アメリカ、テネシー州、Gray Fossil Site 初のシカの仲間の化石。
前期鮮新世のエオコイレウス Eocoileus gentryorum と呼ばれる種のもので、シカの仲間が500万年近くに渡り、この地域で同じような役割を担っていることを示唆する発見です。
論文フリー
#とよけら論文紹介
palaeo-electronica.org/content/2025...
@rex-toyo.bsky.social
生息時代:新生代完新世 生息地: 関西地方 古生物をこよなく愛する会社員。一応修士(工学・応用化学系)。古脊椎動物を中心に古生物系の論文紹介とかしています。興味ある方は #とよけら論文紹介 のハッシュタグたどってくださいませ。現生生物・博物館・動物園・水族館その他諸々の話も。
アメリカ、テネシー州、Gray Fossil Site 初のシカの仲間の化石。
前期鮮新世のエオコイレウス Eocoileus gentryorum と呼ばれる種のもので、シカの仲間が500万年近くに渡り、この地域で同じような役割を担っていることを示唆する発見です。
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#とよけら論文紹介
palaeo-electronica.org/content/2025...
カナダ産の石炭紀の謎の四肢動物“アサフェステラ・プラティリス“ “Asaphestera platyris“ の研究。
本種が単弓類に属するとの説は妥当とは言えず、そもそも独自の特徴が認められないため学名の有効性自体も怪しいとのこと。
論文フリー
#とよけら論文紹介
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/...
ギリシャの後期中新世の地層から産出したキリン科の哺乳類ブラマテリウム・ペリメンセ Bramatherium perimense の化石。
ブラマテリウムに似たヘラドテリウム Helladotherium は、ブラマテリウム属に入れて良いのではないかとの説を支持する見解を示しています。
論文フリー
#とよけら論文紹介
www.mdpi.com/2813-6284/3/...
イングランドで見つかった後期始新世の新属新種のヘビ、パラドクソフィディオン・リチャルドウェニ Paradoxophidion richardoweni。
本種は初期のヘビ下目の仲間で、ヤスリヘビ科に属する可能性があると。
(復元画もヤスリヘビに寄せて描いている感じがしますね。)
論文フリー
#とよけら論文紹介
sciencepress.mnhn.fr/fr/periodiqu...
論文はこちらです。
www.tandfonline.com/doi/full/10....
恐竜時代の海で起こった頭足類・魚類の交代劇。
ヨーロッパの複数の地点で産出する小さな化石を調べると、ジュラ紀の地層からは頭足類の平衡石が多数見つかる一方、前期白亜紀の地層ではそれらの存在感が薄まり、魚類の耳石が多数見つかるようになると。
#とよけら論文紹介
scienceinpoland.pl/en/news/news...
インド北部で見つかった中期中新世の齧歯類
パラウラコドゥス・インディクス Paraulacodus indicus の化石。
同じ地域で化石が見つかっているラマダピス Ramadapis sahnii などの霊長類の生息年代を知る上でも興味深い発見です。
#とよけら論文紹介
anatomypubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/...
台湾にいたナウマンゾウと同属の化石ゾウは、どんな環境の中で生きていたのか?
化石の化学分析の結果は、彼らが現代のアフリカのサバンナのような環境の中で生きていたことを示唆していると。
論文フリー
#とよけら論文紹介
royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/...
忘れられていたクルミ科の植物化石“ジュグランス・ヌクス-タウリネンシス“ “Juglans nux-taurinensis“ の再評価。
本種はクルミ Juglans属ではなく、ペカン Carya属に含めるほうが妥当との見解を示しています。
論文フリー
#とよけら論文紹介
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/...
韓国の後期三畳紀の地層から産出した昆虫トゥルビダプシチェ・ドブロクホトヴァエ Turbidapsyche dobrokhotovae の化石の話。
このグループの仲間は裸子植物と深い関わりがあったとする説がありますが、それがどこまで一般化できるかは難しいところのようです。
#とよけら論文紹介
www.mapress.com/pe/article/v...
中国、ツァイダム盆地のジュラ紀プリンスバッキアンの泥炭地の植物化石が語る気候変動。
プリンスバッキアンの後期には、この時代の前期から中期の気候とは異なる乾季と雨季があるような気候にシフトしたようであると。
論文フリー
#とよけら論文紹介
#恐竜と植物
www.sciencedirect.com/science/arti...
ブラジルの“翼竜化石の名産地“のエビ化石のクリーニングについて。
世界有数の翼竜化石産地として知られるRomualdo層産のエビ化石を用いて低コストなクリーニング手法の探索を行っています。
論文フリー
#とよけら論文紹介
periodicos.sbu.unicamp.br/ojs/index.ph...
アメリカ、Hartford盆地および Deerfield盆地の三畳紀末期-前期ジュラ紀の環境と化石について。
エウブロンテス Eubrontes と呼ばれる大きめの肉食恐竜の足跡化石が当時の湖の岸辺で多く見つかる一方、植物食恐竜のものはそれとは少し離れた場所で見つかることが多いと。
#とよけら論文紹介
bioone.org/journals/bul...
人類入植以前のモーリシャス島にいた謎の絶滅ナメクジ。
この島の完新世のカタツムリの半化石を調べると、すでに絶滅したと思しきホソアシヒダナメクジ科の仲間が遺した捕食痕が見られるものが存在すると。
近い過去の生き物の多様性もまだ分からないことが沢山ですね。
論文フリー
#とよけら論文紹介
peerj.com/articles/201...
マレーシア、マレー半島で見つかった中期更新世後半のステゴドン Stegodon属のゾウの化石。
日本を含むアジアの各地で化石が見つかっているステゴドンの仲間ですが、今回見つかった標本は、このグループの化石としてはアジア大陸で最も南から産出したものになると。
論文フリー
#とよけら論文紹介
palaeo-electronica.org/content/2025...
世界最大クラスの恐竜パタゴティタン Patagotitan mayorum が見た小さな花、パタゴフロラ・ミニマ Patagoflora minima。
南半球のこの時期の花の化石は非常にレアで、被子植物の進化史を知る上で重要な発見です。
#とよけら論文紹介
#恐竜と植物
www.sciencedirect.com/science/arti...
ドイツで見つかった後期三畳紀の新種のカイエビ、ノレステリア・フランコニカ Norestheria franconica。
カイエビ、化石は恐竜時代の地層の対比に有用とされ、知る人ぞ知るこの時代の水辺で重要な役割を果たしていた生き物なのです。
論文フリー
#とよけら論文紹介
palaeo-electronica.org/content/2025...
フランス、Sahune で見つかる後期ジュラ紀の冷水湧出帯の貝形虫類の化石について。
この手の環境にいた生き物の化石の研究というと、軟体動物や腕足動物に注目した事例が多いイメージがありますが、貝形虫類に注目してみるのも面白いですね。
論文フリー
#とよけら論文紹介
sciencepress.mnhn.fr/en/periodiqu...
ニジェールの前期白亜紀の地層から産出したアクセルロディクチス Axelrodichthys属のシーラカンスの仲間の化石。
本属の仲間がゴンドワナの西側から東のほうへ分布を広げていった様子を知る上で重要な資料です。
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#とよけら論文紹介
www.mdpi.com/2813-6284/3/...
中国、安徽省で見つかった前期三畳紀の新種のシーラカンスの仲間ワイテイア・アンニアエ Whiteia anniae。
日本では大変よく知られているシーラカンスですが、アジアにおける彼らの化石記録については、まだ調査が十分でない部分があると。
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#とよけら論文紹介
www.nature.com/articles/s41...
イラン産の後期白亜紀の木に遺された昆虫の穿孔痕の化石。
イラニクヌス・ファルセンシス Iranichnus farsensis と名付けられたこの穿孔痕は、甲虫によって作られたものと見られ、体化石が比較的遺りにくい昆虫の進化史を知る上で興味深い存在です。
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#恐竜と植物
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/...
セグロウミヘビ Hydrophis platurus の2亜種 H. p. xanthos と H. p. platurus は、形態的にも地理的にも区別できるが、遺伝子では識別できない。
化石では形の違いを基に種・亜種を認識するしかないですが、爬虫類の形と遺伝子の関係、想像以上に複雑なのかもしれませんね。
#とよけら論文紹介
academic.oup.com/zoolinnean/a...
アルゼンチン、Deseado Massif のジュラ紀のヒノキ科植物の材化石。
プロトクプレッシノキシロン Protocupressinoxylon と呼ばれるタイプの材化石で、ここで記載されている標本には倒木に新たな木が生える nurse log の痕跡が見られるとのこと。
#とよけら論文紹介
#恐竜と植物
www.sciencedirect.com/science/arti...
兵庫県で見つかった後期鮮新世-前期更新世の新種の化石ミツバチ、アピス(アピス)・アイバイ Apis (Apis) aibai。
これまでに知られているミツバチの化石記録は、主に漸新世-中新世および更新世-完新世のもので、本種はその中間の時代の様子を物語る重要な存在です。
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zookeys.pensoft.net/article/1623...
栃木県の塩原層群の地層から産出した中期更新世のマルハナバチの仲間の化石。
本標本は、現在も日本に生息しているトラマルハナバチ Bombus (Megabombus) diversus に参照されるとのこと。
マルハナバチの仲間の化石記録は、世界的に見ても非常に少なく貴重な発見です。
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#とよけら論文紹介
www.jstage.jst.go.jp/article/prps...
鹿児島県、獅子島、御所浦層群の白亜紀アルビアン後期のアンモナイト化石。
テチス海と繋がりのある種類と北西太平洋固有の種類の両方が含まれ、白亜紀アルビアン-セノマニアン境界で起きたアンモナイト相の変化の直前の時期のものではないかと考えられています。
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#とよけら論文紹介
www.jstage.jst.go.jp/article/prps...
フランスで見つかった白亜紀バランギニアンの新属新種のアンモナイト、アルトゥドステファヌス・ロンギコスティス Altudostephanus longicostis。
本種は古生代や中生代の古い時期にいたアンモナイトで主に見られるような装飾を有していると。
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#とよけら論文紹介
www.mdpi.com/2813-6284/2/...
ヨルダン、Na’ur層の白亜紀セノマニアンの恐竜足跡化石。
多くは獣脚類のものですが、中には竜脚類や鳥脚類のものもあるとのこと。
同国ではもう少し古い時代の地層から恐竜足跡が出たとの報告もあり、そこの再調査は今後の課題であると。
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#とよけら論文紹介
geojournals.pgi.gov.pl/asgp/article...
パナマ、Chagres層産の後期中新世の魚類の耳石の研究。
見つかった耳石の96%ほどがハダカイワシ科の仲間のものであると。
パナマ地峡成立前のこの地域の海の生態系について知る上で重要な発見です。
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#とよけら論文紹介
peerj.com/articles/201...
カナダ、アルバータ州で見つかった暁新世の新種の霊長類の仲間パロモミス・ボレアリス Paromomys borealis とパロモミス・イグニス Paromomys ignis。
当時この地域では、パロモミスの仲間は似たような姿をしたプレシアダピスの仲間に比べてマイナーな存在だったようであると。
#とよけら論文紹介
www.tandfonline.com/doi/full/10....