selfishprotein

Laura Bates本を読んでいて思い出したのですが、同意のない写真合成といえば、2018年以降Twitterでトランスフォビックな言葉が急激に増えて、その1-2年後くらいかな、対抗する言葉を紡いでいた人たちのなかでとくに目立つ人たちの顔写真が勝手に使われて、攻撃するための道具にされたことがありました。

それで、そのときに自分はネットで公開していた情報や画像をけっこう消しました。ウェブサイトもいくつか閉じた。

個人的にはネット発信のはじめから自分の性暴力被害経験がポルノとして消費されることこそあれど、よくわからん「活動家」認定で詮索を受けている感覚はこの7年くらい。

2024/9/7Twitter投稿 「後から配信で全回聴き終わりました。最終回で女性学会の〈継承〉シンポが取り上げられていたのがありがたかったです。Holly Lawford-Smithの「ジェンダー・クリティカル」が登壇者の方の考える系譜にあることを踏まえるとかなり大きな「右傾化」の流れに日本のフェミニズムもあるのだと思いました。」

Holly Lawford-Smith の“Gender Critical Feminism” (2022) については、2024年6月8日の日本女性学会大会シンポジウム「女性学を継承する」で佐藤文香さんが肯定的に取り上げられたとのこと。

この人はたいへんに活躍されているようですが、いま調べたらさいきんでは2025年7月に ”Feminism Beyond Left and Right” というタイトルの本を出したそう。
www.wiley.com/en-us/Femini...
「右でも左でもない」で右の方へ右の方へと売れていくのはどこも同じですね。

2024/9/7Twitter投稿 「後から配信で全回聴き終わりました。最終回で女性学会の〈継承〉シンポが取り上げられていたのがありがたかったです。Holly Lawford-Smithの「ジェンダー・クリティカル」が登壇者の方の考える系譜にあることを踏まえるとかなり大きな「右傾化」の流れに日本のフェミニズムもあるのだと思いました。」

Holly Lawford-Smith の“Gender Critical Feminism” (2022) については、2024年6月8日の日本女性学会大会シンポジウム「女性学を継承する」で佐藤文香さんが肯定的に取り上げられたとのこと。

この人はたいへんに活躍されているようですが、いま調べたらさいきんでは2025年7月に ”Feminism Beyond Left and Right” というタイトルの本を出したそう。
www.wiley.com/en-us/Femini...
「右でも左でもない」で右の方へ右の方へと売れていくのはどこも同じですね。

OUP’s Decision to Publish “Gender-Critical” Book Raises Concerns of Scholars and OUP Employees - Daily Nous Two open letters are circulating regarding the decision of Oxford University Press to publish Gender-Critical Feminism, a forthcoming book by Holly Lawford-Smith, associate professor of philosophy at ...

Laura Batesが2012年に立ち上げたEveryday Feminismと似たような体裁でトランスフォビックな「声」を集めるプロジェクトを始めたことで批判されたのが Holly Lawford-Smith

26-Feb-2021 dailynous.com/2021/02/26/p...

翌年にはオックスフォード大学出版局から”Gender Critical Feminism” という本を出して、同版元から本を出している他の著者や従業員らから抗議文が出ている。

12-Apr-2022
dailynous.com/2022/04/12/o...

Everyday Feminismのプロジェクトは2012年立ち上げだそうですが、日本語でまとまった内容を知りたい方がいれば、2014年のTED Talkをぜひ。
日本語字幕あり。YouTubeで2015年のも見つかります。

Jan-2014 Everyday feminism -- Laura Bates
youtu.be/LhjsRjC6B8U

www.ted-ja.com/2017/05/ebur...

あ、アダルトコンテンツ認定された……ええ、裸体の絵ですよねー

当然のことながら著者が問題としている枠組みでは、ペドフィリアとフィクトフィリア、対物性愛あたりと、現実にいる個々の女性の客体化の境界が曖昧になるので、ミソジニーが常態化していることを批判するための枠組みが批判対象の枠組みに乗っ取られる点を問い詰めて読むこともできるかなあ、と思ったり。そういう批判もできるように翻訳が出るといいのかな、と思ってますけど。どうなんだろ。

ピュグマリオーン - Wikipedia

第3章がセックスドールの話なんですが、お人形が実在女性の代替品として売り出されているという話はまあそうでしょうなとしか。章の出だしでオウィディウス『変身物語』のピグマリオン(ピュグマリオン)
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%...
が参照されていて、あらためてこんなにぴったりあってるの気持ち悪いなと思った。(本の感想ですらない)

本文で紹介している本の表紙画像

Laura Bates著「The New Age of Sexism: How the AI Revolution is Reinventing Misogyny」 books.macska.org/q57p インセル、ナンパ講師、男性分離主義者、男性権利活動家などさまざまなタイプのミソジニストたちについての本「Men Who Hate Women」 books.macska.org/eaqr の著者が人工知能(AI)とセクシズムについての本を書いたと聞いて、アメリカでの発売は9月だけれど待ちきれずイギリスから入手。…

The Retrievals, Season 2, Episode 1: The Case

www.nytimes.com/2025/07/10/p...
ポッドキャストは前はよく聞いていたんですが、2023年10月のガザ侵攻以降徐々に聞けなくなっていて、2025年に入ってからはニュースを読むことすらかなり難しくなっていて。で、ポッドキャストもほとんど聞いてなかったしチェックもしてなかった。というわけで、The Retrievals (NYT podcast) のシーズン2は存在自体知らなかったんですけど。

でもまあそろそろお休みも終わり？ということで、昼間ごはん作りながら聞き始めたらちょっと耐えられなくてあとで聞くことに。シーズン1もでしたが内臓に来る系ですね。。

RP。男性が基準になっているために女性の症状や病が見落とされがち、というのも勿論ひどい話だけれど、NYTのPodcastシリーズThe Retrievalsが、妊娠・出産に際して女性の痛みが現在ですらどれだけ軽視されているかを扱っており、これも本気で怖い。

第一シリーズは不妊治療にかかわる採卵時、第二シリーズは帝王切開、いずれも、ほぼ麻酔が効いていない状態で処置が続行される（！）例がいかに多いか、なぜそれが問題にならずにきたのか、を追及している。

（NYTのPodcastといえば先日のあれは酷かったですけど、こういうのも作れるのになぜ同じスタンダードを適用できないの…というお気持ち）

An Australian Pelican perched on top of a streetlight

Walk today by Currumbin Creek…

Laura Batesの本、読み始めた。訴求力があって上手。翻訳が早めに出るといいなと思います。状況はどんどん変わっていくので早く出ておいてほしい。自分が訳したいくらいだ。
www.simonandschuster.co.uk/books/The-Ne...

全然チェックできていなかったけど、Laura Batesの新刊コヤマエミさんの感想が既に出てて助かる。読むべきか。たぶん内容的に教育現場のニーズが切実にあると思うので、翻訳されるかな。
books.macska.org/laura-bates%...

The New Age of Sexism: AI impact on sex workers overlooked Laura Bates’ new book is distracted by sexbots. AI’s power to surveil and marginalise sex workers is the real story

11-Aug-2025 Marin Scarlett | The New Age of Sexism: AI impact on sex workers overlooked www.opendemocracy.net/en/beyond-tr...
Re: Laura Bates, _The New Age of Sexism: How the AI Revolution is Reinventing Misogyny_
www.simonandschuster.co.uk/books/The-Ne...

The New Age of Sexism: AI impact on sex workers overlooked Laura Bates’ new book is distracted by sexbots. AI’s power to surveil and marginalise sex workers is the real story

The New Age of Sexism: AI impact on sex workers overlooked

“This is my duty…reporting the suffering of a people that I am living amidst, suffering that I am experiencing myself.”

– Reporter Anas al-Sharif in what would become his final interview with us just weeks before being killed by Israeli forces in Gaza.

Full report ⤵️
youtu.be/YeQD6spHyEU

…大量に紹介されている歴史的な記述については、あ、これ、この5分の1くらいの例示でわたしは満足だったなと思うんだけれど、福祉や再分配をめぐる現代の議論にも通じる論争がそんな昔からあったというのはおもしろかったし、とはいえ「福祉は貧困層をさらに貧困にする」というモイネハン的ないやらしい理論や福祉受給資格のある人が実質的に受給できなくなるようにする制度の改悪など現代の保守派のやり口は歴史的な例と比べても特に悪どすぎることを再認識した。

…たしかに個人の貧困はお金を与えれば解決するが、激しい貧富の差を生み出す社会構造があるならそれを是正しないことには社会的な貧困問題は解決しない。また、複雑化したさまざまな救済措置や受給資格の厳格化が膨大な非効率性と人々の不自由を生んでいることからリバタリアンの一部はあらゆる救済制度をベーシックインカムに一本化することを求めているが、そうした考え方にも著者は与さない。…

…著者は現金・現物支給の長い歴史と近年の研究を踏まえたうえで、福祉が貧困を生み出すのではなく貧困が福祉の必要性を生んでいることや、コロナウイルス・パンデミック初期に各国政府がものすごいスピードで受給資格を細かく問わない救済措置を実施しそれによって多くの人たちが一時的にではあれ貧困から救われたこと、パンデミックに限らず経済構造や社会制度の転換期に現金や現物の支給が人々の苦しみを軽減してきた確かな実績があることなどを説明したうえで、現金の支給によってすべてが解決するわけではないことも加えて訴える。…

…実際、第二次トランプ政権になって実施が決まった貧困層向けの食料支援や医療支援の予算削減計画の詳細を見ると、直接受給資格を奪うのではなく、不正受給者ではないと証明するための手続きを面倒にすることで、本来受給資格がある人が申請を断念したり証明できない状況に追い込むことで結果的に受給者を減らそうとしているのが分かる。そうすることで予算を削減するとともに、「受給資格には一切手を付けていない、でも自分の政策により多くの人たちが福祉への依存を断ち切り経済的に自立することができた」と宣伝することができるというわけ。…

…本当に支援を必要としている人は救済すべきだが、そうでない人が制度を悪用することは絶対に認められない、という考え方からいま米国などの政府が行っているのは、ただ受給資格を厳しく審査するだけでなく、手続きを面倒にするなどしてより多くの取引コストを支払わせることで、本当に必要な人以外はそもそも受給を申請しない状況を生み出すことだ。著者はこれを、本当に泳げない人を選別するために浮き輪を求める人たちを全員一旦水中に放り出し、実際には泳げる人が自力で逃げたあとで溺死しかけている人をすくい上げようとすることに喩えているが、そんな選別が行われると分かっていれば本当に浮き輪が必要な人も申請を避けるようになる。…

…かつてはこうした主張はキリスト教的な労働倫理や財政規律を守るために展開されていたが、ニクソン政権以降、ダニエル・パトリック・モイネハンやチャールズ・マリーらによって「福祉は依存を生み出し、結果的に貧困を減らすのではなくむしろ黒人などのあいだに世代的な貧困を定着させてしまう」という論理が広められる。リベラル的な善意の政策が意図せざる負の結果をもたらすことを指摘するのはかれらのような保守論客のあいだでポピュラーな主張だが、この件についてはのちの研究によってほぼ否定されている。…

…貧困や失業の存在についての考え方としては、主に本人の責任であるとする個人モデルと、主に社会的な要因によって生じるとする社会モデルが拮抗している。もっとも前者の考えを主張する人たちも、生まれつき重い障害があったり、出産・育児中の女性や幼い子どもなど、ほんとうに仕事をして収入を得ることが難しい人が存在していることは認識しており、だから受給を希望する人がほんとうに支援を受けるに値するのか厳しく審査しようとする。…

…次第に障害などそれ以外の理由で仕事ができなくなった人や親を失った孤児にも拡大していった。しかしそれが障害の有無などと関係なく生活に困窮し支援を必要としている人全般に広げられたとき、貧しくても頑張って仕事をしている人に失礼だとか、怠け者やフリーライダーを容認していては他の人たちも労働意欲を失ってしまうといった意見が広まり、受給資格にさまざまな条件が付けられたり厳しく審査されるようになる。…

…ヨーロッパだけでなくアジアやアフリカなど世界中から集められた歴史的事例の情報量がすごすぎて読み終わるころには個別の話はほとんど忘れているのだけれど、国家や教会による現金や現物の支給（職の保障を含む）の歴史がそれこそ国家や教会の歴史と同じくらい長いこと、そしてそのあり方をめぐって同じような議論が繰り返されてきたことはイヤというほど理解できる。こうした制度の多くはもともと国家のために戦争に参加した結果負傷して働けなくなった元兵士や戦士した人たちの未亡人や子どもに対する保障としてはじまったが、…

本文で紹介している本の表紙画像

Ugo Gentilini著「Timely Cash: Lessons From 2,500 Years of Giving People Money」 books.macska.org/yukp 古代アテネから現代のコロナ救済金まで、国家や教会などから人々への現金や現物による経済支援の2500年の歴史とそれをめぐる言説を振り返る本。著者は世界銀行の上級エコノミスト。…

As electric bills rise, evidence mounts that data centers share blame. States feel pressure to act Amid rising electric bills, states are under pressure to insulate regular household and business ratepayers from the costs of feeding Big Tech’s energy-hungry data centers.

“But growing evidence suggests that the electricity bills of some Americans are rising to subsidize the massive energy needs of Big Tech…”

‘A million calls an hour’: Israel relying on Microsoft cloud for expansive surveillance of Palestinians Revealed: The Israeli military undertook an ambitious project to store a giant trove of Palestinians’ phone calls on Microsoft’s servers in Europe

Because I am angry I will share this again. One of the reasons that Israel is able to target individuals so precisely is that it collects every phone call in Gaza and stores the recordings in Microsoft Azure, then uses AI to analyze and pick targets.

というような博愛みたいな感じのことを(ちがいますけど)わりと素で思って、じっさい言うけどまあだいたい誤解される。(納得いかない)

あと一人ひとりにとってなにか説明可能な生きている意味はないと思ってる。少なくとも自分が生きている理由なんかない。意味がほしくてたまらなかったこともあるし、ないことが耐えがたくつらいときもあるけど、まあ生きてるらしい(ぐったり)、くらいの諦念で自分は生きている。

それでこの前も、あたしはまだいて、そのあたしが生きる意味もないのに生きてしまっている世界として君は生きてしまっていて、そのことがマジでpreciousなんだよ、みたいなことを言おうとして失敗した感がある。