白岩英樹 SHIRAIWA Hideki

白岩英樹 SHIRAIWA Hideki

@georgewillard.bsky.social

大学教員. 『講義 アメリカの思想と文学』白水社, 2023. 共著『ぼくらの「アメリカ論」』夕書房, 2024. など. 『ゲンロン』『群像』『ユリイカ』『現代詩手帖』等に寄稿. 2025-26年度は書き物を小脇に抱えながら、公務の森をさまようことになりそうです🐈 https://www.hanmoto.com/bd/search/top?author=%E7%99%BD%E5%B2%A9%E8%8B%B1%E6%A8%B9

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2 weeks ago

奥野克巳さんの手になる数々のお仕事のなかでも、本書にはひときわ深い葛藤が埋め込まれているように感じました。諦観や冷笑、絶望の陥穽に沈むのは、一読してからでも遅くない......そんな声さえ聴こえました!

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2 weeks ago
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アナンド・パンディアン『人類学は何ができるのか』奥野克巳・花渕馨也訳(亜紀書房)。第一次トランプ政権下で身に刻んだ危機感を携え、全米を旅しながら〈生〉のあり方を問い続けてきた著者。あえて根源的な問い「そもそも人類学とは何か」へ退くのは、その退却こそが、最前線への飛躍になるからです。

異文化をexperienceすることは、自文化をexperimentにかけること。理解への試みは、足場を揺らす実験へと変わり、開かれている者だけが驚きに打たれ、自己を異化される。ポストヒューマニズムやアーシュラ・ル=グウィンの小説と交響しながら、「別の世界」からこの世界を相対化する営み。

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3 weeks ago

2は、アメリカが障害概念を通して市民を包摂し、同時に排除してきた歴史を描く。健常者中心主義(エイブリズム)に抗う運動や先住民に関する記述はとりわけ示唆的。

3は、詩が顕現さながらに舞い降り、世界がふいに輝く栗原作品に耽溺。畠山丑雄・鳥山まこと両氏の随筆や渡邊英理さんの対談、川上雨季さんの詩も充実📚

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3 weeks ago
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長い出張から帰宅。持参本は、
1.『思想(1222)ポストヒューマン文学研究』(岩波書店)

2. ニールセン『障害のアメリカ史』後藤吉彦監訳/兼子歩,坂下史子,土屋和代訳(勁草書房)

3. 栗原知子「不思議な琥珀」『文學界(80-3)』(文藝春秋)。
境界をぐらり、埋もれた歴史を問い、詩で世界が輝く旅路でした📚

1は、ポストヒューマニズムの根に「強制的に押し付けられたものを跳ね除ける力」を看破し、文学の系譜を辿りながら尊厳の枠組みを拡張する小川公代さんの討議・論考から、津島佑子を〈脆さ/開かれ〉を鍵に読み解く村上克尚さんの論文に至るまで、刺激的な試みの数々。新年度ゼミ運営の底本にします!

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1 month ago

みすず書房『読書アンケート2025』で私が挙げたのは、次の5冊です。

・橋本治『失われた近代を求めて』
・足立巻一『やちまた』
・木村哲也編『大江満雄セレクション』
・ベン・ラーナー(川野太郎訳)『トピーカ・スクール』
・壷井栄・栗林佐知解説『妻の座』

手にとってお読みいただけると嬉しいです。

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1 month ago
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第99期高知市民の大学 1977年(昭和52年)の創設以来、県下における生涯学習のパイオニアである「高知市民の大学」。今期は火曜日「高知県の動植物~自然史研究と最近の話題~」と金曜日「分断と再生:激変する世界(不安の時代)」

講座では、暴走資本主義にさらされ続けたアメリカ市民の痛みと傷を凝視します。民衆は敗北を全身で受け止めつつ、いかに抵抗し、帝国を内側から打破してきたのか。私たちの思考と実践との接続点はいずこに! 講師陣やテーマも多彩かつ充実、全15回コースは¥2,800。ぜひ📚

www.kfca.jp/kikaku/daiga...

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1 month ago
公開講座「第99期 高知市民の大学」に本学部教員が登壇します|高知県立大学 文化学部

4/10(金)高知市民の大学でお話しします! 題目は「境界線の向こうで、私はあなたに出逢いなおす――帝国の敗北とアメリカ市民の抵抗」。学びあうことを抵抗のど真ん中へ。受講料はテキスト代込みで1講座¥500。知を囲い込まず、学費高騰に抗う公共性への意思!

今回の選挙は、虚偽や制度の濫用が〈共に語り、決め、支えあう〉民主主義を著しく損ないました。しかし同時に、シニシズムへ回収されず、# を「民衆のマイク」として拡散しながら、無数の声を可視化する市民的知性もあふれました。私たち皆の傷痕を直視してこそ、回復への道筋が見えてきます。
www.u-kochi.ac.jp/site/bunkaga...

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1 month ago

大事な大事な甥っ子を戦争に行かせるわけにはいきません。隣の家の小5男子も、スーパーのお兄ちゃんもみんな。
#ママ戦争止めてくるわ

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1 month ago
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大学院の論文発表会。学部から直に進学した院生、そして社会人院生や留学生、さらには長期履修制度を利用して論文を書きあげた皆さん、本当にお疲れさまでした! どの論文にも〈いま・ここ〉に生きる責任主体が顕現していたことが深く印象に残っています。

修了後、博士課程へ進まれる方も、企業や自治体で研究成果を発揮される方も、私たち「人間の生活」をより豊かなものにし、社会/世界に平和をもたらすことを確信しています!

南国・土佐の空にも、雪が。〈学問と人間性〉に根差した皆さんの未来が、国家間の諍いや国内の混乱で、決して塞がれることのないよう強く願っています。私も自らの〈学問と人間性〉を賭けて共闘します!

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1 month ago
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もう一つ多いのが「日本も軍事強化すべきでは」という不安。9.11後のアメリカは、恐怖を煽りながら戦争と監視を拡大し、人びとの心身と国家財政に深い傷痕を残しました。恐怖心から疑心暗鬼に陥ることなく、多彩な連帯で民主主義を支えること。私たちの尊厳として、未来の自分に恥じることのない選択を刻みあっていきたい!

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1 month ago
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東大/朝日の共同アンケートで、高知2区の尾崎・官房副長官は1区の参政・金城氏とともに、非核三原則に「どちらかといえば反対」、夫婦別姓に「反対」。1区の中谷・前防衛大臣は金城氏とともに、防衛力強化に「賛成」。同性婚には中谷・尾崎の両氏が「どちらかといえば反対」、金城氏は「反対」と回答。

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1 month ago
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授業で選挙の争点を議論していると、受講生から不安な声も。多いのが、「与党が強いので、ほかに入れても意味がない」というもの。けれど投票は、勝ち馬に乗る賭けとは異なります。有権者が「よりましなほう(lesser evil)」を選ぶことで、意思を可視化し、議員/政治に緊張感を与えられる。

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1 month ago
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神保町の東京堂書店。
新書週間売上ベスト1位!

昨日とはまた別の知り合いが送ってくれました。
(写真とSNS投稿の許可済みとのこと)

岩波新書『宮本常一』がたくさんの方に読まれているのはうれしいです。

新書の売上ランキングを発表されてる書店さんは多いですが、地域によって順位が全然違うのが面白いです。本の目利きの多い神保町の東京堂書店さんで1位というのがまたうれしいですね。

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1 month ago

Nicoccoさん、わたしも思わぬかたちで出会い直すことが叶って幸せです。ありがとうございます😊

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1 month ago
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今回の太宰治賞受賞作は、栗原知子さんの『フェイスウォッシュ・ネクロマンシー』(筑摩書房)。学校へ行かずに唸る息子、辛苦を削ぐように家を磨く私、突如姿を現した祖母。
気にかけ、気に病み、自他に手を当てあう。家族の苦境から詩的な浮遊を経て「家事する手、レジ打つ手、歯石取る手」と交感する。

自らの内に幾重もの死者を抱えた死者が、此岸の周縁を生きる「生き物」とともに涙する。辛苦と辛苦の合間に「つつがなく生活を続けること」を求めて。家庭という最小単位から、戦争的思考を無効化する小説。とにかく愛おしい作品。栗原さん、おめでとうございます!
book.asahi.com/article/1601...

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1 month ago
鈴木大裕さんの著訳書4冊📚

昨日は、敬慕する同僚教員の授業へ滑り込み&潜り込みました。ゲスト講師は教育研究者・土佐町議員の鈴木大裕さん。数々の著訳書で展開される、既成の枠組みを教育の現場から撹乱する議論を、高知や四国の現状にあわせてお話しいただきました。先生が先生らしく、ひとがひとらしく生きられる社会へ!

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2 months ago

もうすぐキム・E・ニールセン『障害のアメリカ史』(後藤吉彦監訳、兼子歩・坂下史子・土屋和代訳)が刊行されます。北米先住民の歴史から1990年の「障害のあるアメリカ人法(ADA)」成立にいたるまで、長いタイムスパンでアメリカにおける障害の歴史を紐解いた本です。

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2 months ago
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今日は大学院入試の最終日でした🏫 トランプ政権をはじめとする〈反知性-主義〉が跋扈する時代。あえて思考を深め、自己を社会へひらき返すための場として、大学院を選ばれた志がすでに尊い。結果のいかんを超えて、その試み自体が知性の証です。心から敬意と慰労を......本当にお疲れさまでした!

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2 months ago

#今年の10冊2025 今年印象に残った[本]
『ジェイムズ』パーシヴァル・エヴェレット、木原善彦訳(河出書房新社)
『講義 アメリカの思想と文学』白岩英樹(白水社)
『どうげんぼうずという仕事』近廣直也、取材・構成 川口和正(TUK TUK CAFE)
『愛しいあなた 親愛的小孩』現代台湾文学選3劉梓潔、明田川聡士訳(書肆侃侃房)
『寄生生物の果てしなき進化』トゥオマス・アイヴェロ、セルボ貴子訳(草思社文庫)

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2 months ago

来年3月に『「民衆」のロスアンジェルス』を刊行予定です。サウス・セントラルで、警察暴力と貧困、レイシズム、排外主義に抗する言説を創り、支えてきた人びとの歴史に迫りました。愼蒼宇さん、志賀美和子さんに続き、「問いつづける民衆史」第3弾です。またご報告させて下さい!

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2 months ago
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【書評家・長瀬海の話したりない文芸2025】文芸応援バラエティ「文学しゃべるのかい」番外編【年末突発SP】 YouTube video by 【本屋のYouTube】双子のライオン堂書店

2025年に出た小説で語り足りないものを語り尽くしました。放送中に言いましたが、ぼくはある小説の置かれた不遇な状況に怒ってます。作業用BGMにどうぞ。
www.youtube.com/live/M-6qoPI...

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2 months ago
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ベン・ラーナー『トピーカ・スクール』、あまりに素晴らしくて、二周目の読了。この社会がどのような病にかかっているかを、さまざまな角度から照らし出す。巧みな構成と美しい文体で描く、現代アメリカと家族。あちこちに「ん、なんの話だ?」「この人名は誰だ?」「いつの時代にいるんだ?」ってな違和感が仕込まれているので、二度読みしてよかった。くり返し読むと、文学的な仕掛けや、様々なモチーフのリンクが見えてくるのよ。明庭社という新しい版元の一冊目というのも熱いし、川野太郎さんの訳者あとがき、白岩英樹さんの解説も充実。坂内拓さんの装画も素晴らしい。今年ベストかもしんない。

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3 months ago
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岡田利規さんはもちろん、振付・出演の中村恩恵さん、酒井はなさん、島地保武さん、入手杏奈さん、矢澤誠さん、そして関係者の皆さま、貴重な公演を高知でありがとうございました(そう書かずにはおれない内容と観後感)。年明けには上田市、北九州市へ巡回とのこと、ぜひ♪

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3 months ago
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岡田利規 作・演・出振付『ダンスの審査員のダンス』@高知県立美術館。ダンスにも演劇にも音楽にも包摂されえない、と同時に宙を漂いつつ確かな重力を感じさせる作品。従来のジャンルを共犯的に侵しあうことで、既存の枠組みをゆうに翔び超えていました。試されているのは、むしろ観る側!

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3 months ago

一般社団法人デサイロさんが
開催するオンラインイベント「Academic Insights」で、講演を行うことになりました。
拙著『列島哲学史』(みすず書房)に書いたことを踏まえて、
・孤立性、辺境性、鎖国性
・ユートピア的構想力の弱さ
・理不尽の感覚と危機感覚
・上からの普遍性と下からの普遍性
といった話題についてお話しする予定です。
一般の方の参加もできるとのことです(有料なのですが)。よろしければ、ぜひ。

「日本とは何か?」を、列島哲学史から考える
日時:12月26日(金) 19:30〜21:30@Zoom
desilo.substack.com/p/academic-i...

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3 months ago
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『立命館言語文化研究』(37巻2号、2025年12月)、特集「日本と台湾:文学的往還をめぐって」に、垂水千恵先生『台湾文学というポリフォニー 往還する日台の想像力』(岩波書店)の書評論文を寄稿してます。垂水先生のご論考、豊田周子先生の書評と共に掲載です。巻頭言は、三須祐介先生。
昨年のちょうど今頃、ご講演会と合評会が催されました。当日は、三須先生、津守陽先生、張文菁先生らにお世話になりました。とても素敵な会でした。
また、すでにリポジトリでも公開されております。
ritsumei.repo.nii.ac.jp/search?page=...
よろしければ、お手にとって見てください。

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3 months ago

「すべて拘束、強制、義務といった市民生活には、私はまことにいつも不向きな人間であった」――ルソーの反発は政治的表明というよりも、自己に内在する〈自然〉を守る本能に近く、ウォールデン池で再生を試みたソローへも連なっています。共同体が個を吸い尽くそうとする力に抗しつつ、世界に耐える。感覚の革命!

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3 months ago
ルソー『孤独な散歩者の夢想』佐々木康之訳、川出良枝解説(白水社)の書影📕

ルソー『孤独な散歩者の夢想』佐々木康之訳、川出良枝解説(白水社)。読書の真髄は再読にあることを思い知らされた読後感。「この地上では、私にとって、すべてが終わってしまった」――ルソーの孤独は、社会から疎外されたロンリネスではなく、あくまで主体が世界を再構築するためのソリチュードでした。

底なしに見える断絶は、むしろ新たな認識への入口だったのでしょう――「逆境のなかで、私たちはやむなく、こうして自己へ回帰する」。顔を有する主体だからこそ増幅した嘘や誤解ゆえに「私は人間嫌いになった」と述懐しつつ、ルソーの足は自ずと〈自然〉へ向かいます。湖のせせらぎや木立ち、緑の茂み。

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3 months ago

※ 通信販売は可能とのこと。詳しくは、ミュージアムショップの直通電話(TEL: 088-866-7653/9:00–17:00)までお問い合わせくださいませ~♪

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3 months ago
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『石元泰博・コレクション展 2014-2023』(高知県立美術館)を拝受。日本を代表する写真家、石元泰博。ゆかりの高知県立美術館を訪れるたび、テーマ別のコレクション展を観るのが密かな、そして確かな愉しみになっています。定点観測的に観ていると、写真家の通時的な変化も見えてくるんですよね。これぞ地域文化の粋!

本カタログには、コレクション展10年分のパンフレットや出品リストがビジュアル編と目録編の2冊に収められています。現代建築や工芸品に向けられるスタイリッシュで切れのある視線が、曼荼羅や仏像をまえに開眼し、人と人の間をたゆたう――石元さんの眼と同期するような至福📷
iypc.moak.jp

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