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短歌を詠みます。
雨の奥
見つめる貴女の
箱庭に
私をそっと
置いてください
#百合短歌
#短歌
#tanka
三つ指を
ついて頭を
上げる日に
貴女を守ると
貴女に誓う
#百合短歌
#短歌
平凡を
かなぐり捨てる
度胸だけ
抱えて貴女と
指を絡める
#百合短歌
#短歌
逢いたいや
大好きで全部
包めれば
貴女の奥まで
踏み込めますか
#百合短歌
#短歌
とりとめの
ない言葉ほど
喉奥に
ひっかかっては
吐息に変わる
#短歌
指先と
メイクとピアスを
揃えても
二人でいるには
制服が邪魔
#百合短歌
#短歌
ただひとつ
星に願いを
かけるなら
あの娘とふたりで
海の果てまで
#百合短歌
#短歌
かまかけた
途端に伝う
ひとしずく
ずるいよその手を
離したくせに
#百合短歌
#短歌
指先に
触れられずとも
その部屋に
居座る私は
ドライフラワー
#百合短歌
#短歌
きみに手を
伸ばしたことで
このさきの
未来がすべて
変わるとしても
#短歌
春来たり
桜の蕾も
膨らんで
鼻孔の異変は
確信に変わる
#短歌
練りに練り
リボンの先まで
ラッピング
あとはわたしだ
覚悟を決めろ
#短歌
きみを視る
たったそれだけで
きみの持つ
総てを理解った
ような気がして
#短歌
遅れゆく
電車詰められ
ひとふたつ
ついたため息
マスクに消える
#短歌
話したい
駆けた言葉が
きみを喰う
たいした話も
できないくせに
#短歌
かみさまに
ひとつおねがい
するならば
やっぱやめとこ
いまがいちばん
#短歌
一日の
疲れ吹き飛ぶ
魔法の音(ね)
鍵穴がちゃりと
響く「ただいま」
#短歌
こぽこぽと
注ぐケトルに
湯気ゆらり
ところで昨日の
お返事だけれど
#短歌
華金の
きらめく街を
駆け抜けて
逢いに行きます
あなたの声(おと)に
#短歌
お怒りを
向ける険しさ
寄る眉間
愛おしいので
もっとください
#短歌
立てかけた
ビニール傘が
乾いても
未だに残る
あなたのくちづけ
#短歌
