海の底

彼方の私。もう戻らない私。

今日が最上の日だ。そうなりたいので、今日で終わりにしたい。もうこれ以上はない。だから、このよろこびのまま早く終わりにさせてくれ。泣きながら頼む夢を見た。目が覚めた。

もうエックスを見るのが本当に辛くなってきたので本格的にこっちに移る所存。

もうそれはありのままではないんだよ。思い出すたびに失われてしまう。そうやって失くさないようにするの。なくならないで、ずっといて。

そこに「ない」ということに僕が気づいたから、それは「あった」。

凍った霧雨が肌に刺さった。すくい上げた液体は一瞬で揮発し、剥がれた落ちた細胞は硬化して光った。

わけのわからない話を書きたい。

空が青いから、血が赤いから。

今年はいっぱい旅をするんだ〜。いろんなものを見るぞ。

空だらけのわたしの体は、いくつもの大きな力に圧し潰されて、目に見えない最小の塊になった。耐えきれなかった　中身　と　呼んでいたものは、爆発してまた白く光った。わたしは全てを破壊した。あなたはまるでいないみたいに　消えて　最後に　わたしではなくなった、ひとつの鉄が、そこに落ちていた。

春のくちびるに白木蓮。かすみ草の夜。揺れた水面と足もと。

ここは海の底。やわらかな海泥、白い雪、鯨骨生物群集。誰もいないすべて。ここで終わろう。ここで始まろう。我々はここにいる。