こっちのアカウントあることいつも忘れて疎かにしてまう…。
14.09.2025 04:38 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0@fujitics2ji.bsky.social
字書き。よろず。20↑。mp→モブ霊、律テル律、芹ショウ、エクボは友達。アイコンが変えられないマン。
こっちのアカウントあることいつも忘れて疎かにしてまう…。
14.09.2025 04:38 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「おべんとう」と記載されています。 以下は本文の内容です。 俺は食べ方が汚い、らしい。 『師匠、お弁当ついてますよ』 『師匠、ソースつけてます』 毎度こんなことを言われればさすがに自覚する。 しかも、一回り以上年下の弟子に指摘されるばかりか、米粒を取られたり指でぬぐわれたりするんだからたまったもんじゃない。 一度『そんなことするな』と言ったら『じゃあキレイに食べて下さい』と返されてしまった。情けないことにもっともである。 そんなある日、俺は一人の老婦人を助けた。助けたと言っても大したことではない。でかくて重そうな紙袋を持って歩いていた上に、その紙袋の持ち手が破けてしまいそうだったから、声をかけ、代わりに運んでやっただけのことだ。別れ際に名刺を渡したのも、今後何か困り事があったら新規顧客になるかもしれないという打算からである。 しかし、世の中にはそんなことを思わない人もいるものだ。助けた老婦人はおにぎり屋を営んでおり、後日お礼ということで商品のおにぎりをたくさん持って相談所に現れた。そんな大きな荷物を持ってきたらまた大変だろうと思ったが、おにぎり屋二代目店主だという息子が付き添っていたからよしとしよう。 折しも時刻は昼時。今日は芹沢、モブ、トメちゃんという従業員オールスターが揃っており、俺達はそのお礼を恐縮しつつもありがたく受け取るのだった。 「どうだ! 情けは人のためならずだな!」 老婦人と息子が帰った後で勝ち誇ったように言
うと、 「さすが霊幻さん! これぞ海老で鯛を釣るね!」 とトメちゃんが言った。俺が言うのもなんだが、本当に口の減らない娘である。 「まあたくさんあるからありがたく頂こうぜ。俺梅おかかな」 「僕は鳥五目もらいます」 「あのー、ツナマヨってありますか?」 「私、明太子もらうわね。んー、お米も海苔も明太子も、何もかもおいしーい!」 トメちゃんの言う通り、おにぎりは美味しかった。とにかく素材がシンプルな分ごまかしが利かないのだ。もっちりとして噛めば噛むほど甘味の増す米、ぱらりとかけられた塩、恐らく直火で炙られたパリパリの歯ごたえの海苔に、ご飯と一緒に食べた時に一番美味しく合うように計算された塩分の梅と軽く醤油をかけられたおかかの香ばしさのハーモニー。極めつけはそれらをまとめて味わえるようにふんわりと握られたテクニックは、そんじゃそこらのものとは一線を画していた。 そう思ったのは他の三人も同じで、一つ食べ終わる頃にはもう一つ別のおにぎりに手が伸びる程だった。 その時、モブがふと言った。 「あ、トメさん、ほっぺたにお弁当ついてますよ」 「えっウソ! やだ! どこ?」 「右です。あ、僕から見て右だから、トメさんから見たら左」 そう言いながらモブは手を伸ばした。 「あっ! バカお前…!」 まさかトメちゃんのほっぺたから米粒取ってヒョイパクなんてしたらセクハラだぞ!
そう言いかけたが、実際その言葉が口に出るより先に、モブの手はテーブルの上のティッシュを一枚取ってトメちゃんに渡した。 「はい、どうぞ」 「あらありがとう。どう? 取れた?」 「あ、取れました」 咄嗟にモブを止めようとした左手が行き場を失い、俺は手持ち無沙汰を誤魔化すために自分の分のティッシュを取った。 その不自然な動きに気づいたのか、モブはこちらを見てクスリと笑ったようだった。 「師匠も気をつけて下さいね」 俺は、モブがあんなことをするのは俺だけであることと、モブが俺以外にあんなことをするのが嫌だと思ったことに気づかされ、「ああ」とか「うん」とかそんなことをモゴモゴ言いながら、しかしこの気持ちをストレートに認める訳にもいかず、とりあえず空腹では頭も回らないとおかしな言い訳をしながら二個目の高菜おにぎりを食べるのだった。
1832くらいのモブ霊。成立未満。いつも口元におべんとつける師とヒョイパクする弟子。
14.09.2025 13:33 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「宇宙師弟」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「ありがとうございました~。またお越し下さいませ~」 俺がそう言うと、六つ目で四本腕の客は満足そうに手を振って自分の小型ロケットに乗り込んで行った。ロケット発射のための爆発が噴射孔から周囲を明るく照らすのは本当に短い間でしかなく、轟音と共に飛び立ったロケットはすぐに見えなくなり、辺りはまた元の暗闇に戻った。 「ふー…」 俺は星とか相談所の建物の中に入り、宇宙服と、ついでに顔に貼り付けた営業用スマイルを脱ぎ捨てる。いつもの灰色のスーツに着替え直すと、またつまらない日常の中に自分が溶けていく気がした。このままでは俺はいつか液状のスライムのような形になって、ドロドロとこの床を這いつくばっているうちにくたばってしまうに違いない。そうなると地球に残っている家族はそれ見たことかと言うだろうか。 俺は就職のタイミングで、安定した惑星暮らしから飛び出して、自由気ままを求めて個人星に住むことを決めた。さすがに順風満帆を夢見ていた訳ではないが、…いや、やっぱり甘い夢は見ていたんだろうな、しかし現実は苦いどころか無味無臭だった。 今まで自分は群れるタイプではないと思っていた。周囲に合わせることは出来ても、俺という人間はただ一人、孤独を飼い慣らしながら生きていくのだと、まあそんな若気の至りなことを考えていたのだ。だから個人星は自分に向いていると思っていた。 だが蓋を開けてみたらどうだろう、個人星暮らしは孤独そのもので、これは思った以上に堪えた。これは俺以外の者も皆感じていることだ。俺は個人星に移り住んでからこの星とか相談所というものを立ち上げたが、客の大抵は困り事などしていない。ただ相談という体で誰かと話をしたいという理由だけでここに辿り
着き、長々と雑談をして帰っていく。それは人間型の異星人でも、そうでない異星人でも同じだ。おかげで食っていけるだけの収入は確保出来ているが、客が帰った後の反動から来る孤独感は、それはそれは強く俺を苛むのだった。 そんな俺を救うのは、最近手に入れた望遠鏡だ。俺は二週間に一度、星間通信販売を注文しているのだが、何となく退屈を紛らわすために買ってみたものだ。荷物が届いた時は、注文したことすら忘れていた程で、それに期待なんてしていなかったが、それは思っていたよりもずっと役に立った。覗く時間のほとんどは漆黒の宇宙空間だが、たまにロケットが横切ったり、軌道が近づいた別の個人星が見えるととてつもなくラッキーに感じる。このあまりにささやかな趣味は、それでも俺の寿命を伸ばしてくれている。 今日も今日とて自分のデスクの定位置から望遠鏡を覗いてみる。まずは暗闇から始まるいつもの景色を想像していたが、今日は全く違っていた。 覗いた円状の視界には、いきなり一人の少年が飛び込んできた。 「うわっ!」 まるですぐ近くにいるのかと反射的に飛びずさってしまった。いつもの事務所でただ一人いることに気づき、誰が見ている訳でもないのに咳払いをする。 もう一度心を落ち着けて、今度は心の準備をしてからもう一度望遠鏡を覗き込む。やっぱりいた。少年だ。昔からよくある黒い学生服を着て、行儀よく足を揃えて体育座りをしている。手には釣竿を持っているが、先にぶら下げているのは…星か?何にせよ何も釣ることは出来ないだろう。それなのに無表情にただただ釣竿の先を見ているその姿に俺は目が離せなかった。 そのうち少年の周りがキラキラと輝きだした。なにか火花のような、飛沫のような、小さな固まりが光を
反射して輝いているのだ。 最初はただ単に綺麗だな、と思った。目元から生まれる雫は空中で小さな円になり、重力に引き寄せられることなくフワフワと空中に浮かんでいる。俺はその時初めて少年が宇宙服もヘルメットもしていない、通常ならあり得ない格好をしていることに気づいた。 そうなると、あれは俺の幻かもしれない。もしくは宇宙を漂う幽霊か、怪異か。それとも少年を装って獲物を引き付ける異星人の可能性もある。 そんなことを考えながらしばらくぼんやりとそれを見ているうちに、それが少年の涙だとはたと気づき、俺はやにわに立ち上がった。 次に、この星とあの少年の星との距離を計測し、宇宙服を着直すと十年近く乗っていない自分のロケットに乗り込んでいた。 あれの正体が何だろうと関係ない。俺がガキの頃は、今日の晩飯は何かなんてバカみたいにのんきなことばかり考えてた。だがガキなんてそれくらいでいい。あんな少年の姿で一人でさめざめと泣いているなんて、あってはならないのだ。 助けてやりたい、何故かそう強く思った。 だから、だから早く行かなくては。彼のもとに行って「この俺がいるからもう大丈夫だ」と声をかけてやらねば。あの涙を晴らしてやらなければ、俺が星とか相談所所長を勤める甲斐がない。 そしてそれと同時に、あの子を助けることは、俺の中の孤独を埋める欠片を手に入れることに繋がっている予感がした。 十年ぶりの運転にも関わらずロケットは生真面目に動いてくれた。 待ってろ、待ってろよ。 俺はまるで引き合っているようなあの星にただ真っ直ぐ向かっていった。
宇宙ポプショ師弟。SFパロ。まだ出会ってない二人。ということは、これから出会う二人ってわけ。
05.08.2025 07:59 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「アクティブな俺とお前」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「モブ、今日の予定はどうする?」 俺は朝の爽やかな空模様に合わせて、隣でまだ寝ぼけ顔のモブに言った。だが昨夜の気だるい空気をまとったままのモブはムニャムニャと 「今日は一緒にごろごろイチャイチャしましょうよぉ」 と言ってまたウトウトしだした。 「おいおい、怠惰だな若人よ。ショッピングモールでは世界のアイス大集合博覧会をやってるんだぞ。行きたくないのか」 「アイスは魅力的だけどぉ…」 モブが泊まった日の朝はいつもこんなやり取りから始まる。 本当はモブは知っている。一人で過ごす俺はかなりインドアな人間だということを。 洗濯機を回して、掃除をして、飯を作るのは面倒だからコンビニ行くかたまにモブドに行くか。 そこからまた部屋でコロリと転がりながら映画の一つを垂れ流したままうたた寝をするのがいつもの俺だ。 本当はアイスのために人混みの中飛び込むタイプでは全然ない。 一方、一人の時のモブは結構アクティブだ。 そもそも空気を読むタイプではないため、一人だと行きづらい場所が…なんて考えず、行きたいところがあればどこだってすぐ行く。いきなり『テレビで見たのが美味しそうだったから』という理由で電車で二時間かけて隣のメンマ県までうどんを食べに行ったこともあったくらいだ。
そんな俺達が、二人になるとどうして逆転するのかというと、答えは『愛』だ。 俺はモブがいろんなところに行きたいだろうなと思って、前もってネットで調べておく。 モブの方も、大方休日の俺を休ませてやりたいと思っているのだろう。 まるで賢者の贈り物だ。まあ俺達は賢者どころか、昨夜も盛り上がったかなりの俗物だけど。 「じゃあモブ、コンビニで朝飯とアイス買いに行かないか」 「あ、それならいいですね。僕チョコのやつにします」 俺達はようやく互いの妥協点を見つけたので、とりあえずおはようのキスをした。
お泊まりの朝モブ霊。イチャイチャ。
24.07.2025 08:06 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0🗼タワーと文カフェをはしごしたことで撮れた最高写真!このエクボアクスタは、このまま机の上に置くと角度が合わなくて綺麗に撮れないんですが、実は画面外に切れてる足の部分を持って角度を調節してます。これによっていい感じの写真が撮れました!
12.07.2025 00:25 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 つけっぱなしのテレビからは、今日も真夏日のところが多いとニュースが流れている。 日曜日の昼間っからモブに押し倒されている俺は、自分とモブと、二人分の熱を感じているだけ余計に暑い。 「師匠…」 モブはといえば、暑さだけではなく、欲に濡れた目と声でねっとりと俺に絡み付く。 「モブ…、ダメだ…、まだ明るいから…」 「いいじゃないですか、明るくても暗くても、することは一つなんだから」 俺の形ばかりの拒否を無視して、モブの手がTシャツの裾からするりと入り込む。さわさわと表面を撫でるだけの触り方がもどかしくて、俺は自分からTシャツをめくり上げた。 「ふ」 俺の浅ましさが嬉しいのか、モブは小さく笑った。すると今度は触り方が変わり、もっとはっきりと俺を追い立てるようないやらしい手つきだ。 「ん…、モブ…」 俺は目を閉じてモブの手に集中する。 ああ、熱い。身体の内側からじりじりと焦がれるような熱の高ぶりが押し寄せる。 その時、ポタンと何かが肌に触れた。 瞬間的に雨かと思ったが、そんな筈はない。 何が起きたのかと思い、目を開けると、 「わー!モブ!鼻血だ!お前鼻血出てるぞ!」 「え?」 モブが不思議そうな顔をして目をパチパチさせると、更にもう一滴ポタンと俺の腹に鼻血が落ちた。 「お前暑すぎてのぼせたんだよ!ちょっと離れ
ろ!そこ座れ!ティッシュティッシュ!」 「これは師匠がえっち過ぎて興奮しただけだから平気です!」 「そんな筈あるかバカ!」 モブは頑として譲ろうとしなかったが、ベッドを血まみれにする訳にはいかない。俺は無理やりモブをベッド端へ座らせ、ティッシュを渡した。 「いいか、上を向くと喉に血が流れ込んで吐いたり誤嚥の可能性があるから、下を向いておけよ。そして小鼻を十五分ほど押さえておくんだ。もし口の中に血が流れ込んできたら、飲み込むんじゃなくティッシュに吐き出せ」 「ひひょお~…」 モブは、さっきまでの肉食獣みたいな顔つきと打って変わって、まるで子犬みたいに眉を下げて情けない顔をしていた。 「わかってるよ。どうせ今日はまだまだ時間があるんだから落ち着け」 鼻血が止まって落ち着いたら続きは考えなくもないぞ、と言いたかったが、そんなこと言ったらいつまで経っても鼻血が止まらないかもしれないから黙っておいた。 そしてその代わりに俺はエアコンの設定温度を2℃下げてやることにした。
真夏日の
まさぐる指の
隙間から
弾ける赤で
情事中断
(モブ霊、成人済)
〇日後に記憶を取り戻す霊幻 | charm point charm2ji.booth.pm/items/7057693
boothにて通販ページ作りました。自分で検索してみても出てこないんだけど、ちゃんと見えてますか…?
21時頃、boothから通販を始めたいと思います。書いてる時も、スペースにいる時すらも「私の本を欲しい人いるのか…?」と思ってしまうし、通販も要る…?と思ってしまうけど、今まで遠方にいたもんだから通販の可能性すらないというのが辛いというのは身に染みている…。
16.06.2025 10:23 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0本日イベントお疲れ様でした。当サークルに来て頂いた方、本当にありがとうございました!無配、こちらに置いておきますのでよろしければ。(印刷設定を間違えて変な開きになっていたのは、本当に申し訳ありませんでした…!それでも構わないと受け取って下さった方、ありがとうございます!)
大人モブ霊。ラブラブ。除霊依頼を受けた霊とか相談所。さて、その報酬とは? - fujitics2ji #poipiku poipiku.com/7574500/1185...
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「恋人の日」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「モブ、こっち向いて」 「はい?」 カシャ、と携帯のカメラのシャッター音がして、俺の手元に切り取られたモブが残る。 夕飯の後の洗い物をしているモブは、急に呼ばれて少し不思議そうな顔をしていた。 今日、六月十一日は恋人の日らしい。今まで聞いたことないなと思っていたら、特にブラジルで定着しているものなんだとか。さすが地球の裏側になると知らないことも多い。 この日は恋人や家族でフォトフレームを贈り合うという。さすがにそこまで用意出来なかったが、今や携帯がフォトフレーム代わりと言えなくもない。 俺は満足してモブの写真を保存した。 だが逆にモブは物足りなくなったらしい。 洗い物を終えて、タオルで手を拭いてから、「僕も撮ります」と言って俺より相当性能の高い自分のスマホを持ってきた。 「わかった。ほら」 俺はピースをしてやった。「そうじゃないです」と言われたからニコッと笑ってやった。なのにモブときたら「だから違うってば」とダメ出しばかりだ。 何が不満なんだと思っていると、モブは俺の隣にぴったりとくっついてした。 「こういう写真は二人で撮るんですよ」 そんな生意気なことを言いながら自撮りをしてきた。 撮れた写真を見ると、ちょっと見切れているが、まあまあいい写真だった。 「俺、ちょっと間抜けな顔になってないか?」
「そんなことないです。ちゃんとかっこいいですよ」 モブは笑って、その写真を俺に送ってきた。 なんか、あれだな。予想以上に立派な恋人の日になったんじゃないか。 「モブ」 「はい」 「一緒に寝よ」 「はい」 そして俺たちは恋人の夜を共に過ごすのだった。
恋人の日だというので。
多分2337くらいの同棲モブ霊。
【6/15 モブ霊新刊サンプル】〇日後に記憶を取り戻す霊幻 | 藤田
www.pixiv.net/novel/show.p...
師匠が記憶を失う話です。
付き合ってませんが執着は強い17と31です。
よろしくお願いします!
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「朝と夜、嬉しいと悲しい、僕と師匠」と記載されています。 以下は本文の内容です。 僕は時々、朝のすごく早い時間に起きる時がある。 まだ夜も明けたかどうかわからないくらい部屋の中は暗く、カーテン越しの人工的な電灯の光では物の輪郭さえも曖昧だ。 僕は隣で眠る師匠を見た。スウスウと規則正しく聞こえる寝息から、この人を起こしていないことにホッとした。師匠は自分の部屋の自分のベッドで、僕が寝るスペースを作るために長い手足を折り畳んで寝ている。そんな人を不用意に起こしたくはなかった。 こんな時間は、まるで僕以外誰も動いていないんじゃないかと思ってしまう。一時停止ボタンを押した時みたいに、僕以外に動かない、僕だけの世界。そこは音がなくて、僕のお腹も減らなくて、ぼんやり暗いまま、僕の意識だけがゆっくりと流れていく。 そんな事を考えてると、そんなバカげた世界があるかと言わんばかりに大型トラックの音が遠くから聞こえてすぐに遠ざかっていった。僕の世界を否定された僕は、残念だと思うと同時に安堵した。 だって、僕は望めばきっとその世界を作れてしまう。 この部屋をショベルカーみたいに丸く抉り取って、師匠と二人きり、月に行くことだって出来る。海の上にプカプカ浮かんでもいいし、いっそ深海まで潜るのもいいかもしれない。 『ねえ師匠、ここに師匠を閉じ込めて、誰もいないところへ行ってもいいですか』 僕は声に出さずに、寝ている師匠に問いかけてみた。 それを聞いたら師匠は何て言うだろうか。 『何バカなこと言ってるんだ。お前には大事な家族も
友達も学校もあるだろうが』うん、言いそう。 『ふーん?それでお前は何をするつもりなんだ?本当にそれで満足なのか?』暗にそれじゃダメだと言う師匠もいそうだ。 『バカ!やめろ!そんなことしても意味ないぞ!第一この前家賃を払ったばかりなんだ!』師匠の損得勘定ってよくわからないところあるからなあ。 僕はたくさんの師匠を想像した後、それらを全て消した。 多分、師匠ならこう言う。 『それがお前が俺にしたいことならいいよ』 言葉の意味を理解した時に目を少し大きく開くだろうけど、きっと答えるのに五秒もかからない。 たった五秒で自分のことを全部捨てて、僕にすっかり預けられてしまう、そんな師匠のことを思うと、僕は嬉しい気持ちと悲しい気持ちがマーブル模様みたいにグルグルするのだった。 だけど、このグルグルが僕をこの地に留めているんだと思う。 この嬉しさが師匠の愛で、この悲しさが僕の愛だ。 まるで振り子みたいに揺れているから、僕は今ここにいる。 いろいろ考えてたら、またトラックが通りすぎる音がした。気づけば部屋の中はさっきよりも明るくなっていて、眠っている師匠のまつ毛が見えた。 僕はそれを幸せと名付けることにした。 もうすぐ夜と朝が入れ替わる。
『朝と夜、嬉しいと悲しい、僕と師匠』
付き合ってる2135モブ霊。夜明けに一人考えるモブくん。シリアスめ!
『キャベツ畑でつかまえて』
1236の師弟。(not cp)宿題で落ち込む弟子と、応援する師匠。ほんわか。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「〇日後に記憶を取り戻す霊幻」と記載されています。 以下は本文の内容です。 霊幻が目を開いた時、視界に広がったのは見慣れぬ白い天井だった。ベッドに寝ているようだが、自宅のベッドではない。ここはどこだと辺りを見回した時、傍らに心配そうにこちらを見ている少年がいることに気づいた。 「良かった!師匠、気がついたんですね!今ナースコールを押しますから!」 ナースコールという言葉で、ここが病院なのだと気づく。そう言われてみれば病院特有の消毒液めいた匂いが鼻をかすめた。 しかし、腑に落ちないことがある。なぜ自分が病院のベッドで寝ているかも気になるが、それ以上に不思議なことといえば、 「すまんが、君は誰だ?師匠って何のことだ?もしかして俺のことを言ってるのか?」 「え?いや、僕はモブですよ。それに師匠は師匠、霊幻師匠です」 「おいおい、モブってのは何だ。俺は君のことを聞いてるんだぞ。それともからかってふざけてるのか。まあ確かに俺は霊幻だが、それでも君に師匠なんて言われる筋合いもない」 その一言は、少年の心を大きく揺さぶったようだった。真っ直ぐに切りそろえられた黒い前髪の下の目が大きく見開かれた。どうやら傷つけるような類の言葉のようだったが、見知らぬ少年に配慮する余裕など今の霊幻にはない。 「なあ君、俺はどうして病院なんかにいるんだ?早く会社に戻らないと、また課長に嫌味を言われてしまう」 「会社って、相談所のことですか?課長って誰?まさかエクボですか?」 「エクボぉ?何を言っているんだ君は。会社は会社だよ、俺はウォーターゲート株式会社に勤めている。宇留佐課長は口やかましいからまたネチネチと文句を…、いや、こんなことを君に言っても仕方ないな。とにか
く行かないと」 霊幻が体を捻ると、途端にズキリと背中が痛んだ。だがそれは傷がついたような痛みではなく、打ち身や筋肉に負荷をかけ過ぎたような痛みだ。これなら多少無理して動いても平気だろうと起き上がろうとしたが、体は急に動かなくなった。まるで見えない手に押さえつけられているような具合だ。 「あの…、師しょ…、…あなたは怪我をしたんです。頭を打って気絶したから、病院に運ばれました。目を覚ましたらお医者さんを呼ぶようにって言われてるので、とりあえずナースコール押します、から…、そのままで待ってて下さいね…」 少年はナースコールを押して「目が覚めました」とだけ言うと、そのまま病室を出ていった。あまり顔は見えなかったが、もしかしたら泣きそうになっていたかもしれない、そんな震え声だった。霊幻は未だ状況がわかっていないが、自分の言動が少年を傷つけてしまったことだけはわかる。だが、彼には悪いが話がてんで通じないと思っているのは霊幻の方こそである。あの少年とはどうにも話が噛み合わなかったが、医者ならまだ話がわかるだろう。そう思っていたのだが、今日という日はことごとく霊幻の想像を裏切っていくのだった。
ぶるすかくんのこと忘れかけてたので活用!6/15頒布予定のモブ霊本の一部です。自分のお尻叩き用です。えい!えい!
26.05.2025 12:37 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0遅刻しましたがバレンタインでししょ。無自覚17と隠してる31。
www.pixiv.net/novel/show.p...
VRF2025、無事に終わって家に帰ってきました。スペースに来て下さった方、買わせて頂いた方、ありがとうございました!
09.02.2025 07:44 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0(ぶるすか君のことちょっと忘れて放置してたことは秘密!!!!)
09.02.2025 00:57 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0本日はよろしくお願い致します。
09.02.2025 00:55 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 02/9新刊サンプル上げました。
『未知との遭遇 ~調味編~』
師弟がもふふさ師弟と出会う話/全年齢小説/A5/本文32P/400円
CPというより師弟です。ほのぼの路線です。よろしくお願いします。
www.pixiv.net/novel/show.p...
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「恋のライバル」と記載されています。 以下は本文の内容です。 モブの初恋については昔から知っていた。 と言っても、ツボミちゃんという相手の名前と、それが学校一の美少女だということくらいだが。 モブは奥手だが、それでもたまにポツポツと麗しのツボミちゃんについて恥ずかしそうに話す時があった。それが例え今日廊下ですれ違ったとか、合唱の練習で近くにいたとか、些細なものであっても小学生のモブには精一杯の恋バナであった。 「へえ、良かったじゃん」 特に感想もなく言った俺の言葉に、一度だけモブが反応したことがある。 「…ライバルにならないで下さいよ」 そんなふうに、この朴訥な弟子からジトッと睨まれる日が来るなんて思いもしなかった。俺の気持ちは、微笑ましさ半分、呆れ半分だ。 「あのなあモブ、お前にとっていくら憧れの女の子でも、俺からしたら14歳年下なんてただの子供に決まってるだろ。余計な心配なんてしなくていい」 「でもすっごくかわいいんですよ」 「ああ、可愛いだろうさ。でもそれは俺からしたら犬の動画を見て可愛いと思うのと同じだ。好きになんてならねえよ」 「本当ですか?」 「当たり前だろ」 そこでモブはようやく安心したようにいつもの顔に戻った。俺からしたら、一丁前に男みたいな顔も出来るんだなと新鮮で面白かった。とはいえ言われた内容に関しては多少の憤慨はあったが。 ◇◇◇◇◇◇
そして、あれから10年後。 まさか、本当にライバルになるとは思わなかった。いや、マジで。 しかもそれが、モブを挟んで俺がツボミちゃんをライバル視するようになるなんて一体誰が予想出来ただろうか。 14歳年下の子供はそれなりに大人になり、どこでどう間違ったのか俺なんかを好きだと言い始めた。 だけど、俺の中にはまだツボミちゃんに告白したモブのイメージが払拭出来ないでいる。 もしも今ツボミちゃんがモブのことを好きだと言えば、あいつは俺なんかより彼女を選ぶだろうと思ってしまうのだ。 ああもう、こんなことなら本当にライバルになんかならなきゃ良かったぜ…!
小学生モくんの初恋の話を聞いて、ライバルにならないで下さいとまで言われる師の話。(1125→2135)
26.11.2024 23:49 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0師と付き合ってる時空のモくん。師以外の人に告白されて「ごめん、ずっと好きな人がいるんだ」と断ったあと「いや、今付き合ってる人なんだけど」と丁寧に傷口に塩を塗り込んでほしい。しかも、体よく振る時の常套句である「気持ちは嬉しいけど」は使わないスタイル。(嬉しいより困るが先に来るので言えない)
20.11.2024 10:30 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0文章書いて画像上げるの、いいのか悪いのかわからないままです。でもこれくらい(861文字)をシブに上げるのもめんどい。いやそうした方がいいのか?わからん。
15.11.2024 03:58 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0かっこいいってなんだろな(モフ゛→霊2034)
付き合っていても、付き合ってなくても。
明日15日22時、不肖藤田、参加させて頂きます。わーい🥰
14.11.2024 14:05 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0🟡お知らせ🟠
15日、22時過ぎ〜0時過迄
推しカプすごろくスペやります🎲
お呼びした3名のモブ霊作家さん達と、四季折々のモブ霊💖を語り合えたら!!と、楽しみにしています🥰
良かったらどうぞ聴いてください〜🙌
混乱中のXで、こんなときだからこそ少しでも楽しい気分になれることしたいね…!!!
ついったと同じ投稿をする試み実施中
14.11.2024 03:53 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0しごできクール(というか塩対応?むしろそれがいい!)で人気のあるかげやまさんの耳にピアス穴があるのを発見して顔が熱くなるのを感じながら悲鳴を必死に飲み込みたい願望。お兄さんがいるという噂だけど、お兄さんもやっぱりクール系なのかしら。
14.11.2024 03:53 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0こっちはMAX280文字まで書けるのが、なんか広々した気持ちになっていいね。こちとら10年以上140文字で慣らされちゃったから不思議な気持ちだわ。
11.11.2024 15:18 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0あっ!アイコン表示された!よかったよかった。
改めまして、ついったから引っ越しをしました藤田と申します。MPでししょ狂いです。あちらとこちら、しばらくは両方でフラフラしていたいなと思っていますが、そのうち偏るかもしれません。よろしくお願い致します。
水飴さん、こちらでもよろしくお願い致します!使い勝手とか探り探りやっていきたいと思います😊
11.11.2024 14:10 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0