帰ってきたにょ三ちゃん。当然ギョッとする。
男子達「来ちゃった♡」「びっくりした〜？？」
にょ三「は？え、なに…」
男子達「オレらこの近くで遊んでてさ〜」「三井ンちがこの近くって話しててよ」「ちょっと部屋見して〜」
ヘラヘラ笑いながらじわじわ囲んでくる

明るくノリが良くて愛想もあるので押せばイケると思ってるけど、にょ三ちゃんは合コンには来ないし参加するのは女子🏀部の飲み会だけなので混ざれない。しかもまだ未成年なので酒も飲まないのでなかなか隙が無くてヤキモキしてた。
背は高いけど足がスラッとしてるし尻もデカい美人なので狙ってるのも多い。早いとこモノにしたい。にょ三ちゃんも満更でもなさそうなのに(妄想)

大学生にょ三ちゃんの洋三
女の子なので心配な両親の希望でオートロックのセキュリティ強めなマンションに住んでるにょ三ちゃん。同期や先輩も来るけど同性のみで男の子は入れたことないしお断りしてる。それを知った学科は違うけど講義は一緒程度の男子がやたらと来たがるのに辟易してるにょ三ちゃん

ちなみにスマホの世界線だと三から位置情報アプリ提案する
別に見られて困るもんねーしと本人は何にも気にしない
でも深夜に洋が自宅にいないと「バイト遅くねぇ？！」「夜のバイトは綺麗なねーちゃんに声掛けられるだろお前！」とそこは面白くないので文句言う
洋は三の嫉妬に電話で見えないと思ってニヨニヨしてる

「だから三井さんの周囲の人間だいたい把握してる😊」
「「「こっっっっわ」」」
激重の洋に素で付き合える三にちょっと引きつつ二人のお付き合いが良好なのが嬉しいけど言わない男の友情な軍団みんないいやつ

そして最後は必ず洋で締める
何処そこの店に行ったら洋の好きそうなメニューあったから一緒に行こうな♡
誰それと行ったらこんなんあって洋に似合うと思った今度見せたい♡
こないだこんなことがあったから1番に洋に教えてやろうと思った♡
早く会いたいな♡
洋の不安を埋めてくるプロ彼氏

自分の知らない世界に行ってしまった三に落ち着かない洋だったんだけど一ヶ月くらい経って三がちょっと新生活に慣れてくるとペースが掴めてきたのか話に余裕が出てくると全部話してくる
束縛とか報連相とか意識せずに何時何処へ誰と何しにを世間話みたいに全部話す。三の生活の把握超余裕

甘ったれで寂しがりなので一日に一度は連絡をしたい三
毎日の電話は時間が合わなかったりするからメールしようと遠距離する時に決めてた。引っ越しや新生活にバタバタしつつメールや留守電で声を聞いて癒される。洋と話したいことも言いたいことも聞きたいこともいっぱいある。なので余裕が出てくると長電話になりがち

大1と高2の遠距離洋三
束縛するのダセェと格好つけてる洋に「ミッチー大学でモテるだろ」「心配じゃねぇの」「お前縄張り意識鬼強いんだから拗れる前にバラシちまえ」と心配な軍団に頬をポリポリしながら「いや〜〜〜〜それがなぁ〜〜〜〜」と困ったようでニヨニヨする洋

あまりに慣れすぎてウッカリ軍団に一口食べる？って聞いちゃってポカンとした軍団の顔にハッと我に返るんだけど時すでに遅しでニマニマニヤニヤした軍団に肩ポンされながら茶化されて逆ギレする洋がいる平和な昼下がり

裏表のない素直な愛情表現にさらされて鳴らされて洋も学習していくんよ
差し出されたものを一口齧ればどう？って期待した目で見つめられるし
美味しいねって返せばだろー！ってはしゃいだ声が返ってくるし
俺のも食べる？と差し出せばやった！ありがとな！って嬉しい楽しいが伝わってきて洋の自己肯定感とか承認欲求をガンガンに満たしてくる三

三は自分が良いと思ったものを洋と共有したいし洋の好きなものも知りたい意識が働いてるんだけど意識的にというより無意識に近い習慣でやってる
三は愛情いっぱいに育ってきてるので共有するのも差し出すのにも抵抗ないし自然にやるので洋は最初ちょっと温度差感じてた。んだけど

慣れてきた洋が「食ってみろよ！✨」「ﾊｲﾊｲありがと😊」とすんなり受け取るようになって「おいしいねコレ」と返すと三は大満足でドヤ顔してる
洋に買ってもらったやつでもドヤる
そんな彼氏がめっちゃ可愛い洋

好きを共有したい三の洋三
よくある「一口ちょうだい」でなく美味しいものを食べた時に三が洋にズイッと差し出して「一口食ってみろよ！😆」ってニッコニコのペッカペカな笑顔で自分のを差し出してくるんよ
最初は俺はいいよ三井さん食べなって言ってた洋だけど、まぁ笑顔と善意に押し通されるし頑なに固辞すると「…ごめん」てシュンとされてしまいそんなつもりはなかったので慌てて一口貰うという流れだったお付き合い初期

洋の心配をして見守ってた軍団もその流れを見てあ〜〜〜これは洋の好きなやつ〜〜〜と納得するし
洋にドデカおにぎり握ってきたり洋の話をニッコニコで相槌うったりバイトが続けば心配したりと愛情表現ストレートな三に安心するんよ
洋は🌸や三みたいな素直かつ陽属性が好きなのでつまりは相思相愛💖

目が合えばパッ✨と目が輝くし
手を振れば嬉しそうに振り返すし
声を掛ければ体を寄せて聴く体勢をつくるんよ
何か上げれば大袈裟なくらい喜ぶし
何かしてあげる時のありがとうは犬の尻尾があったら全力で振ってるんだろうなってくらい雰囲気が華やぐんですよ
洋の承認欲求も愛情ゲージも満タンにしてくる