みっこ @mimikomoon630 - Bluesky Profile

踵を上げても届かない（上司部下まもうさ） [フォレストページ＋] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス

上司部下パロ、大幅加筆修正して更新しました！！
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15.09.2025 08:37 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0

「まもちゃん、ほら見て。」

もう一度ベランダ越しの空を見上げれば、月は完全に影に隠れて光が漏れてオレンジ色に揺らめいていた。

「地球に抱き締められて、いつもとは違う月があんなに綺麗に見えるよ。」

「本当だな。」

「私も、まもちゃんにこうされると、いつもと違う私になっちゃうしね。」

「何言ってるんだ。」

衛におでこを付かれて嬉しそうに笑ううさぎ。

その笑顔をそのまま拐うように衛はもう一度彼女にキスをした。

「うさ、ありがとう。」

小さく小さく囁かれた彼の言葉は淡い幸せな空気に溶けて彼女の鼓膜を優しく揺らした。

おわり『皆既月食』まもうさSS

08.09.2025 13:00 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0

優しい声音で語り掛けられて、衛は真っ直ぐに彼女を見つめる。

すると今度はうさぎは衛の手をぎゅっと握ってそれを頬に導く。

「大丈夫。だから…私もあの月と、同じにして。」

瞳を潤ませ頬を染めて言う、うさぎの言葉に衛の胸はドクリと波打つ。

ベッドの中で、衛は不安を打ち消すようにうさぎを抱く。

目が合えば、彼女は恋慕の中にも優しさに溢れた瞳で見つめ返してくる。

それが嬉しくて何度も衛は口付けていく。

やがて二人の体温が同じだけ上がった頃、密度の濃い時間は柔らかないつもの空気へと戻っていった。

08.09.2025 13:00 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0

9時過ぎに月が影によって欠け始めた。

「まもちゃん！凄いよ！本当に影で隠れてきた！！」

ベランダを開けて興奮気味に彼女は言う。

「うさ、寒いからこれ着てろよ。」

衛はそんなうさぎに上着を掛けてやる。

「ありがと。」

その微笑みは月に照らされ本当に綺麗だった。

衛は堪らず彼女を抱き締める。

「まもちゃん？」

「うさ、消えたりしないでくれ。」

「え？」

「影に紛れて、消えたりなんか、して欲しくない。」

「まもちゃん…」

彼女の腕が、ほんの僅かに震える衛の体をしっかりと抱き締める。

「消えないよ。月は、地球に…まもちゃんに抱き締めてもらってるだけだから。」

「うさ…」

08.09.2025 13:00 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0

今日は皆既月食が太平洋側では好条件で見られると聞き、うさぎは朝から衛に嬉しそうに話していた。

だけど、地球の影が月を隠していくというその現象に、正直衛はどことなく不安めいた気持ちになっていた。

「10年に一度くらいしか見れないのに、今夜はこんなに晴れて綺麗な満月♪これなら必ず一緒に見れるね！」

衛の部屋から冬の寒空を指差すうさぎの先には、摩天楼の十番街に全く負けない満天の星と美しい満月が輝いていた。

「ああ…そうだな。」

こんなに綺麗な存在を暗い影で隠してしまっていいのだろうか。

うさぎには自分の影の部分に触れずにいつでも輝いていて欲しい。

衛はそう思っていた。

08.09.2025 13:00 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0

まもうさ140字
「眠れない時って何してる？」
「え？うさが眠れない時なんてあるのか？」
「ぶー失礼ですよまもちゃん」
「ごめん。うーん、眠れない時か。本読むか勉強かな」
「嘘！それで眠れるの？！」
「こら。うさも失礼だぞ」
「えー？そう？ごめん」
「でも一番眠れるのはうさをだっこしてる時かな」
「！！」

29.08.2025 11:43 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0