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滋斎

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在野 書の愛好家

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●作品と性格

・文字のサイズを一定に保ち、小さく大量に並べた作品(楷書、行書など)

→趙孟頫的、安定志向。
精神の安定と堅実さ、変化や抑揚を避ける傾向。一つの集合体としての美しさをもつが、一つ一つの文字が60%程度の力量で書かれたような作品が多くみられる。どちらかというと女性的な作品が多い。

・大字2、3文字

→一点一画に精神を込めた作品が多いが、紙面を埋め尽くすことに一生懸命になってしまい、文字の精密さに破綻をきたすなど、主観的な作品になりやすい。男性的。

・明末清初風
古典的であることに安心したい、自分を表現することで責められたくないといった如何にも日本人的な作風が多い。

14.02.2025 14:33 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

書を専門とする人を対象とした場合、認知機能や知性と書かれた文字の相関関係については比較することが難しいかと思うが、作品をみればその人がレベルの感性で、何を理想としているかはわかる。

以下、非常に個人的で乱暴な種類分けを記載する。

14.02.2025 12:25 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

例えば、普段から頭をよく使い、本を読み字を書くひとの何気ない文字と
普段あまり文字を書く習慣がない人の場合、文字から受ける印象は大きく異なる。

前者の方々は特段書を習った経験がなくとも、教養として文字を美しく書きたい、という意識の高さもあるのかもしれないが、美意識が高いことが多い。

普段文字をあまり書かず、書かれた文字に意識がいかない人の場合は、あまり知的な活動に興味を示さない傾向があると感じる。

14.02.2025 12:23 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

書と認知機能について

ここしばらく環境の変化があり、以前のような書を専門とする界隈から離れ、普段まったく書に触れない若者や、ご高齢の方と接する機会が多くなった。

文字を書く、というのは結構な認知能力と知性、感性が必要とされる技能であり、文字が崩れたり線が震える若者や高齢の方と接すると、乱暴な言い方になってしまうが、文字を美しく書ける人と、書こうとしても出来ない人の間には知的能力、認知機能に差があるのではないかと肌で感じている。

ここでは、書かれた文章が美しい、高度なものを書かれる人は対象外として、毎日の日記などの些細な文章で書かれた文字を対象としている。

14.02.2025 12:20 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

間違いないですね。

28.03.2024 06:28 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

私は鍾繇と米芾、董其昌あたりが好きです。

25.03.2024 12:52 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0

運筆について ③

現在見かける、よく滲む画箋紙は、中国では明の董其昌あたりからやや見られる。

また、呉昌碩の画でもよく使われているが、呉昌碩の篆書や行草作品には、加工紙が使われていることを見落とすと、学び取れないものがあることを念頭におくべきである。

04.03.2024 18:11 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

運筆について ②

滲まない紙に、今日我々が書くようなスピードで書いたら、線は紙の上を滑る。

作品に奥深さを醸し出すのは、ゆっくりとした運筆であり、ゆっくりと書かれていながら、極めて安定した線を描くところに古典の技術を見出すべきであると思う。

根底に流れるゆっくりとした運筆と、呼吸の短い線や、やや浅い線の組み合わせで立体感を生み出している。

04.03.2024 18:09 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

運筆について ①

日本では、半紙に4文字や6文字で臨書を行う。
この際、古典を数倍まで拡大して紙面に収めるので、一本の線はどうしても原典より長くなる。

長くなった線で、原典のようなキレを出そうとすると、運筆は速くなりがちになる。

紙の質も、日本で使う紙は滲み、墨が取られやすいため高速な運筆を助長させる。

中国の古典は碑であれば石に直接書丹したものもあるし、今日確認できる顔真卿、米芾といった名家の書に、近代の紙でみられるような滲みはない。

これは超人的なスピードで運筆したわけではなく、基本的に滲まないものを使って、筆と墨で書き切るのが書の本来の姿と捉えるべきである。

04.03.2024 18:06 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

米芾の真蹟は、墨が明清の作家よりも黒く、深かった。紙との相性ももちろんあるとは思う。

書画に精通した米芾の墨色が、一つの指標になると考えていましたが、蘇軾も黒の指標をもっていたようです。

26.02.2024 16:37 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

『書懷民所遺墨』 蘇軾

世人論墨,多貴其黑,而不取其光。光而不黑,固為棄物。

若黑而不光,索然無神采,亦復無用。
要使其光清而不浮,湛湛如小兒目睛,乃為佳也。

懷民遺僕二枚,其陽云「清煙煤法墨」,其陰云「道卿既黑而光」,殆如前所雲者,書以報之。

25.02.2024 03:03 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 1

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