こぐね

美味しいご飯を作れる人だけが憧れ

やっと大人に｜ねこのまき お久しぶりです。 社会人になって、何か書こう書こうと思っている間に6月になってしまいました。というのも、自分の心の変化に着いていくことができずにいたからです。 まだ気を張っているだけなのかもしれませんが、一人暮らしは大方快適で、これまでの人生にずっと付きまとっていた閉塞感のようなものがまったく無くなり、とても生きやすいです。制御できない感情の揺れが無いとは言いませんが、そうなる回数もずいぶん減り...

note.com/canaria2/n/n...

雨だと思っていたら陽が差し込んでいて、東向きと南向きの窓を開けて朝からパンケーキを焼く。涼しい風が吹いていて、甘い匂いがして、これがわたしの知るもっとも美しい朝だと言う気がしてくる。

後ろ姿を撮られるとき、いつも俯いている

東京の満員電車は大変だよと脅されてきたけれど、なんてことはない 何を得ているのかもわからない大学時代の満員電車の方がずっと苦しかった

好きな人に立ち向かっていく勇気がないまま、まっすぐに恋する心の美しさを見ると苦しくなる

どうしてかなしいときにかなしい物語を選んでしまうんだろう

プラネタリウムを見ているみたいだった。宇宙に放り出されて、知らない星を見つけたみたいだった。あんなに響く大きな音なのになんでもない日常の一部みたいで、自分の形を疑う暇もないくらいあなたとわたしの対話みたいだった。手を伸ばして追い続ける目標ではなくて、ずっと先を歩いた後で振り返った足元に輝くような、そんな星。

10年目の春がやってきます。私の知るいちばん美しい星空は一番を更新しました。大丈夫と言えることがなにもなかったとしても、もうあんな宛のない衝動を恋だなんて呼ばないよ。

落ちゆく火を想像する。枯れゆく庭を想像する。わたしたち、何も言えないままでは、何も変われないのではないかしら。辞書の匂いが移ったてのひら、たとえ知性でも理性でもなくても、あなたが言う。とうに軽蔑を知っている。

やっと大人になったのに、社会は悪い方向に向かっていくばっかりで悔しいよ、許せないよ。

まっすぐいられる人になりたいと思うようになった。言葉にするより音にする方が自分にはずっと難しいけど。