連作『冷たい真珠』
#短歌 #tanka
@plumobs.bsky.social
「ゴールデンロッド、アカシア、オレンジね」 「なんのことなの」 「好きなはちみつ」 ときどき短歌作って、弓引いてる、会社員
連作『冷たい真珠』
#短歌 #tanka
冷たさの等価交換 紅茶ゼリー錬成して溶け消えた氷
#短歌 #tanka
「30になったら」なんて誰が言い出したの 綿毛が崩れたタンポポ
#短歌 #tanka
うつしよは大切な石を探す旅 まことの心で拾い集める
#短歌 #tanka
的の幅は人間の胴と同じ 的中するたび思うその意味
#短歌 #tanka
お前は知らないあの子を私は見てきたの その歳月は越せないからね
#短歌 #tanka
アイロンが伸ばすちぢれた皺 君が僕を諦めなかった跡だ
#短歌 #tanka
冷え切ったコーヒーカップの水面に星を散らしてもブラックホール
#短歌 #tanka
二つあるブランコをただ眺めてる 手向けはタバコ一服でいいだろ
#短歌 #tanka
わたくしをやさしくおおいかくまって 雁字搦めの世界に抗う
#短歌 #tanka
晴れの日と雨の日と曇り空の日を巡り記憶は朽ち果てていく
#短歌 #tanka
寂しさを分け合うように触れ合った しょせんそれだけ それでよかった
#短歌 #tanka
泣きながら生まれた私もいつの日か笑ってこの世とおさらばしたい
#短歌 #tanka
塗り込めるボディオイルがカーペットを汚して少し虚しくなって
#短歌 #tanka
優しさと傲慢さとは紙一重 折られた紙も元に戻らず
#短歌 #tanka
はなびらをいちまい一枚めくっては無に一歩いっぽ近づいていく
#短歌 #tanka
眼前に迫る君との別れ道 次に会うのは切り結ぶとき
#短歌 #tanka
重なったホットケーキの食べ方が分からなくてもかけてシロップ
#短歌 #tanka
花曇りうすら寒さを差し込んで忘れないでと冬が言うから
#短歌 #tanka
僕の手で死に絶えた君の手を取って南の空へともに旅立つ
#短歌 #tanka
空っぽの押手の代わりに勝手には決意の証の金の指輪を
#短歌 #tanka
二○二四年三月 自選五首 まばゆさに忘れぬようにとうめいな夜の歌を聴くはなのあさあけ 完全は不完全さを持たなくて食べ飽きてしまったホールケーキ 朝日より夕日が好きで夕日より月が好きだよ 君の地球より 太陽が焼いた寒空指差して、ほらあれがデネブ、ベガ、アルタイル 全身に巡り染み込んでいく春の命 アイスカフェオレをどうぞ
今月の自選短歌です
#短歌 #tanka
全身に巡り染み込んでいく春の命 アイスカフェオレをどうぞ
#短歌 #tanka
本当さ、唯一だとか特別とか軽々しくもよく言えるよね
#短歌 #tanka
離れても三人だから大丈夫 背を預け合い世界を見据える 切り捨てた全てに繋ぎ止められた 罪を背負ってでも生きてやろう 悲しみも喜びもぜんぶぜんぶぜんぶ 二人がいるから愛し抜けるよ
スリーマンセル
#短歌 #tanka
これまでが明るいだけの道ならばお前の隣に立てなかったな
#短歌 #tanka
言葉の持つ力を信じているけど、だからこそその力との接し方には気を付けなければならないと思う
言葉は人を勇気づける一方、簡単に人を裏切るし、分かっていても呑まれる
私にできるのは、感情を尊重しつつも科学的思考を忘れないこと、エビデンスを確認すること、アナロジーを用いたりして多角的に捉えること、その姿勢の全て
もどかしさ残らず全て記した葉 馬よ、彼女の元へ運んで
#短歌 #tanka
失った夜の記憶を夢たちは思い出させるためにあるのだ
#短歌 #tanka
力が足りずあき損なったピアス穴 痛みごと指先で貫く
#短歌 #tanka