「この作品を書いたのは僕なのだから、作品の権利は当然僕のものだ!」「だが君は、私の"創作意欲"を貸りるまで、ただ寝て暮らしているだけだった。私の創作意欲がなければ、この作品は生まれなかった!」世紀のベストセラーとなった作品に勃発した争いに、さて、裁判長が下した判決は。 #140字小説
11.02.2026 11:08 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0@nayotaf.bsky.social
#140字小説 タグで呟く超短編小説中心の創作専用アカウントです。超短編小説レーベル『nanovel』執筆陣に参加。 Twitter小説大賞 第2回優秀賞、第3回佳作授賞、講談社KK文庫『こわい!赤玉』掲載など。創作物の無断転載・改変はお断り致します。
「この作品を書いたのは僕なのだから、作品の権利は当然僕のものだ!」「だが君は、私の"創作意欲"を貸りるまで、ただ寝て暮らしているだけだった。私の創作意欲がなければ、この作品は生まれなかった!」世紀のベストセラーとなった作品に勃発した争いに、さて、裁判長が下した判決は。 #140字小説
11.02.2026 11:08 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0常勝不敗の我が将は、酒が入ると面倒だ。鼻をすすり、今夜も語るは亡くした愛馬の話。「戦場を駆ける我らに敵はいなかった。最高の相棒だった」そして必ず、「お前は目が奴に似ている。足は遅いが」と笑うのだ。どうか許してほしい、私は脚と引き換えに、人として共に戦う事を選んだのだ。 #140字小説
10.02.2026 11:50 — 👍 7 🔁 2 💬 0 📌 0王の在位五十年を称える祝典の裏で、王は魔女に詰め寄った。「私は国を守った。約束だ、私の乳母を返せ!」魔女はニヤニヤ笑って言う。「あんな頼りなかった王子がねえ、父王が急に死んでおろおろしてたのに、たかが乳母ひとりの為に、必死で、本当に……よく、頑張りましたね」我が王子。 #140字小説
09.02.2026 11:42 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0かみさんとの馴れ初め?あれは人でも何でも化けるのが上手くてな、色々化け続けてるうちに、自分が本当は何なのかを忘れちまったんだ。それで化物だって石投げられて、傷だらけで泣いてたのを俺が介抱してやってから、最後に化けたのがあれなのさ。かみさん、神さん?どちらでも一緒さ。 #140字小説
08.02.2026 11:58 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0屋根裏からこんばんは、忍者です。「お代官様こちら、桃色の菓子にございます」「ニャー」「おお、これは見事な桃色の肉球…!」「心ゆくまでぷにぷにと」ガタッあっしまった!「むむっ何奴!」「に、にゃーん」「わっ猫だ!ものども出合え!探し出して丁重に連れて参れ!」あー逆効果! #140字小説
07.02.2026 12:21 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0「やあ、これは」「貴方も遂に」「親衛隊が寝返りまして」「うちは民衆が……」世界中で沸き起こった独裁者追放の動きにより、今ここに、国を追われた独裁者達が集結しつつあった。「こりゃ国一つ出来そうですなあ、ははは」「ははは。では統治者が必要ですな」ぴたりと笑い声が止まる。 #140字小説
06.02.2026 12:20 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0僕はクラスで一番物覚えが悪かった。だからあの日、先生が「今日は教えた事全てを忘れる授業をします」と言ったことも、目が虚ろになっていく皆に先生が「最後に私のことも忘れましょう」と微笑んだことも、そして最後は両脇を抱えられ教室から連れ出されたことも、全部忘れられずにいる。 #140字小説
05.02.2026 10:31 — 👍 4 🔁 1 💬 0 📌 0百貨店で駅の忘れ物市が開かれていた。電車の忘れ物で、保管期限切れのものを安く売るのだ。悪くないな、と見ていると「こちらはいかがですか?」髪を撫で付けた紳士が話し掛けてきた。「あ、いい傘ですね」「いえ、私を」「え?」彼が指差した看板の隅には、『同時開催 百貨店の迷子市』 #140字小説
04.02.2026 11:29 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0幼い頃、外で震えていたのをつい招き入れてから。毎年節分は、鬼が俺の部屋に来る。「一日だけ来るのめんどくない?」「え〜じゃあ住んじゃう?でもこの部屋片付き過ぎててなあ、少し雑なくらいのが居心地いいんだよな」誰の為に掃除してたと、と舌打ちしながら今年は前夜に部屋を荒らす。 #140字小説
03.02.2026 11:30 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0齢十二にして、神隠しに遭うこと既に十度余り。その少年はおよそ一月余り、姿を消しては戻ってくる。牢に閉じ込めても忽然と姿を消すので、余程神に愛されているのだろうと、もはや人はみな少年を恐れて避ける。少年は神を呪う、愛しているならどうして連れ去ったままにしてくれないの。 #140字小説
02.02.2026 12:52 — 👍 2 🔁 1 💬 0 📌 0世界各地で大量発掘された化石に、人々は首を捻った。ほとんどが完全な姿のまま、だがまさか、誰かが捏造したのでは、いやこれ程の量を出来る訳が。検証を重ね、遂に結論が出た。「これらは本物の、天使の化石だ」そして人々は悲しみに暮れた。「そうか、天使は既に絶滅していたのか」 #140字小説
01.02.2026 09:23 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0お前、自分は嫌われていると思ってるじゃん。そうだよ、お前の想像以上に、たくさんの人間に嫌われているよ。そう言ってけらけら笑う彼を見つめて、サトリの私が『だから俺にしときなよ?』と、目を逸らさずに彼の心を読み上げれば、みるみる真っ赤に染まる、天邪鬼の彼の顔。 #140字小説
30.01.2026 10:32 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0結論からいうと君は病んだわけではない。突然あらゆる街頭ビジョンが、奇妙な記号を映し始めたのだろう?なのに周りの皆には普通にCMやニュースが見えている。記号が見えるのは自分だけ。自分はおかしくなったのか、と医療機関を訪れる者を世界は待っていた。おめでとう、選ばれし者よ。 #140字小説
28.01.2026 10:34 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0犬を捨てることにした。長らく一緒に暮らしていたけど、一緒に連れていけない。他に飼主を探す時間もなかったが、強く生き抜いてくれるだろう。なにも知らずに尻尾を振る犬を、おいで、と抱きしめる。眠ったのを確認し、そっと脱出ポッドに入れて扉を締める。どこかの星で、お前だけでも。 #140字小説
27.01.2026 11:30 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0ふと夜空を見上げれば、そこに流れる一筋の流れ星。あっあっ何か願い事を、えーとえーと、あああどうしよう消えちゃう消えちゃう、なんでもいいから何か、待って待ってまだ、「消えないで!」それから一年経ちましたが、流れ星は変わらず空に輝いています。願いって本当に叶うんだね畜生。 #140字小説
26.01.2026 11:36 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0野良猫は楽して魚を食べたいと、動物園で独りぼっちのペンギンを連れ出した。「さあ魚を獲れ」と言うと、「泳いだことがなくて」かくして特訓の日々が始まる、共に食べ共に眠り、苦労を分かち合い、ついにペンギンが初めて魚を獲った時は抱き合って喜び、末永く仲良く暮らしましたとさ。 #140字小説
25.01.2026 12:00 — 👍 4 🔁 0 💬 0 📌 0前と同じ毛皮にして頂戴、と告げるとテーラーは目を丸くした。「皆様、前より良い物を選びますよ?」「いいの。あれを着ていた私を、あの人は愛していたのだから」毛皮を着替え、私は愛しい人に逢いに行く。「この子猫、三毛の柄が死んだマルにそっくり……うちの子になるか?」「にゃあ」 #140字小説
23.01.2026 13:14 — 👍 5 🔁 2 💬 0 📌 0泣いている女性にハンカチを差し出した。「大丈夫、推しが引退するだけなんで」と、小さい声で呟く。「全然"だけ" じゃないでしょう?」温かいお茶を買って渡す。「幸せになるならいいと思ってたのに、こんなに寂しいなんて」分かる、私もそうだった。復讐を遂げ、使役を解いた我が主に。 #140字小説
22.01.2026 11:48 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0永き平和な治世の祝いの場、一人の男が王の前に進み出た。「私は催眠術師です」「ほう、我に催眠術を掛けるか」「王に我が術は掛かりますまい」「謙遜はいらぬ」「先に今の術を解かなければ」「は」「君の治世の才で国は安定した。そろそろ家族の所に帰りたまえ」ぱん、と男が手を打った。 #140字小説
21.01.2026 11:52 — 👍 4 🔁 0 💬 0 📌 0家でweb会議中、「資料忘れた」と席を外した課長。やがてひょいと画面に猫が現れた。んなぁとカメラ目線で、皆が「猫?」と叫ぶと逃げてしまい。しばらくして、やあうっかり、と課長が戻った。「課長、猫飼ってたんですね!」皆可愛いとばかりいうが、尻尾……二股だったな?もしや、課長? #140字小説
19.01.2026 13:20 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0見知らぬ男が坊ちゃんを抱えて車に乗り込もうとする。怪我をしていたぼくを拾ってくれた坊ちゃん。散歩が終わったら、新しい首輪に替えようねと笑っていたのに。めりめりと、車の扉を引き裂いたぼくに、男がひっと声を失う。坊ちゃん、ぼくは、――私はずっと君の可愛い仔犬でありたかった。 #140字小説
18.01.2026 11:19 — 👍 4 🔁 2 💬 0 📌 0実家で大掃除中、納屋で兄が叫んだので慌てて駆けつける。「どうしたの!」目を覆った兄が古いラジカセを指差す。雑音混じりの歌が流れる中、突然、母の「ご飯よー!」の声。「子供の頃、ラジカセでテレビの音録音しようとしてよく失敗したんだけどさ」失敗しといて良かった、と呟いた。 #140字小説
17.01.2026 13:51 — 👍 3 🔁 1 💬 0 📌 0拾ったガキは筋がよく、教えた通りスリの技を身に付けた。さあ最終試験だ。あの男の尻ポケットから覗く財布を盗むんだ。お前の腕ならすぐにバレる。その男は財布に、数年前屋敷に入った強盗に拐われた息子の写真を入れている。ほらな、捕まった。泣いて抱きしめる本当の父親と、達者でな。 #140字小説
16.01.2026 12:58 — 👍 3 🔁 2 💬 0 📌 0引っ越し先のアパートの住人は、皆優しい人たちだ。入居したその日から毎朝、みんなが挨拶してくれる。「おはよう、お元気?」「こんにちは。今日も元気そうで何より」「今朝も元気だね」「……本当に元気?そう……」「ねえあなた。あの部屋に住んでるのよね?どうして今日も元気なの?」 #140字小説
15.01.2026 12:01 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0今日から受け持つクラスには、異世界で魔王を倒した勇者がいるという。だがあちらで別れた仲間に会いたいと、授業に身が入らないとか。あの机に突っ伏してる子か。名簿を閉じて、名前を呼ぶ。がばりを身を起こした生徒が目を見開いて。こっちに戻ってきたのは君だけじゃなかったんだよ。 #140字小説
15.01.2026 12:01 — 👍 4 🔁 0 💬 0 📌 0初恋の行方
15.01.2026 12:00 — 👍 5 🔁 3 💬 0 📌 0→ 左から読めば悲恋 ・ 右から読めば純愛 ←
15.01.2026 11:58 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0