「魔法世界の物語」
☂️🌱『物語2・21』🌈
更新しました。
よろしくお願いします。
魔法世界の受付嬢になりたいです続
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🔰まほうけどハマり中
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支部にべったーにあるにょた6続きを加筆修正しました
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印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 画像情報:generated by 文庫ページメーカー / Photo by Yaroslav Кorshikov on Unsplash / フォント:夜永オールド明朝Regular 以下は本文の内容です。 ナナリーが握る短剣の剣先はアルウェスに向けられていた。 「えっ、な、何で……っ?」 戸惑う表情から彼女の意思でないことは明白だった。どうやら体は操れても、表情などの細かい部分や感情面は無理らしい。 「っ……、うっ……」 随分と抵抗している。逃げないアルウェスを咎める余裕もなく、ただただ食いしばっている。そのままだと唇を噛み締め過ぎて、血が出そうだ。 アルウェスが逃げるのは容易いことだ。短剣は握る者が人を刺すことしか操れないし、両手で握らないと呪いが発動しない。避けて拘束してしまえばいいだけで、短剣に施された呪いも難易度の高いものではないだろう。
けれどアルウェスは地に足を縛りつけたかのように動かない。動けないのではなく、動かない。自分が逃げたら、その剣先は誰に向くのか。それほど高度な呪いでないなら、単純に一番近くにいる人間を狙うだけだろう。だったら、自分が急所を外すように刺されて解呪するのが手っ取り早い。刺された傷もアルウェスなら治癒魔法で容易く治せる。 「ヘル、そのまま僕を刺すんだ」 「っ、は、はぁ?」 「他に被害を出すわけにはいかない。僕が刺されて解呪するから、そのまま……」 「ぅ、ざけん、じゃ、ないわよっ」 「ヘルッ!」 「うおりゃぁっ!」と勇ましい声と共に短剣を振り翳したので、アルウェスは慌てて手を伸ばした。それをナナリー自身に突き刺すためだと思ったが、短剣は地面へと突き刺さった。けれどナナリーの手が離れることはなく、短剣の呪いも解
かれておらず、上がったり下がったりと随分抵抗しているのが見てわかる。 「いい加減に、しろぉ!」 もう一度振り翳され、地面へと叩きつけられた。剣身に罅が入り、ナナリーの手がようやく離れた。すかさず回収しようとアルウェスは手を伸ばそうとするが、その前にナナリーの足が短剣を踏んづける。何度も何度も踏みつける。 「あれは!私の!好きな人!なのっ!アンタの!好きな!人じゃ!ないのよっ!」 呪いはただ人を刺すだけではなかったようで。手にした者が恋してる相手を刺すように動く呪いだったようだ。 「アンタは!自分で!アンタの!好きな人を刺してこいっ!」
音を立てて短剣は折れ、氷に閉じこめられる。凍てついた塊となったそれは豪快にナナリーの足で蹴られ、昼間だが星となってしまう。残るは唖然としたままのアルウェスと、肩で息をするナナリーだけで。 「自分が刺せないからって人の体を勝手に操って人の好きな人を刺そうとするなんて、ふざけんじゃないわよっ!」 「……ヘル」 「何って、ギャァ!」 「結婚しよう」 「はいぃ?」 「君が好きだよ」 「なななっ!って、順番が逆っ!」
書きかけで放置していたものを書き上げました
恐らくやり竜のジルちゃんがアレを折ったのを見て、思いついた小話かと思われます #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/bunkobg.html