監獄のような世界で種族は殺しあっていた。
手には鋏を、包丁を。
隠れて飲み込む炭酸を。
花を差し出すような男は花に触れることを許さず。
女を穢す様な男は己を穢すことを許さず。
純銀に習って身を焼いていた。
家族写真は広場で撮った。
ねえもう帰ろう。疲れちゃったよ。
そっと母におねだりしていた。
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監獄のような世界で種族は殺しあっていた。
手には鋏を、包丁を。
隠れて飲み込む炭酸を。
花を差し出すような男は花に触れることを許さず。
女を穢す様な男は己を穢すことを許さず。
純銀に習って身を焼いていた。
家族写真は広場で撮った。
ねえもう帰ろう。疲れちゃったよ。
そっと母におねだりしていた。
こうして彼等は銀を敵とし金を得たのだ。
妖精種の末裔、牙のある猛毒。
広い屋敷の中でそれは行われた。
逃げ惑え、彼らを殺すのは三欠の純金。
彼等を水に浸し、純金を投げ入れろ。
人の脚では遅すぎるが故、鳥の羽を持ち。
人の知恵では足りなさ過ぎる故、鬼の頭を持たんとす。
混ざり物の装飾が後を絶たない。
様式美に沿って駆け抜けた先に、血の反転を求めた。
科学に叶わぬ幻想はついぞそのまま永遠となった。
我等はそれを生命として、終わらぬ宴を続けたかった。
廻せ、廻せ、廻せ。
世界が一周する。
押し入れの扉に隠れて
かくれんぼをしていたの
みよちゃん身体が小さいからさ
奥の奥まで隠れたの
私は身体を犬にして
置物のように隠れたの
しばらくしたら骨幽霊が
音楽とともに絵を描いた
なんのことかと思ったら
そろそろ帰るお時間だって
そしたらみよちゃん大人しく
お椅子に座っておやつ食べ
みよちゃんのママは言いたげに
髪をいじってあげました
でもみよちゃん髪短くて
どうしてやろうか悩んだら
知らない男の人が来て
お母さんはどこ?
ここにいるよ
二つ結びにしようかな
みよちゃんは何も言わない
相変わらず何も言わない
「全高位種族に告ぐ!必ずや彼等を見つけ出し、永遠にまた繋がれようぞ!お前らに逃げ場はない!絶対に、絶対に見つけ出してやる!!!」
投影された女は叫ぶ。
神も魔女もまた捕えると。
ラナンドロスの種子は思う。
青白く光るみかんも、賢い犬も。
それぞれが持ち合わせる宝によって、何かを成し遂げや出来ぬかと。
海男は思う。
きっとこれが最後の仕事だった。
公開されたアイドルは、変わらず美しい。
途中合流した人間は密かに神に殺された。
欲を搔く生き物であった。
水面の中で魔女は、
こんな世界も悪くないか。
夢に見てた幻を。
誰一人欠けることなく。
永遠の箱庭で。
飛翔の神、鳥籠の魔女。
選ばれた新人警務官。
ラナンドロスの種を連れ。
唯、只管に逃げ走る。
青白く光るみかんも、ただの野良犬だったコーギーも。
繋がれた神と囚われた魔女を愛していたのだ。
神樹の種は大地を選ぶことなく、その姿のまま祈りを紡ぎ。
プロデューサー業の海男は、神を捨てても家に招いた。
嘲笑われながら進んだ世界の果ては、温泉の湧く鉱山と、荒々しい人間と、爛れた世界
何かを作っては、終わりに備えている
鍵、?
やっと見つけたぞ!!!!!
拳銃を持った、武装した男達
皆、殺されていく
友人も
逃げて、走って、落っこち
あ、?
巻貝の最上
金の瞳が覗いている
鍵、半分食べてしまった
【受付にて】
紫陽の花は由縁に笑う
結局貴方の、
ここには居たくないし、エレベータに乗るよ
俺も行こうかな。呼んじゃったみたいだし。
ごめんね
召喚しせりのエレベータ
長く、長く、永く
永遠にまで
おはようございます。
おはようございます
こちらは如何にして建てられたものなのでしょうか。
此方、永遠を記録するエレベータ
異下八百と申します
人の夢乗せ希望乗せ、天まで届く道辺
終わることなき無縁の登
はあ。して、何故こんなものを。
知りません
先程迄、1024階で、私何かを、
今は過去に彩られた結婚式に呼び出されてる
あの、あの、どうして
俺もわかんないよ。なんで居るの。
そらそうか
鍵を探すモノらが居りまして
鍵、ですか。
そうです
故にそれで縁切りを
縁切り。
ええ、縁切り。
外へ駆け出していく
恐らくは最後の敵
あの魔法士は俺を待っているのだと
あ、ごめんな学生共
退いてくれ退いてくれ
最近の子は痩せ過ぎだろう
もっと食えばいいと思う
手すり折っちゃった
まあいいか
急ごう
妖精達は花のような見た目をしていて、それぞれ気に入った人間に取り憑いてるんだ
68柱
俺を知らない妖精がひとりだけいた
気性の荒いおっさんのような妖精
腕試しの後、雷おこしとコンタクトケースを渡された
中に入ってるのは使い古されたコンタクトだった
流石にこれを食った時は吐きそうになったよ
「そういえばあまり見た目に変化は出ないんだな」
「出たら君、強くなったって丸わかりでそこを真っ先に狙われる。何故そんなことしたいんだ」
それもそうか
食えば食うだけ能力が手に入る
でもそれを知るのは妖精達だけだ
あまり手の内を見せたくはなかった
しかし、ドラゴン二体に追われるとなれば魔法を行使するしかない
指を振り、鳴らし、雷鳴と毒薬を
その身に刻んで眠らせ給え
水使いの彼女は剣士よりも魔法士が向いていると思うんだ
そして魔法士の彼女は恐らく剣士の方が向いている
でもそれに口を出しても仕方がない
だから言わない
陽気な彼は驚いていたがどことなく嬉しそうだ
魔法をあまり見せてこなかったからだろうか
ドラゴンの贄にされかけたメイドも無事でよかったと思う
水の中を泳ぎました。冷えた中で息をし、キュプロス達を愛でました。
噂になっていた女の眼差しをしかと焼き付け、檻の外へと行きました。
彼女には今御使いがおりませんので。
戻れば弟はおらず、弱い使い達が歌の続きをしていましたので、恋心を抱いたものを奪って、御座を開きます。
重く、重く。
中に御使いは見えましたが、流石に弟も呼ばなくては。
弟も同じだったようで、その話を天使と行っておりました。
破滅の街。首を落とせ。傲慢な王女が逃げ果せたぞ。
白磁は常頃、故に遠く。
兄はその為に死にましたから。
天使と悪魔、それから堕天使。
水の都。白神殿。
殿、凡そながらに申し上げます。もう少し勉学に勤しんでいただけるなら、そちらはお返し致します。
キュプロス達は天使に混ざり、民を誑かし狂わせ遊ぶ。
魔の王はそれを見て笑う。
御心に問いますが、貴方の御使いをお見せ下さい。
愛おしい飛ぶ幽遠の灯火。
慈しむ者の為に誇りを捨てていましたか。
確かに彼女は彼に惚れ、彼もまた彼女に惚れました。
天使と悪魔もそれを理解しておりました故に、堕落した者共を笑いました。
御神の鎖を引くようなことはなさいませんよう。強く、強く。
とある時に犠牲になった女性の映像
腐っているのにそれすら分からない
その部屋だけがガスで満たされていた
今は全てに薄らとガスがある
なんとも言えない顔の所長室
そこだけは
走り抜けていた
浅い息をして
走り抜けていた
入口を抜けて
エレベーターはいつも通りだ
積み重ねられたダンボール
人、人、人
砂煙
どうしてここにいる
配給品に文句を言ってはいけない
駆除対象に選ばれたものに慈悲はない
街はどんどん劣化していく
工務員に紛れて空を往く
子猫が鳴いていた
機械の中で親と分断されていた
産まれたての我が子を全て抱いて
研究所内はざわついている
先程まで上手くいっていた仕事が余計なひと手間によって全て砕かれてしまった
ここでは失敗は許されないのに
赤いブザーが鳴っている
ガスが漏れ出ている
「さぁさぁ急かされ襲われる」
たまごの中身どっかいっちゃったや。
病棟を抜けた先は打ちっぱなしの灰四角。
あ、いた!
「いや……確かに最近気に入ってくれている女性は来るけど」
「それでも流石に田口の水引日だけだ」
「君……こんな日になんで来たんだい?」
だって欲しかったんだもん。今!
病棟の青い光
クジュル、リルル、スミレの葉
「これの試飲出来ます?」
「……いいよ。合う料理の試食も出すから」
出されたカレーはアスタムールとサガリの実
辛くないのに刺激的。
おいしい!
母が最近ハマっている服がある。
星夜、人間、目玉焼き。
あんまりにも可愛いもんだから、場所何処なんだと聞いたんだ。
『今田口。でも、彼はいつもどこか急いでいる。まるで何かに追われるかのように逃げていってしまう。』
よーし!頑張るぞ!
幼子と、私含めた3人の大人。
洪水の起こる街。さあ、波が来るぞ。
水に沈む街を泳ぐ。電車内に潜り込んで、車間移動も一苦労だ。
ペダル踏まないと開かないよバカ。
駅で何とか一休み。おチビも元気そうで。
田口に彼はいなかったけど、不思議なたまごのクレーンゲーム。
必ず取れるが請求は支払うこと。
「……まさか本当に、こんなものの為にここまで来たのかい?」
「そうだよ!」
足音、足音が響いている。
ここ、ここどこだっけ?
公衆トイレの街
暗い、暗い旅館で芸をしたんだ。
私、私と貴方、貴方と友達
あの子の名前はナーサリー
ナサリー、ナーサリー。
金髪碧眼お歳は十三
青いリボンがお似合いね。
あ、そう、
彼女の脳漿は飛び出でる運命なのよ。
そういう物語のエネミーなの
そういう物語の主人公なの。
脳漿を示すヌテラの布をピンで留めた。
沼の中のような、生垣に咲いている
どこ?
アタシ、どこ?
仮装大会が開かれいたはずでした。
彼女はそこに紛れていて。
友人と二人、三人だったか?
居たはずなんです。
居たはずなんです。
確かに。
かつて研究者だった彼は今でも研究者だ
魔障によって汚された水の国は恨みで出来ている
それでも人魚は彼を愛した
そうして騎士は彼を恨んだ
僕は何を、
泥沼の中で人魚はもがいていた
どうして、どうして
彼はどこに行ってしまったんだろう
彼は僕を置いて、
王城では王が騎士に殺された
嗚呼、お前も裏切るのかディーシュ
汚れた水は二度と綺麗にならない
研究者で医者である僕は優秀だ
ずっともう見限られたくないと
どうしてだろう
過去の壺の中で何かが僕を覗いている
美しい青年が二人
ルイスとルーシュ
僕の助手だ
ルーシュは優秀で、僕が言ったもの、魔術であれど用意する
ルイスはあまり表情が変わらないが、僕のことを理解していた
僕は何を忘れている?
嗚呼、でも、でもダメだ
二度と見限られることは許されない
豪傑の城は天よりい出る。
かつての幻想ではなく騎士を侍らせその機構を飛ばしている。
愚かな城主は叫んでいるが、そんなものは存在しない。
飛べ、高く。何処に行こうとも我々の血は自由を追い求めている。
機構が大きく音を鳴らしている。
足を踏み外せばそれこそ血の歯車になる。
だがそれでもこの機構を愛している。
天に昇ろう。天に。
それが我々の自由となり得るのだから。
我々の血は穢れている。
例えそうでも、夢を見たかった。
この街はそういうもので溢れている。
16.03.2025 03:42 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0温泉街の滝。
老爺、少年、そして一人の女。
少年の首に切っ先を向けた老爺は言う。
本当にこれでいいのかと。
少年は答える。
そんなことある訳が無い。
女は滝が止まるのを見計らって少年を奪取する。
それはそれを止める為ではなく、ただの遊びとして。
ああ、別の女を見つけた。あれはよく見るコソ泥の女。
この街はそういったもので溢れかえっている。
少年の母親はその女と共にホテル街を飛び回り屋根を壊し、部屋に押入る。
女学生は老爺に囁き掛け、良い友人がいるという。
老爺はそれに頷き、では頭を借りようかと微笑んでいる。
この街はそういうもので溢れている。
それがどういう意味を示すのか。
この街ではクーデターが起こっているようで。全ての采配を他者に任せる王など捨ててしまえと言われている。
卒業間近の学園ではそうした結果横並びに基地を作っていた。
彼は地元の消防団のようだった。
「女王は金色の王を狙っている。彼女は闇そのものだから」
蜂の巣の群れ。番犬をも惑わす蠱惑。
彼女の姿を見、魔法をかけられた皆は全てを闇にせねばと動き出した。
私も決断をせねばなるまい。
私という存在が鍵であるようだから。
k of the witch.
女王はいつだって機会を狙っている
とある祭りに参加していたんだ。私はゲームを続けるのが苦手だけど、人とは中が良くて。そういえば昔仲良くしていた彼らは元気なのだろうか。
不貞腐れたような黒髪の青年は、私のことを見て訝しげに呟いた。
「もう来ねえのかと思ってた」
んなこた無いよ。私だってあれ課金してたし。彼は甘えるように私を抱き竦め、胸に顔を埋めていた。
彼は寂しがり屋なのを私は知っている。
まあ、こんな旅も悪くはないか……。
12.03.2025 00:04 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0大広場で演説をすれば、僕に目を惹かれるのは必至。
短い黒髪を整えた僧侶、手下を連れた異国風の男。金髪の青年、虹色の怪異。
儀式をして旅立たねばならなかった。
パールを縫いつけた薄桃の絹を敷き詰めた地面。
僕は生贄としてこの地を後にするんだ。
だからこそ意表を突いて怪異まで連れてったのに。
「まさか怪異が一番まともだとは思わなかったな……」
ピアノに乗り移った虹色が心配そうにこちらを気遣っている。
金髪の青年はせっせと落とし穴を掘っているし、僧侶の子はアーマーぶん殴りスタイル。
異国風の男は何?なんでそんな強いの。
もう……もう…………………………。
「はぁぁぁ……」
「残念!彼は元からおかしいのです!こんな私を仲間に引き入れてるのですから!」
それは同感だ。僕だってこんなことになると思っていなかったんだから。
俺はタダ適当な大人を見繕っただけだと言うのに……。
「主。次に狙われるとしたら私です。既にもう色が見えない。視覚を失った影など捨て置いてください」
「…………」
ああほら、こっちもまた死の匂い。
本当に、本当に適当に選んだんだ。
思い返せば数ヶ月前。僕は旅の仲間を探していた。
咲いた花は楽園にあって、私はずっとそこにいるの。
通う貴方は常日頃から私を慰めている。
サマーフルーツもいいな。
ぐちゃぐちゃになったパンケーキ。
醜く肥ったレオガリア。
咲き誇らんは赤毛の意。
常日頃。常日頃。
遠い山奥に向かいましょう。
そこに私の仕事場がある。
紙の趣向を変えてみたんだ。
神はいつでもそこにいるから。
懺悔橋。誰ひとりとして此処に来ず。
アィメン。