白岸奏亜

今日は梔子の香りを知った記念日。

もう開くこともないだろうと思って古本屋で手放した本がまさかの数年後に思わぬ方向から必要になってしまって、やはり本は安易に手放すべきではないという教訓。

シュッとしたシンプルなデザインのワンピースを着た人がアヴァンギャルドな動きをしているなと思ったら手作りらしきおにぎりを食べている姿だった夜のプラットフォームです。

歌詞どおりに歌う気がいっさいない家族の鼻歌（そこそこ大声）「あれあれあの子はにゃんにゃかにゃん」

ラジオからアラン・ドロンの艶っぽい歌が流れてくる中、小雨の信号待ちしている黒のセダンから紫煙がたなびいているのを見かけたとき。

熱々の飲み物が入ったポットの蓋が開かなくて踏ん張って踏ん張って開けようとする店員さんを応援するお昼です。

朝とも言えず昼とも言えない時間帯の高速バス車内で、突然流れ出すラジオ音声。「このあとはオススメのピンク岩塩の紹介をいたします」

あのコロンとしたお尻とすっくと伸びた葉先を、この寒の戻りの北風吹き荒ぶ中、たった一枚の透明ビニールしか身に纏わない姿に、寂寥と自分の無力さを感じつつも見送ってまいりました…こんなときどんなルートがあり得るか考えるのは楽しくもあり、一種の救いみたいにも思います。落としものというのは想像が膨らみますね。嗚呼しかし悲しみのチンゲンサイ…私も落とさないように重々気をつけます🫡

昨日の帰り道に見かけた、曲がり角に落ちていたチンゲンサイひとパックのその後が気になって仕方がない…買い主は無事に夕飯を作れたのだろうか…あのチンゲンサイはあのまま野に帰るしかないのだろうか…夜更けに誰かに拾われたりするルートもあるだろうか…

エスカレーターですれ違いざまに聞こえた「私だっていちおう人だよ？」

机の上の本をどかしたら、机がこれまでの5倍は広くなった。なんてこった、こんなに広くなるのか。

なお、どかしただけで片付いてはいない（背後の山

メニューを注文したら「お料理しま〜す」とこたえてくれるおばあちゃんママさん喫茶店の昼です。

白衣のおじいちゃん先生が駐車場の片隅で壁打ちテニスをしてる夕方です

部屋を片付けよう、と思うと大量に積み上げている積読を片していくほかないので地味で地道で時間がかかりしかも途中で増量する

1/1の地震から、時間の進み方が早いような遅すぎるような、伸び縮みするような感覚があって1月がかつてなく長く感じた反動か、2月に入ってから猛スピードすぎる。もう4分の1が終わってるとか信じないぞ。

手についた匂いを延々と嗅いでしまうものとして玉ねぎとともにカリンをノミネートしたいと思います

おうち飲みはどれだけべれべれに酔っても大丈夫（一応）な楽しさがあるけれど、外飲みは外飲みでしか味わえない楽しさがあるんだよな〜と外飲みの計画を立てている。田舎だと外で飲むのも一苦労である。

立派なカリンをもらったのでカリン酒にした楽しみ〜そして手からいまめっちゃいい香りがしている

帰宅したら部屋のまんなかに家人が撒いたと思しきテトラパックの甘納豆が落ちている夜です

最近インプットが無性に楽しくて、隙間を見つけては本を読んだり映画を観に行ったり展覧会に足を運んだりしててとても楽しい。しばらくもりもり摂取しよう。

自分は直接の被害には遭っていないのですが、それでも地震以降日常的にやってたことでポカミスをやらかす頻度が上がってて、今日は毎日入力してたパスワードが急に出てこなくなって驚いた。自分が自覚してるより余波を受けているのかもしれない。みんなもお気をつけてね。