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松莱々

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松莱々(まつらいらい)/千草莱(せんそうらい) X:@weedspine / @gruegrass (サブアカ) 目下、閲覧メイン。Xだと埋もれがちなので作品もアップしてます。大逆転裁判のネタバレ注意。

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[らくがき] (1725文字) - weedspineのポイピク

これとちょっと繋がってる。貢ぎ癖あるジークス(本人無自覚)が好きで…
poipiku.com/15759/109870...

02.12.2025 10:41 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

最近投稿するとすぐに出会い系スパム?みたいなアカエントからいいねがきて鬱陶しい。さては、ここも治安そんなによくない…?

02.12.2025 09:04 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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[らくがき] (3063文字) - weedspineのポイピク

弟子バロ小話。なんとも物騒な招き猫。
poipiku.com/15759/124969...

02.12.2025 08:51 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0

あまり早く時が過ぎるのは焦るけど、毎日ちょっとした楽しみがあるのは嬉しいことだ。子供の頃は冬休みは指折り数えて待ってたのに、今は「もう年末!?」

02.12.2025 06:18 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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アドベントカレンダー2日め。ハート型のチョコ。

02.12.2025 06:09 — 👍 6    🔁 1    💬 0    📌 0
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アドベントカレンダー開けてくよ。今日はレモンキャンディでした。

01.12.2025 08:44 — 👍 4    🔁 2    💬 0    📌 0
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肩チョスになる/ならない

30.11.2025 15:41 — 👍 10    🔁 7    💬 0    📌 0

アソーギ、絶対帰国した時自分の墓参りして笑顔で写真撮ってバンジークスに送りつける。

30.11.2025 13:55 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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#fanart

30.11.2025 07:21 — 👍 70    🔁 24    💬 0    📌 0
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タスキが似合うころノスケ。これで裁判行こうか。

30.11.2025 10:06 — 👍 3    🔁 1    💬 0    📌 0
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ころん用のちょうちょとタスキを手に入れた。このまま飛べそう。

30.11.2025 07:33 — 👍 4    🔁 1    💬 0    📌 0

毛だらけのまま外に出ようとするのでアソーギに止められた。

29.11.2025 15:09 — 👍 12    🔁 8    💬 0    📌 0

かわいいサクランボたち🍒🍒…誰かに食べられてしまうのか!?

29.11.2025 12:31 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0
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DT

29.11.2025 12:03 — 👍 49    🔁 27    💬 1    📌 0
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バロックの服は着心地のいい高級品だから猫たちもお気に入り(彼セーター)

27.11.2025 15:45 — 👍 11    🔁 8    💬 0    📌 0
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床の上のものは全て猫のもの。

27.11.2025 15:22 — 👍 12    🔁 12    💬 0    📌 1

おキャット様、撫でたい…抱っこしたい…

27.11.2025 08:46 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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バロの長い脚で遊ぶにゃんじ。ちょっと小さい頃?おでこの✕描き忘れた…

27.11.2025 08:44 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0
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わにゃわにゃ

25.11.2025 01:45 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

無茶しようとしたから止めるためとか、弟子にちょっかい出そうとしてきた輩をけん制するためとか、いろいろ理由は浮かぶ。弟子もまんざらじゃない。

24.11.2025 16:33 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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マントが蝙蝠羽根に変化するのはロマンがあるな。大事なものはしまっちゃおうね。

24.11.2025 14:36 — 👍 14    🔁 11    💬 1    📌 0
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ちゅのとにゃめは目を離すとアドベントカレンダーも一気に開けてしまうから要注意だな。シュトーレンも一本食いしちゃう…というネタは以前描きました。

24.11.2025 12:39 — 👍 2    🔁 1    💬 0    📌 0
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探してた、カバン型のアドベントカレンダー見つけた!来月みんなで一緒に一日ずつ開けようね。以前買ったカバン缶より一回りくらい大きいな。

24.11.2025 08:03 — 👍 4    🔁 2    💬 1    📌 0

妄想捗りますよね💕吸血鬼はいろいろと面白い伝承あるのでネタ盛り込み放題です。こちらこそ美味しいお話ありがとうございます🍽️🍷

24.11.2025 03:39 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

ひっくり返って腹見せてるころん、毒食べて倒れてる虫っぽくなってしまう。

24.11.2025 03:13 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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ころマと従者ころんが酔いつぶれて寝てる間に、未知との遭遇しているころんバ卿。

24.11.2025 03:07 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

11/22でいい夫婦、11/23でいい兄さんときて11/24は…いい妊娠…?
11/25はいい双子、もしくはいいにゃんこの日で11/26はいい風呂の日です。

23.11.2025 16:36 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

Thank you💕💕When I think of the fate that awaits the adorable baby Barok, I want to add these characters😼🐭 as a symbol of hope. The beauty of fan art is that it can be filled with prayers🙏

23.11.2025 15:49 — 👍 4    🔁 1    💬 0    📌 0

吸血鬼ネタ、美味しい!!バロックには耽美な世界観がよく似合う🥰
吸血衝動に抗う姿も、血の甘美さに酔う様も恐ろしい程に美しいのでしょうね。
弟子の血は濃くて栄養豊富そう。吸血鬼って自分のものに執着する習性があった気がする(吸死に出てきたネタ)ので、普段は素っ気ないのに他の吸血鬼に手を出されそうになったらそれはもう大変なことに…👿💢 >RP

23.11.2025 13:55 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0
飲んでいただろう」
 それを引き合いに出されるだろう、とバンジークスは思っていた。それに対する返事は決まっている。だが、それを口にする時に僅かに彼から目を逸らしてしまったのは、本当はそれだけではないということをバンジークスは自覚していたからだった。
「……貴公はもう、従者ではない。だから貴公がそうする必要は無い」
「……」
 バンジークスの答えを聞いた亜双義は、少しの間バンジークスを見つめたあと、カツンとブーツを鳴らし半歩距離を詰めた。反射的にバンジークスは小さく後ずさるが、すぐに踵が壁にぶつかり止まる。いよいよ追い詰められたことを知る。
「理由は、本当にそれだけか?」
 亜双義の言葉には、僅かに怒気が滲んでいるようだった。バンジークスが何か返事をするよりも前に、亜双義の左手がバンジークスに伸びてくる。何かと思いバンジークスが口を開きかけたその時、その唇の隙間に亜双義の左手の親指が滑り込んだ。
「……、ッ!」
 何をする、と言おうとして、しかし亜双義の指に阻まれてバンジークスの言葉は宙に浮く。しかも性質(たち)の悪いことに、亜双義の指は丁度バンジークスの牙――吸血鬼の血を引くバンジークスは、犬歯の部分が普通の人間よりも鋭く尖っている――の部分に触れているから下手に動かせば彼の指を傷つけかねなかった。普段は検事服と同じ真っ白な手袋に包まれている彼の指だが、何時(いつ)の間に手袋を外したのか彼の左手は何にも覆われぬ素肌のままだった。
 止めなさい、とバンジークスは口を動かせない代わりに目で牽制しようとするが、こうなった亜双義にそれは無意味であった。それどころか亜双義はぐっと指に力を込め、自身の親指をバンジークスの牙に食い込

飲んでいただろう」  それを引き合いに出されるだろう、とバンジークスは思っていた。それに対する返事は決まっている。だが、それを口にする時に僅かに彼から目を逸らしてしまったのは、本当はそれだけではないということをバンジークスは自覚していたからだった。 「……貴公はもう、従者ではない。だから貴公がそうする必要は無い」 「……」  バンジークスの答えを聞いた亜双義は、少しの間バンジークスを見つめたあと、カツンとブーツを鳴らし半歩距離を詰めた。反射的にバンジークスは小さく後ずさるが、すぐに踵が壁にぶつかり止まる。いよいよ追い詰められたことを知る。 「理由は、本当にそれだけか?」  亜双義の言葉には、僅かに怒気が滲んでいるようだった。バンジークスが何か返事をするよりも前に、亜双義の左手がバンジークスに伸びてくる。何かと思いバンジークスが口を開きかけたその時、その唇の隙間に亜双義の左手の親指が滑り込んだ。 「……、ッ!」  何をする、と言おうとして、しかし亜双義の指に阻まれてバンジークスの言葉は宙に浮く。しかも性質(たち)の悪いことに、亜双義の指は丁度バンジークスの牙――吸血鬼の血を引くバンジークスは、犬歯の部分が普通の人間よりも鋭く尖っている――の部分に触れているから下手に動かせば彼の指を傷つけかねなかった。普段は検事服と同じ真っ白な手袋に包まれている彼の指だが、何時(いつ)の間に手袋を外したのか彼の左手は何にも覆われぬ素肌のままだった。  止めなさい、とバンジークスは口を動かせない代わりに目で牽制しようとするが、こうなった亜双義にそれは無意味であった。それどころか亜双義はぐっと指に力を込め、自身の親指をバンジークスの牙に食い込

ませた。駄目だ、と思った時には牙はバンジークスの意思に反してつぷりと亜双義の肌を食い破り、彼の指先から血を溢れさせる。その血は滴ってバンジークスの舌に触れ、瞬間、痺れるような甘美な味をバンジークスに伝えてきた。
 久しぶりの血の味――吸血鬼の血を持つ者にとって抗えぬその味に、バンジークスは背を震わせる。条件反射のようにごくりとそれを飲み込むと、喉が焼け付くように熱くなる。強いアルコールを摂取した時に少し似たその感覚は、しかし人の血を啜った時にしか味わえぬ極上の味であった。そんな一連のバンジークスの様子を見て、亜双義はまだ眉間に皺を寄せながらも、満足げに目を細める。
 バンジークスに己の血を僅かにでも飲ませることができて満足したのか、亜双義の指がバンジークスの口の中から引き抜かれた。バンジークスはようやくほっと息を吐いたのと同時に、あの味を名残惜しく思ってしまった自分に愕然とする。
 亜双義は自身の指から零れる血を、気にした風もなく適当な布で拭っていた。目にしたその鮮やかな血の色にバンジークスは思わず喉を鳴らし、慌てて目を逸らす。職業柄、人の血を見る機会は少なくないが、その時はこんな風に空腹を感じたりなどしない。だからバンジークスはそんな自分に内心で戸惑っていた。
 そうこうしている間に亜双義の指からの出血は落ち着いたようで、それを確認した亜双義は再び顔を上げバンジークスを見た。そして亜双義はフンと小さく鼻を鳴らす。
「やはり、先程よりも顔色が良い。まったく強情だなキサマは」
「強情なのは貴公だろう……」
「こうでもしないと、テコでも飲まんだろう」
 亜双義の言うとおりだ。バンジークスはぐっと押し黙る。再び静かになった執務室に、ぽつりと亜双義の

ませた。駄目だ、と思った時には牙はバンジークスの意思に反してつぷりと亜双義の肌を食い破り、彼の指先から血を溢れさせる。その血は滴ってバンジークスの舌に触れ、瞬間、痺れるような甘美な味をバンジークスに伝えてきた。  久しぶりの血の味――吸血鬼の血を持つ者にとって抗えぬその味に、バンジークスは背を震わせる。条件反射のようにごくりとそれを飲み込むと、喉が焼け付くように熱くなる。強いアルコールを摂取した時に少し似たその感覚は、しかし人の血を啜った時にしか味わえぬ極上の味であった。そんな一連のバンジークスの様子を見て、亜双義はまだ眉間に皺を寄せながらも、満足げに目を細める。  バンジークスに己の血を僅かにでも飲ませることができて満足したのか、亜双義の指がバンジークスの口の中から引き抜かれた。バンジークスはようやくほっと息を吐いたのと同時に、あの味を名残惜しく思ってしまった自分に愕然とする。  亜双義は自身の指から零れる血を、気にした風もなく適当な布で拭っていた。目にしたその鮮やかな血の色にバンジークスは思わず喉を鳴らし、慌てて目を逸らす。職業柄、人の血を見る機会は少なくないが、その時はこんな風に空腹を感じたりなどしない。だからバンジークスはそんな自分に内心で戸惑っていた。  そうこうしている間に亜双義の指からの出血は落ち着いたようで、それを確認した亜双義は再び顔を上げバンジークスを見た。そして亜双義はフンと小さく鼻を鳴らす。 「やはり、先程よりも顔色が良い。まったく強情だなキサマは」 「強情なのは貴公だろう……」 「こうでもしないと、テコでも飲まんだろう」  亜双義の言うとおりだ。バンジークスはぐっと押し黙る。再び静かになった執務室に、ぽつりと亜双義の

小さな呟きが落ちる。
「……オレが従者だった時は、ここまで気にしなかった癖に」と、聞き取れるか聞き取れないかといったギリギリの音量のそれに、バンジークスがその言葉の意味を考える前に亜双義が再び口を開く。今度ははっきりとバンジークスに届けるための、何時もの彼らしい明瞭で鋭い声だった。
「四六時中一緒に居る。事情も知っている。かつて血を提供した実績もある。血を提供するリターンであれば、オレに検事の仕事を教えることで足りるだろう。提供者として、オレ以上に都合の良い相手が居るか? それに、キサマの検事としての手腕を一日でも早く学ぶ為にオレは此処に居るのだ。キサマの瘦せ我慢で倒れられでもしたらオレだって困ることを自覚しろ」
 そこで亜双義は一度言葉を切った。そして、すうと息を吸い、意を決したようにバンジークスに言う。
「……キサマの、かたくなな遠慮の理由がオレへの罪悪感に拠るものならば、オレは許さん」
 息が詰まった。今までずっと向き合うことを避け続けてきたことを、目の前に突きつけられたから。そしてそれを、他でもない亜双義に見透かされていたから。
 しかし同時に、それが全てというわけでもないのだと、バンジークスはそう思った。
 自分の内に在るものは、彼に向ける感情は、今やそれだけでは無い。苦々しげな表情をしている彼にそう伝えたくて、しかし自分自身でも捉えかねている己の内側に芽生え始めた何かを、彼に伝える術をバンジークスはもたなかった。そしてそれに向き合うことも、バンジークスはどこか恐ろしいように感じていた。
 バンジークスはしばらく押し黙った。その間亜双義は、身動(みじろ)ぎもせずバンジークスの返事を待っていた。どのくらいの時間が経ったのか自身でも判別がつかないが、漸(ようや)く覚悟を決めたバンジークスはゆっくりと口を開く。

小さな呟きが落ちる。 「……オレが従者だった時は、ここまで気にしなかった癖に」と、聞き取れるか聞き取れないかといったギリギリの音量のそれに、バンジークスがその言葉の意味を考える前に亜双義が再び口を開く。今度ははっきりとバンジークスに届けるための、何時もの彼らしい明瞭で鋭い声だった。 「四六時中一緒に居る。事情も知っている。かつて血を提供した実績もある。血を提供するリターンであれば、オレに検事の仕事を教えることで足りるだろう。提供者として、オレ以上に都合の良い相手が居るか? それに、キサマの検事としての手腕を一日でも早く学ぶ為にオレは此処に居るのだ。キサマの瘦せ我慢で倒れられでもしたらオレだって困ることを自覚しろ」  そこで亜双義は一度言葉を切った。そして、すうと息を吸い、意を決したようにバンジークスに言う。 「……キサマの、かたくなな遠慮の理由がオレへの罪悪感に拠るものならば、オレは許さん」  息が詰まった。今までずっと向き合うことを避け続けてきたことを、目の前に突きつけられたから。そしてそれを、他でもない亜双義に見透かされていたから。  しかし同時に、それが全てというわけでもないのだと、バンジークスはそう思った。  自分の内に在るものは、彼に向ける感情は、今やそれだけでは無い。苦々しげな表情をしている彼にそう伝えたくて、しかし自分自身でも捉えかねている己の内側に芽生え始めた何かを、彼に伝える術をバンジークスはもたなかった。そしてそれに向き合うことも、バンジークスはどこか恐ろしいように感じていた。  バンジークスはしばらく押し黙った。その間亜双義は、身動(みじろ)ぎもせずバンジークスの返事を待っていた。どのくらいの時間が経ったのか自身でも判別がつかないが、漸(ようや)く覚悟を決めたバンジークスはゆっくりと口を開く。

「……吸血鬼の血は祖先(オリジナル)よりも随分と薄れている。私の場合、多くても数週間に一度程度で十分だ」
 ぽつりと零すように伝えられたバンジークスの言葉を捉えかねたのか、亜双義はぱちりとその長く黒い睫毛を瞬かせる。そのさまを見つめながら、バンジークスは言葉を続けた。
「……私自身の問題であると思っていたが、貴公の言うことにも一理ある。だから、もしも、貴公が構わないのであれば……お願いできるだろうか」
 彼に向き合いたい、彼に応えたいと思う気持ちは、あの裁判以降バンジークスの中で確かなものだった。この覚悟を決めるのはその一歩なのかもしれない。
 しかし同時に、彼にこれ以上近づくことがバンジークスは少しだけ恐ろしくもあった。その先に自分のどんな感情の変化が待っているのか、どこかで予感している所為なのかもしれない。この決断が本当に良かったのか、何かを間違えてしまわないか、バンジークスは口にしながらもまだ少し迷っていた。しかしバンジークスの言葉を受けた亜双義は、その表情を明るくする。
「勿論です」
 もう戻れない、戻るべきではない、だから進むしかない――その先にどんな未来が待っていようとも。この身体の内がざわめくのは、久しぶりに人の血を摂った所為なのか、それとも別の要因なのか、バンジークスには未だ判別がつかなかった。

「……吸血鬼の血は祖先(オリジナル)よりも随分と薄れている。私の場合、多くても数週間に一度程度で十分だ」  ぽつりと零すように伝えられたバンジークスの言葉を捉えかねたのか、亜双義はぱちりとその長く黒い睫毛を瞬かせる。そのさまを見つめながら、バンジークスは言葉を続けた。 「……私自身の問題であると思っていたが、貴公の言うことにも一理ある。だから、もしも、貴公が構わないのであれば……お願いできるだろうか」  彼に向き合いたい、彼に応えたいと思う気持ちは、あの裁判以降バンジークスの中で確かなものだった。この覚悟を決めるのはその一歩なのかもしれない。  しかし同時に、彼にこれ以上近づくことがバンジークスは少しだけ恐ろしくもあった。その先に自分のどんな感情の変化が待っているのか、どこかで予感している所為なのかもしれない。この決断が本当に良かったのか、何かを間違えてしまわないか、バンジークスは口にしながらもまだ少し迷っていた。しかしバンジークスの言葉を受けた亜双義は、その表情を明るくする。 「勿論です」  もう戻れない、戻るべきではない、だから進むしかない――その先にどんな未来が待っていようとも。この身体の内がざわめくのは、久しぶりに人の血を摂った所為なのか、それとも別の要因なのか、バンジークスには未だ判別がつかなかった。

吸血鬼パロの弟子バロ(2/2)

23.11.2025 21:46 — 👍 2    🔁 2    💬 0    📌 0

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