インクが溢れて台無しになった机。点線、電線。本棚に溢れた思想。廃材みたいになった頭の中。集めすぎた有効成分みたいなチラシ。ガラクタばかりを溜め込んでまた旅に出た。ほとんど使わない文房具を鞄に詰めて。思い出は役に立たずに呪いになった。言葉は刻印になって傷になった。伝染、澱船。電気信号で脳停止みたいにディスプレイを眺める。集積を歴史と呼ぶのなら、綻びて穴だらけでとても掬い出せないけれど、あなたと話したという概念だけは、心の片隅に置いておくね。さようなら、親しい人々。あんなに好きだったのにもう話せなくなったみたいに、この記憶もいつか忘れてしまうんだ。初恋の呪いみたいに、初めての感情みたいに。バイバイ
17.10.2024 17:26 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0