フィギュアペアの二人が付き合ってるみたいな話が流れてくるたびに醜悪だなぁと思う
18.02.2026 04:01 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0@noer-noir.bsky.social
20↑異次元フェスから蓮の沼に転落して、文字書きまで始めました。たまに気ままに楽器を弾いてます。
フィギュアペアの二人が付き合ってるみたいな話が流れてくるたびに醜悪だなぁと思う
18.02.2026 04:01 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0う〜んうちのWi-Fiの弱さか…
二週間くらいで戻してはもらえたんですけど、Twitterルールに違反しましたの文面が定型文すぎて…
明らかにスパムとかもっと他に凍るべき奴おるやろという😂
読み込めはするけどなんか遅くないです?これはおま環ですかね…
昔別垢が凍ったことあるんですが本当に心当たりなくてまじで判定がわからんです
今は見れましたけど不安定な感じですね〜
そんな中で無理やり呟くのも凍りそうで嫌だし
やっぱりですか…217findリアタイまで復活しなそうですしもう寝ちゃおうかな
16.02.2026 14:13 — 👍 0 🔁 0 💬 2 📌 0Twitterしんでる?おま環?
16.02.2026 14:01 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0【5/5】
13.02.2026 14:29 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0わたしも吟子先輩も、もう得点なんて数えていません。 あとこれがいくつ続くのか。どうすれば生きて帰れるのか。わたしたちが考えてるのはそれだけです。 すると、突如としてパタパタと足音が聞こえてきて、バン! と音を立てて勢いよく扉が開きました。 「なんか、この部屋から梢センパイの気配が!」 飛び込んできたのは花ちゃんです。 吟子先輩のお部屋は、わたしが訪ねたまま鍵が開きっぱなしになっていたようです。 微かに聞こえた足音だけで気づいていたのでしょう。オトナのお姉さんは特に驚くでもなく、花ちゃんに呼びかけます。 「花帆♡ 今ちょうど、吟子さんとセラスさんと一緒に貴女の◯×クイズをやっていたのよ」
「梢センパイ♡ あたしのクイズですか? わあ! 二人ともありがとうね!」 花が咲いたような花ちゃんの笑顔に、わたしと吟子先輩の傷ついた心が少し癒されました。 不思議なものです。さっきまでわたしたちが瀕死だったのは大体この人のせいなのですが。 オトナのお姉さんもほっこりと顔を綻ばせると、なにか思いついたように声を上げました。 「……そうだわ。次の問題はスペシャル問題として、花帆が答えてくれるかしら?」 「あたしがですか? あたしのクイズに?」 その人に関するクイズなのだから、正解できて当然と思いますが。花ちゃんも不思議そうに首を傾げています。 お姉さんは静かに微笑んで、ゆっくりと口を開きました。
「それじゃあ……第五問。花帆の四月からの住所は東京都◯区△町二の一の一、1217号室である。◯か×か」 花ちゃんが口を押さえて息を呑みます。 「それ、って……梢センパイの住所……?」 オトナのお姉さんはなにも答えず、にっこりと笑みを浮かべたまま、花ちゃんの答えを待っています。 花ちゃんは目をきらきらと輝かせて、大声で答えました。 「◯! ◯です!」 オトナのお姉さんは満足げに頷いて、画面越しにキラリと光る銀の鍵を見せつけてきます。 「ええ、正解よ。もう花帆の分の鍵も作ってあるし、貴女のための部屋も空けてあるわ。今度一緒に新しい家具を買いに行きましょうね」 「梢センパイ……♡」
うっとりと目を細める花ちゃんを見守るわたしたちの胸に訪れたのは、卒業後の話を聞かされることへの一抹の寂しさ。 ……ではなく、どんなに距離が離れようと、この二人は変わらず近くでいちゃいちゃしてそうだなという確かな予感でした。 ……ああ、わたしにもあの曲のイントロが聞こえてきた気がしました。もう助からないかもしれせん。 「梢センパイ、あたしのインテリアの希望、お伝えしてもいいですか?」 「ええ、もちろん。長い夜になりそうね……♡」 花ちゃんはスキップをしながら自分の部屋に戻っていきました。わたしのスマホはいつのまにか真っ暗でしたので、お姉さんももう花ちゃんのスマホに繋ぎ直したのでしょう。 その場に残されたのは、抜け殻のようになったわたしと吟子先輩です。
【4/5】
13.02.2026 23:28 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0健康優良児の花ちゃんの睡眠時間を八時間として、一日の残りは十六時間。一時間に十三回以上呼ばないと達成できないので、冷静に考えれば×ですが。 「◯、かな。花帆先輩なら、それくらい呼んでてもおかしくない」 「わたしも同意です。◯で」 常識を捨て去らないと、この戦場では生き残れません。 初めて吟子先輩と回答が揃いました。 もはや対戦相手などと言ってる場合ではない。戦友と目を合わせて頷き合います。 しかし、頂は遥か遠くでした。 「まだまだね、二人とも。正解は×。最高記録は七百六十五回よ」 ……もう一度言いますが、一日は二十四時間なのです。一日をフルに活用したとしても、一時間に三十回は呼ばないとそこには辿り着けません。 わたしたちは思い知らされました。
人智を超えた力の前では、人はかくも無力だということを。 思わず頭を抱える吟子先輩と、放心するわたし。その前に置かれたスマホの中では、お姉さんが変わらず美しい微笑みを浮かべています。 ……ああ、わたしはなんというデスゲームを開催してしまったのでしょうか。 オトナのお姉さんは容赦がありません。嬉々として次の問題を読み上げます。 「今のは難しかったかしら? それでは、第四問。花帆が今年のバレンタインに私にプレゼントしてくれるのは、花帆の全身チョコレート漬けである。◯か×か」 いくらなんでも、こんなブレーキがぶっ壊れた問題が出題されるのは予想外でした。 あのアクション映画で有名なスキンヘッドのおじさまが敵をチェイスするときだって、もう少し安全運転です。
天真爛漫な花ちゃんなら、「チョコレートのお風呂に入りたい!」とかファンシーなことを言うかもしれません。 でも、残念ながらわたしは知ってしまっています。彼女がレーシングカーよりも速く、オトナの階段を駆け上がっていってしまったことを。 全身をチョコレートに浸した花ちゃんがなにをするのかはわかりませんが、とてもこの場で口に出せるものではないことくらいはわかります。 「……×。花帆先輩ならやりかねないけど、さすがに今そんな時間ないから」 「願望を込めて……×でお願いします」 わたしたちの答えは当然×なのですが、理由が消極的すぎます。 固唾を飲んで見守る中、お姉さんが静かに口を開きます。 「正解は、×」 わたしと吟子先輩の口から、大きく安堵の息が漏れました。
ああ、よかった。花ちゃんもまだ人に戻れる。そう思ったのも束の間でした。 「チョコレートは去年やったから、今年はカスタードクリームに挑戦してくれるそうよ。楽しみね」 吟子先輩が膝から崩れ落ちました。 わたしも遠くなりそうな意識の中、花ちゃんが熱心にさやか先輩にクリームの作り方を聞いていたのを思い出します。 まさかこんな用途で使われることになろうとは、さやか先輩も予想だにしていなかったでしょう。この秘密は墓場まで持って行くことにします。花ちゃんが喋らなければ。 「さすがね、二人とも。ここまで同点よ」 大好きな人の話ができて心底楽しいのでしょう。お姉さんの弾む声が遠くから聞こえます。
【3/5】
13.02.2026 23:28 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0おや、と思いました。 確かに本人たちしか知り得ない情報を元にした難問のように思えますが、わたしは花ちゃんからそれこそ耳にタコができるほどお姉さんとの初デートの話を聞かされています。 ご飯の前にソフトクリームを食べてるはずなので、正解は×。吟子先輩も同じ答えに行きついてるのか、ちらりと目配せをしてきます。 ……なんだ、オトナのお姉さんもこの程度ですか。 わたしがほくそ笑んだ時でした。 「……ではなく烏骨鶏ソフトクリームですが、花帆が私に会う時にいつも最初に触れてくるのは手である。◯か×か」 塩をかけられたナメクジのように、全身の力が抜けていくのがわかりました。 前半の最初のデートの食べ物の話をする必要がどこにあったというのでしょう
か。これでは伏線を詰め込めるだけ詰め込んで、回収されずに終わったミステリ映画です。 軽く眩暈が襲ってきますが、吟子先輩はこの程度慣れっこだと言うかのように平然としています。 「◯かな。花帆先輩、誰とでもすぐ手繋ぎたがるし」 さすが、この二人と同じユニットで過ごした年月はこの人を強くしたようです。負けてはいられません。気を取り直してわたしも答えます。 「わたしは×です。花ちゃんならオトナのお姉さんを見た瞬間に飛びつくはずですから。手が一番にはならないはずです」 お姉さんはこくりと頷いて、ゆっくりと口を開きました。 「正解は×よ。セラスさんの言うとおり、花帆は抱きついてくることが多いから。その後すぐに手も繋ぐのだけれど。花帆の手は小さくて柔らかくてかわいいのよね……♡」
一点先取ですが、安心してる場合ではありません。お姉さんは未だに熱く花ちゃんの手のかわいらしさについて語っていますから、このままではこのテーマだけで百問出題されてしまいます。 幸い、わたしが促すと、お姉さんは素直に次の問題を出題してくれました。 「第二問。今花帆が一番気に入ってる私のコスプレ衣装はミニスカナースである。◯か×か」 「……すみません、お姉さん。もう一回言ってもらってもいいですか」 耳に入った単語が信じられずに聞き返しますが、残念ながら結果は同じです。花ちゃんはお姉さんといったい何をしているのでしょうか。 ……いえ、考えてはいけません。心を殺して回答するのです。 「……たぶん、◯です。花ちゃんがナース嫌いなわけがありません」
花ちゃんは病院で優しくしてくれる看護師さんたちが大好きでしたから。もちろんミニスカではありませんでしたが。 しかし、吟子先輩はきっぱりと首を横に振りました。 「これは×やよ。花帆先輩に頼まれて衣装作ったの、私なんやから」 お姉さんはくすくす笑って答えます。 「正解は×よ。今一番気に入ってるのは、最近作ってもらった幼稚園スモックね。少しだけ吟子さんが有利だったかしら?」 ……この人はなぜ笑っていられるのでしょうか。正気の沙汰ではありません。 思わず吟子先輩の方を向くと、「裁縫の技術向上に繋がるから……」と遠い目をしています。 ぎんぎつねはごんぎつねより健気です。涙が出てきました。 「次は第三問。百三期に私と出会ってから、花帆が一日に言った『梢センパイ』の数の最高記録は二百十七回である。◯か×か」
【2/5】
13.02.2026 23:28 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「バカップル・デスティネーション」、「のえる」と記載されています。 以下は本文の内容です。 みなさん、こんばんは。 セラス・ブリッジ・怒られましたです。 わたしは今、つい数時間前に配信を終えたばかりの吟子先輩をお部屋の前にいます。 本当はせっかくなのでブリッジして待ち構えていようと思ったのですが、寮母さんに既に一度見つかってる手前、これ以上ご迷惑をかけるわけにはいきません。 素直に扉をノックすると、間もなく吟子先輩が出てきてくれました。 「どうしたの、セラス? ホラー映画は見ないよ?」 ゾンビになったビーバーが大暴れする映画、ぜひ吟子先輩にも見てほしいところではありますが、今日やりたいのはそれではありません。 「二年生だけ楽しそうでずるい! わたしも吟子先輩と花ちゃんの◯×クイズやりたい!」
さっきの配信の四人が、とても楽しそうだったのです。 もちろん他の先輩方のクイズもやりたいですが、やっぱり花ちゃんのクイズには挑んでおかないと院友の名が廃りますから。 吟子先輩はぱちぱちと目を瞬かせると、考え込むように言います。 「まあ、花帆先輩についてのクイズ案ならいくつか他にも考えたから、出題はできるけど……」 わたしはぶんぶんと首を振ります。クイズというのは対戦相手がいてこそ盛り上がるものです。 「それもいいですけど! わたしは吟子先輩と対決したいの!」 「ええ……じゃあ、誰かに出題してもらわないと……」 吟子先輩は困ったように眉尻を下げていますが、「さやか先輩とか瑠璃乃先輩に頼むのがいいかな……」案外ノリノリなようです。さすがは花ちゃんのこと好き好きクラブの同志です。
天才せっちゃんは、こうなることを見越して既に助っ人を呼んでいました。 「大丈夫です。出題者は手配済みですから」 首を傾げる吟子先輩に、わたしは用意していたスマホ画面を向けました。 「ごきげんよう、セラスさん、吟子さん。責任を持って出題者を務めさせていただくわ」 画面の中でにこやかに手を振っているのは、吟子先輩も大好きオトナのお姉さんこと、乙宗梢先輩です。花ちゃんマスターといえば、やっぱりこの人でしょう。 でも、吟子先輩は憧れの先輩との対面にも関わらず、顔面蒼白でわなわなと震え出してしまいました。 「え、うそでしょセラス……梢先輩に頼んじゃったの?」 吟子先輩は額に手を当てて「ああ、あの曲が聞こえる……」と嘆いていらっしゃいます。 わたしにはなにも聞こえませんが。吟子先輩は大丈夫でしょうか。聞こえない
はずの歌が聞こえるというのは、神隠しの予兆かもしれません。 しかし、オトナのお姉さんは特に気にすることなく、にこにことご機嫌な笑みを浮かべています。 「吟子さんとセラスさんが挑戦するなら生半可な問題じゃ通用しないと思って、難問を持ってきたわ」 「さすがです、お姉さん。楽しみです」 わたしが引く様子がないのを見て、吟子先輩も腹を括ったのでしょう。コーヒーを淹れてもらって、いざ対戦開始です。 わたしたちの準備ができたのを見ると、オトナのお姉さんは軽く咳払いをして問題を読み上げます。 「それじゃあ、第一問。花帆が私とのデートで初めて一緒に食べたものはハントンライス」
小四辺形配信後、セラスちゃんと吟子ちゃん相手に花帆ちゃん◯×クイズを出題したオトナのお姉さんがいたそうです。セラスちゃん視点です。毎度ごめんなさい。こずかほ〜😇
【1/5】
#蓮ノ空文芸部 #こずかほ
【9/9】
31.01.2026 07:07 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0【8/9】
31.01.2026 07:07 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0【7/9】
31.01.2026 07:06 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0【6/9】
31.01.2026 07:06 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0【5/9】
31.01.2026 07:05 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0【4/9】
31.01.2026 07:05 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0【3/9】
31.01.2026 07:04 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0【2/9】
31.01.2026 07:04 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0お稲荷さまの眷属吟子ちゃん×人間花帆ちゃんの妖パロぎんかほです。花帆ちゃん視点です。【1/9】
私はこれはハッピーエンドだと言い張りますが、好みは分かれると思うのでなんでも許せる人向けということでお願いします。
#蓮ノ空文芸部
絶対余るから次のイベントにも持ってけるなくらいの気持ちでおりました…
26.01.2026 10:25 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0ごめんなさい通販分も完売です…
状況によっては増刷検討しますので、気になる方はメロンブックス様のページの再販希望ボタンを押してください。
恐れいりますが、何卒よろしくお願いいたします。
現地分完売でした!ありがとうございました🙏
通販分はまだ若干在庫あるはずです。よろしくお願いいたします🙇♀️
www.melonbooks.co.jp/circle/index...
明日!よろしくお願いします!
24.01.2026 11:57 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 11/25の僕ラブ48のおしながきになります!
ハスノソラファンタジー長編&ひめぎん本、2冊同時購入いただくと100円お得になります☀️
既刊は手元にあるこずかほとひめぎんを少し持っていきます!
【空34】にてお待ちしております✨
よろしくお願いいたします。
こちらも通販リンク掲載します。
www.melonbooks.co.jp/detail/detai...
通販リンク載せるの忘れてました
こちらです↓
www.melonbooks.co.jp/detail/detai...
しばらくの沈黙の後、やっとの思いで慈が重い口を開いた。 「……梢。今出れば、夕方には金沢だよ」 梢は弾かれたようにガタッと椅子を引いて立ち上がる。前を向いたその表情は、とても晴れやかだった。 「ありがとう、慈。イベント、応援してるわ」 それだけ言って足早に店を出て行った梢の背中を、慈と綴理は無言で見送った。 しばらく沈黙が続いた後、綴理がぽつりと呟く。 「……ボク、コーヒーもう一杯買ってこようかな」 「つづたん、私の分もお願い」 結局、その後も綴理と慈は謎の脱力感に蝕まれながら、ブラックコーヒー二杯で三時間店に居座る羽目になったのだった。 翌日、綴理の元にさやかから「花帆がやたらと上機嫌で仕事が捗った」と報告が来たそうだ。
さやかは書類仕事がたくさん片付いて喜んでいたそうだが、理由を知っている綴理はなんとも言えない気持ちになったという。
【4/4】
17.01.2026 22:41 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0「すごい。かっこいいね、かほ」 慈と綴理は感心して頷いていたが、梢は「かほ……かほぉ……」と奇声を発しながら突っ伏してしまった。この花帆を選べなかったことを嘆いているのか、単純に限界になってしまっただけなのか。 慈はもう放っておこうとしたけれど、綴理は優しく梢の肩を叩いてあげる。 「ほら、最後はこずのおみくじだよ。見なくていいの?」 綴理の声に梢はゆるゆると体を起こすと、もたもたと最後の動画をタップした。 『ウサギの耳がついたおみくじを選んだあなたは~? ドゥルドゥルドゥル……』 しかし、花帆の言葉は続かない。動画が止まってしまったようだ。 「あ、あら? おかしいわね……」 慈が梢の手元を覗き込んでみると、そもそも動画がここまでしかないらしい。綴理も不思議そうに首を傾げている。 「間違えたのかな。かほに聞いてみたら?」
「そうね。メッセージを送っておくわ」 梢がメッセージを送るのを見て、慈はこっそりと息を吐いた。すぐには返事が返ってこないだろうし、この場はこれで終わるだろう。この程度で済んでよかった。 しかし、慈の心の声を読んだかのように、間を開けずに梢のスマホが着信を告げた。発信元は、もちろん。 梢は画面に表示された名前を見るや否や、パッと目を輝かせて通話を開始した。 「ごきげんよう、花帆。忙しいのにありがとうね。ごめんなさい、昨日もらったおみくじのことで……」 「あ! 梢センパイ、やっぱりそれを選んだんですね!」 「え?」 どういうことかと首を傾げる梢に、花帆はいたずらっぽく笑って言う。 「梢センパイならそれを選ぶかなって思って! 結果、動画じゃなくて普通に伝えたくて、仕掛けておいたんです!」
「花帆……♡ そうだったのね」 通じ合っていたのが嬉しいのか、花帆も梢も画面越しに目を見合わせて微笑み合う。一気に綿菓子雲のようにあまい空気を纏い始めた二人に、綴理と慈は目を見合わせた。 自分たちも傍にいることを伝えた方がいいのか、綴理と慈が様子を窺っているうちに花帆が再び口を開いた。 「では改めて、梢センパイの運勢は……ドゥルドゥルドゥル……バン! 極花帆吉です! これを選んだ人は超ラッキー! なんと……?」 花帆が一度溜めを作ると、梢はごくりと喉を鳴らす。花帆はそんな梢の顔を見てにっと笑みを浮かべた。 「……花帆がたっーぷり、耳噛み開運をしてあげます♡ 耳たぶから上の方まで、両耳余すことなくたーっぷり噛み噛みしますから、一年最高に過ごせること間違いなし♡ 願望も学問も思いのまま♡ 体調崩しちゃった時は、花帆がつきっき
りでお世話します♡ ハネムーンも、楽しみですね♡ あたしと梢センパイなら、どこに行ってもハッピーです♡ ……あ、失せ物は全部ベッドから出てきます♡」 「か、花帆……!? それは……」 その表情と声色は、先ほどまで見ていたものとは打って変わって妖艶で、蠱惑的で。 顔を真っ赤にして慌てて声をあげる梢にお構いなしに、花帆はパッと元の明るい顔に戻って続けた。 「ということで、極花帆吉でした! それじゃあ梢センパイ、ハッピーニューイヤー♡ んーっ、ま♡」 花帆のウィンクと投げキッスを最後に、怒涛の勢いで通話が終了した。 場に残されたのは、真っ赤になって口をぱくぱくさせることしかできない梢と、もう何を言っていいかわからなくて黙り込む綴理と、全身を水飴に包まれたような倦怠感に襲われながら頭を抱える慈。
【3/4】
17.01.2026 22:41 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0「じゃあ、まずは慈のから。お花の香りは……これね」 梢が動画をタップすると、梢のスマホ上で花帆が楽しそうに喋り始めた。 『お花の香りのおみくじを引いたあなたは……ジャン! 大花帆吉! 花帆が常に傍にいて、励ましてあげるようなハッピーな一年になります! 願望も学問も健康もフラワー! なんだってうまくいきます! 失せ物はあたしが探してあげますし、旅行は一緒に行きましょうね♡』 「ただの私信じゃねーか!!」 慈は大声でツッコんで天を仰いだ。 なんということだ。自分としたことが、こんな浮かれポンチトラップに引っかかるなんて。しばらく日本にいない間にずいぶんと勘が鈍ってしまったらしい。 さっきも思ったけれど、友人たちはなにも変わっていないのだ。要するに、梢と花帆のバカップル具合も変わっていないということ。花帆が梢のために作ったおみくじなんてこんなことだろうというのは、火を見るより明らかだったのに。
迂闊に手を出すんじゃなかった。後悔に苛まれる慈の横で、梢は梢で不満そうに口を尖らせている。 「……花帆が常に傍にいるのは、私だけでいいのだけれど」 「やかましいわ! いらんいらん! 私にはるりちゃんがいるし!」 慈が呆れたように両手を振ると、梢は愕然とした顔でわなわなと震え出す。 「花帆がいらんって……貴女、このありがたみがわからないの? 信じられない」 「うわ、めんどくさ」 慈は思いきり顔を顰めるが、梢はムキになって花帆の素晴らしさを語ろうとする。そこで、梢を制止するように綴理が問いかけた。 「ねえ、こずはどれを引いたの?」 綴理のまっすぐな目でおみくじの存在を思い出したのか、梢は軽く咳払いをして口を開く。 「……私はウサギの耳がついたおみくじよ。でも、次は綴理が選んだ本の栞のような形をしたおみくじね」
もういいから、頼むから家で一人で見てくれ。 慈の悲痛な訴えは、純粋に結果を楽しみに目を輝かせる綴理の前ではあまりにも無力だった。 梢が動画をタップすると、また花帆の声が聞こえてくる。 『本の栞のような細長いおみくじを引いたあなたは……ジャン! 超花帆吉! 花帆が常に傍で見守ってあげるような、安心感に包まれた一年になります! 願望はなんでも叶うし、失せ物は勝手に出てきます! 学問もうまくいくし旅行はどこに行っても楽しい! 一年間風邪も引かないでしょう!』 さっきとほとんど一緒じゃん、と慈は思ったが、綴理が嬉しそうに手を叩いていたので黙っておいた。 「わあ、すごい。楽しい一年になりそうだ。さやもきっと喜ぶ」 無邪気に喜ぶ綴理の様子に梢もご満悦のようで、慈への不満は吹き飛んだらしい。 綴理の傍には花帆ちゃんいていいんかいということは、藪蛇になるからツッコ
まないでおく。当然のようにさやかが一緒にいることになっているのにも、同様に触れないでおく。 「ふふ、そうね。……せっかくだから、誰も選んでないけれどこれも見ておきましょうか」 すっかり上機嫌になった梢が、一つ下の動画をタップした。 『紅茶のティーバッグのような形をしたおみくじを引いたあなたは……ジャン!特花帆吉! ……コホン。……花帆が常に隣でお姫様をエスコートするような、ときめきに溢れた一年になるでしょう。失せ物は僕が探して、風邪をひいても看病するし、旅行は僕が素敵な場所へ連れて行きます。願望は……僕が全部叶えるよ』 「花帆のお姫様は私なのだけれど!」 急に大声をあげて立ち上がった梢に、近くの客が何事かと目を見開いている。 「花帆ちゃん、こっち路線も意外といけるんだよな~……」
【2/4】
17.01.2026 22:40 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0