愁

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ひび割れたままの声

mcmt

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闇に灯る囁き

mcmt/ﾏﾌｨsi×ﾎﾟﾘmk

⚠️煙草概念

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今年もまん丸になる時期になってしまった
今月1匹虹の橋渡っちゃってもうおばあちゃんのこの子しかいないけど
メンタル終わってるペットロス…

mk視点

ちょいさん（♯tyotyoirgPinn）に書いてもらいました

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ふたりの秘密

mcmt

si視点

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ブルスカ君の存在を忘れてた

the art the artist

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9月5日から個展「BREAK TIME」が開催いたします✨
ご興味がありましたら、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです！
eeo.today/pr/akakura-b...

●期間：2025年9月5日(金)〜9月28日(日)
●会場：タワーレコード渋谷店
※有料チケットです。

結果オーライ

DINER

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☄️🧙🪄🏴‍☠️

sketch line art / final

藤ちょこ × ディズニー「Fuzichoco Fantasy Collection」が発売します！
ディズニープリンセス達を色彩豊かに描かせて頂きました✨

日本橋三越で開催の #DisneyTHEMARKET 2025では、8月10日にサイン会も開催されます！
参加方法など詳細はリプ欄のリンクから▶️

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新しいペンにウキウキしすぎな幹田

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印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　バットに当たった瞬間、「ああ、終わった」と思った。ボテボテの内野ゴロ。難なく捌かれて終わりだと。 　甲子園三回戦９回表２点ビハインドツーアウト２塁。２塁ランナーの私はそれがどんな打球だとしても走らなければいけない。ワンチャン、もしかしたら、何かが起こるかもしれない。ボールがイレギュラーにバウンドするかもしれないし、相手がファンブルするかもしれないし、悪送球するかもしれない。だからボールの行方に背を向けて走り出した。ランナーなら例えツーアウトでも負けてる９回表でもそうするべきだから。 　でもそうはならない。都合いいことは起こらない。確信があった。これが夏の終わりなんだってことをなぜか疑わなかった。いつもの私ならまだ終わってないと諦め悪く勝利のために走っただろう。でも今だけはこの瞬間だけはこれで終わりなんだと諦観していた。 　球場は騒がしいはずなのに、さっきまではうるさいくらいだったのに、おかゆのバットとボールが当たったあの瞬間から歓声が遠い。背を向けてからまるで私だけが動いてるみたいで変な感覚。そっか、なるほど。誰も私を見てないんだ。

この広い球場にいる満員の観客、選手、その誰もがボールの行く先をこの試合の行く先を見ている。反対方向に走るランナーなんて誰も見てない。それでも私は止まらない。止まれない。次のベースに向かう足は止まらない。前だけを見て、あと少し。もう少し。３塁ベースにたどり着いてオーバーランをしようと１塁方向を見ようとしたその瞬間。 「アウト！！」 　その声だけは私の世界にもはっきり聞こえた。同時に爆発したような歓声が聞こえてくる。世界が戻ってきた。そうしてやっと私の足は止まった。１塁を見るとヘッドスライディングしたままのおかゆがいた。私の後ろできっと私以外の全員が見たんだろう。その最後のプレーを。 　ああ、本当に終わったんだ。 　相手チームがみんな大声で喜びながら集まっていく。私はひとり３塁ベースで空を見上げた。 　高校３年、最後の夏、甲子園三回戦。私たちは負けた。 　空はただ青くて、その眩しさに私は目を閉じた。

「あと、ちょっとだったのに」 　口から溢れた言葉。思い出すのはいつかの日。みこちと喧嘩した日。さくらみこという本物と本気で向き合った日。甲子園で優勝すると、させると決意した日。あの時の言葉を思い返して、それからの日々を振り返って、そして今。ああ、やっと、やっとこの場所にたどり着いたのに。悔しい。悔しい。悔しい！ 　最後の打席は意地だった。大切な甲子園の試合でノーヒットの自分が許せなくて、ここで終わりたくなくて意地で当てたツーベース。まだ２点差。まだ試合は終わってない。諦めなんて一切なかった。誰もいない２塁で声を上げ続けた。勝つんだって。優勝するんだって。ワンアウト取られたってツーアウトになったってそう思ってた。最後の打球を見るまでは。ホント、なんでわかっちゃったんだろう。 　もし私の打球がフェンスを越えていれば流れが変わってたのかな。もっと私のリードが上手かったら、あのホームランを打たれてなかったら、もっと私が 「すいちゃん」 　いつの間にか隣にみこちがいた。私は目を見開いた。なぜならみこちが泣いて

いた。いじられキャラではあっても野球ではいつだってエースとして毅然と振舞っていたあのみこちが泣いていた。そして泣きながら一言だけ言った。 「ありがとね」 　ああ、本当に。 　瞬間、決壊した。力が抜けて膝を着いて、涙は止まることを知らない。嗚咽が堪えられない。そんな私をみこちが覆う。泣いたまま。二人で泣いたまま。でもこのままじゃいられない。整列しなきゃ。最後なんだから最後だからこそちゃんと。でもその前に言わなきゃ。本当は言いたかった。「ごめん」って、でも違うなと思った。だから私の返す言葉はこれにしよう。声が震えて聞き取れないかもしれない。けど、 「どういたしまして」 　でもさ、すいちゃんはさくらみこが甲子園決勝するのが見たかったよ。してほしかったよ。させてあげたかったよ。ああ、悔しい。みこちと甲子園で優勝したかったなぁ。もっとみこちと野球がしたかったよ。 　みこちは泣きながら笑ってくれた。

｢濫觴の捕球G｣のおまけ
9回表ツーアウト
4/5
#文庫ページメーカー