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寂しいも怖いも寒いも疲れたも無視しろ泣くな足を止めるな
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200万年の歴史を取り戻す石の巨人の肩上に立ちて
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吉野なく燕は眠り雁帰る大地に立つ者、名を「ヒト」と云う
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人恋しこころ映りし猿追いし意思強き友の目覚めを乞いし
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わたぬきの朝に目覚めた緋色の眼気高き叡智に幸のあれかし
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愚者／賢者／隠者／魔術師／塔の主すべてまたの名を「科学者」と云ふ
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生と死のタイトロープで踊りゃんせ禁忌か救世かは歴史が決める
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よう息子たいした親でもなかったが絵本のひとつも届けられたか？
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ひかるもの 水面に伏した老体の送り火たるか ちがう、ちがうあれは
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のこしもの 宇宙に待たせた末っ子のいのちはいつまで保っただろうか
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おくりもの 硬きプラチナやわき金 語り継がれよ百物語
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さがしもの ながれの中にひそむ星 宇宙(そら)からこぼれた重金属よ
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罪状は詐欺に殺人密造酒 銃も作った、見てっか親父
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罪状は人類からの文字奪取 息子に絵本を届けたくってな
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光より速く走れと電磁石リンゴも祈れば天に落ちます
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素粒子が踊る宇宙の弦楽奏ヒトの耳には聴こえないだけ
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息子への想いも祈りもあったがな 何より楽しくなっちまってさ
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石にまみれ神がこぼした星さらう百年先の夜を照らせかし
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そのむかし月を見上げた少年が鉄の翼で発つまでの史記
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石すがた神代も聞かず千の夜超えた燕の空翔けるとは
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あったかもしれぬ未来のifを捨て気高く進むただの少年 ありふれた未来を踵で蹴飛ばして栄光目指した異能の青年
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沙汰もなき三千余年のセンシングとらえた周波で贈るまごころ
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賢しらな緋の眼のお猿が重力を逃れた程度で僭たることよ
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服を着たお猿が飛ばす鉄の鳥ぶざまねいつ来るの 明日ですか
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空を駆る鉄の燕の火の息の音の大きが月に吠えつく
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天翔ける三千世界のつばくらめ起きて羽ばたき至れ、月まで
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天つ風吹き閉ぢとどめむ魔の光 をとめよ子らよ笑顔のままで
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血煙も科学で防げるはずだった これは何だ教えてくれ友よ
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チャンスだろう世界の浄化はされたのだ僕が導く存在になる
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なぜ分からない世界の叡智集まるこの場においても衆愚ばかりか
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