Twitterでも同じ解説を投稿しているのよ!
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サイエンスライター📝 今のところメイン活動場所: https://twitter.com/Science_Release
Twitterでも同じ解説を投稿しているのよ!
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(説明に添付された各画像は、福島大学の兼子伸吾先生より提供いただいて使用しております)
11.02.2026 08:00 — 👍 4 🔁 0 💬 1 📌 0あと、福島県の場合も、繁殖サイクルは次第にイノシシの年1回に近づいてくると予想されるよ。核の遺伝子がイノシシに置き換わるということは、繁殖のサイクルもイノシシに近づいてくるということだからね。この複雑な状況があるからこそ、内容に注意しないといけないのよ。
とはいえ、今回研究された福島県でのイノシシとブタの雑種の状況は、規模や時間経過が分かりやすいという点で、他の地域の雑種問題を考察する上でのモデルケースとなり得るのも確かなのよね。今回の知見を下に、他の地域で雑種がどの程度影響するのかを考察することができるかもしれないのよ。
アメリカやヨーロッパではイノシシとブタの雑種の大繁殖が問題視されていて、その理由の1つに、脱走したブタとの交雑で繁殖速度が上がった可能性が指摘されているのよね。これは福島県と似ているけど、脱走の規模や人間活動の違いから、単純には比較できない要素があるのよ。
onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1...
ただ、今回の研究結果を他の地域に当てはめる時は、内容に注意しないといけないよ。他の地域では、家畜のブタが脱走したとしても、人間の活動は相変わらず続いているよね。しかし福島県の場合、原発事故の影響で人々が避難し、人間活動が完全に停止してしまったという、例外的な状況があるからね。
11.02.2026 08:00 — 👍 5 🔁 0 💬 1 📌 0そして、今回の研究で調べた結果は、意外にはっきりとした結果が出たよ。mtDNAの特徴から、母親がブタの系統では、そうではないイノシシとブタの雑種と比べて、核DNAに含まれるブタ由来の遺伝子が有意に少ないことが分かったのよ!
母親の家系にブタが含まれる雑種の多くは、最初に交配してからすでに5世代以上離れていることも分かったのよね。これはイノシシと比較して交配スピードが早かったことを意味するし、「本当にそんなに早くブタの遺伝子が消え去るのだろうか?」の答えになるのよ。
今回の場合、イノシシの中にどれくらいブタの遺伝子が含まれているのかを調べるわけだけど、ここでmtDNAがカギになるのよね。もしmtDNAにブタの特徴があれば、母系 (母親の系統) にブタが含まれていることになるよね。
そういう個体を調べ、核DNAがどれぐらいイノシシに近づいているのかがわかれば、母系ごとの繁殖スピードが比較できるのよ。今回の研究ではこの性質を元に、母系にブタが含まれているイノシシと、そうではないイノシシとを比較したのよ。
ここでちょっと用語のおさらい。遺伝子を比較すると言ったけど、遺伝子はDNAに書き込まれているよね?一口にDNAと言うけど、イノシシやブタの生物の場合、細胞核にある「核DNA」と、ミトコンドリアという構造 (細胞内小器官) にある「mtDNA (ミトコンドリアDNA)」の2種類があるのよね。
核DNAは生物の授業の基礎としても習うものに近いものだね。子供の核DNAは、父母両方の核DNAから遺伝するものになるよ。一方でmtDNAは、必ず母親からのみ遺伝する性質があるのよね。このためmtDNAは、母親の家系を遡る手掛かりとしてよく使われているのよ。
とは言っても、「やっぱり気になるじゃないですか」 (兼子先生談) ということで、2015年から2018年にかけて捕獲されたイノシシ191頭とブタ10頭の遺伝子型のパターンについて再度解析して、実際には何が起こっているかを評価したのが今回の論文なんだ。
doi.org/10.1080/1341...
このことを考えると、福島県で野外環境に逃げ出したブタが、イノシシと交雑して雑種を作ったのは間違いないんだけど、それでもなお、帰還困難区域で増えたのは純粋なイノシシが圧倒的に多かったのも間違いないのよね。雑種問題は注目されがちだけど、この辺のところは考慮する必要があるよ。
だから、雑種が交配する相手はブタよりもイノシシである確率が高い、ブタは野外の環境では生き残りにくい。一方で、ブタはイノシシよりも早いペースで繁殖できる。そんな状況でブタとイノシシとの交雑が個体数増加にブーストをかけるかどうかを評価するのはなかなか難しそうだよね。
あと、福島県の場合、ブタは野外の環境では生き残りにくいこともわかっているよ。東日本大震災の後、福島県ではいろんな種類のブタが逃げ出したはずなんだけど、調べてみると特定の系統しか生き残っていない、逆に言えば他の系統は滅びてしまったことが分かっているよ。
doi.org/10.1038/s415...
ブタの繁殖回数が多いのは、たくさん繁殖できた方が家畜としての生産性は高いからという単純な理由よ。というわけでイノシシにブタの遺伝子が混ざると、年に何回も繁殖するという特徴を引き継ぐ可能性があって、その場合は雑種が大繁殖して大変なことになりそうよね。
でも、イノシシは年1回の繁殖とはいえ、子供をたくさん産む分、増加スピードは元から速い方だから、実際のところはよく分かってないのよ。特に野外、しかも人間活動が突然激減した帰還困難区域内でどんなことが起こったかを知るのはかなり難しいよね。
その上で、「イノシシとブタの雑種は、純粋なイノシシと比べて自然界での生存競争に負けやすく、子孫を残す割合が低いため、ブタの遺伝子が減っていった」という仮説を立てていたよ。とはいえこれは、この時点ではあくまで予想の1つ。他の可能性もありうるのよね。
そして論文が出た後に「逃げだしたブタも年1回の繁殖なんだろうか」ということに思い当たったらしいよ。イノシシとブタはお互いに問題なく交配できるし、、他にも多くの共通点があるのよね。しかし重要な違いの1つは繁殖回数。イノシシは1年に1回しか繁殖しないけど、ブタは1年に複数回繁殖できるよ。
ただこの主張の通りだとすると、ブタの遺伝子のほとんどか消えるまで、わずか4~7年しか経ってないことになるのよね。「本当にそんなに早くブタの遺伝子が消え去るのだろうか?」という疑問が出てくるし、実際これは論文が査読 (第三者によるチェック) を受けた時にも出てきたツッコミでもあるのよね。
このツッコミに対しては兼子先生曰く「非常に若いイノシシも妊娠しているケースがたくさん確認されていて、帰還困難区域がイノシシにとってとても生息しやすい環境だったから、世代交代もスムーズに進んだのではないか」と答えて納得してもらったらしいよ。
要点を言えばこんな感じ。2014年から2018年にかけて捕獲したイノシシの遺伝子を調べたところ、予想通りブタの遺伝子が混ざっていて、交雑していることが分かったのよね。しかしブタの遺伝子の割合が予想より低いことから、意外と早く交雑の影響が消えつつあるという、朗報とも言える結果が出たのよね。
要点以上の内容を知りたい人は、前の投稿にある当時の解説を見てもらうか、もしくは下に示した論文そのものを読んでみてね↓
doi.org/10.1098/rspb...
2021年7月に、私はTwitterに「福島県のイノシシとブタとの交雑の影響」に関する研究結果を解説したのよね。東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難で人がいなくなり、野生のイノシシと家畜だったブタの交雑の影響がどれくらいなのかを調べた研究よ。詳細はTwitterに投稿した、以下の解説を読んでね。
x.com/Science_Rele...
[プレスリリース] (英語)
Ayaka Katayama. (Feb 9, 2026) . "Like Mother, Like Boar: Fukushima Pig Escape Reveals a Genetic Fast Track". 福島大学.
english.adb.fukushima-u.ac.jp/news/2026/02...
[原著論文]
Donovan Anderson, Toshihito Takagi, Hiroko Ishiniwa & Shingo Kaneko. "Maternal lineage of rewilded swine in Fukushima contributes to faster introgression in wild boar populations". Journal of Forest Research, 2026.
www.tandfonline.com/doi/full/10....
福島県での事例を調査した結果、「野外に逃げ出した家畜のブタの子孫は1年に1回以上繁殖するかも」という論文が出版されたよ。ただ、この研究結果は受け止め方に注意すべき点があるので、論文を書いた兼子先生に聞いたお話や頂いた資料をふまえつつ、リプで解説するね。
11.02.2026 08:00 — 👍 20 🔁 10 💬 1 📌 02021年に解説した「原発事故後の福島県の野生イノシシと元家畜のブタの交雑による遺伝的な影響」の続報となる研究が出たのよ‼これは私からも解説を投稿するので、少し待ってね🐖✖🐗
この研究は私が兼子せんせーと交流するきっかけともなったから、思い入れのある研究でもあるのよ📝
研究の背景やポイントは、こちらのプレスリリースで解説しています👇
“Like Mother, Like Boar: Fukushima Pig Escape Reveals a Genetic Fast Track”
www.eurekalert.org/news-release...
母系がブタのイノブタの子孫はブタ遺伝子を失いやすい?家畜ブタによる遺伝的撹乱がイノシシの繁殖サイクルに与える影響について考察した論文がJournal of Forest Research に掲載されました。
#WildlifeGenetics #WildBoar #Hybridization #Fukushima
www.tandfonline.com/eprint/ZXIPX...
8月からはもうちょっと頑張ってここでも投稿増やさないと🥺
21.07.2025 15:09 — 👍 12 🔁 1 💬 0 📌 0現在予想以上に閲覧されているけど、こちらでも宣伝なのだ📢
「北極の氷の中から熱帯植物の種を見つけたようなもの」と喩えられるほど意外な発見なのよ📝
小惑星リュウグウのサンプルから “全く予想外の鉱物” を発見 sorae.info/astronomy/20...
寄稿記事公開されたよ‼☄
今日付けで観測史上3番目の恒星間天体「ATLAS彗星 (3I/ATLAS)」が登録されたけど、情報が出た昨日からめちゃくちゃ頑張って解説記事書いたのよ📝💦
かなーりがんばったので読んでもらえると嬉しいな🍀
『太陽系に秒速58kmで突入!史上3例目の恒星間天体「ATLAS彗星(3I/ATLAS)」を発見』
sorae.info/astronomy/20...
@soraespace.bsky.social
【祝】
観測史上3例目の恒星間天体「ATLAS彗星 (3I/ATLS)」の登録おめでとう!私も急いで解説記事を書いているのでお楽しみに!
A screenshot of the Find_Orb software, showing the calculated hyperbolic trajectory parameters of A11pl3Z (colored red). New ZTF observations are highlighted in blue.
ANOTHER UPDATE on interstellar object #A11pl3Z:
Even MORE early obs from June 14-21 were found from the Zwicky Transient Facility!
Now with 18 days of data, we have a lower eccentricity of e=6.11±0.14 for A11pl3Z's hyperbolic trajectory.
(Sam Deen also notes ATLAS obs from Jun 4-17, unsubmitted)
🔭☄️
恒星間天体候補 #A11pl3Z がbsky発の情報ということで、久しぶりにログイン!こちらでも情報収集に当たり、なるべくその時点で手に入る正確な情報にて解説記事を書くのよ!
にしても発見者の最初の投稿がWTF込みで笑っちゃった😂
【お知らせ】
登録から長いこと何も投稿がない彩恵りりのアカウントだけど、2025年よりTwitterとのマルチポスト (同じ内容を投稿すること) で並行運用をすることを現在検討中。あまりに機械音痴なので最初のうちは上手く運用できないかもだけどごめんなさい!