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[R-18] 悪質ストーカーをヤンデレヤ○ザの公開キメセクで成敗!!ヤ○ザの愛人に手を出すと怖い | 中島/新垢 #pixiv pixiv.net/novel/show.php…
続編です。ヤサタイサです。ヤサタなんて初めて書いたよ()キメセクがあまりキメれませんでした。

19.02.2025 05:07 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 0
 今更何を言っているのだろうか。俺たちは、もう結婚してるはず…あ
「もしかしてお前、プロポーズのやり直ししてる?」
「…バレた?」
 てへ、と舌を出して眉毛をハの字にするルイスに、呆れたように溜息をつきながら右頬に手を伸ばす。頬に手をやり少しかさついた肌を撫でると、ルイスはまるで犬のように擦り寄る。
「全く、そんな事しなくても昔のプロポーズ気に入ってるのに」
「君の前ではカッコいい自分で上書きしたくなるんだよ……You see?」
「……ふん」
 確かに、自分もルイスと同じ立場なら同じことをしていたかもしれない。少し癪だが、甘んじてそのプロポーズを受け入れる。
「不束者ですが、よろしくお願いします」
「イサミ……」
 プロポーズに微笑む俺がどう見えたかは知らないが、ルイスの神々しいものを見つめる眼差しを見つめれば、喜んでいるのだろうことが分かる。
 ルイスが頬に添えられた俺の手に、自分の手を重ねる。そして、ソファの上に乗上げ俺を押し倒してきた。
「おい、まだ午前中だぞ」
「俺たちのメイクラブに時間なんて関係ないだろう? 俺は直ぐにイサミを食べちまいたい……だめか?」
 あぁ、昨日急いでYシャツを脱いで俺にトリコロールTシャツを着てるところを見せようとしてくれた気持ちが少しわかる。こんな瞳で見つめら

 今更何を言っているのだろうか。俺たちは、もう結婚してるはず…あ 「もしかしてお前、プロポーズのやり直ししてる?」 「…バレた?」  てへ、と舌を出して眉毛をハの字にするルイスに、呆れたように溜息をつきながら右頬に手を伸ばす。頬に手をやり少しかさついた肌を撫でると、ルイスはまるで犬のように擦り寄る。 「全く、そんな事しなくても昔のプロポーズ気に入ってるのに」 「君の前ではカッコいい自分で上書きしたくなるんだよ……You see?」 「……ふん」  確かに、自分もルイスと同じ立場なら同じことをしていたかもしれない。少し癪だが、甘んじてそのプロポーズを受け入れる。 「不束者ですが、よろしくお願いします」 「イサミ……」  プロポーズに微笑む俺がどう見えたかは知らないが、ルイスの神々しいものを見つめる眼差しを見つめれば、喜んでいるのだろうことが分かる。  ルイスが頬に添えられた俺の手に、自分の手を重ねる。そして、ソファの上に乗上げ俺を押し倒してきた。 「おい、まだ午前中だぞ」 「俺たちのメイクラブに時間なんて関係ないだろう? 俺は直ぐにイサミを食べちまいたい……だめか?」  あぁ、昨日急いでYシャツを脱いで俺にトリコロールTシャツを着てるところを見せようとしてくれた気持ちが少しわかる。こんな瞳で見つめら

れてしまえば、直ぐに叶えてあげたくなるものだ。
「……食いしん坊め」
「bow wow ♪」 

れてしまえば、直ぐに叶えてあげたくなるものだ。 「……食いしん坊め」 「bow wow ♪」 

(6/6)

16.02.2025 00:44 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

「あ」
 ふと、長年使っていなかった衣服の整理をしようと思い立ち、クローゼットの中を漁っていた時だった。チェストの奥の方に隠されるようにしまい込まれていた青いTシャツを手に取り、広げてみる。
「これ、ルイスの……」
 一〇年くらい前の、ルイスが愛用していたトリコロールTシャツ。少しだけ埃をかぶり、シワがついた状態で見つかった。
 このTシャツを見ていると、色々と思い出す。デスドライブスの侵略、ブレイバーンとの出会い、クーヌスと戦闘し、そして……。流石にもうこのTシャツに過去の自分の涙の跡は見えなかったが、あの時ほどの絶望は感じたことがなかった。ルルがあの時自分の首を絞めてでも止めに来てくれなかったら、恐らく自分はここにいなかっただろう……。
 そういえばと思い出す。二六位の頃だろうか。まだ結婚して間もない頃、新居に居を移し、荷物整理をしている途中にルイスから聞かれた気がする。
 
『Heyイサミ。俺のTシャツ知らない?』
『Tシャツ? どんなのだ?』
『青くて胸のところにトリコロールって書いてあるやつなんだけど…』
『あぁ、あれか。…いや、見覚えないな』
『そっかぁ』
 
 そこで会話は終了し、俺は荷物整理のついでにトリコロールTシャツを探し、ルイスは「おかし

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 「あ」  ふと、長年使っていなかった衣服の整理をしようと思い立ち、クローゼットの中を漁っていた時だった。チェストの奥の方に隠されるようにしまい込まれていた青いTシャツを手に取り、広げてみる。 「これ、ルイスの……」  一〇年くらい前の、ルイスが愛用していたトリコロールTシャツ。少しだけ埃をかぶり、シワがついた状態で見つかった。  このTシャツを見ていると、色々と思い出す。デスドライブスの侵略、ブレイバーンとの出会い、クーヌスと戦闘し、そして……。流石にもうこのTシャツに過去の自分の涙の跡は見えなかったが、あの時ほどの絶望は感じたことがなかった。ルルがあの時自分の首を絞めてでも止めに来てくれなかったら、恐らく自分はここにいなかっただろう……。  そういえばと思い出す。二六位の頃だろうか。まだ結婚して間もない頃、新居に居を移し、荷物整理をしている途中にルイスから聞かれた気がする。   『Heyイサミ。俺のTシャツ知らない?』 『Tシャツ? どんなのだ?』 『青くて胸のところにトリコロールって書いてあるやつなんだけど…』 『あぁ、あれか。…いや、見覚えないな』 『そっかぁ』    そこで会話は終了し、俺は荷物整理のついでにトリコロールTシャツを探し、ルイスは「おかし

いなぁ」と呟き頭を掻きながら、そのまま自分の荷物を片付けに二階の部屋に行った…。
「全く…どうせ自分で適当に仕舞い込んで忘れたんだろ。…ったく」
 イサミは少し考えた後、埃くさいそのTシャツに顔を埋める。大きく息を吸うと、少しだけ外国産の柔軟剤の甘い匂いがする。既に一緒の柔軟剤を使用しているから、昔ルイスが愛用していたヤツだ。懐かしくて、懐かしくて、あの頃の若い自分たちを思い出す。そういえば、このTシャツを着て、汗まみれの顔を真っ赤にして、俺に少し萎れちまった薔薇の花束渡しながらプロポーズしてきたっけ。胸元と脇腹のところに緊張の汗染みが浮かんでいたことをよく覚えている。その時のことを茶化しながら蒸し返すと、ルイスは「プロポーズをやり直す!」と言って最高級ホテルとディナーをネット予約しようとしたからもう言うのはやめたけど。トリコロールTシャツ着ながら、緊張で汗をかきつつ必死に俺にプロポーズをする姿。あの時のルイスの可愛さを、上書きしたくなかったのもある。
「…はぁ、お前のご主人様は雑でいけねぇな。また着れるようにしっかり洗ってやろうな」
 足取り軽く、俺はこのTシャツを洗濯機の中に入れに行った。
 
 ◇
「あれ、イサミこれって…」
「ん、懐かしいだろ。昼間に衣服整理してたら出てきた」
 ようやく帰ってきたルイスが見たのは、ハンガーにかけられ揺ら揺らと揺れている、長年探し

いなぁ」と呟き頭を掻きながら、そのまま自分の荷物を片付けに二階の部屋に行った…。 「全く…どうせ自分で適当に仕舞い込んで忘れたんだろ。…ったく」  イサミは少し考えた後、埃くさいそのTシャツに顔を埋める。大きく息を吸うと、少しだけ外国産の柔軟剤の甘い匂いがする。既に一緒の柔軟剤を使用しているから、昔ルイスが愛用していたヤツだ。懐かしくて、懐かしくて、あの頃の若い自分たちを思い出す。そういえば、このTシャツを着て、汗まみれの顔を真っ赤にして、俺に少し萎れちまった薔薇の花束渡しながらプロポーズしてきたっけ。胸元と脇腹のところに緊張の汗染みが浮かんでいたことをよく覚えている。その時のことを茶化しながら蒸し返すと、ルイスは「プロポーズをやり直す!」と言って最高級ホテルとディナーをネット予約しようとしたからもう言うのはやめたけど。トリコロールTシャツ着ながら、緊張で汗をかきつつ必死に俺にプロポーズをする姿。あの時のルイスの可愛さを、上書きしたくなかったのもある。 「…はぁ、お前のご主人様は雑でいけねぇな。また着れるようにしっかり洗ってやろうな」  足取り軽く、俺はこのTシャツを洗濯機の中に入れに行った。    ◇ 「あれ、イサミこれって…」 「ん、懐かしいだろ。昼間に衣服整理してたら出てきた」  ようやく帰ってきたルイスが見たのは、ハンガーにかけられ揺ら揺らと揺れている、長年探し

ていた愛用Tシャツ。どんな反応をするだろうかと目の端で見ていると、ルイスの瞳は見てわかるほどキラキラと輝いていた。
「イサミ…! 君はやっぱり俺の失せ物の女神かい…?」
「はは、かもな。一週間前に無くしたお前のプラモのパーツも俺が見つけたな」
 わなわなと震えるルイスが俺に抱きつきそうになったが、キッチンで料理を作っている俺に抱きつき一度怒られた経験が生きているのか、両の手を必死に押さえつけ、代わりに干されているTシャツに手を伸ばした。
「でも本当に懐かしいな…どこで見つけたんだい?」
「チェストの中から見つけた。奥の方の隙間に挟まってたから今まで出てこなかったんだろうな」
「oh…悪いやつめ」
 ルイスはまるでそのTシャツが生きているかのように振る舞う。その様子が微笑ましくて、ふと笑みが溢れてしまった。ルイスにとって、久しぶりに出会うことができた長年の相棒のようなものだ。同じくルイスの相棒として、ヤキモチを妬かなくも…ないけど、流石にTシャツに嫉妬したとかいうと調子に乗り出すだろうから口に出すことはやめた。
「…なぁ、ルイス。そのTシャツ乾いたら俺の前で着てくれよ」
「え?」
「久しぶりに、そのTシャツ着たお前に会いたいなって…だめか?」
 ルイスは勢いよく首を横に振る。
「き、着るよ! なんなら今からでも…!」

ていた愛用Tシャツ。どんな反応をするだろうかと目の端で見ていると、ルイスの瞳は見てわかるほどキラキラと輝いていた。 「イサミ…! 君はやっぱり俺の失せ物の女神かい…?」 「はは、かもな。一週間前に無くしたお前のプラモのパーツも俺が見つけたな」  わなわなと震えるルイスが俺に抱きつきそうになったが、キッチンで料理を作っている俺に抱きつき一度怒られた経験が生きているのか、両の手を必死に押さえつけ、代わりに干されているTシャツに手を伸ばした。 「でも本当に懐かしいな…どこで見つけたんだい?」 「チェストの中から見つけた。奥の方の隙間に挟まってたから今まで出てこなかったんだろうな」 「oh…悪いやつめ」  ルイスはまるでそのTシャツが生きているかのように振る舞う。その様子が微笑ましくて、ふと笑みが溢れてしまった。ルイスにとって、久しぶりに出会うことができた長年の相棒のようなものだ。同じくルイスの相棒として、ヤキモチを妬かなくも…ないけど、流石にTシャツに嫉妬したとかいうと調子に乗り出すだろうから口に出すことはやめた。 「…なぁ、ルイス。そのTシャツ乾いたら俺の前で着てくれよ」 「え?」 「久しぶりに、そのTシャツ着たお前に会いたいなって…だめか?」  ルイスは勢いよく首を横に振る。 「き、着るよ! なんなら今からでも…!」

「今からはやめろお前! まだ乾いてないのに!」
 着ていたYシャツを勢いよく脱いで、洗い立てのTシャツに手を伸ばそうとしたので急いで止める。あまりルイスを煽るようなことは言わない方がいいと、この日改めて学んだ。
 
 ◇
「どうだい? イサミ」
「おぉ…一〇年前のルイスだ」
 脂肪と筋肉が昔よりも増え少しムチムチになった体躯に、シャツが縮んだのかルイスがでかくなったせいなのか、トリコロールの文字が横に引き伸ばされている。少し顔に皺がついて渋めになったハンサムフェイスに、若者が着るようなTシャツがアンバランスで少し面白い。しかし、ルイスはクルクル回って「まだまだ現役だろ?」と自信満々に言ってくるので、俺も笑うのを堪え「似合うよ」と返す。
「昔より太っちまったから、まだ着れるか不安だったんだけど…腹の肉が裾からはみ出てないのが奇跡だぜ」
「たくさん食って筋トレしてるから下腹は大丈夫だろ。」
「そうなんだけどさ…あ」
 ルイスは何かを思い出したかのように声をあげ、急にソファに座っている俺の目の前に傅くように跪く。急にどうしたのか目を丸くさせ眺めていると、ルイスが俺の左手を手に取り手の甲にキスをしてきた。そして、顔を上げて俺を熱い眼差しで見つめながら口を開いた。
「イサミ、俺と結婚してください」
「…は?」

「今からはやめろお前! まだ乾いてないのに!」  着ていたYシャツを勢いよく脱いで、洗い立てのTシャツに手を伸ばそうとしたので急いで止める。あまりルイスを煽るようなことは言わない方がいいと、この日改めて学んだ。    ◇ 「どうだい? イサミ」 「おぉ…一〇年前のルイスだ」  脂肪と筋肉が昔よりも増え少しムチムチになった体躯に、シャツが縮んだのかルイスがでかくなったせいなのか、トリコロールの文字が横に引き伸ばされている。少し顔に皺がついて渋めになったハンサムフェイスに、若者が着るようなTシャツがアンバランスで少し面白い。しかし、ルイスはクルクル回って「まだまだ現役だろ?」と自信満々に言ってくるので、俺も笑うのを堪え「似合うよ」と返す。 「昔より太っちまったから、まだ着れるか不安だったんだけど…腹の肉が裾からはみ出てないのが奇跡だぜ」 「たくさん食って筋トレしてるから下腹は大丈夫だろ。」 「そうなんだけどさ…あ」  ルイスは何かを思い出したかのように声をあげ、急にソファに座っている俺の目の前に傅くように跪く。急にどうしたのか目を丸くさせ眺めていると、ルイスが俺の左手を手に取り手の甲にキスをしてきた。そして、顔を上げて俺を熱い眼差しで見つめながら口を開いた。 「イサミ、俺と結婚してください」 「…は?」

スミイサワンドロライ
お題:トリコロール (+2.0h)

(4/6) #新書ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/shinsho.html

16.02.2025 00:43 — 👍 3    🔁 0    💬 1    📌 0
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ルイススミス誕生日おめでとう〜〜〜!!!幸せに過ごせ〜〜!!!!

14.02.2025 11:48 — 👍 6    🔁 2    💬 0    📌 0

是非是非〜!少し黒いので大丈夫なら……!

13.02.2025 03:33 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

プライムオリジナルなんですけど……バチカンのエクソシスト面白かったです!
最終的に主役2人がプリキュア(?)になります

12.02.2025 22:54 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0
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とても楽しませていただいたイベントでこっそりのせた一枚絵です。山もオチも意味もないですが私の手ぐせ若スミイサです🥹💕

09.02.2025 23:24 — 👍 32    🔁 9    💬 0    📌 0

スミイサです

09.02.2025 12:04 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

めちゃエロで最高でした!!!大好き!生ハメ🤼‍♂️🤼‍♀️!!

09.02.2025 12:02 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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[R-18] #腐レイバーン #♡喘ぎ 【期間限定~2/16】カウガール♂イサミの淫らなお仕事 - 中島/新垢の小説 - pixiv 2/8開催右イサオンリーで掲載させていただきました。🐂×カウガール♂のスミイサです。 かなり特殊な設定です。 スミスとイサミから産まれた沢山のスミス達がいます() ・輪姦 ・攻めの🐂化 ・受けの淫乱化 ・男性体の妊娠表現(描写はなし) ・近親相姦 ・汚喘ぎ ・♡喘ぎ …など含まれます。ひとつでも嫌だと感じたらブラウザバックしてください。

[R-18] 【期間限定~2/16】カウガール♂イサミの淫らなお仕事 | 中島/新垢 #pixiv www.pixiv.net/novel/show.p...
右イサオンリーに掲載させていただいた新作です。内容がアレなので16日までの掲載とさせていただきます。近親相姦、ス三ス大量発生、イサ三の女装があります。

09.02.2025 12:01 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 1
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

 深夜二三:〇〇
 自宅の薄暗い仕事部屋で、カタカタとキーボード音が静かに木霊する。キリのいいところでPCから目を離し、ググッと上半身を伸ばす。そして肩を回すとバキバキと関節が鳴る。鼓膜に響く低い音に、自分も歳をとったのだとヒシヒシと感じ、ため息をついた。
 そろそろ気分転換をするかと思い、椅子から立ち上がる。一階に降りて、そのまま洗面所に赴く。洗面台の棚を確認すると、棚の中には綺麗に整理整頓した色とりどりのパステルカラーや個性的な絵が描かれた小さな袋がズラリ。そのまま袋に入っているタイプやハート型、星型、円形…様々な形の入浴剤が中に入っていた。
「日本のバスボムは香りが華やかでいいな! アメリカのは匂いがキツすぎて、一回だけしか使う気起きなくてさ」
 そう言いながら、ルイスが某倉庫型ショッピングモールで大量に日本の入浴剤を買い漁っていたのを思い出す。流石に使えきれねぇだろと最初は呆れていたのだが、これが意外と良かった。華やかな花の香り、スッキリするような柑橘系、寝付けない時の微睡む香り。ルイスと入る時はアイツの選択を尊重するが、今日は俺一人だ。せっかくなので、自分の好きな香りを選ばせてもらおうと、内心ワクワクしながら物色した。
 前回は、確かローズ系の香りを選んだ。有名なL○SH? という店名で購入した、中に乾燥した薔薇の花びらが入っているものだ。あれは確かに入れた直後は薔薇がぷかぷかと水に浮き綺麗だったが、その後の掃除が大変だったのを覚えている。(ほとんどルイスに任せたが)疲れている

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。  深夜二三:〇〇  自宅の薄暗い仕事部屋で、カタカタとキーボード音が静かに木霊する。キリのいいところでPCから目を離し、ググッと上半身を伸ばす。そして肩を回すとバキバキと関節が鳴る。鼓膜に響く低い音に、自分も歳をとったのだとヒシヒシと感じ、ため息をついた。  そろそろ気分転換をするかと思い、椅子から立ち上がる。一階に降りて、そのまま洗面所に赴く。洗面台の棚を確認すると、棚の中には綺麗に整理整頓した色とりどりのパステルカラーや個性的な絵が描かれた小さな袋がズラリ。そのまま袋に入っているタイプやハート型、星型、円形…様々な形の入浴剤が中に入っていた。 「日本のバスボムは香りが華やかでいいな! アメリカのは匂いがキツすぎて、一回だけしか使う気起きなくてさ」  そう言いながら、ルイスが某倉庫型ショッピングモールで大量に日本の入浴剤を買い漁っていたのを思い出す。流石に使えきれねぇだろと最初は呆れていたのだが、これが意外と良かった。華やかな花の香り、スッキリするような柑橘系、寝付けない時の微睡む香り。ルイスと入る時はアイツの選択を尊重するが、今日は俺一人だ。せっかくなので、自分の好きな香りを選ばせてもらおうと、内心ワクワクしながら物色した。  前回は、確かローズ系の香りを選んだ。有名なL○SH? という店名で購入した、中に乾燥した薔薇の花びらが入っているものだ。あれは確かに入れた直後は薔薇がぷかぷかと水に浮き綺麗だったが、その後の掃除が大変だったのを覚えている。(ほとんどルイスに任せたが)疲れている

身体にそんな鞭打つようなことはしたくない。ならリラックス系の温泉の素、疲労軽減の物がいいだろうか。温泉の素は結構気に入っている入浴剤だ。特ににごり湯。昔佐竹隊長から「にごり湯は…なんかいいぞ」と言われたことを思いだす。歳を取れば良さがわかると言われ、当時は正直ちんぷんかんぷんだったが、確かに、と今なら共感できる。歳をとってから濁り酒、濁り酢、にごり湯…何だか濁っていた方が健康にいいと感じてしまう。
 よし、決めた。選択した入浴剤を手に取り、軽い足取りで風呂を溜めに行った。
 
 ◇
「…あ゛ぁ~…」
 気持ちが良すぎて、低いダミ声が漏れ出てしまう。凝り固まった筋肉に熱が染み渡り、奥の停滞していた血液を押し流してくれるような感覚。男二人で入れるように特注で作ってもらった風呂場であるため、限界以上に足を伸ばせる。普段はルイスに後ろから抱きつかれながら入っている状態のため中々足を伸ばせないが、今日は全身の力を抜き最大限寛いだ体制になる。途中全身のマッサージをしたり、軽く屈伸したりすると、血行が良くなり肌の色も良くなってきたような気がする。
「…ん、ぅ」
 いつもならルイスに話しかけられながら入浴しているから、一人で静かに入っていると、何だか眠たくなってきてしまう。ダメだ、寝たら身体に悪い…最悪死ぬ…分かっているのだが、この気持ちよさ、眠気に抗えない。落ちそうになる…その時。

身体にそんな鞭打つようなことはしたくない。ならリラックス系の温泉の素、疲労軽減の物がいいだろうか。温泉の素は結構気に入っている入浴剤だ。特ににごり湯。昔佐竹隊長から「にごり湯は…なんかいいぞ」と言われたことを思いだす。歳を取れば良さがわかると言われ、当時は正直ちんぷんかんぷんだったが、確かに、と今なら共感できる。歳をとってから濁り酒、濁り酢、にごり湯…何だか濁っていた方が健康にいいと感じてしまう。  よし、決めた。選択した入浴剤を手に取り、軽い足取りで風呂を溜めに行った。    ◇ 「…あ゛ぁ~…」  気持ちが良すぎて、低いダミ声が漏れ出てしまう。凝り固まった筋肉に熱が染み渡り、奥の停滞していた血液を押し流してくれるような感覚。男二人で入れるように特注で作ってもらった風呂場であるため、限界以上に足を伸ばせる。普段はルイスに後ろから抱きつかれながら入っている状態のため中々足を伸ばせないが、今日は全身の力を抜き最大限寛いだ体制になる。途中全身のマッサージをしたり、軽く屈伸したりすると、血行が良くなり肌の色も良くなってきたような気がする。 「…ん、ぅ」  いつもならルイスに話しかけられながら入浴しているから、一人で静かに入っていると、何だか眠たくなってきてしまう。ダメだ、寝たら身体に悪い…最悪死ぬ…分かっているのだが、この気持ちよさ、眠気に抗えない。落ちそうになる…その時。

 
 ガチャ!
「イサミィ~♡♡ただいまぁ~♡♡」
 無遠慮に入浴室の扉が開かれる音がした。ふとそちらを見ると、仕事が終わり上機嫌のルイス
 …が、こちらをガン見していた。
「るぅ…いす?」
 眠気の混じった声が浴室に響く。あぁ良かった、入浴しながら眠らずにすんだ。そう安心していた。…が、俺は今の自分の状況を把握出来ていなかった。全身の血行が良くなり火照った身体、頬が染まり微睡んだ顔、声の抑揚がまるで〝最中〟の様な声色だった事など、頭の回らない状況で気づけるはずなどないのだけれど。
「…イサミ、結構長い時間入ってるだろ。そろそろ出ようか」
「ぅ…?」
「さ、俺に捕まって…濡れても大丈夫だから、この後どうせ汗流すし。」
 軽くバスタオルで拭かれて、そのまま横抱きにされながら何処かに連れていかれる。歳を重ねても変わらない、まるで王子様のようなルイスの甲斐甲斐しさに、年甲斐もなく惚れ惚れしてした。…ルイスのルイスがギンギンに天を向き、そのままベッドに直行しているなど、気づくことも出来なかった。
 
 …翌日。そのまま風呂を放置して事に及んだルイスを軽く説教し、風呂掃除をさせた。そして、汚れた身体をまた綺麗にするため、二人で一緒に入浴したのだった。

   ガチャ! 「イサミィ~♡♡ただいまぁ~♡♡」  無遠慮に入浴室の扉が開かれる音がした。ふとそちらを見ると、仕事が終わり上機嫌のルイス  …が、こちらをガン見していた。 「るぅ…いす?」  眠気の混じった声が浴室に響く。あぁ良かった、入浴しながら眠らずにすんだ。そう安心していた。…が、俺は今の自分の状況を把握出来ていなかった。全身の血行が良くなり火照った身体、頬が染まり微睡んだ顔、声の抑揚がまるで〝最中〟の様な声色だった事など、頭の回らない状況で気づけるはずなどないのだけれど。 「…イサミ、結構長い時間入ってるだろ。そろそろ出ようか」 「ぅ…?」 「さ、俺に捕まって…濡れても大丈夫だから、この後どうせ汗流すし。」  軽くバスタオルで拭かれて、そのまま横抱きにされながら何処かに連れていかれる。歳を重ねても変わらない、まるで王子様のようなルイスの甲斐甲斐しさに、年甲斐もなく惚れ惚れしてした。…ルイスのルイスがギンギンに天を向き、そのままベッドに直行しているなど、気づくことも出来なかった。    …翌日。そのまま風呂を放置して事に及んだルイスを軽く説教し、風呂掃除をさせた。そして、汚れた身体をまた綺麗にするため、二人で一緒に入浴したのだった。

スミイサ:1人でバスタイムを楽しんでいると旦那が帰ってきてそのまま食べられた件

09.02.2025 09:12 — 👍 8    🔁 0    💬 0    📌 0

裁縫は得意なんだ。可愛いヨダレ掛けも作りたい。可愛い可愛い、俺たちの子。産まれてくるのが楽しみだ。
覇気のない声でそう歌うィの右目には、既に救いの光など宿っていなかった。

05.02.2025 13:06 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

まるで本当に母になったかのような言動、行動。スは分かっている。自分がィを壊してしまったのだと。この中には、何もいないだろう。いや、分からない。地球外生命体が襲来したのだ。もしかしたら……。
スはゆっくりィに近づき、震える手でィの腹部をさする。「……本当だ」本当は何も分からない。何も動いていない。しかし、世界を救うヒーローを自分が壊してしまった罪悪感、そして愛しい人の狂気に満ちた姿がとても美しくて。スは涙を流しながら、お腹ごとィを抱きしめた。「俺たちの子だ。可愛いな、どっち似かな」ィも虚ろな目で答える「ス三スに似てくれたら、いいなぁ。きっと、可愛いだろうから」
服を作ってあげなきゃな。

05.02.2025 13:05 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

カーテンを恐る恐る開け、ィの姿を見た時にその予感は的中してしまった。
ィの腹部が、まるで妊婦のように盛り上がっている。大きく張り出た腹部をィは愛おしそうに撫で、お腹を眺めながらナニかに向けて歌っていた。心臓に蜘蛛が這ったような感覚。カーテンを恐る恐る開け、ィの姿を見た時にその予感は的中してしまった。
ィの腹部が、まるで妊婦のように盛り上がっている。大きく張り出た腹部をィは愛おしそうに撫で、お腹を眺めながらナニかに向けて歌っていた。ィは、スに気がつきカーテンに目をやる。そして、パァ、と明るい笑顔で「ス三ス、この子動いた」「パパが来たぞ、嬉しいな」「ふふ、蹴った。元気がいいな」

05.02.2025 13:04 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

(複座スミイサ)精神の限界でィを無理やり犯してしまうス。ィは最初抵抗してたけど、こんな状況だし今まで普通なのがおかしかったんだよな……と次第に咎めるのを諦め、なすがままに。何度も何度も犯されるうちに今度はスが冷静になって、今まで性欲処理に使ってたィを愛おしく感じてしまう。今まで散々雑に扱ってきたスが丁寧に抱くようになり、ィもスに対し並々ならぬ思いを抱いていく。いつか終わる命、後悔するくらいなら……とスはィに告白することを決意。ィの部屋に訪れると、カーテンで仕切られたベッドで、ィは子守唄を歌っていた。とても落ち着く綺麗な歌声。しかし、スは何か嫌な予感を感じた。心臓に蜘蛛が這ったような感覚。

05.02.2025 13:02 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0
ぽつりと呟いた。
「……今日、Tバックなんだけどな」
 ___スミスの行動は、いつも早い。今日は訓練以上の速さを見せつけたと思う。
 急いで飲み干したココアのマグカップを机に置き、イサミを姫のように抱え寝室へ向かう。既にスミスのJrは臨戦態勢に入っていた。姫抱きをされ首に腕を巻き付かせながら、イサミはスミスに問う。
「仕事はいいのか?」
「言ったろ。仕事よりイサミが大事なんだって」
 それに、あの書類は明日の俺がどうにかしてくれる。そういいながら、スミスはイサミをベッドに降ろし、性急に衣服を脱ぎ出す。イサミは今から始まる激しい情事を思い描きながら、蠱惑的に微笑み、ペロリと舌なめずりをした。
 
 ◇
 
 スミスの言葉通り、翌日の書類はギリギリ八時までには終わり、無事上司に提出された……が、スミスの姿を見た上司は、眉根を潜める。
「……目の下のクマはどうしたのかね」
「三日三晩寝ずに徹夜で作成致しました!」
 
 ◇
 
 イサミは未だに夢の中。夢の中で、スミスと共に初めて見た雪景色を眺めながら、ココアを飲んでいたのだった。

ぽつりと呟いた。 「……今日、Tバックなんだけどな」  ___スミスの行動は、いつも早い。今日は訓練以上の速さを見せつけたと思う。  急いで飲み干したココアのマグカップを机に置き、イサミを姫のように抱え寝室へ向かう。既にスミスのJrは臨戦態勢に入っていた。姫抱きをされ首に腕を巻き付かせながら、イサミはスミスに問う。 「仕事はいいのか?」 「言ったろ。仕事よりイサミが大事なんだって」  それに、あの書類は明日の俺がどうにかしてくれる。そういいながら、スミスはイサミをベッドに降ろし、性急に衣服を脱ぎ出す。イサミは今から始まる激しい情事を思い描きながら、蠱惑的に微笑み、ペロリと舌なめずりをした。    ◇    スミスの言葉通り、翌日の書類はギリギリ八時までには終わり、無事上司に提出された……が、スミスの姿を見た上司は、眉根を潜める。 「……目の下のクマはどうしたのかね」 「三日三晩寝ずに徹夜で作成致しました!」    ◇    イサミは未だに夢の中。夢の中で、スミスと共に初めて見た雪景色を眺めながら、ココアを飲んでいたのだった。

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印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

 どこからか炊き登る、甘くて蕩けるようなsweetな香り。ドアの隙間から入った芳醇な香りが、鼻の奥をゆるりと通り過ぎ、デスクワークで疲弊した身体にゆっくりと染み渡る。スミスは掛けていた細い銀のフレームの眼鏡を取る。ノートPCを張り付くように見つめていた目を休ませるために、目の奥に渋滞した血液を押し流すよう鼻根を揉み込む。きっと下で、何かを作っているのだろう。休憩がてら愛する夫の様子を見に行こうかと、スミスは下の階へ降りた。
 
 ◇
 
 降りた先のリビングの扉をゆっくりと開き、中を覗き見る。そこには白いタートルネックにカーキのフレアレッグパンツを着用し、楽しそうに鼻歌を歌っている上機嫌なイサミの後ろ姿があった。机の傍に立ち、見えないところでカチカチと金属と陶器が共鳴り会う音がする。何かを掻き混ぜているのだろうか。スミスは音を立てないようにソッと近づき、自分よりかは小さな背中を後ろから包み込むように、抱きしめる。
「Hey.My Sugar♡何作ってるんだい?」
「ルイス」
 急に抱きつかれたにもかかわらずイサミは振り返り、いきなり現れた夫の名を言う。おや、バレてたか。とスミスは特別驚きもせず、イサミの柔い頬にちゅ、とキスを落とした。
「何を作ってるんだい?」
「ん? あぁ、後で上に持っていこうと思ったんだけどな。」

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。  どこからか炊き登る、甘くて蕩けるようなsweetな香り。ドアの隙間から入った芳醇な香りが、鼻の奥をゆるりと通り過ぎ、デスクワークで疲弊した身体にゆっくりと染み渡る。スミスは掛けていた細い銀のフレームの眼鏡を取る。ノートPCを張り付くように見つめていた目を休ませるために、目の奥に渋滞した血液を押し流すよう鼻根を揉み込む。きっと下で、何かを作っているのだろう。休憩がてら愛する夫の様子を見に行こうかと、スミスは下の階へ降りた。    ◇    降りた先のリビングの扉をゆっくりと開き、中を覗き見る。そこには白いタートルネックにカーキのフレアレッグパンツを着用し、楽しそうに鼻歌を歌っている上機嫌なイサミの後ろ姿があった。机の傍に立ち、見えないところでカチカチと金属と陶器が共鳴り会う音がする。何かを掻き混ぜているのだろうか。スミスは音を立てないようにソッと近づき、自分よりかは小さな背中を後ろから包み込むように、抱きしめる。 「Hey.My Sugar♡何作ってるんだい?」 「ルイス」  急に抱きつかれたにもかかわらずイサミは振り返り、いきなり現れた夫の名を言う。おや、バレてたか。とスミスは特別驚きもせず、イサミの柔い頬にちゅ、とキスを落とした。 「何を作ってるんだい?」 「ん? あぁ、後で上に持っていこうと思ったんだけどな。」

 イサミはスミスとお揃いのハートマークの付いたマグカップを二つ手に持ち、中身を見せる。そこには、トロリと蕩けた甘い液体。
「ココアだよ。仕事で疲れた脳にいいと思って」
「oh……イサミ。君はなんて天使なんだ。俺の天使…ココアの天使……」
「ふふ。何言ってんだよ。ほら、冷めないうちにどうぞ」
 涙目で感動するスミスに一個手渡し、イサミは自分のマグカップで飲み始める。スミスは温かなココアに舌鼓を打ちつつ、イサミが飲む姿を眺める。猫舌なイサミは、懸命にふぅふぅとココアに息を吹きかけ、くぴくぴとゆっくりと飲む。そして、中身がまだ熱かったのか、「熱っ」と口を離す瞬間に小さな舌をべっ、と出す。そんな姿を眺めていると、スミスがイサミに常日頃抱いている庇護欲が、天元突破してしまう。まるで子猫がミルクを飲む時かのような愛くるしい夫の姿に、スミスはイサミを産み育ててくれたご両親、環境、そして周囲に感謝する。それと同時に、結婚式でこんな自分との生涯を誓いあってくれたイサミを、まるで初恋かの如く愛が深まっていくのだ。
 スミスはイサミの腰を抱きながら、外を眺める。ほのかに灯る暖炉に暖められた部屋で、イサミと共にイサミが注いでくれた甘いココアを啜りながら、静かな時を過ごす。
 なんて、幸せなのだろうか。
(この幸せを、絶対に離したくない。そのためには、もっともっと仕事を頑張らないと)
 スミスの脳内には、これからの事、未来のことがズラァと並ぶ。ふと明るい部屋に照らされた、カーテンの開いた窓を見る。

 イサミはスミスとお揃いのハートマークの付いたマグカップを二つ手に持ち、中身を見せる。そこには、トロリと蕩けた甘い液体。 「ココアだよ。仕事で疲れた脳にいいと思って」 「oh……イサミ。君はなんて天使なんだ。俺の天使…ココアの天使……」 「ふふ。何言ってんだよ。ほら、冷めないうちにどうぞ」  涙目で感動するスミスに一個手渡し、イサミは自分のマグカップで飲み始める。スミスは温かなココアに舌鼓を打ちつつ、イサミが飲む姿を眺める。猫舌なイサミは、懸命にふぅふぅとココアに息を吹きかけ、くぴくぴとゆっくりと飲む。そして、中身がまだ熱かったのか、「熱っ」と口を離す瞬間に小さな舌をべっ、と出す。そんな姿を眺めていると、スミスがイサミに常日頃抱いている庇護欲が、天元突破してしまう。まるで子猫がミルクを飲む時かのような愛くるしい夫の姿に、スミスはイサミを産み育ててくれたご両親、環境、そして周囲に感謝する。それと同時に、結婚式でこんな自分との生涯を誓いあってくれたイサミを、まるで初恋かの如く愛が深まっていくのだ。  スミスはイサミの腰を抱きながら、外を眺める。ほのかに灯る暖炉に暖められた部屋で、イサミと共にイサミが注いでくれた甘いココアを啜りながら、静かな時を過ごす。  なんて、幸せなのだろうか。 (この幸せを、絶対に離したくない。そのためには、もっともっと仕事を頑張らないと)  スミスの脳内には、これからの事、未来のことがズラァと並ぶ。ふと明るい部屋に照らされた、カーテンの開いた窓を見る。

 すると、なんというタイミングだろうか。小さくて軽やかな粉雪が、真っ暗闇の空からシンシンと降ってくる。舞うように落ちてくる白雪が、光に照らされキラキラと光る様子は、まるで幻想的だ。暖かい部屋にいるはずのに何故だろうか。綺麗なのだが、雪を眺めていると少し肌寒く感じる。イサミは大丈夫か様子を見ると、イサミも窓の外を見ていたようだった。声をかけようとした瞬間、ポツリとイサミが呟いた。
「綺麗だな……」
 スミスはハッとした顔をし、イサミの艶やかな横顔を眺める。そしてもう一度、ぎゅう、とイサミの腰を抱き、自分の方に引き寄せた。腰に添えられていたスミスの手の力が急に入り、流石に驚いたイサミは、スミスの方を見てキョトンとした顔をする。
「ルイス?」
 あどけない表情をしたイサミの円な唇に、スミスは我慢が聞かなくなる。スミスは唐突に、イサミの唇に己の唇を合わせた。突然どうしたのかとイサミが問う前に、イサミは愛する夫の甘美で蕩けるような口付けに酔いしれ、ついに自然と口が招き入れてしまう。その瞬間を狙っていたかのように、スミスの舌が入り込み、イサミの舌に蛇のように絡みつく。自分たちが先程飲んだ甘いココアが、まるで媚薬のように広がり、ザラザラした舌同士の上を撫であげる。カカオと砂糖の誘惑に、頭がぼぅ…としてくるイサミ。ついに酸素がもたなくなり、はぁ……っとイサミの方から距離をとった。舌と舌の間を通る銀糸がなんと艶かしいことか。スミスは勿体なく感じて、最後にちゅ、とイサミの舌を吸った。

 すると、なんというタイミングだろうか。小さくて軽やかな粉雪が、真っ暗闇の空からシンシンと降ってくる。舞うように落ちてくる白雪が、光に照らされキラキラと光る様子は、まるで幻想的だ。暖かい部屋にいるはずのに何故だろうか。綺麗なのだが、雪を眺めていると少し肌寒く感じる。イサミは大丈夫か様子を見ると、イサミも窓の外を見ていたようだった。声をかけようとした瞬間、ポツリとイサミが呟いた。 「綺麗だな……」  スミスはハッとした顔をし、イサミの艶やかな横顔を眺める。そしてもう一度、ぎゅう、とイサミの腰を抱き、自分の方に引き寄せた。腰に添えられていたスミスの手の力が急に入り、流石に驚いたイサミは、スミスの方を見てキョトンとした顔をする。 「ルイス?」  あどけない表情をしたイサミの円な唇に、スミスは我慢が聞かなくなる。スミスは唐突に、イサミの唇に己の唇を合わせた。突然どうしたのかとイサミが問う前に、イサミは愛する夫の甘美で蕩けるような口付けに酔いしれ、ついに自然と口が招き入れてしまう。その瞬間を狙っていたかのように、スミスの舌が入り込み、イサミの舌に蛇のように絡みつく。自分たちが先程飲んだ甘いココアが、まるで媚薬のように広がり、ザラザラした舌同士の上を撫であげる。カカオと砂糖の誘惑に、頭がぼぅ…としてくるイサミ。ついに酸素がもたなくなり、はぁ……っとイサミの方から距離をとった。舌と舌の間を通る銀糸がなんと艶かしいことか。スミスは勿体なく感じて、最後にちゅ、とイサミの舌を吸った。

「はぁ、急に、どうしたんだよ」
 イサミが途切れ途切れに言葉を紡ぐ。酸素を取り入れながらの拙い話し方をするイサミに、夜の姿を思い描いてしまい、ゴクリと喉が上下する。固く張りつめた一物が、ズクンと疼くが、イサミの問に答えるため、スミスも口を開く。
「俺、さっきまで肩に力入ってたからさ」
「うん」
「イサミとのゆっくりする時間も大切だって自覚はあったのに、仕事のことや、先のこと、色々考えちゃったから」
「……うん」
「イサミの横顔見て、違うだろって。確かに仕事も大事だけど、俺はやっぱり仕事より、イサミがいいなって思って……」
「それで? 俺に欲情して急にあんなキスを?」
「そ、うだね」
 スミスの言葉を聞いて安心したイサミが、ふふ、と妖艶に微笑みながら、スミスの横顔をサラリと撫でる。堪らないが、さすがに今日中にやらなければいけない書類もあり、躊躇する。イサミもそれをわかってるはずなのに、どうにも彼の行動一つ一つが淫靡でいけない。
「イサ、ミ。さすがに今日は」
「……ん、わかってるよ。今日中の仕事があるもんな」
 少し寂しそうに下に俯くイサミを見ると、自分の中の悪魔と天使が争い始める。イサミの短くて濃いまつ毛に弱いのだ、あまりの美しさで狂いそうな程に。
 イサミはいつの間に飲み干したのか、キッチンに移動し空のマグカップを洗う。洗い終わった後、

「はぁ、急に、どうしたんだよ」  イサミが途切れ途切れに言葉を紡ぐ。酸素を取り入れながらの拙い話し方をするイサミに、夜の姿を思い描いてしまい、ゴクリと喉が上下する。固く張りつめた一物が、ズクンと疼くが、イサミの問に答えるため、スミスも口を開く。 「俺、さっきまで肩に力入ってたからさ」 「うん」 「イサミとのゆっくりする時間も大切だって自覚はあったのに、仕事のことや、先のこと、色々考えちゃったから」 「……うん」 「イサミの横顔見て、違うだろって。確かに仕事も大事だけど、俺はやっぱり仕事より、イサミがいいなって思って……」 「それで? 俺に欲情して急にあんなキスを?」 「そ、うだね」  スミスの言葉を聞いて安心したイサミが、ふふ、と妖艶に微笑みながら、スミスの横顔をサラリと撫でる。堪らないが、さすがに今日中にやらなければいけない書類もあり、躊躇する。イサミもそれをわかってるはずなのに、どうにも彼の行動一つ一つが淫靡でいけない。 「イサ、ミ。さすがに今日は」 「……ん、わかってるよ。今日中の仕事があるもんな」  少し寂しそうに下に俯くイサミを見ると、自分の中の悪魔と天使が争い始める。イサミの短くて濃いまつ毛に弱いのだ、あまりの美しさで狂いそうな程に。  イサミはいつの間に飲み干したのか、キッチンに移動し空のマグカップを洗う。洗い終わった後、

ワンドロ用に書いたスミイサです。
暖かな部屋でココアを飲む冬のスミイサ

(4/5) #新書ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/shinsho.html

02.02.2025 00:01 — 👍 4    🔁 0    💬 1    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

「いしゃみー!!」
 廊下を歩いていると、白と赤の目立つ小さなロボットが俺の胸にぶつかる。コイツは俺の前に突然現れ、そしてデスドライブズとの戦闘で亡くなったはずの、正真正銘のブレイバーンだ。コイツが言うには、色んな次元を経た影響で小さくなったらしいが、俺の気配を辿りながら戻ってきてくれたらしい。
 昔のような戦闘機能は失ってしまったようだが、デスドライブズがいなくなった今、無用の長物だ。現在は俺の元で一緒に暮らし、特に何事もなく元気にビュンビュンと飛び回っていた。
「いしゃみ! 今日が何の日か分かるか?」
「ん? 今日は二八だよな……なんの日だ?」
 ガン!! と一瞬ブレイバーンの頭上にタライが落ちてきたような気がしたのは気のせいだろう。先程まであんなに元気だったブレイバーンの表情がしおしおと萎れていく。
「うぅ、そうだよな。私の誕生日なんて覚えて…」
「たんじょ、は、お前今日誕生日なのか!?」

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 「いしゃみー!!」  廊下を歩いていると、白と赤の目立つ小さなロボットが俺の胸にぶつかる。コイツは俺の前に突然現れ、そしてデスドライブズとの戦闘で亡くなったはずの、正真正銘のブレイバーンだ。コイツが言うには、色んな次元を経た影響で小さくなったらしいが、俺の気配を辿りながら戻ってきてくれたらしい。  昔のような戦闘機能は失ってしまったようだが、デスドライブズがいなくなった今、無用の長物だ。現在は俺の元で一緒に暮らし、特に何事もなく元気にビュンビュンと飛び回っていた。 「いしゃみ! 今日が何の日か分かるか?」 「ん? 今日は二八だよな……なんの日だ?」  ガン!! と一瞬ブレイバーンの頭上にタライが落ちてきたような気がしたのは気のせいだろう。先程まであんなに元気だったブレイバーンの表情がしおしおと萎れていく。 「うぅ、そうだよな。私の誕生日なんて覚えて…」 「たんじょ、は、お前今日誕生日なのか!?」

「うむ! 私を創造した人物が私を描いてくれたので、一月二八日は私の誕生日だ!!」
 なんだかよく分からないことを言われたが、誕生日プレゼントなんて、用意してない…。
 どうしたものかと悩んでいると
「しかし心配ない! プレゼントならすぐに貰えるからな!」
「え、なんうぶっ!!」
 ちゅ
 
 突然ブレイバーンの口が俺の口にぶつかる。ギリギリ歯には当たらなかったが、少し俺が動けば鈍い痛みが襲っていただろう。しかし、そうならなかったのは恐らくブレイバーンの測量が上手くいったから。
「イサミとのちゅうが、私への最高のプレゼントだ!」
 ふわふわと俺の周りを回りながら嬉しそうに笑うブレイバーンに、ヤレヤレと思いつつ、肩に乗せる。

「うむ! 私を創造した人物が私を描いてくれたので、一月二八日は私の誕生日だ!!」  なんだかよく分からないことを言われたが、誕生日プレゼントなんて、用意してない…。  どうしたものかと悩んでいると 「しかし心配ない! プレゼントならすぐに貰えるからな!」 「え、なんうぶっ!!」  ちゅ    突然ブレイバーンの口が俺の口にぶつかる。ギリギリ歯には当たらなかったが、少し俺が動けば鈍い痛みが襲っていただろう。しかし、そうならなかったのは恐らくブレイバーンの測量が上手くいったから。 「イサミとのちゅうが、私への最高のプレゼントだ!」  ふわふわと俺の周りを回りながら嬉しそうに笑うブレイバーンに、ヤレヤレと思いつつ、肩に乗せる。

「俺が納得しねぇから、後日プレゼント用意するからな」
「イサミィ! 何て優しいんだ…イサミィー!!」
 やかましいのは小さくなっても変わらない。
 でも、そんな奴が隣にいるくらいが丁度いいだろう。
 そんな恥ずかしいことは言ってやらないが、少しでも伝わればいいと、ブレイバーンの頭を撫でた。

「俺が納得しねぇから、後日プレゼント用意するからな」 「イサミィ! 何て優しいんだ…イサミィー!!」  やかましいのは小さくなっても変わらない。  でも、そんな奴が隣にいるくらいが丁度いいだろう。  そんな恥ずかしいことは言ってやらないが、少しでも伝わればいいと、ブレイバーンの頭を撫でた。

かんbr君お誕生日おめでとう!SS🎂(遅刻)
ブレイサ風味。 #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/bunko.html

29.01.2025 17:30 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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[R-18] #1 初めまして、初恋 | 初めまして、初恋 - 中島/新垢の小説シリーズ - pixiv シリーズ物また書いちゃったよォ... 唐突に閃いたノンケAV男優スミス×ノンケ訳あり大学生アルバイターイサミのスミイサです。内容的にスミモブ︎︎ ♀、スミモブ描写あるので注意してください。 今回は導入みたいな感じ。途中からR-18描写入れる予定です。

[R-18] 初めまして、初恋 | 中島/新垢 #pixiv www.pixiv.net/novel/show.p...
唐突に始まったシリーズ。ノンケヤリチンA〇男優×ノンケ訳あり大学生のスミイサ。スミモブ描写あり。俺の好きなタイプなモブオネェ勝手に出してます。

28.01.2025 14:03 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0
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公開範囲:合言葉を知っている人 | ismgdiskさんの投稿 | fusetter(ふせったー) 伏せ字をつかってネタバレ回避!あふれる想いでつながるfusetter(ふせったー)

書きかけのサタイサ︎︎ ♀先生×生徒🔞キリがいいので途中まで上げ。軽い○○○表現、変態ちょ、ホノ力カワイソス。
18⤴︎︎? fse.tw/mSMWGOEv

25.01.2025 10:52 — 👍 6    🔁 1    💬 0    📌 0
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Sleeping Beauty イサ三

22.01.2025 23:11 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

[R-18] ご指導ありがとうございました♡ | 中島/新垢 #pixiv pixiv.net/novel/show.php…

xの方でも呟いてますが、サタイサ♂イサ︎︎ ♀という怪文書にも関わらず、素敵な表紙を描いてくださいました!めっちゃえちぃです...🤤

21.01.2025 21:50 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

どんどんでかくなる(身体が)スを見てることしか出来ないイ...😭

21.01.2025 13:49 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

真面目にやってきたからって理由だとイケるかも。(元ネタ知らんかったらごめん)

21.01.2025 13:33 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

鼻づまり辛いですよね😭
ご自愛ください...つ(チクナイン)

21.01.2025 08:45 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

圧力鍋なんて使ったことない人間が書いてるんで許してクレメンス

21.01.2025 03:06 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
「どうせ食べられるなら、美味しく調理して欲しい」
 イサミは、そんな人間の欲深い要望を真摯に叶え、美味しく調理し美しく磨かれた皿に盛り付ける。とても美味しそうな料理に、いただきます、と手を合わせる。ホロホロと蕩けた赤身の方を箸で丁寧に切り分けて、小さな口に運ぶ。もぐ、もぐ、もぐ、ゴクン。しっかり味わうイサミの口から喉を食い入るように見つめる。
「…ん、美味い」
 フワフワと綻ぶようなイサミの表情。「良かったな」と笑う手前、ふと昔のことを思い出していた。
 
 ◇
 
「イサミの血肉になれるなんて、羨ましい」
 一度、イサミの目の前でそういった事がある。三〇代男性、筋肉質の肉を食べている時だった。その時はステーキにしてたかな。ちょうどイサミは細かく切り分け、口に運ぼうとしていた。
「…スミス?」
「ごめん、急にこんなこと言って。でもどうしても羨ましくなっちまって。」
 イサミの血肉になるというのはどんな気持ちなのだろうか。美味しく調理され、美しく盛り付けられ、グレイビーソースと共に口に入り咀嚼される。そして、飲み込まれた瞬間、そこに広がるのはどんな世界なのだろうか。
 胃酸に溶かされ、イサミの体内を巡るとき、俺はイサミと本当の意味でひとつになれるのでは無いだろうか。そんなことを考えていると、ふと、

「どうせ食べられるなら、美味しく調理して欲しい」  イサミは、そんな人間の欲深い要望を真摯に叶え、美味しく調理し美しく磨かれた皿に盛り付ける。とても美味しそうな料理に、いただきます、と手を合わせる。ホロホロと蕩けた赤身の方を箸で丁寧に切り分けて、小さな口に運ぶ。もぐ、もぐ、もぐ、ゴクン。しっかり味わうイサミの口から喉を食い入るように見つめる。 「…ん、美味い」  フワフワと綻ぶようなイサミの表情。「良かったな」と笑う手前、ふと昔のことを思い出していた。    ◇   「イサミの血肉になれるなんて、羨ましい」  一度、イサミの目の前でそういった事がある。三〇代男性、筋肉質の肉を食べている時だった。その時はステーキにしてたかな。ちょうどイサミは細かく切り分け、口に運ぼうとしていた。 「…スミス?」 「ごめん、急にこんなこと言って。でもどうしても羨ましくなっちまって。」  イサミの血肉になるというのはどんな気持ちなのだろうか。美味しく調理され、美しく盛り付けられ、グレイビーソースと共に口に入り咀嚼される。そして、飲み込まれた瞬間、そこに広がるのはどんな世界なのだろうか。  胃酸に溶かされ、イサミの体内を巡るとき、俺はイサミと本当の意味でひとつになれるのでは無いだろうか。そんなことを考えていると、ふと、

イサミの顔を見る。先程まで美味しそうに食べていた肉を皿の上に戻し、目を伏せ申し訳なさそうな顔をしていた。慌てた俺は急いで弁解する。
「ソーリー! イサミ! 君にそんな顔をさせたかった訳じゃ…!」
「…いや、俺の方こそごめん」
「え?」
「何度か、お前を食べる想像をしたことがある」
 驚いた。イサミからそんなことを言われるなんて、と目を見開いていると、少し言いづらそうにしながら、語ってくれた。
「お前を冷凍したり、焼いたり、蒸したり…食べることも想像してみた。どんな味なんだろうって、どんな食感なんだろうって…最初はヨダレが出てきて、味見してみたいと思った。…でも、きっとそれじゃ止まらなくなる」
 イサミが俺の方を向く。
「きっと、俺がお前の全てを食べたいって言ったら、お前はその通りにするだろ?」
「当たり前だろう?」
「…お前を食べたら、俺の隣で一緒に食事を取ってくれる人がいなくなっちまうなぁ…って」
 俺はイサミの言葉にハッとする。そうだ、イサミの食事の一部になればイサミとひとつになれると思った。でも、それは所詮たった四ヶ月程度の奇跡だ。イサミの細胞は一瞬で入れ替わり、俺の存在など身体から消えてなくなる。そして、その隣の存在さえも。
「だから、俺はお前は…」
「分かったよ、イサミ。あぁ、なんて君は愛おしいんだ」
 そうだ、イサミの食事になれる人間は星の数ほ

イサミの顔を見る。先程まで美味しそうに食べていた肉を皿の上に戻し、目を伏せ申し訳なさそうな顔をしていた。慌てた俺は急いで弁解する。 「ソーリー! イサミ! 君にそんな顔をさせたかった訳じゃ…!」 「…いや、俺の方こそごめん」 「え?」 「何度か、お前を食べる想像をしたことがある」  驚いた。イサミからそんなことを言われるなんて、と目を見開いていると、少し言いづらそうにしながら、語ってくれた。 「お前を冷凍したり、焼いたり、蒸したり…食べることも想像してみた。どんな味なんだろうって、どんな食感なんだろうって…最初はヨダレが出てきて、味見してみたいと思った。…でも、きっとそれじゃ止まらなくなる」  イサミが俺の方を向く。 「きっと、俺がお前の全てを食べたいって言ったら、お前はその通りにするだろ?」 「当たり前だろう?」 「…お前を食べたら、俺の隣で一緒に食事を取ってくれる人がいなくなっちまうなぁ…って」  俺はイサミの言葉にハッとする。そうだ、イサミの食事の一部になればイサミとひとつになれると思った。でも、それは所詮たった四ヶ月程度の奇跡だ。イサミの細胞は一瞬で入れ替わり、俺の存在など身体から消えてなくなる。そして、その隣の存在さえも。 「だから、俺はお前は…」 「分かったよ、イサミ。あぁ、なんて君は愛おしいんだ」  そうだ、イサミの食事になれる人間は星の数ほ

どいるが、イサミの隣に座れる人間は自分しかいない。俺はイサミのための狩人。なんとしてでも、生きなければならない。
 
 ◇
 
「俺の顔に何かついてるか?」
 昔のことを思い返していると、イサミから声がかかる。角煮はもう既に半分に減っていた。
「ううん、なんでも」
「ふぅん…お前も食べるか?」
 ほら、と一つ分の角煮を俺の口に持ってきてくれる。昔はこの肉片に嫉妬もしたりしていた。でも、今は違う。
「いただくよ」
 イサミの細胞になるのは簡単だが、イサミの手となり足となる方が、よっぽど難しいのだと、理解出来たから。
「うん、美味しい」

どいるが、イサミの隣に座れる人間は自分しかいない。俺はイサミのための狩人。なんとしてでも、生きなければならない。    ◇   「俺の顔に何かついてるか?」  昔のことを思い返していると、イサミから声がかかる。角煮はもう既に半分に減っていた。 「ううん、なんでも」 「ふぅん…お前も食べるか?」  ほら、と一つ分の角煮を俺の口に持ってきてくれる。昔はこの肉片に嫉妬もしたりしていた。でも、今は違う。 「いただくよ」  イサミの細胞になるのは簡単だが、イサミの手となり足となる方が、よっぽど難しいのだと、理解出来たから。 「うん、美味しい」

(7/7)

21.01.2025 11:57 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

 悲鳴、そして静寂。
 もう既に午前一時を回った頃、新月のためか電灯がついていても真っ暗だ。コンクリートでできた壁や床に赤い飛沫が飛び散る。
「·····はぁ、やっぱり俺、下手だなぁ」
 一人の男が独り言ちる。右手に持った刃渡り五cmはあるナイフに付着した血液をピッピッと適当に振るい、刃先を納めるとポケットにしまった。
 左手には、ギチギチと音が出そうな程に顔を手のひらで押さえつけられた女の顔。首元には刺傷があり、綺麗に頸動脈を裂かれたそこから溢れ出る鮮血が、ドクドクと止めどなく高級なコートやバックを穢す。
 その目には恐怖と絶望で塗りたくられ、生気を失おうとしていた。瞳孔が完全に開ききっており、微かな呼吸も直に止まる。
「二〇代女性…出来れば肉付きのいい六〇キロ。うん、この〝肉〟ならきっと喜んでくれる!」
 男はルンルンと鼻歌を吹き鳴らしながら、女を袋詰めにしていく。
「イサミ、喜んでくれるかなぁ」
 
 ◇
 
 コンッココココン
「イサミ、いる?」
 白い壁に青い屋根、どこにでもある普通のアパートメントの一室をリズミカルに打ち鳴らす。すると、キィ…と扉から現れた人物に、まるで男は犬の耳が生えたかのようにパァッと表情が明るくなり、荷物を地面にドカッ! と落とすと、自分が血まみれなのを顧みず、男に抱きついた。

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。  悲鳴、そして静寂。  もう既に午前一時を回った頃、新月のためか電灯がついていても真っ暗だ。コンクリートでできた壁や床に赤い飛沫が飛び散る。 「·····はぁ、やっぱり俺、下手だなぁ」  一人の男が独り言ちる。右手に持った刃渡り五cmはあるナイフに付着した血液をピッピッと適当に振るい、刃先を納めるとポケットにしまった。  左手には、ギチギチと音が出そうな程に顔を手のひらで押さえつけられた女の顔。首元には刺傷があり、綺麗に頸動脈を裂かれたそこから溢れ出る鮮血が、ドクドクと止めどなく高級なコートやバックを穢す。  その目には恐怖と絶望で塗りたくられ、生気を失おうとしていた。瞳孔が完全に開ききっており、微かな呼吸も直に止まる。 「二〇代女性…出来れば肉付きのいい六〇キロ。うん、この〝肉〟ならきっと喜んでくれる!」  男はルンルンと鼻歌を吹き鳴らしながら、女を袋詰めにしていく。 「イサミ、喜んでくれるかなぁ」    ◇    コンッココココン 「イサミ、いる?」  白い壁に青い屋根、どこにでもある普通のアパートメントの一室をリズミカルに打ち鳴らす。すると、キィ…と扉から現れた人物に、まるで男は犬の耳が生えたかのようにパァッと表情が明るくなり、荷物を地面にドカッ! と落とすと、自分が血まみれなのを顧みず、男に抱きついた。

「イサミ! ただいま!」
「おかえり、スミス。」
 イサミと呼ばれた人物も、自分の服に血液が付着するのを躊躇わず、スミスと呼ばれた男の頭を優しく撫でる。
「ごめんな、急に注文しちまって…」
「気にしないでくれよ。俺とイサミの仲だろう? それに…」
 俺はイサミが料理して、食べる姿が好きだから、いつだって君のために捕ってくるよ。
 そうスミスが言うと、「バカ…」と少し照れたようにイサミがそっぽを向いた。
 其の姿だけで今日も頑張った甲斐があったとスミスの目尻にはじぃん…と涙が浮かぶ。
 地面に落とした状態の荷物を持ち、玄関の中に入る。
「いつもの風呂場でいいかい?」
「あぁ、頼めるか? 重いのにごめんな」
「イサミのためならこれくらいノープロブレム! 直ぐに済ませるから待っててくれハニー♡」
 スミスは足早に風呂場に直行し、荷物を下ろす。そして、特殊素材で出来たスーツを身にまとい鋸を装備する。
 もう何十回と行ったこの作業。シャワーで作業音を消しながらゴリゴリと骨を削り落とし、様々な部位に分けていく。意外と面倒臭い解体作業も、これからコレをイサミが料理してくれるのだと思うとワクワクしてくる。
 解体作業も終わり、部位をイサミに預けた後風呂場の片付けをし終わったら、イサミが部位をより分け冷凍していた。
「今日はどの部位を使うの?」

「イサミ! ただいま!」 「おかえり、スミス。」  イサミと呼ばれた人物も、自分の服に血液が付着するのを躊躇わず、スミスと呼ばれた男の頭を優しく撫でる。 「ごめんな、急に注文しちまって…」 「気にしないでくれよ。俺とイサミの仲だろう? それに…」  俺はイサミが料理して、食べる姿が好きだから、いつだって君のために捕ってくるよ。  そうスミスが言うと、「バカ…」と少し照れたようにイサミがそっぽを向いた。  其の姿だけで今日も頑張った甲斐があったとスミスの目尻にはじぃん…と涙が浮かぶ。  地面に落とした状態の荷物を持ち、玄関の中に入る。 「いつもの風呂場でいいかい?」 「あぁ、頼めるか? 重いのにごめんな」 「イサミのためならこれくらいノープロブレム! 直ぐに済ませるから待っててくれハニー♡」  スミスは足早に風呂場に直行し、荷物を下ろす。そして、特殊素材で出来たスーツを身にまとい鋸を装備する。  もう何十回と行ったこの作業。シャワーで作業音を消しながらゴリゴリと骨を削り落とし、様々な部位に分けていく。意外と面倒臭い解体作業も、これからコレをイサミが料理してくれるのだと思うとワクワクしてくる。  解体作業も終わり、部位をイサミに預けた後風呂場の片付けをし終わったら、イサミが部位をより分け冷凍していた。 「今日はどの部位を使うの?」

「今日は大腿部を使おうと思う。角煮を作りたいんだ、圧力鍋新調したから」
 イサミは肉付きのいい大腿部を持ちながら、調理を開始する。手際よく、しっかり研がれた包丁で肉を切り分けていき、長ネギや生姜、八角等を使って煮ていく。その間の待ち時間、頑張った俺にイサミからのご褒美が欲しくて、キッチンというイサミの聖域にもかかわらず後ろから抱きつく。
「なにやってんだよ」
「イサミィ…俺、今日も頑張ったよ」
「ん?」
「好みでもなんでもない女ナンパして、それっぽく薄っぺらな言葉を吐き出して港まで誘い出して暴れる女を押さえ込んで殺したんだ…全部全部君のために。」
「…ありがとうな。こんな、俺の異常な趣味に付き合わせちまって」
「イサミは異常なんかじゃない!!」
 聞き捨てならないとばかりに叫び、イサミをキツく、強く抱きしめる。
「イサミは異常なんかじゃないよ。だって、どんな人も美味しく調理してあげて、いただきますも言って、残さず食べてあげてる…そんな君が、異常なわけないじゃないか」
「…スミス」
 イサミの右手が、スミスの手に重なる。
「ごめん、俺の事否定しちまったら、お前のことも否定しちまうな。」
「俺は何があってもイサミと一緒だよ。愛してるよイサミ…」
 スリスリとイサミの項に額を押し付け、ちゅ、とキスを落とす。イサミがピクンと震え、「…っ

「今日は大腿部を使おうと思う。角煮を作りたいんだ、圧力鍋新調したから」  イサミは肉付きのいい大腿部を持ちながら、調理を開始する。手際よく、しっかり研がれた包丁で肉を切り分けていき、長ネギや生姜、八角等を使って煮ていく。その間の待ち時間、頑張った俺にイサミからのご褒美が欲しくて、キッチンというイサミの聖域にもかかわらず後ろから抱きつく。 「なにやってんだよ」 「イサミィ…俺、今日も頑張ったよ」 「ん?」 「好みでもなんでもない女ナンパして、それっぽく薄っぺらな言葉を吐き出して港まで誘い出して暴れる女を押さえ込んで殺したんだ…全部全部君のために。」 「…ありがとうな。こんな、俺の異常な趣味に付き合わせちまって」 「イサミは異常なんかじゃない!!」  聞き捨てならないとばかりに叫び、イサミをキツく、強く抱きしめる。 「イサミは異常なんかじゃないよ。だって、どんな人も美味しく調理してあげて、いただきますも言って、残さず食べてあげてる…そんな君が、異常なわけないじゃないか」 「…スミス」  イサミの右手が、スミスの手に重なる。 「ごめん、俺の事否定しちまったら、お前のことも否定しちまうな。」 「俺は何があってもイサミと一緒だよ。愛してるよイサミ…」  スリスリとイサミの項に額を押し付け、ちゅ、とキスを落とす。イサミがピクンと震え、「…っ

あ」と言う可愛らしい鳴き声を上げたことでスミスは調子に乗り、もっと沢山イサミの項にキスを落とす。そして、イサミの服の裾から手を入れなだらかな腹筋を撫でようとした、が
「っと、そろそろ減圧しないと!」
「oh!」
 スミスの体が押し退けられ、圧力鍋の方に行ってしまった。
「はぁ…死んでからも俺たちのメイクラブの邪魔をするんだな」
 スミスは冷凍庫の中で眠る肉を睨みつけながら、ボソッと地が震えるような低音で言い放った。
 
 ◇
 
「出来たぞ」
 机に並べられたのは、非常に美味しそうに煮込まれた角煮。プリプリの脂肪分ときめ細やかな筋肉の繊維が、イサミの仕事の丁寧さを物語っている。
「やっぱり君の料理の腕はピカイチだな」
「まだまだ褒められるほどじゃないけどな。新しい圧力鍋もよく使い込まねぇと、まだ勝手が分かんねぇ」
 イサミの料理への探究心は凄まじい。少しでも否、と思ったら、どうすれば改良されるのか? 臭みやエグ味の抜き方、水分の調節、調味料の調合…イサミはその全てを考える。
 しかしそれは、ただ料理が好きなだけじゃない、イサミは自分の血肉となってくれる全ての肉塊に、敬意を持って接しているのだ。
 みんな一度は思ったことがあるはずだ

あ」と言う可愛らしい鳴き声を上げたことでスミスは調子に乗り、もっと沢山イサミの項にキスを落とす。そして、イサミの服の裾から手を入れなだらかな腹筋を撫でようとした、が 「っと、そろそろ減圧しないと!」 「oh!」  スミスの体が押し退けられ、圧力鍋の方に行ってしまった。 「はぁ…死んでからも俺たちのメイクラブの邪魔をするんだな」  スミスは冷凍庫の中で眠る肉を睨みつけながら、ボソッと地が震えるような低音で言い放った。    ◇   「出来たぞ」  机に並べられたのは、非常に美味しそうに煮込まれた角煮。プリプリの脂肪分ときめ細やかな筋肉の繊維が、イサミの仕事の丁寧さを物語っている。 「やっぱり君の料理の腕はピカイチだな」 「まだまだ褒められるほどじゃないけどな。新しい圧力鍋もよく使い込まねぇと、まだ勝手が分かんねぇ」  イサミの料理への探究心は凄まじい。少しでも否、と思ったら、どうすれば改良されるのか? 臭みやエグ味の抜き方、水分の調節、調味料の調合…イサミはその全てを考える。  しかしそれは、ただ料理が好きなだけじゃない、イサミは自分の血肉となってくれる全ての肉塊に、敬意を持って接しているのだ。  みんな一度は思ったことがあるはずだ

シリアルキラー×カニバリスト(スミイサ)
微グロ注意!人食ってます。倫理観などかなぐり捨てた

(4/7) #新書ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/shinsho.html

21.01.2025 11:57 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0

pixivに投稿しました [R-18] 貴方だけのSM女王ですが、最後はドマゾ雌にされちゃいました♡ #pixiv pixiv.net/novel/show.php…

4話書く前にと思い、一応気になる方用に1話と2話のURL貼りました。ソロプレイ篇とイライサ篇になるのでご注意ください。

19.01.2025 20:51 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

ジャイアンとスネ夫の声真似するのに最初に『ジャイアンの営むマッサージ店にやって来たスネ夫だが実は性感マッサージ店だった』ってどうなんだろう

19.01.2025 11:00 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

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