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7796

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ここの運用の仕方をもう少し上手く出来ないかと考えたい所存です
なんか、こう、、、うーん、ないですかね 鍵に出来たらいいのにな

24.09.2025 14:01 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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7796のWavebox👋 Wavebox(ウェーブボックス)は、匿名で絵文字のリアクションを届ける & 受け取るメッセージツールです。

(恐らくここ見てじゃないとは思いますが)念の為こちらでもお返事させていただいたお知らせを🙇‍♀️
素敵なご感想ありがとうございます!大変励みになります!!とってもとっても嬉しいです!🙌🎉🎊🎂🍰🧁🎁🎈
wavebox.me/msg/3cydnbqt...

24.09.2025 13:59 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

イワちゃんのラブ☆アタック!ドカン!🪨💥
ぴえん🥺おやっさんに扮して応援ありがとうございます🫶
家はね、あらゆる魔物が住んでいますのでね…先ずツイッターを閉じろと何度も言っているんですけどね…言う事聞かないこの指が!!(上手く言えないサヨナラが〜のリズムで読み上げお願いします)
dm、こちらでもあちらでも何処でもいつでも待ってます!ゲンシン君の新キャラ(cv中むら悠ー)を追い掛けてるくらいで基本的に毎日暇してるんで!
水膨れなんぞ作ったフライパンが憎い〜!🔪🔪🔪🍳😡

18.09.2025 12:19 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

右頬腫れてるとぉるくーん…🥺(岩ちゃんもお手て気にして利き手と逆の手で殴る)
やる気はあるのにやってないのでやらないかもしれませんが(?)応援ありがとうございまぁすっ!!!
同日ぉぃかげ!署長はその日本出されないのですか!?とりあえず先ずは早く水脹れ消えて欲しいですね…🐹

17.09.2025 11:22 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

おやっさんと一緒に木っ端微塵にしておきますぜ!🍳💥🤛
ほふく前進鼻水アカチャン!!絶対かわいい!!!!初めての萌えを覚えたトール氏イワちゃんに報告してウザがられて欲しいですね
あ、あ、あ、ありがとうございます!!!!!!!!夢見てたクロチャ受け開催うぇ〜い🙌しかし各カプで3冊出そうとしている癖にまだ一文字も書いてませんし署長のハム川本を手に入れるまで死ねませんしで忙しい毎日です(?)(毎度ながら応援してます!)

16.09.2025 13:53 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

署長の指を焦がしたフライパンは私めが懲らしめておきますね🍳🔨👴
👶が風邪引いたのでレトルトお粥を出してくれた👨‍🌾に、指火傷しませんでしたか⁉️って鼻水垂らしながら攻め寄る(お前は受けだが)👶可愛いですね
お前の目に俺はどう映ってんだよって呆れつつ内心嬉しいと思ってるtallいとおかし

14.09.2025 15:19 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

神の手が!!?おおおおおお大事に…人差し指辛い…ォィかげパワーで早く良くなりますように

14.09.2025 05:33 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

別れたな、見事に(日付の話)

11.09.2025 09:49 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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お付き合い始めました頃のヌヴィリオ
無月の夜にリがヌに会いに来たのがバレる話🌧️⛓️(全4頁)

てーわっとには月って3個あったとか完全無視しましたヨ!

08.09.2025 11:53 — 👍 9    🔁 2    💬 0    📌 0
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旅行に持って行くのはどれか一つにしなさい!バナナはおやつに入らないって言ったでしょ!

18.08.2025 12:18 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0
 ヌヴィレットは今、二択問題に悩まされている。
 事の発端は定例会議後の雑談中、恋人関係のリオセスリへ投げ掛けた己の質問の所為である。自業自得とはまさにこの事だと失笑せざるを得ない。
「夏休みに俺と旅行がしたい、だって?」
 ヌヴィレットの問い掛けをリオセスリが驚いたような声で復唱した。何でまた俺と? などと言い始めるので我々二人の関係は果たして何だっただろうか、そこから刷り込ませないとならないのかと途方に暮れそうになる。以前から何度かお仕置きはしているが、中々に効果がないようだ。
 言葉を紡ぐ事のないヌヴィレットの顔に不満な気持ちが現れてしまっていたらしい。リオセスリは「ふむ」と一声鳴いてから「ああ、いいよ。行こう」と急に承諾し始めた。そして「俺、ナタとスメールが良いなぁ」と甘えた声を出す。
 そのようにすればこちらが折れると思ったらそれは大間違いなのに。またお仕置きせねばならない案件が増えたとヌヴィレットの口から溜息が溢れた。
「……なぜその二ヶ国なのか訳を聞いても?」
 ヌヴィレットの質問に、彼は最初の問い掛けの返事とは裏腹に意気揚々と答えた。
「そりゃあナタはカクークみたいな可愛い竜が沢山いるんだろ? 会ってみたいじゃないか。それにスメールには言わずと知れたあんたの好物、デーツナンがある」
 リオセスリは腕組みをし、強敵に戦いを挑む前かのように「是非現地の作り立てをあんたと一緒にご賞味してみたいもんだなと前々から思ってたのさ」と笑っている。
「……リオセスリ殿」

 ヌヴィレットは今、二択問題に悩まされている。  事の発端は定例会議後の雑談中、恋人関係のリオセスリへ投げ掛けた己の質問の所為である。自業自得とはまさにこの事だと失笑せざるを得ない。 「夏休みに俺と旅行がしたい、だって?」  ヌヴィレットの問い掛けをリオセスリが驚いたような声で復唱した。何でまた俺と? などと言い始めるので我々二人の関係は果たして何だっただろうか、そこから刷り込ませないとならないのかと途方に暮れそうになる。以前から何度かお仕置きはしているが、中々に効果がないようだ。  言葉を紡ぐ事のないヌヴィレットの顔に不満な気持ちが現れてしまっていたらしい。リオセスリは「ふむ」と一声鳴いてから「ああ、いいよ。行こう」と急に承諾し始めた。そして「俺、ナタとスメールが良いなぁ」と甘えた声を出す。  そのようにすればこちらが折れると思ったらそれは大間違いなのに。またお仕置きせねばならない案件が増えたとヌヴィレットの口から溜息が溢れた。 「……なぜその二ヶ国なのか訳を聞いても?」  ヌヴィレットの質問に、彼は最初の問い掛けの返事とは裏腹に意気揚々と答えた。 「そりゃあナタはカクークみたいな可愛い竜が沢山いるんだろ? 会ってみたいじゃないか。それにスメールには言わずと知れたあんたの好物、デーツナンがある」  リオセスリは腕組みをし、強敵に戦いを挑む前かのように「是非現地の作り立てをあんたと一緒にご賞味してみたいもんだなと前々から思ってたのさ」と笑っている。 「……リオセスリ殿」

「うん? ウィットに富んだジョーク?」
「……富んでいない」
 残念だなと嘸かし残念がってもいない様子で呟くリオセスリはこうも続けた。
「そういえば、ナタやスメールはフォンテーヌの晴れ間より日差しが強いと聞いた事がある。もし旅行に行くとなったらしっかり日焼け対策をしていかないとな」
 あんたの綺麗な肌が真っ黒に焼けちまうよと言いつつ「……黒ヌヴィレットさんも見てみたいな」と富んでいないジョークを続けてくるものだから、ヌヴィレットは仕返しがしたくなった。
「……君は、私の抹消計画の一環に加担する気か?」
「抹消? フフ、なんだいそれは。何処の誰がそんな計画を立てるかは存じ上げないが、加担はしないよ」
 どういう意味だとヌヴィレットが問い掛けるとリオセスリは「愛してると言ったんだ」とこちらには理解不能な翻訳をしては和かな笑顔を披露してくるので困った。
「ところで黒ヌヴィレットとは何だ」
「うーん、黒く焼けたヌヴィレットさん?」
「私は日焼けなどしない」
「暑いのに厚着をしていくつもりかい? それともなにか、常に雲を纏わせていつでも雨を降らせるようにしておく、とかか?」
 それもいいなと思ってしまったヌヴィレットだったが、いやいやと首を振った。
「日焼けはしない」
「……ほほう? どうやら水龍様は我々人間とは違う身体の造りをしていらっしゃるようだ」

「うん? ウィットに富んだジョーク?」 「……富んでいない」  残念だなと嘸かし残念がってもいない様子で呟くリオセスリはこうも続けた。 「そういえば、ナタやスメールはフォンテーヌの晴れ間より日差しが強いと聞いた事がある。もし旅行に行くとなったらしっかり日焼け対策をしていかないとな」  あんたの綺麗な肌が真っ黒に焼けちまうよと言いつつ「……黒ヌヴィレットさんも見てみたいな」と富んでいないジョークを続けてくるものだから、ヌヴィレットは仕返しがしたくなった。 「……君は、私の抹消計画の一環に加担する気か?」 「抹消? フフ、なんだいそれは。何処の誰がそんな計画を立てるかは存じ上げないが、加担はしないよ」  どういう意味だとヌヴィレットが問い掛けるとリオセスリは「愛してると言ったんだ」とこちらには理解不能な翻訳をしては和かな笑顔を披露してくるので困った。 「ところで黒ヌヴィレットとは何だ」 「うーん、黒く焼けたヌヴィレットさん?」 「私は日焼けなどしない」 「暑いのに厚着をしていくつもりかい? それともなにか、常に雲を纏わせていつでも雨を降らせるようにしておく、とかか?」  それもいいなと思ってしまったヌヴィレットだったが、いやいやと首を振った。 「日焼けはしない」 「……ほほう? どうやら水龍様は我々人間とは違う身体の造りをしていらっしゃるようだ」

 勉強になったよと頷くリオセスリへの仕返しはまだ終わっていない。
「日焼けはしない。脱皮する」
「だッ……ぴ?」
 そうだ脱皮だとヌヴィレットは続けた。人間という生き物の皮膚は日焼けをした後、皮が剥けると聞いた事がある。実際、ヌヴィレットは自身の身体の皮が剥けた事は未だ嘗てないのでそれが本当かどうかは知らないけれど。同じく龍に皮という概念があるのかも知らない。自分以外の龍に会った事がないので。鱗ならあるのではないかという推測故のジョークだった。
「だっ……ぴ。脱皮するのか、あんた」
「する」
 先程のリオセスリの行動を真似てヌヴィレットが腕を組んだ様子を見た彼の、薄青い目が太陽に照らされた雪のように輝き始めた。そんなリオセスリを、まるで拾って来た子猫を飼ってもいいよと両親に承諾された少年のようだななどと思う。そんな場面、ヌヴィレットは出会した事はないのだが不思議とそう感じた。
「冗談言って悪かった。ナタであんたの目の前で他の竜を抱き締めるのも、スメールでデーツナンをあんたの口に放り込むのも、楽しみにしていたがやめにするよ」
「最初からやめてくれ」
 大人しくしてるから、さ。な? 一緒にナタとスメールに行こうヌヴィレットさん。と言いながらヌヴィレットの手を握り、腰に抱きついてくるリオセスリから、少年のような目の輝きは消えていない。
「……私は、君といると自分が年上だということ

 勉強になったよと頷くリオセスリへの仕返しはまだ終わっていない。 「日焼けはしない。脱皮する」 「だッ……ぴ?」  そうだ脱皮だとヌヴィレットは続けた。人間という生き物の皮膚は日焼けをした後、皮が剥けると聞いた事がある。実際、ヌヴィレットは自身の身体の皮が剥けた事は未だ嘗てないのでそれが本当かどうかは知らないけれど。同じく龍に皮という概念があるのかも知らない。自分以外の龍に会った事がないので。鱗ならあるのではないかという推測故のジョークだった。 「だっ……ぴ。脱皮するのか、あんた」 「する」  先程のリオセスリの行動を真似てヌヴィレットが腕を組んだ様子を見た彼の、薄青い目が太陽に照らされた雪のように輝き始めた。そんなリオセスリを、まるで拾って来た子猫を飼ってもいいよと両親に承諾された少年のようだななどと思う。そんな場面、ヌヴィレットは出会した事はないのだが不思議とそう感じた。 「冗談言って悪かった。ナタであんたの目の前で他の竜を抱き締めるのも、スメールでデーツナンをあんたの口に放り込むのも、楽しみにしていたがやめにするよ」 「最初からやめてくれ」  大人しくしてるから、さ。な? 一緒にナタとスメールに行こうヌヴィレットさん。と言いながらヌヴィレットの手を握り、腰に抱きついてくるリオセスリから、少年のような目の輝きは消えていない。 「……私は、君といると自分が年上だということ

を忘れてしまうと以前伝えたと思うが……今の君は、私よりとても年下に見える」
 そりゃどういう意味だい? とリオセスリがいつもの笑顔をしながら囁く。「愛してると言ったんだ」とヌヴィレットがリオセスリの耳元へ伝えると、彼は「大人ってズルい」と頬を赤らめ、くすぐったそうにして笑った。
「ところでヌヴィレットさん。ナタとスメール、どっちから行く?」
「私はモンドの清く澄んだ水が飲みたい」
「そうだなあ。丁度今ナタではのびのびリゾートでイベントがやってるらしいぞ。そこで遊ぶのもありじゃないか?」
 君はそんなに私の脱皮が見たいのかとヌヴィレットが真面目な顔をして問う。リオセスリはそりゃ勿論さとヌヴィレットの白い頬に触れた。
「二人でナタへ行って日焼けして、真っ黒になって帰ってくるか……それとも日の届かない水の下の俺の部屋を一日中真っ黒にして過ごすのでも良い」
 どっちにする? ヌヴィレットさんが選んでいいよと戯れてくるリオセスリといると、やっぱり自分が年上なのだということをよく忘れてしまう。こういう時、彼よりも年上ならば、もっとスマートに答えを選択出来るだろうに。
 ヌヴィレットは今、二択問題に悩まされている。
 その横で、ヌヴィレットの答えを待つリオセスリの表情は悪戯の成功を待つ少年のようだった。

を忘れてしまうと以前伝えたと思うが……今の君は、私よりとても年下に見える」  そりゃどういう意味だい? とリオセスリがいつもの笑顔をしながら囁く。「愛してると言ったんだ」とヌヴィレットがリオセスリの耳元へ伝えると、彼は「大人ってズルい」と頬を赤らめ、くすぐったそうにして笑った。 「ところでヌヴィレットさん。ナタとスメール、どっちから行く?」 「私はモンドの清く澄んだ水が飲みたい」 「そうだなあ。丁度今ナタではのびのびリゾートでイベントがやってるらしいぞ。そこで遊ぶのもありじゃないか?」  君はそんなに私の脱皮が見たいのかとヌヴィレットが真面目な顔をして問う。リオセスリはそりゃ勿論さとヌヴィレットの白い頬に触れた。 「二人でナタへ行って日焼けして、真っ黒になって帰ってくるか……それとも日の届かない水の下の俺の部屋を一日中真っ黒にして過ごすのでも良い」  どっちにする? ヌヴィレットさんが選んでいいよと戯れてくるリオセスリといると、やっぱり自分が年上なのだということをよく忘れてしまう。こういう時、彼よりも年上ならば、もっとスマートに答えを選択出来るだろうに。  ヌヴィレットは今、二択問題に悩まされている。  その横で、ヌヴィレットの答えを待つリオセスリの表情は悪戯の成功を待つ少年のようだった。

ワンライで書いたやつです
付き合ってるヌヴィリオが夏休みどうするか話し合う話(4/4) 🌧⛓

16.08.2025 16:08 — 👍 5    🔁 2    💬 0    📌 0
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『島に閉じ込めたのは一体だぁれ?』 ヌヴィリオを田舎の島に閉じ込めたい現パロ 田舎特有の、あのグロさにヌヴィリオを閉じ込めたいんだの勢いで書き殴った強めの幻覚です (⚠️グロいし設定マジ適当だしホラー?だし解釈違い)

ヌヴィリオを田舎の島に閉じ込めたい現パロ
田舎特有の、あのグロさにヌヴィリオを閉じ込めたいんだの勢いで書き殴った強めの幻覚
(⚠️グロいし設定マジ適当だしホラー?だし解釈違いだし書き殴りで小説とは言えないものです)
『島に閉じ込めたのは一体だぁれ?』 privatter.me/page/689de31...

14.08.2025 14:10 — 👍 2    🔁 1    💬 0    📌 0
向こう側の男がふざけ始めたので「産んでねぇわ」とツッコんでおいた。
「でも偉いね。まだ社会人になったばっかなのに」
「俺たち初めての給料で何したっけ?」
「海と三人で焼肉と寿司屋の夢のハシゴを渡りましたね」
 吹き出し笑いをし始めたのは俺も黒尾も同時だった。くだらね~と笑い飛ばした後、でもそう考えるとやっぱ俺の弟凄くね? と言えば耳元の黒尾の声が柔らかくなった。
「弟くんはわかってるんだね。一番下の子だからさ。自分が親孝行できる時間は兄貴より少ないんだってこと、ちゃんと理解してるんだよ。偉いね」
 黒尾の声に何故だか泣きたくなってしまった。両親は健在だし病気も特にしてないしまだまだ全然別れの気配なんてしていない。だけど、そうだ。弟は遅く生まれたから俺より親と過ごす時間が短いんだ。そんな当たり前の弟の寂しさに全く気付けていなかった。兄なのに。俺、兄ちゃんなのに。
 黒尾に言われなければずっと気付いてやれなかったかもしれない。お陰様で俺の弟凄いだろって上部だけの自慢をする兄貴にならずに済んだ。
「黒尾」
 な~に、なんて間延びした呑気な返事が聞こえる。こうやって、胸に隠された愛しさをいつも気付かせてくれるんだよな、こいつは。
 好きだよ。
「会いたい」
 ストレートに気持ちをぶつけるにはポーランドと日本じゃ距離があり過ぎる。今日はこの辺にしといてやるからお前も素直になれよ。と願ってもどうせ黒尾のことだ。「なになに急にデレちゃっ

向こう側の男がふざけ始めたので「産んでねぇわ」とツッコんでおいた。 「でも偉いね。まだ社会人になったばっかなのに」 「俺たち初めての給料で何したっけ?」 「海と三人で焼肉と寿司屋の夢のハシゴを渡りましたね」  吹き出し笑いをし始めたのは俺も黒尾も同時だった。くだらね~と笑い飛ばした後、でもそう考えるとやっぱ俺の弟凄くね? と言えば耳元の黒尾の声が柔らかくなった。 「弟くんはわかってるんだね。一番下の子だからさ。自分が親孝行できる時間は兄貴より少ないんだってこと、ちゃんと理解してるんだよ。偉いね」  黒尾の声に何故だか泣きたくなってしまった。両親は健在だし病気も特にしてないしまだまだ全然別れの気配なんてしていない。だけど、そうだ。弟は遅く生まれたから俺より親と過ごす時間が短いんだ。そんな当たり前の弟の寂しさに全く気付けていなかった。兄なのに。俺、兄ちゃんなのに。  黒尾に言われなければずっと気付いてやれなかったかもしれない。お陰様で俺の弟凄いだろって上部だけの自慢をする兄貴にならずに済んだ。 「黒尾」  な~に、なんて間延びした呑気な返事が聞こえる。こうやって、胸に隠された愛しさをいつも気付かせてくれるんだよな、こいつは。  好きだよ。 「会いたい」  ストレートに気持ちをぶつけるにはポーランドと日本じゃ距離があり過ぎる。今日はこの辺にしといてやるからお前も素直になれよ。と願ってもどうせ黒尾のことだ。「なになに急にデレちゃっ

て」と茶化してくるに決まってんだよな~と半分諦めた気持ちで返事を待ってたら、今日は違った。
「うん。俺も」
 それは、あの日、空港で聞いた静かな声に似ていた。だけど、あの日と違うのはその中に寂しさは一切ない。愛しさだけが耳に残る。そんな声。
 俺も、という短い返答が、遠過ぎると思っていた距離を縮めてくれている。耳が熱い。
「ねえ、やっくん。明日が何の日か知ってる?」
 突然なんだ。やっぱ茶化しモードかと疑っていると「八月八日、ハチとハチを並び替えると母と父になるから、明日は親孝行の日なんだって」と雑学お披露目会が始まった。
「へえ~。わざわざ調べたのかよ」
「あと世界猫の日。つまり生まれただけで夜久は親孝行してるし、生まれた時から音駒に来るべき人材だったって事ですね~うんうん」
 こじつけが凄いと訴えれば「ちょっと! 良い話の続きのつもりなんですけど!?」と電話の向こうで憤慨し始めた。めんどくさい。
「……それで? 音駒の元主将は音駒の元リベロの誕生日に何をプレゼントしてくれんの?」
 欲求が直球~と訳のわからない言葉を耳元で並べていた黒尾が「夜久は何か欲しいものある?」と意気揚々に聞いてくる。プレゼントは俺です♡とふざけてこないだけマシかと諦めた。
「お前」
「…………………………………………」
「もしもし?」
「ねえ! さっきまで良い雰囲気だったじゃん!」
「今も良い雰囲気だろ」
「どこが!? どこら辺が!?」

て」と茶化してくるに決まってんだよな~と半分諦めた気持ちで返事を待ってたら、今日は違った。 「うん。俺も」  それは、あの日、空港で聞いた静かな声に似ていた。だけど、あの日と違うのはその中に寂しさは一切ない。愛しさだけが耳に残る。そんな声。  俺も、という短い返答が、遠過ぎると思っていた距離を縮めてくれている。耳が熱い。 「ねえ、やっくん。明日が何の日か知ってる?」  突然なんだ。やっぱ茶化しモードかと疑っていると「八月八日、ハチとハチを並び替えると母と父になるから、明日は親孝行の日なんだって」と雑学お披露目会が始まった。 「へえ~。わざわざ調べたのかよ」 「あと世界猫の日。つまり生まれただけで夜久は親孝行してるし、生まれた時から音駒に来るべき人材だったって事ですね~うんうん」  こじつけが凄いと訴えれば「ちょっと! 良い話の続きのつもりなんですけど!?」と電話の向こうで憤慨し始めた。めんどくさい。 「……それで? 音駒の元主将は音駒の元リベロの誕生日に何をプレゼントしてくれんの?」  欲求が直球~と訳のわからない言葉を耳元で並べていた黒尾が「夜久は何か欲しいものある?」と意気揚々に聞いてくる。プレゼントは俺です♡とふざけてこないだけマシかと諦めた。 「お前」 「…………………………………………」 「もしもし?」 「ねえ! さっきまで良い雰囲気だったじゃん!」 「今も良い雰囲気だろ」 「どこが!? どこら辺が!?」

 ちょっと待って時を戻すから、時を戻そう、等と言うので、そのネタ古くね? とツッコんでやる。こんなやり取りばっかするから海によく言われるんだろ。二人で漫才コンビ組んだら? って。
「というか、時差あるからこっちはまだまだ八月八日になんねぇんだけど」
 七時間後に掛け直せと俺が言えば「あのさ、後輩にパワハラとかで訴えられてない? 今思うとリエーフも結構危なかった気するよ?」と遠慮気味にべらべらと前置きを述べていた黒尾の声色がまたすぐ変わった。
「……日本じゃもうすぐ八月八日なんでね。それにさ、夜久衛輔の誕生日を日本で一番最初に祝うのは恋人である俺で有りたいんですよ」
「……そっちの日付変わるまであと何分?」
 ううん、三十秒と言う黒尾の静かな声がする。
 つまり、秒数刻みの時計が黒尾の視界を覆っているわけだ。今日、家に帰って来てからこいつ何回時計見たのかな。もしかして、電話してる最中もずっと?
 日本で一番最初に俺の誕生日を祝いたい気持ちと、こんなに離れた場所にいる俺が黒尾の視界も脳も心も、その全てを占領してるんだという愉悦はきっと同等だと思う。似てないようで凄く似てる。相反する俺たち二人が実はそっくりなんだってこと、音駒の後輩たちにはバレてないといい。
 黒尾本人には、世界のあの夜久衛輔に一番愛されてるのはお前なんだよって、もっと刷り込ませてやらないといけないけど。これは恋人の俺にしかできない役目だから、まあ任せろ。
 耳元で慌てた声が聞こえる。
「三、二、一……夜久、夜久っ、誕生日おめでと」

 ちょっと待って時を戻すから、時を戻そう、等と言うので、そのネタ古くね? とツッコんでやる。こんなやり取りばっかするから海によく言われるんだろ。二人で漫才コンビ組んだら? って。 「というか、時差あるからこっちはまだまだ八月八日になんねぇんだけど」  七時間後に掛け直せと俺が言えば「あのさ、後輩にパワハラとかで訴えられてない? 今思うとリエーフも結構危なかった気するよ?」と遠慮気味にべらべらと前置きを述べていた黒尾の声色がまたすぐ変わった。 「……日本じゃもうすぐ八月八日なんでね。それにさ、夜久衛輔の誕生日を日本で一番最初に祝うのは恋人である俺で有りたいんですよ」 「……そっちの日付変わるまであと何分?」  ううん、三十秒と言う黒尾の静かな声がする。  つまり、秒数刻みの時計が黒尾の視界を覆っているわけだ。今日、家に帰って来てからこいつ何回時計見たのかな。もしかして、電話してる最中もずっと?  日本で一番最初に俺の誕生日を祝いたい気持ちと、こんなに離れた場所にいる俺が黒尾の視界も脳も心も、その全てを占領してるんだという愉悦はきっと同等だと思う。似てないようで凄く似てる。相反する俺たち二人が実はそっくりなんだってこと、音駒の後輩たちにはバレてないといい。  黒尾本人には、世界のあの夜久衛輔に一番愛されてるのはお前なんだよって、もっと刷り込ませてやらないといけないけど。これは恋人の俺にしかできない役目だから、まあ任せろ。  耳元で慌てた声が聞こえる。 「三、二、一……夜久、夜久っ、誕生日おめでと」

 そんなに慌てなくたって、俺の中の一番の座は揺るがないのに。本当、こいつ何もわかってない。
 おう、ありがとなと伝えたら照れているのかは知らないが「えへへ」と声に出して笑っている。
「黒尾」
 もう一度名前を呼んだ。高校生の時から何度も呼んだ名前。今も変わらず、俺の胸の中にずっとある気持ちを精一杯込めて呼んだ。離れていても、日本にいるあいつに届くようにと願う。どうか黒尾の心に届きますように。
「俺もお前のこと好きだよ」
 あの日、空港では離れ離れになっちゃったけど、高校卒業後も進路は別々で、なんなら気付いたらお前はコートにすらいなくなってた。だけど。
 バレーを好きなのも互いのこと好きな気持ちも、あの頃から俺たち何も変わってなかったんだよな。
「これからも末長くよろしく」

 そんなに慌てなくたって、俺の中の一番の座は揺るがないのに。本当、こいつ何もわかってない。  おう、ありがとなと伝えたら照れているのかは知らないが「えへへ」と声に出して笑っている。 「黒尾」  もう一度名前を呼んだ。高校生の時から何度も呼んだ名前。今も変わらず、俺の胸の中にずっとある気持ちを精一杯込めて呼んだ。離れていても、日本にいるあいつに届くようにと願う。どうか黒尾の心に届きますように。 「俺もお前のこと好きだよ」  あの日、空港では離れ離れになっちゃったけど、高校卒業後も進路は別々で、なんなら気付いたらお前はコートにすらいなくなってた。だけど。  バレーを好きなのも互いのこと好きな気持ちも、あの頃から俺たち何も変わってなかったんだよな。 「これからも末長くよろしく」

大人軸、付き合ってる、誕生日話のつづき🌃🐈‍⬛

08.08.2025 11:14 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
 子供の頃、将来は兄ちゃんみたいなスポーツ選手になりたいと意気込んでいた歳の離れた俺の弟は、大学を卒業したら一般企業に就職した。それは別に悪い事ではないし立派な事だと思う。自慢の弟なのは変わらない。俺のかわいい弟。
 そんな弟が初給料で両親に高級ディナーをご馳走しただとか、初ボーナスで両親連れて家族旅行に出掛けただとか、微笑ましいエピソードを親からの報告で聞いたりする。これもしっかりとした長男の役目だ。逆に弟からは、この店に連れて行こうって考えてるんだけどどう思う? なんてお悩み相談を聞く。これは兄としての立派な役目だし頼られて勿論嬉しくないわけがない。
 弟から送られた家族写真を眺めては微笑ましい気持ちになっていると一つ、メッセージが届いた。
『今、電話できる?』
 遠距離恋愛中の黒尾からだった。
 お付き合いのキッカケは俺が日本へ一時帰国したのち、再びポーランドへ戻る日に黒尾が空港までお見送りに来てくれた日。わざわざ良いって最初は断ったのに付いてくるから、またバレー試合の企画話でも営業されるのかと思ったが、違った。
『俺、夜久のこと好きだよ』
 じゃあまたなって、出発ロビーで別れを告げた俺に黒尾はそう言った。独り言かと疑うほど静かな声で。
 正直なところ、は? それ言うの今かよ? と思った。何だそれ、お前、それ、なに、言い逃げかよと突然の告白に吃ってしまったのは我ながら相当カッコ悪かったと反省している。だけど、そんな情けない俺を黒尾は揶揄うことなく、先程と同じ静かな声で別れの挨拶をしてきた。

 子供の頃、将来は兄ちゃんみたいなスポーツ選手になりたいと意気込んでいた歳の離れた俺の弟は、大学を卒業したら一般企業に就職した。それは別に悪い事ではないし立派な事だと思う。自慢の弟なのは変わらない。俺のかわいい弟。  そんな弟が初給料で両親に高級ディナーをご馳走しただとか、初ボーナスで両親連れて家族旅行に出掛けただとか、微笑ましいエピソードを親からの報告で聞いたりする。これもしっかりとした長男の役目だ。逆に弟からは、この店に連れて行こうって考えてるんだけどどう思う? なんてお悩み相談を聞く。これは兄としての立派な役目だし頼られて勿論嬉しくないわけがない。  弟から送られた家族写真を眺めては微笑ましい気持ちになっていると一つ、メッセージが届いた。 『今、電話できる?』  遠距離恋愛中の黒尾からだった。  お付き合いのキッカケは俺が日本へ一時帰国したのち、再びポーランドへ戻る日に黒尾が空港までお見送りに来てくれた日。わざわざ良いって最初は断ったのに付いてくるから、またバレー試合の企画話でも営業されるのかと思ったが、違った。 『俺、夜久のこと好きだよ』  じゃあまたなって、出発ロビーで別れを告げた俺に黒尾はそう言った。独り言かと疑うほど静かな声で。  正直なところ、は? それ言うの今かよ? と思った。何だそれ、お前、それ、なに、言い逃げかよと突然の告白に吃ってしまったのは我ながら相当カッコ悪かったと反省している。だけど、そんな情けない俺を黒尾は揶揄うことなく、先程と同じ静かな声で別れの挨拶をしてきた。

『俺から逃げるのは夜久でしょ。俺のいる日本から、俺のいない場所へ行っちゃうのは夜久だよ』
 告白された途端、フラれたんだと思った。好きだと言っておいて、さよならを言ってきやがった。
 そう思った。じゃあね、と手を振って黒尾が本当に俺の前から去ろうとするから、急いで駆け寄り殴りたい衝動を抑えてその手を取った。
 身長差なんてクソ喰らえ。空港でキスするなんて人間の十八番だろ。男同士がしてたって別に誰も見てねぇよ。
 脳内でそんな言い訳をしてたなんて黒尾にバレたら今度こそカッコ悪いと茶化されるかもしれない。けど、きっとバレてない。だって、俺が下から噛み付くようにキスした後の黒尾はこっちが逆にびっくりするくらい顔が真っ赤だったから。
『……いきなりキスするのは反則じゃない?』
 うるせぇ。先にオーバーネットしてきたのはお前だろ。はい、俺たち今日から恋人同士だから。浮気すんなよ。
 黒尾にそう言いつけて出発ロビーを抜けたのは数ヶ月前だ。その後は恋人同士になる前と然程変わらない頻度で連絡を取り合っている。つまり、黒尾との関係性はあまり進展してないし特に変わってもいない。
 俺がワンコールで電話に出た途端「この前のネーションズリーグさ」と興奮しながらバレーの話題しかしてこないんだから進展も何もないだろ。
 バレーの話に花を咲かせた後は、夜久いま何してたのと聞かれたので家族写真見てたと教えてやる。弟が早めの親孝行してるみたいでさ、弟の成長が嬉しいと兄らしく弟自慢をし始めたら「あらあらお宅のお子さんご立派ねぇ~」なんて電話の

『俺から逃げるのは夜久でしょ。俺のいる日本から、俺のいない場所へ行っちゃうのは夜久だよ』  告白された途端、フラれたんだと思った。好きだと言っておいて、さよならを言ってきやがった。  そう思った。じゃあね、と手を振って黒尾が本当に俺の前から去ろうとするから、急いで駆け寄り殴りたい衝動を抑えてその手を取った。  身長差なんてクソ喰らえ。空港でキスするなんて人間の十八番だろ。男同士がしてたって別に誰も見てねぇよ。  脳内でそんな言い訳をしてたなんて黒尾にバレたら今度こそカッコ悪いと茶化されるかもしれない。けど、きっとバレてない。だって、俺が下から噛み付くようにキスした後の黒尾はこっちが逆にびっくりするくらい顔が真っ赤だったから。 『……いきなりキスするのは反則じゃない?』  うるせぇ。先にオーバーネットしてきたのはお前だろ。はい、俺たち今日から恋人同士だから。浮気すんなよ。  黒尾にそう言いつけて出発ロビーを抜けたのは数ヶ月前だ。その後は恋人同士になる前と然程変わらない頻度で連絡を取り合っている。つまり、黒尾との関係性はあまり進展してないし特に変わってもいない。  俺がワンコールで電話に出た途端「この前のネーションズリーグさ」と興奮しながらバレーの話題しかしてこないんだから進展も何もないだろ。  バレーの話に花を咲かせた後は、夜久いま何してたのと聞かれたので家族写真見てたと教えてやる。弟が早めの親孝行してるみたいでさ、弟の成長が嬉しいと兄らしく弟自慢をし始めたら「あらあらお宅のお子さんご立派ねぇ~」なんて電話の

やっくろ
(大人軸、付き合ってる、遠距離恋愛中、捏造有)
やっくん、お誕生日おめでとう〜!!!(全6頁)🌃🐈‍⬛🎊🎉🎂

08.08.2025 11:12 — 👍 2    🔁 1    💬 1    📌 0
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e.g. - 猫の黒ちゃん/7796 - BOOTH ・Xに載せたワンライ、短編集(全20話分) ・2024年7月のヌヴィリオWEBオンリー展示作品『いつかの未来でまたね』+オマケ程度の書き下ろし有り ⚠️死ネタ含みますので苦手な方はご注意下さい⚠️ 全年齢/文庫サイズ/P194

短編集のBOOTHリンクです🙌今回本にしたお話は今後ベッター非公開にする予定です🙇
7796kuro.booth.pm/items/7241513

03.08.2025 14:42 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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7796/猫の黒ちゃん | POTOFU 貴重なお時間に遊び来てくださり誠にありがとうございます💃🕺嬉し〜い!!! 8月2日22時開始の短編集の中身は全て今回載せてますのでご参考にしてください🙌 よろしくお願いします!!!

#2508言わほど3_after
ヌヴィリオwebオンリーイベントお疲れ様でした!展示リンクです🙌
暫く開けておきますのでお時間ある時にでも是非!
potofu.me/7796n4

03.08.2025 14:41 — 👍 4    🔁 3    💬 1    📌 0
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言わほど3rd開催おめでとうございます🥳

【B-エ7】にて短編集通販、書き下ろし小説(途中まで)展示します!宜しくお願いします〜
#2508言わほど3_お品書き

31.07.2025 13:13 — 👍 5    🔁 3    💬 0    📌 0
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これは過去に書いたメモ書き内で見つけた解釈違いの公爵殿

29.07.2025 15:08 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

3ヶ月ぶりに書いたらヘッタクソでわらわら
笑えなーい!!!継続ってやっぱり大事なんだね…

24.07.2025 05:15 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

受けを救うのは別に攻めじゃなくても良いんだけど(兎に角色々と強いので)攻めを救うのはいつだって受けであって欲しいんだよな

14.07.2025 11:33 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

ヌヴィリオ
これはパロですけど
色々あって落ち込んでるヌがリに話聞いて貰ってて、

「皆私を過信しすぎなのだ。私に出来る事など数少ないというのに。いくら大事にしていようと力量不足でどんどん掌から零れ落ちていく。掬っても掴めない水のように右手の指の隙間から気付かず内に消えてなくなっているのだ。開いてみてももう遅い。そこには何も残っていない。私の掌には何も残らない」

黙って聞いていたリオセスリがそんな事ないよだとかあんたは充分頑張ってるとかの励ましをするでもなく唐突に「ヌヴィレットさん」と優しい声で名前を呼び「左手開けてごらん」と微笑むのです。

「俺、いない?」

14.07.2025 11:32 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0

altやってみたいと思ってたのにやり忘れちゃったんだよエックスで

01.05.2025 12:43 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
祝日と祝日の、春と夏の間

 ゴールデンウィークはどこに行っても混むというのが一般常識だ。なのに、黒尾は毎年この時期になると「どっか行こうぜ」と計画性もなしに出かけたがる。何処かへ行きたいのならもう少し前から計画すればいいのに、いつも突拍子もなく言われるので研磨はまたか、と思って軽く溜息が出た。なにしろ今年に限っては当日だったので。
「どっかってどこ」
「う~ん、海、見に行く?」
 そうやって適当な目的地を言ってはそのままドライブに出かけるのが毎年恒例だった。まあ男同士なので日帰りでも何処かに一泊するのでも大した準備は必要ないし、出先で何でも揃うし買えてしまう時代だから特別荷物はいらない。運転は基本的にいつも黒尾がする。というよりしたがる。
 色素の薄い目には紫外線が強いらしく、この時期の黒尾は運転中よくサングラスをかけている。研磨が変装の意味でつけてたサングラスをいいなーと言ってたのであげたら大層喜ばれた。黒尾にあげてしまったら自分用がなくなったのでもう一つ買った。同じやつ。意図せずお揃いのサングラスをかけて車に乗ってる自分たちは周りからどんな風に見えるのだろうかとたまに思う。
 前方車の運転手がバックミラーに映るサングラスの男二人組を不審に思わなきゃいいけど、と毎回思いながら黒尾が運転する隣の席に座っている研磨が「海行って何するの」と声をかけた。
「……潮干狩り?」
「アラサー男二人が? ゴールデンウィークに? 潮干狩り? 本気で言ってる?」
「塩抜きは任せてちょうだいよ」
「あさりのクラムチャウダーがいい」

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祝日と祝日の、春と夏の間  ゴールデンウィークはどこに行っても混むというのが一般常識だ。なのに、黒尾は毎年この時期になると「どっか行こうぜ」と計画性もなしに出かけたがる。何処かへ行きたいのならもう少し前から計画すればいいのに、いつも突拍子もなく言われるので研磨はまたか、と思って軽く溜息が出た。なにしろ今年に限っては当日だったので。 「どっかってどこ」 「う~ん、海、見に行く?」  そうやって適当な目的地を言ってはそのままドライブに出かけるのが毎年恒例だった。まあ男同士なので日帰りでも何処かに一泊するのでも大した準備は必要ないし、出先で何でも揃うし買えてしまう時代だから特別荷物はいらない。運転は基本的にいつも黒尾がする。というよりしたがる。  色素の薄い目には紫外線が強いらしく、この時期の黒尾は運転中よくサングラスをかけている。研磨が変装の意味でつけてたサングラスをいいなーと言ってたのであげたら大層喜ばれた。黒尾にあげてしまったら自分用がなくなったのでもう一つ買った。同じやつ。意図せずお揃いのサングラスをかけて車に乗ってる自分たちは周りからどんな風に見えるのだろうかとたまに思う。  前方車の運転手がバックミラーに映るサングラスの男二人組を不審に思わなきゃいいけど、と毎回思いながら黒尾が運転する隣の席に座っている研磨が「海行って何するの」と声をかけた。 「……潮干狩り?」 「アラサー男二人が? ゴールデンウィークに? 潮干狩り? 本気で言ってる?」 「塩抜きは任せてちょうだいよ」 「あさりのクラムチャウダーがいい」 ------------------------------

「え、あさりと言ったら味噌汁じゃねぇの? クラムチャウダーってなんだっけ」
「洋風味噌汁」
 ほぉん、と分かってるのか分かってないのか微妙な返事をした黒尾は軽やかに高速道路を運転している。ゴールデンウィークといえど、今日は祝日ではなく平日だからそこまで混んでないらしい。黒尾お気に入りのBGMが流れる車内で彼は鼻唄を口ずさんでいる。洋楽だったり邦楽だったりアイドル曲だったりと統一性のないプレイリストだ。
 以前、彼の運転中に一度だけ「研磨ゲームしねぇの?」と聞かれた事があった。二人が学生時代、バスや電車に乗ってる時など暇があればゲーム機を弄っていた研磨を見ていた黒尾なりの、ゲーム好きなんだからやれば? という配慮だったのだと思う。だけど「酔うからいい」と言って断った。別に乗り物酔いなんてしないのに。その事実を知っている黒尾も「そお?」とは言いつつ深く追求はしてこなかったので助かった。
 黒尾の、そういうところが昔から居心地が良くて、彼のそういう言動に度々救われているのだという自覚はある。
 ああ、好きだなと思う。黒尾の運転する車の助手席に乗るのも好きだ。この狭い空間で不揃いなプレイリストを聞きながら彼の鼻唄を聴く。すれ違う街の景色、見えたと思ったらすぐどっか行っちゃう看板。白い雲と白い月をゆっくり二人で追いかける。夜になれば昼間は鬱陶しく感じる信号機でさえも街を彩るイルミネーションになる。今度は星も加わって夜空とゆっくり追いかけっこだ。
 二人でするこの行為がたまらなく好きだった。そんな時にゲームをするなんて勿体ない。

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「え、あさりと言ったら味噌汁じゃねぇの? クラムチャウダーってなんだっけ」 「洋風味噌汁」  ほぉん、と分かってるのか分かってないのか微妙な返事をした黒尾は軽やかに高速道路を運転している。ゴールデンウィークといえど、今日は祝日ではなく平日だからそこまで混んでないらしい。黒尾お気に入りのBGMが流れる車内で彼は鼻唄を口ずさんでいる。洋楽だったり邦楽だったりアイドル曲だったりと統一性のないプレイリストだ。  以前、彼の運転中に一度だけ「研磨ゲームしねぇの?」と聞かれた事があった。二人が学生時代、バスや電車に乗ってる時など暇があればゲーム機を弄っていた研磨を見ていた黒尾なりの、ゲーム好きなんだからやれば? という配慮だったのだと思う。だけど「酔うからいい」と言って断った。別に乗り物酔いなんてしないのに。その事実を知っている黒尾も「そお?」とは言いつつ深く追求はしてこなかったので助かった。  黒尾の、そういうところが昔から居心地が良くて、彼のそういう言動に度々救われているのだという自覚はある。  ああ、好きだなと思う。黒尾の運転する車の助手席に乗るのも好きだ。この狭い空間で不揃いなプレイリストを聞きながら彼の鼻唄を聴く。すれ違う街の景色、見えたと思ったらすぐどっか行っちゃう看板。白い雲と白い月をゆっくり二人で追いかける。夜になれば昼間は鬱陶しく感じる信号機でさえも街を彩るイルミネーションになる。今度は星も加わって夜空とゆっくり追いかけっこだ。  二人でするこの行為がたまらなく好きだった。そんな時にゲームをするなんて勿体ない。 ------------------------------

 海に着いたら本当に潮干狩り会場で、さぁ~てやりますかと意気込む黒尾の横であさりをグラム売りしている売店があったので箱買いした。
「研磨さん!? それは反則じゃない?」
「だって足汚れるじゃん。着替えもタオルも持ってきてないし」
「そこで買えるよ?」
「あさり買った方が早い」
 ねえほらソフトクリーム売ってる買ってあげるから一緒に食べよ、と研磨が言いくるめれば黒尾は「あ、本当だ~俺ミックスがいい~」とあっさり引き下がった。
 海を眺めながら二人でソフトクリームを食べた。
「あさりの炊き込みご飯もうまそう」
「いいね。パスタに入れても美味しそうだし」
「知らないだけで味噌汁以外も結構あんのね」
 彼がスマホであさりレシピを調べてる間、小さく舌を出しながらソフトクリームを舐める姿がまさしく黒猫だなと思って眺めた。どうやらそれが物欲しそうな顔に見えたらしい。「ん? ミックス味も欲しいの?」と聞かれたけど首を振る。俺が欲しいのはそっちじゃないとは言わなかった。後で車内で貰えばいいかと思ったからだ。
 その後は二人で静かな海辺を少し歩いた。前を歩く彼の黒い柔らかい髪を皐月の青い風が揺らしている。まるで猫じゃらしで誘われているかのような気分だ。今すぐその髪に手を伸ばして、振り向かせて、その高い身長を屈ませて唇を奪いたい衝動に駆られる。研磨が本当に手を伸ばしたら、黒尾は「なぁに」と笑って屈ませた身体をこちらに寄せてくれるだろう。
 彼の、そういうところが昔から――。

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 海に着いたら本当に潮干狩り会場で、さぁ~てやりますかと意気込む黒尾の横であさりをグラム売りしている売店があったので箱買いした。 「研磨さん!? それは反則じゃない?」 「だって足汚れるじゃん。着替えもタオルも持ってきてないし」 「そこで買えるよ?」 「あさり買った方が早い」  ねえほらソフトクリーム売ってる買ってあげるから一緒に食べよ、と研磨が言いくるめれば黒尾は「あ、本当だ~俺ミックスがいい~」とあっさり引き下がった。  海を眺めながら二人でソフトクリームを食べた。 「あさりの炊き込みご飯もうまそう」 「いいね。パスタに入れても美味しそうだし」 「知らないだけで味噌汁以外も結構あんのね」  彼がスマホであさりレシピを調べてる間、小さく舌を出しながらソフトクリームを舐める姿がまさしく黒猫だなと思って眺めた。どうやらそれが物欲しそうな顔に見えたらしい。「ん? ミックス味も欲しいの?」と聞かれたけど首を振る。俺が欲しいのはそっちじゃないとは言わなかった。後で車内で貰えばいいかと思ったからだ。  その後は二人で静かな海辺を少し歩いた。前を歩く彼の黒い柔らかい髪を皐月の青い風が揺らしている。まるで猫じゃらしで誘われているかのような気分だ。今すぐその髪に手を伸ばして、振り向かせて、その高い身長を屈ませて唇を奪いたい衝動に駆られる。研磨が本当に手を伸ばしたら、黒尾は「なぁに」と笑って屈ませた身体をこちらに寄せてくれるだろう。  彼の、そういうところが昔から――。 ------------------------------

「ねえ。波にさらわれないでね」
 突然なに、と彼が驚いた顔で振り返った。
「……もし俺が波にさらわれたら、研磨、助けてくれんの?」
 考え込む研磨の姿に「そこは即答してよ」と黒尾が困り顔で呟いた。
「だって物理的に無理じゃん。クロ俺より重いし服も濡れるし」
「着替えもタオルも売ってるよ~? でもクロは売ってないよ~? 黒尾狩りは無料だよ~?」
 助けてくれたらソフトクリーム奢ってあげるからと子供じみた誘い文句を言われたけれど、黒尾と違ってそんなものでは釣られてやるものかと、さっきミルク味食べたからとお断りさせて貰った。
 んも~アップルパイあげるから助けてよと嘆く黒い髪に触れ、その身体を屈ませて唇を奪う。
「ミックス味がいい」
 クロが食べたやつ限定ね、と舌にまだ残るミルクとチョコの味を共有できたところで黒尾の顔が赤く染まり始めた。夕焼けにはまだ早いし空は青く月は白い。星はまだ静かに寝ている。
「それと、毎年記念日に有休取ってくれるなら前もって旅行の計画立てようよ。五月一日ってゴールデンウィークに含まれる癖になんで毎年平日なんだろうね。日本でも祝日にしちゃえば……って思ったけど、あちこち混むからやっぱ平日のままがいいか」
 丸い地球の重力に逆らい、二人でお揃いのサングラスをかけて世界をドライブするには時間が足りない。渋滞にハマってる余裕なんてないんだ。
 覚えてたの? と不思議がっている赤い頬に触れ、当たり前じゃんと笑ってもう一度キスをした。

「ねえ。波にさらわれないでね」  突然なに、と彼が驚いた顔で振り返った。 「……もし俺が波にさらわれたら、研磨、助けてくれんの?」  考え込む研磨の姿に「そこは即答してよ」と黒尾が困り顔で呟いた。 「だって物理的に無理じゃん。クロ俺より重いし服も濡れるし」 「着替えもタオルも売ってるよ~? でもクロは売ってないよ~? 黒尾狩りは無料だよ~?」  助けてくれたらソフトクリーム奢ってあげるからと子供じみた誘い文句を言われたけれど、黒尾と違ってそんなものでは釣られてやるものかと、さっきミルク味食べたからとお断りさせて貰った。  んも~アップルパイあげるから助けてよと嘆く黒い髪に触れ、その身体を屈ませて唇を奪う。 「ミックス味がいい」  クロが食べたやつ限定ね、と舌にまだ残るミルクとチョコの味を共有できたところで黒尾の顔が赤く染まり始めた。夕焼けにはまだ早いし空は青く月は白い。星はまだ静かに寝ている。 「それと、毎年記念日に有休取ってくれるなら前もって旅行の計画立てようよ。五月一日ってゴールデンウィークに含まれる癖になんで毎年平日なんだろうね。日本でも祝日にしちゃえば……って思ったけど、あちこち混むからやっぱ平日のままがいいか」  丸い地球の重力に逆らい、二人でお揃いのサングラスをかけて世界をドライブするには時間が足りない。渋滞にハマってる余裕なんてないんだ。  覚えてたの? と不思議がっている赤い頬に触れ、当たり前じゃんと笑ってもう一度キスをした。

5月1日は世界研クロデー!

01.05.2025 12:42 — 👍 5    🔁 2    💬 0    📌 0

自分のホーム行ったらカクークになれる画像にした サイコーかよ、きょうだい!

25.04.2025 13:47 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

知り合いが1月26日行ってたことが判明して驚愕している
つまりgnsnイベ行くと身バレの可能性あるって事だ……いやそれは薄々懸念はしてたが…
二次創作してるよって最初から知ってて出会った人は良いんだけどそうじゃない人に後からは、ちょっと、社会的に、精神的に、死ぬ…
7月か2月と思ってたけど……けど……遠のく意識に刻む君のイニシャル〜落とした涙紡いでくメロディ〜

26.03.2025 07:41 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

(えっくすのヘッダーと同じだけど)アイコン変えたら可愛過ぎる 猫の黒ちゃぁぁぁん 描いてくださった方神ですね本当

20.02.2025 04:22 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

花の名前とか花に関する歌をヌリに当て嵌めがちなのですが、ハルジオンby夜遊びを、リがこの世を去ってしまったばかりのヌの心情に当て嵌めてしまい……「あなたが好きだと言ってくれた私を」で私の心が死にました 花言葉は追想の愛ですかそうですか

それでもヌさんなら前を向いてくれるだろって信じてるリがいるから最後にヌさんは前を向くんでしょうね 歌もそうなってるので絶対そう 素敵な歌で素敵な2人ですわ

19.02.2025 09:43 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0
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7796/猫の黒ちゃん | POTOFU 貴重なお時間に遊び来てくださり誠にありがとうございます Privattar+では画面右上に文字数の記載がございますので読了時間のご参考にして下さい 展示品は後日pixivやX等へ載せる予定ですのでゆっくりご覧いただければと思います よろしくお願いします ※パスワードはyesかnoでお答えください🙇‍♀️分かりにくくて申し訳ありません

#2502言わほど2_after
ヌヴィリオWEBイベお疲れ様でした!
頒布物一覧ページです(主催様へお願いしたアフター企画へは書き下ろし小説のリンクしかお願いしなかったので、過去作はこちらからのみ閲覧可能となっております🙇‍♀️スミマセン)暫く公開してますのでお時間ある時にでも是非!

02.02.2025 14:50 — 👍 6    🔁 2    💬 0    📌 0

眷属になった100年後のセスリがタイムスリップで現在のセスリに会いに来て、毎日龍に愛されて困ってるんだ、だからあんたは人間と死んでくれって殺しにくる長編話を本にしたいと思ったのが2023年で、今2025年なんだよね 時の流れは恐ろしい…
WEBオンリー終わったら良い加減書こうな私!その前にWEBオンリーの展示品な!
2月開催のWEBオンリー、ジャンル別だけど二つも申し込んだバカなので来週有給捥ぎ取るしかない!ガハハ……ハハ…

22.01.2025 04:48 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

負けてしまいました…🥺苦やじいです…再販希望ボタン押させていただきました!おまけがオマケじゃなくてこんなすんばらしい御本手に入れないわけには行かないです…です…です…🫠

16.01.2025 13:33 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

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