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奇妙な世界

@kimyonasekai.bsky.social

短篇小説・翻訳小説・怪奇幻想小説大好きアカウントです。ファンタスティックなものが好み。読書ブログ「奇妙な世界の片隅で」をやってます。怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。ブックガイド系同人誌も作ってます。#日本怪奇幻想読者クラブを主宰しています。

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Latest posts by kimyonasekai.bsky.social on Bluesky

セピア色の絵で貴婦人がこちらを向いています。彼女の冠の正面の石が光を放っています
S.H.シーム 画

Illustration from "The Sword of Welleran"
S.H.Sime

セピア色の絵で貴婦人がこちらを向いています。彼女の冠の正面の石が光を放っています S.H.シーム 画 Illustration from "The Sword of Welleran" S.H.Sime

火曜日の夜ですね
私はロード·ダンセイニの
「短編集 妖精族のむすめ」を
読んでいます。

It's Tuesday night.
I,m reading "THE KITH OF THE ELF-FOLK" Lord Dunsany.

#読書好き #読書 #本
#Booksky #book #reading #japan

25.11.2025 10:50 — 👍 18    🔁 2    💬 0    📌 0
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現代日本のホラー小説と現代よりちょっと前のホラー小説を紹介する同人誌『現代日本ホラー小説ブックガイド』、表紙第四案です。日本作品を扱ってるので和風の方が合うだろうということでテイストを変えてみました。絵は月岡芳年の作品を使っています。

25.11.2025 10:43 — 👍 23    🔁 4    💬 0    📌 0

それらが極端な人種のため、おかしな話し方やファッションになってしまうのです。押し出しは立派な男性でありながら、教養のないならず者を真似したために、ぶっきらぼうな話し方になったと思ったら、次は令嬢を真似してお嬢様言葉になってしまうところなど抱腹絶倒ですね。
出会った女性の心を射止めようとするのですが、なかなか上手くいきません。教養と知性を兼ね備えた存在になっても、逆にそれが不満を誘発してしまうことにもなります。全てを超越したはずの超知性が、人間の「愛」を知るため苦戦する…というあたりも諷刺的ですね。

25.11.2025 10:42 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

「黄金の卵」
遠い宇宙の彼方、超文明で生まれた生命体は卵の形を取っていました。ほぼ頭脳だけのその存在は宇宙を放浪するなかで、気まぐれに地球に立ち寄ります。現地の生物に擬態して調査をするために、屈強な人間の男エルロンの姿になった生命体でしたが…。
超越的な生命体が、人間の姿を取って現地生物の生態を調査する…という本格的なSFとして始まるお話なのですが、途中からコミカルなラブストーリーになってしまうという怪作です。
生命体は、人間の姿形は模倣したものの、その文化や習慣がよく分からないため、出会ったばかりの人間たちを参照するのですが、

25.11.2025 10:42 — 👍 3    🔁 0    💬 1    📌 0

アルコール中毒ゆえに現実と妄想の区別がつかない男が、異様な触手たちの住む島に流れ着きますが、それらが幻覚だと思い込み対応しているうちに「救世主」に祭り上げられてしまう…という作品です。
触手たちも幻覚だと思い込んでいるため、ある意味「無敵」となったバリーの行動が痛快ですね。序盤に展開される妄想だらけのバリーの日常描写も本当にシュールでサイケデリック。第三者によってバリーの体験談が「アル中による与太話」のような形で語られていきながら、最後の最後で実は…というところも洒落ています。

25.11.2025 10:41 — 👍 3    🔁 0    💬 1    📌 0
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シオドア・スタージョン『黄金の卵 シオドア・スタージョン怪作集3』(蟻塚とかげ訳 爬虫類館出版局)を読了。未訳の短篇二篇を収録した作品集です。

「悪夢の島」
船乗りのバリーは長年のアルコール中毒によって、日々幻覚に襲われていました。怪物が現れたかと思うと、動物が口を聞くなど、現実と妄想の境がなくなっていたのです。騙されるような形で船に乗ることになりますが、船から落ちた挙げ句、孤島に流れ着きます。そこには触手のような生物が住んでいました。意思疎通が可能な触手生物アニーローは、巨大化した同族を退治してほしいと懇願しますが…。

25.11.2025 10:41 — 👍 13    🔁 1    💬 1    📌 0
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有名作品にはイラスト図解がついているのも楽しいのですが、「使い切った男」とか「眼鏡」といった、ポーとしてはB級的な作品にちゃんとイラストがついているのも洒落ています。
ポー入門にお勧めのガイドですね。

24.11.2025 12:19 — 👍 20    🔁 1    💬 0    📌 0
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文学フリマで購入した『もしもしアメリカ文学第2号 エドガー・アラン・ポーの全小説を読もう!』を読了。
タイトル通り、エドガー・アラン・ポーの全小説をテーマ別に分類し、簡便な紹介文をつけたガイドです。各作品の紹介も分かりやすくまとめられていて良いのですが、テーマの分類の仕方が楽しいのです。〈厄介な家族/家系の話〉とか<面倒な「友だち」の話>など。「ライジーア」「モレラ」「ベレニス」といった作品群が<愛が歪んでいる人の話>でまとめられているのも面白いですね。

24.11.2025 12:18 — 👍 41    🔁 4    💬 1    📌 0

宇宙を舞台にしたスタージョン流スペースオペラ作品です。宇宙線を浴びて突然変異しミュータントになってしまう男の話と、宇宙を荒らす宇宙海賊ファングを利用して詐欺を働こうとするエリックとバドのアーニク兄弟の話が同時進行し、結末でそれがつながります。兄弟の陰謀の話はそれだけで面白く、彼らが痛い目を見るのだろうな、と思いながら読んでいくととんでもない展開に。
ミュータントと化して超人類となったビッディヴァ-が行う行為が復讐や暴力ではなく、奇妙な「優しさ」に結びついている…というところはスタージョンならではでしょうか。

24.11.2025 12:02 — 👍 9    🔁 1    💬 0    📌 0
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シオドア・スタージョン『”ビッディヴァ-” 対 宇宙海賊 シオドア・スタージョン怪作集2』(蟻塚とかげ訳 爬虫類館出版局)を読了。

ひょんなことから財産を手に入れたビッディヴァ-は、したいことをした結果、虚無感に囚われていました。酒場で飲んだ後、間違った車に乗り込んでしまいますが、それは天才科学者によって作られた最先端の技術を満載した車でした。宇宙にまで上がってしまった車の中で、宇宙線を浴びたビッディヴァ-の体は変異してしまいます…。

24.11.2025 12:02 — 👍 17    🔁 1    💬 1    📌 0

かといって本部の方に行こうとすれば反乱扱い、もしくは罰を受ける可能性がある…。ぐずぐずしているうちに、反乱罪で処刑されてしまう兵士もいれば、事故で命を落としてしまう兵士もおり、だんだんと人間の数が減っていくことになります。
少佐の言うところの「敵」が本当にいるのかも分からず、残された者たちの感覚もどんどんとおかしくなっていくのですが、あまり雰囲気が暗くならず、妙に明るいトーンでお話が進むのも独特ですね。

24.11.2025 09:53 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0

ヘルベルト・ローゼンドルファー『ガラスの鐘』(垂野創一郎訳)は、砂漠の要塞で展開される物語。少佐フィアクル・パヤールの管理のもと、少人数で管理されていた砂漠の要塞。ある日少佐は、敵の攻撃を受けたと話します。馬が射殺され、自らも命からがら帰ってきたというのです。しかしロジエ少尉をはじめ、部下たちが調べた結果、敵の影はどこにもないのです…。
司令官が敵襲だと騒ぐものの、そんな様子は見当たらず、その一方で兵士たちが次々といなくなってしまうという不条理作品です。少佐が錯乱しているのではないかと部下たちは考えますが、表立って反抗はできず、

24.11.2025 09:53 — 👍 3    🔁 0    💬 1    📌 0

壁の端も見つけられず、飛行機から見てもよく分からないというのです。壁の向こうには町のもう半分があるとか、カタパルトで自らの体を飛ばして壁を越えた男の伝説すらあるというのです。
何やら超自然的な雰囲気すら帯びている壁をめぐって展開される不条理短篇で、まるでカフカやブッツァーティの作品を思わせます。主人公と知り合う若者も壁に好奇心を持った結果、悲劇的な結末を迎えるのですが、それが悲劇なのか喜劇なのかも分からない…というところで奇妙な味わいがあります。

24.11.2025 09:53 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0

ヘルベルト・ローゼンドルファー『世界の涯の壁』(垂野創一郎訳)は、世界の涯と称される町を舞台にした物語。海抜四百メートルほどの高地にある孤立した町スカウモを訪れた「わたし」は、町の辺縁には古来から存在するという巨大な壁が長々と伸びていました。壁の向こうには何があるのか、町の人々に聞いても、誰もが何も知らないのです…。
巨大な壁をめぐって展開される不条理小説です。主人公の「わたし」は壁とその向こうにあるものに関心を持ち、いろいろ訊ねるものの、まともな返事は帰ってきません。

24.11.2025 09:53 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0
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昨日の文学フリマ、エディション・プヒプヒさんで購入した三篇を読了。

フリッツ・フォン・ヘルツマノフスキー=オルランド『フォン・ユブの命取りとなった海への旅』(垂野創一郎訳)は、学者肌の物静かな男アハテイウス・フォン・ユブが旅先で恋に落ち、また羽目を外したことから二進も三進もいかなくなってしまう顛末を描いた作品。女王様然とした歌手の少女のキャラクターが立っています。

24.11.2025 09:53 — 👍 13    🔁 0    💬 1    📌 0

話が進むにつれ、人形の邪悪さがパワーアップしていくところも怖いですね。幻覚を見せ、人間の精神を崩壊させたり、後半で人形の「正体」が分かるところも戦慄します。
呪われた日本人形という、ある種古いモチーフを使いながら、丁寧な話づくりとツボを押さえた恐怖演出でしっかりと怖くなっているというホラー作品でした。人形ホラーの傑作でしょう。

24.11.2025 04:42 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 0

祖母がいなくなった孫を探して橋で人形に襲われるシーン(こちらは監視カメラの映像でのみ表現されます)など、どれも非常に怖いです。後半では人形自体が直接的に襲い掛かかってくるシーンもあり、そちらも暗闇を利用したシーンとなっており、こちらも恐怖度が高いですね。
ホラー作品の常套として、妻の訴えを夫が信じず、最初はノイローゼ気味の妻が娘を虐待しているのではないかという疑いをもたれてしまうなど、どんどん事態が悪化していくところは本当に嫌な話となっています。

24.11.2025 04:42 — 👍 4    🔁 0    💬 1    📌 0

娘を亡くした傷心の女性が見つけた日本人形は呪われていた…というオカルトホラー作品です。もともと曰くのあるらしい人形「アヤ」が、真衣の誕生と共に見向きもされなくなり、佳恵に対して恨みを募らせているのだろうか…と思いきや、人形の因縁をたどっていくと、もっと深い事情があったことが明らかになっていきます。
人形の起こす怪異が段々とエスカレートしていくのですが、その演出がなかなか怖いのです。佳恵が捨てたはずの人形がかえってきたことに激高し殴りかかった後に、それが真衣だったことが分かる…というシーン(幻覚ではあるのですが)とか、

24.11.2025 04:42 — 👍 3    🔁 0    💬 1    📌 0
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矢口史靖監督の映画『ドールハウス』(2025年 日本)を観ました。呪いの人形をめぐるオカルトホラー作品です。

主婦の鈴木佳恵は、子供を残して出かけた際に、5歳の娘・芽衣を不運な事故で亡くしてしまいます。悲しみから立ち直れない日々を過ごしますが、骨董市芽衣に似た人形を見つけて衝動的に購入してしまいます。本当の娘のように人形を可愛がりますが、第二子となる娘・真衣を授かり、育てているうちに、人形には目もくれなくなっていました。
5歳になった真衣がひょんなことから人形を見つけ出し、「アヤ」と名付けて一緒に遊ぶようになりますが、それ以来奇妙な出来事が続き、佳恵は人形に原因があるのではと思い至ります…。

24.11.2025 04:42 — 👍 9    🔁 1    💬 1    📌 0

前回はそんな感じだったんですか…。
今回は人数最大だったみたいですね。行列見て、イベントの次元が変わったのか…と実感しました。

23.11.2025 13:58 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

体力と根気がないと回れないイベントになりつつありますね…。

23.11.2025 13:26 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0

前回は行ってなかったので様子が分からないのですが、毎回着実に人数増えてるみたいですよね。
注目されてきているのはうれしいながら、もうちょっとこじんまりとしたイベントでいてほしかった…という気持ちもあります。

23.11.2025 12:09 — 👍 4    🔁 0    💬 2    📌 0
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買った本続き。

23.11.2025 11:02 — 👍 14    🔁 1    💬 0    📌 0
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買った本続き。

23.11.2025 11:01 — 👍 18    🔁 1    💬 1    📌 0
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文学フリマ東京で買った本。

23.11.2025 11:01 — 👍 33    🔁 1    💬 1    📌 0

会場に入ってからは大丈夫なのですが、会場に入るまでの外で並ぶ行列が長く、寒い日だったので結構きつかったですね。

23.11.2025 10:07 — 👍 16    🔁 1    💬 0    📌 0
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文学フリマ東京(東京ビッグサイト)に行ってきました。結構久しぶりです。会場が変わってからは初めてだったのですが、予想以上に混雑していてびっくりしました。開場前から並んで、入れるまでに約一時間弱ぐらいかかりました。
ブース数がめちゃくちゃ増えていて、正直全部を見て回るのは無理でした。あらかじめピックアップしていたブースを先に見て回り、そのあとは興味のある分野が固まっている部分を集中的に見る…という感じでしょうか。
ブースも人も増えてはいるのですが、それ以上に会場が広くなったので、旧会場(東京流通センター)の時よりは、通路の移動は楽になっているなと感じました。

23.11.2025 10:07 — 👍 31    🔁 2    💬 1    📌 1

特にカリスマ性のあったリーダー・サクラと、容姿は抜群ながらアイドル活動にあまり執着のないナデシコの関係性は後半クローズアップされますが、そこには異様な過去が秘められていたことが分かり、当事者たちの意識のあまりの差に怖くなってしまいます。
世間に知られたくない…という、とある登場人物の思いがタイトルの「特定しないでください」につながってくるのですが、それがひっくり返されるラストにも驚きがあります。

22.11.2025 23:13 — 👍 4    🔁 0    💬 0    📌 0

理由もはっきりしないまま解散してしまったアイドルグループの行方とその内情を作家が追っていく…という作品なのですが、観客の証言、メンバーの裏アカウント、インタビュー音源など、様々なメディアなどからその調査の内容が紹介されていくという、モキュメンタリー形式で書かれています。
メンバーそれぞれが問題を抱えており、探っていくうちに単純な人間関係や経済上の問題だけでなく、過去の犯罪にもつながっていくことになります。アイドルをやる人間の心の執着、そしてそうした執着がなぜ生まれたのかなど、ヒューマン・ストーリーの趣もありますね。

22.11.2025 23:12 — 👍 4    🔁 0    💬 1    📌 0
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和田正雪『特定しないでください』(小学館文庫)を読了。解散したアイドルグループの行方を追うモキュメンタリー風味のミステリ作品です。

無名の新人作家の「私」のもとに舞い込んだのは、とあるアイドルグループの行方調査依頼でした。そのグループ「メランコリック・フルール」は一年半の活動の後、ステージ上で流血沙汰が起き、解散してしまったといいます。メンバー四人の行方も分かりません。「メンバーの中に人殺しがいる」という噂もありました。
次回作の企画に悩んでいた「私」は、アイドルたちを次の本の主題にすることとし、ささいな手がかりからメンバーそれぞれの行方を追っていくことになりますが…。

22.11.2025 23:12 — 👍 12    🔁 0    💬 1    📌 0

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