眠れぬ夜が
朝になります
どこまで夜で
どこから朝か
わからなくても
困らないけど
音を忘れた
街を背にして
ひみつの呪文
唱えるように
きみのなまえを
思い出します
やわらかなまま
溶けてしまった
淡い時間を
思い出します
陽が昇るころ
忘れてしまう
小さいうたを
口ずさみます
#七ならべ
@furuihasami.bsky.social
はさみふたたび。
眠れぬ夜が
朝になります
どこまで夜で
どこから朝か
わからなくても
困らないけど
音を忘れた
街を背にして
ひみつの呪文
唱えるように
きみのなまえを
思い出します
やわらかなまま
溶けてしまった
淡い時間を
思い出します
陽が昇るころ
忘れてしまう
小さいうたを
口ずさみます
#七ならべ
そういえば、さよならの文字はいつも黄色いペンで書いていた。目立つように、目立たないように。見送られる人になりたくなくていつまでもこの場所から離れられないでいる。消えてゆく記憶は大地がすべて飲み込んで、だから地球は涙色をしている。
#散文
チャーリー・パーカーとポール・デスモンドの対談をYouTubeがおすすめしてきたので観ていたら泣けてきた。
何かを追い求め真摯に生きるって並大抵なことではなくて、そうは生きられない自分のための言い訳だけが上手になっていく。ことばを操ろうとして上手くいかなくて逃げ出して舞い戻って。ああ、ここが居場所だなんて思ってみたりしている。
パーカーは30代で亡くなった。彼がもう少し長生きしていたら、クスリを止められていたらジャズの景色は変わっていたのかもしれない。でもそんな妄想を広げるよりも目の前の言い訳を片付けることから始めよう。答えは未だ見つからないけれど、それがある方角だけはわかってるんだ。
雪が頬にあたる感覚、そのやわらかさが帰ってきた。忘れたくても忘れられない記憶のように神経が反応する。ゆっくりと染み込んでくる彼らのつぶやきは輪唱のようにこだまして、スクランブル交差点の真ん中で生きる道を見失う。冬が、やってきた。
#散文
立冬が遅れたバスを待っていた
#俳句
22時の電車に揺られている。この世界はどこを切り取っても割り切れることがない。かといって円周率のようになにか適当なひとことで言いくるめることもできない。22時の電車にも終点はある。でも電車にとってそこが安住の地でないように、いつかは割れてしまう欲望がそこらじゅうに花を咲かせようとしている。
#散文
色彩を哀しくいきる文化の日
#俳句
戦隊シリーズで印象に残ってるのはバトルフィーバーJ。その後の作品も含め断片的にしか観てないけどゴレンジャー以上に強く記憶に残っている。名前からしてなんか凄そうな感じがする、今でも。
31.10.2025 22:07 — 👍 8 🔁 0 💬 0 📌 0なにもかも流してしまう雨でさえ流せずにいる金曜の夜
#短歌
このアカウントは普段greyskyで見てるんだけど、dmの機能がないっぽいことに気づいた
見つけられないだけかもしれないけど
神奈川県の七里ヶ浜です
中央に見える島が江の島になります
虹の向こうは雨が降っている。それなのに虹をみて何か希望のようなものを感じることがある。あるいは希望とは、のぼせ上がった感情を冷やし置き場所のない記憶を剥がしてゆく、そんな雨のような優しさなのかもしれない。秋の虹は遠慮がない。次いつ会えるかなんて約束をする気もない。
#散文
ひと雨ごとに
寒くなります
何度も告げる
気象予報士
遊具は雨に
濡れるしかなく
声の記憶を
剥がされてゆく
やがて迎える
沈黙の日々
世界は音で
できているから
音を奪えば
世界は消える
遊具は冬に
埋もれるけれど
奪われたのが
何だったかを
思い出せずに
雨に濡れてる
#七ならべ
スコットランドのジャズピアニストFergus McCreadieの新作を聴いた。彼の演奏は地元のトラッド音楽に根ざしているところがあって、荒涼とした風景と深化する時間が脳裏に展開されるように感じることがある。
まだ一巡聴いただけだけど、しばらくこの音楽に留まりそうだ。彼は秋の音を奏でている。冬が来るまでのモラトリアムのような場所にいて、風が急ぎ始める様子を映し出すように。
夜とも朝とも言い難い時間に、身体はここにとどまりこころはどこかを探している。移動を始めるとそれは逆転し、先を行く身体をこころが追いかけるようになる。その一瞬のこころが抜けた感覚が好きだ。歩いてもいいし乗り物に乗ってもいい。こころが身体を追いかける感覚。その発見があるからこそ行きたくない仕事にも行くことができるんだ。
#散文
おどるリスをみて忘れられることがあるとしたら、それはゆで玉子の殻がきれいに剥けた時と同じくらいにはしあわせだった出来事に違いない。朝は誰にでも平等にやって来るなんて嘘っぱちで、捨てられない荷物を背負って歩く朝の路はいつだってぬかるんでいる。
#散文
街の秋空
ほんのわずかの
空さえあれば
秋はどこでも
再生できる
その深遠な
嘘をひろげて
時の経過を
見過ごしている
それではぼくは
きみに気づけず
きみもぼくには
気づくことなく
運命なんて
口にするから
ウソが嘘では
なくなるんだよ
#七ならべ
今年の夏のヘビーローテーションといえばYellowjacketsとSteps Aheadだった。急に思い出したように80年代の楽曲を聴きまくっていた。夏はフュージョンという公式はぼくの中で40年以上堅持されている。
でも、最近全然聴かなくなってしまった。
飽きがきたのか、それとも秋がきたのか。
さがしていた空
でもつかめない
あの秋の日々はもう動かない。川沿いの街灯は今もさみしいままつぶやいているに違いなく、月のかけらを探し歩いた坂道はそろそろ落ち葉で埋もれはじめることだろう。星座のため息をどれだけ集めても、一方通行の糸でんわは二度と震えることがない。
#散文
10月8日の月
ぼくの知らない
海がわずかに
欠けているのに
気づいた夜は
置き去りにした
記憶をひらく
ふりかけのない
お子様ランチ
そこに立ってる
国旗はいつも
すこしかなしい
顔をしていた
ハンバーグには
赤いケチャップ
それが世界の
秩序なのだと
気づいたときは
夢はすっかり
覚めてしまった
#七ならべ
今シーズン初めて雪虫と遭遇
(写真はありません)
守るよころびを知っている。対象が何であれ、結局は自分を守ることに他ならないことを知っている。だから守るべきものがそこから去ってしまったとしても守り続けるしかないのだ。記憶がそこに残る意味、ぼくがここにいる意味。
#散文
日の出直後 10月4日
点火した瞬間の花火が語り出すものがたり。一日という単位は瞬くには短すぎて永遠を紡ぐには長すぎる。はじまっておわる繰り返しの、気づけば背中しか見ていなかった。
#散文
ジャンゴ・ラインハルトを聴きたくなった。ぼくにはいくつかの帰る場所があって、ジャンゴの音楽もそのひとつだ。生まれるはるか前に奏でられた音を懐かしいと感じるのは幻想のようなものかもしれないけれど、この世界が音から生じているのだとしたら、ぼくが抱く懐かしさもまた、音から生じるのは必然なのだろう。
#散文
虹になりきれなかった光たちのうしろ姿をいつまでも見送って、晴れたり曇ったり一喜一憂している生き方を改められないでいる。変わらないものを探し続けて見つけられずに、探す行為だけがいつまでも変わらない。
#散文
きっと懸命にいきていた。
21.09.2025 02:10 — 👍 12 🔁 0 💬 0 📌 0きっと懸命にいきている。
21.09.2025 02:03 — 👍 18 🔁 2 💬 0 📌 0激しい雨がやってきて、夜明けとともに去っていった。たくさんの木の葉と空虚な感情を撒き散らして。
思い出と記憶の差はそこに体温が伴うか否かによる。この季節はひと雨ごとに思い出が奪われてゆく。残したいものがあったとしても守れるかどうかわからない。どのみちすぐに真っ白に染められてしまうのだから。
#散文