テキストの画像。テキストの内容は次の通り。
orphan
青本瑞季
アスファルトからえのころ草が高く噴きだす夜。雲をすすませる風のはやさで秋がわかった。あらゆる関係性から転びでたorphanとして、歌うときにだけ使う声をみせてくれて。かばんのなかで揺れている水。誰かといればまぎれもなくtheyと指示される身体だった。それでも続柄を問われれば、幽霊文字で書いた名札を突きかえすだろう。感情の確かさを信じないでいるあいだだけ、わたしたちが帯びているエスパー。名づけのない日々が暦のすべてではなかったから、都市の光に追いたてられながら歩きつづけるしかないみたいだった。(もう誰も、こちらを視ないで)
ショーケースだけがあかるく残されて眠る窓辺をいくつも過ぎてゆく。与えられた身体の奥で仮死状態から目覚めたときにはじまる、きれぎれの夢を繭として編みなおすこと。寄る辺のない舟に置かれた松明が灯台であるかのように向かってゆく。
「転校をくりかえしていたから
ふるさとがわからない」
「ずっとこの街に住んでいるけど、
帰りたいばしょだったことなんてない」
ヘッドライトが皮膚をうすく反射する。わたしだけの速さを、あなただけの速さを見つけて、ついにそのなかに棲みつくまでの道のり。まばらな会話もいつしかほどけて、うずたかい時間だけをうしろに残してゆく。どこまでも軽い足どりで涼しい。
『現代詩手帖』11月号の新人作品欄にて、詩「orphan」が選外佳作(駒ヶ嶺朋乎選)となっています。これは広く読まれるべき作品、という駒ヶ嶺さんの合評での言及もうれしく…!
28.10.2025 09:30 — 👍 5 🔁 0 💬 0 📌 0
水声社のやつ、いまわかっているだけでも20世紀なので多少しょうがないにせよ対象の"男性"の割合めちゃくちゃ高いな……
25.10.2025 05:16 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0
https://note.com/aomiz/n/ne33c7c38c577
綿貫雪さん(x.com/wtnkyk?s=21&... )と一緒に「氾濫」を朗読音源にします。朗読に興味がありつつ、自分の声に対する葛藤から踏み出せなかったのですが、いろいろな音が同居していれば乗り越えられるような気もして、綿貫さんにお願いしました。完成したら聞いてみてもらえたら嬉しいです!
t.co/knwwsyTOrs
06.09.2025 08:34 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
真鍋せいらさんが現代詩手帖9月号新人作品欄掲載の「やわらかい、濡れていた」の評を書いてくださっています。イメージを反復しないことはいつも意識しているのでその部分から分析していただけてうれしい…!!
04.09.2025 04:18 — 👍 3 🔁 1 💬 0 📌 0
新譜→新曲
アルバムの方がたぶんポップなんだけど、声のアプローチはこちらの方がすき
03.09.2025 04:47 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
綿貫雪の
綿貫雪の新譜、めちゃくちゃ良と思ったけどもしかしてだけどTwitterではまだわたししか見えるところで言及していない……?
music.apple.com/jp/album/%E5...
03.09.2025 04:40 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0
これは絶対Twitterとかいう悪のSNSでは言わない話
29.08.2025 14:56 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0
あの詩に対してそのような受けとめ方をした人はそう多くない、というのは選評から明らかだったけれど、確かにそう書かれたものだとわかったし、そのように読まれることが少ないからこそ、SNSでいいから言わねばと思ったのだよな
29.08.2025 14:45 — 👍 2 🔁 0 💬 1 📌 0
詩を自分が腰を据えて取り組む形式としてとらえ始めた2023年以降ずっと「やわらかい、濡れていた」とそう変わらない方向性で書き続けているのだけど、技術的拙さとは別の部分で入選したときの評に内容への無理解を感じていた 誰も書かないどころか、読まれすらしないのかと思っていた頃に成清朔「They」を投稿欄で読んだ それはまさにpronounceとしての「They」についての詩だったので、あのときはほんとうに戦っているのがわたしだけというわけではないのだと思えた
29.08.2025 14:42 — 👍 2 🔁 1 💬 1 📌 0
穂ノ佳バンドやっと見に行けた 良すぎて終わらないで〜だったし、大箱を埋めるのが、見たい
29.08.2025 12:59 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
現代詩手帖新人作品欄に「やわらかい、濡れていた」が久谷雉さんの選で掲載されています。掲載自体もですが、作品に乗せようと思ったことを丹念に読んでくださった久谷さんの選評がものすごく嬉しかったです。投稿自体かなりひさしぶりだから、当然ひさびさに載ったこともあるけど、伝わったことへの感慨がいちばん大きい。こういう体重が乗った作品を書き続けたい。
28.08.2025 13:08 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0
もうなんかいろいろだめな感じしかないので、宝くじで数億降ってくるみたいなタイプの救いがほしい
21.08.2025 04:28 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
差別的だったり人権を否定したりする声が大きくなる社会に至るまでにいくつもの分水嶺があっただろうけれど、分水嶺の向こう側に行けずこちら側になってしまった以上、絶望しながらだったとしてもやれることをやるしかない
20.07.2025 15:57 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0
本
お隣は青本瑞季文芸個人誌『Light like ghost vol.1』。表紙はわたしのZINEのデザインも手がけたHaru Takitohさんです。
31.05.2025 05:56 — 👍 2 🔁 1 💬 0 📌 0
「十三月、まばゆい」。〈幽霊みたくひかって、〉というフレーズをふくむこの詩がある意味では表題詩かもしれません。走り去っていくようなこの詩で『light like ghost』は閉じます。(この詩だけ再録ですが、いまはこちらでしか読めません。)
10.05.2025 08:08 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0
「生まれ変わらない私を愛するための戦い――ゆっきゅんの歌詞が提示し続ける規範とは別の可能性について」はゆっきゅん論です。noteとユリイカに書いたのは作品論で、だからこそ書けなかった部分にも触れた作家論としての完成稿。ここだけ裏ユリイカかもしれません。
10.05.2025 08:07 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0
宮﨑莉々香「痕跡を巡る旅がはじまる」。既存の俳句らしさのなかにいない書き手にぜひ、と思い宮﨑さんにお願いしています。前書きつきの俳句十句。俳句と前書きが等価な置かれ方をする特異な連作です。
10.05.2025 08:07 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
成清朔「unknown」。現代詩手帖新人作品欄の「They」という作品に、こんな詩をずっと待っていたという気持ちで撃ちぬかれて、この機会に成清さんにお願いしました。「They」と共通するテーマを感じつつも、異なる味わいの一篇です。
10.05.2025 08:06 — 👍 1 🔁 1 💬 0 📌 0
普通に体調崩して作品紹介の気力がなく、数日止まっていた作品紹介の続きをば……
10.05.2025 08:06 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
櫻井天上火俳句十句「コラージュ・プラモデリエンシス」。いま、俳句の文脈でかつての前衛俳句の文脈を汲みつつ書いている書き手はとても少ないのですが、櫻井天上火さんはそのひとりでそういう点で親近感があり、今回お呼びしました。言葉を組み替えていく十句です。
05.05.2025 14:53 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0
小野寺里穂「春の死者たち」(川柳作品十句)。具体的な災害の名前を喚起しつつ、かつての死者たちに思いを馳せるような十句です。句集『いきしにのまつきょうかいで』
が印象的だったのでこれを機にお声がけしました(句集完売とのことおめでとうございます)!
04.05.2025 16:20 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
詩「you burn me」はまなざしを拒絶することや完全に隔てられている状態になることの困難の詩です。行わけの部分もありますが、散文詩と思っていただければ。
03.05.2025 13:49 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
俳句十句「hallucination」は増殖し、拡散してゆくような感覚、いなくなってしまうこと、不在へ繋がってゆくような感覚を意識しています。「metaphor」の雰囲気を引き取りつつ、明日紹介する詩「you burn me」に繋げるように配置してもいます。
02.05.2025 13:47 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
「metaphor」は巻頭詩です。自分が詩を書くとき、どうしてこのような書き方で書かなければならなかったかをいつか詩として記さなければならないようにずっと思っていて、それを行おうとしている詩です。そういう点で他の詩と質感が違いすぎて、巻頭に置くしかないような詩でもあります。
01.05.2025 11:49 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 2
今日から毎日ひとつ、「light like ghost」に載っている作品を紹介していきます
01.05.2025 11:49 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0
個人誌「light like ghost」、文フリでも頒布しますが独立系書店さんにも取り扱っていただけたら大変嬉しい、という夢、、、
30.04.2025 14:11 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0
こちら目次です。私は詩三篇、俳句10句、ゆっきゅんDIVA Project論1本です。小野寺里穂さんには川柳、櫻井天上火さん、宮﨑莉々香さんには俳句、成清朔さんには詩を寄稿いただいています。
30.04.2025 13:44 — 👍 6 🔁 2 💬 0 📌 7
青本瑞季の個人誌「light like ghost」の表紙。
招待作品として小野寺里穂、櫻井天上火、成清朔、宮﨑莉々香の作品があると記されている
5/11(日)、文学フリマ東京40で個人誌「light like ghost」を頒布します。
小野寺里穂さん、櫻井天上火さん、成清朔さん、宮﨑莉々香さんに寄稿いただきました。表紙はHaru Takitohさん。40ページ、文フリでの頒価は900円です。南1・2ホール、H-85にてお待ちしております!
30.04.2025 11:31 — 👍 8 🔁 3 💬 0 📌 2
ユリイカの見本誌が届いて一気に読んだ!もはやこれゆっきゅんの「〈友情〉の現在」では……?と思う良さ
25.04.2025 09:20 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0
家父長制を滅ぼしたいクィア #あらゆる差別に反対します 手芸がすき
劇作家・演出家。円盤に乗る派。10ccファンクラブ荒川支部。
20↑ 日々のこと、たまに本や音楽のこと
she/her トランス差別に反対します
quoi / genderfulid / otaku
信じてほしい。おれだよ。visit imdkm.com for more ❤
(no pronouns) 𓂋⟢˖⊹ 午前三時のダンス
鳥耳晴海
1997 | 短詩、文章、朗読など | non-binary
第1作品集『姿見に映りきらないいきものたちへ』(増刷・製本が済んだらまたお知らせします✉️)
カジュアルアカウントはこちら→ @mariusnanashima.bsky.social ALT: アイコンは空に向かって伸びている木の写真、バナーは飛行機から見下ろした空の写真。
※あらゆる差別に反対し、差別を行ってしまったら指摘を受け入れ繰り返さないようにします
photo, movie
xenogender/neuroqueer/quoi romantic/allo sexual/relationship anarchist
Aotearoa(ニュージーランド)に3月末までいました。ミレーナ使用者。ネコチャン。
固定ポストに色々書いてあります!別アカウントはこちら→ @Nanashimarius.bsky.social noisynanashima
(ALT)バナーは飛行機から見下ろした空の写真、アイコンは自撮り。
歌人、俳人、クィア。
DTPデザイン、編集など。
「たった一人かもしれない読者のために書く」ということを大切にしています。
野良で研究(相互行為論、倫理学)。
メガネ愛好。フレキシタリアン。
ノンポリが嫌い。
クワロマ/デミセク
Pronouns: she / her
🏳️🌈🏳️⚧️🍉
リンク等▶︎ https://lit.link/otonashihaya
クィア/トランスジェンダー、定職はないが腕には自信がある(上海ドラゴン英雄拳)
『誰かの理想を生きられはしない とり残された者のためのトランスジェンダー史』、最新共著『わたしたちの中絶』など
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背景画像はマジックブレードの狄龍