和神凪蕣@二埋89年版限定's Avatar

和神凪蕣@二埋89年版限定

@ominagi.bsky.social

成人済 89年版限定二埋( #二埋89 )と仏(アシュセン)をゆるめに放流。 サークル『理想郷計画総本部 @utopia.operation.jp 』の絵描きのほう。89年版二埋プチオンリー『にうにう( #にうにう二埋 )』主催。 情熱的なやつは https://kawasemi.cloud/@ominagi (翡翠SINGS)で。 運営ポリシーらしきもの→ https://note.com/ominagi/n/nc890549d82cd

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ワーオ

22.10.2025 08:39 — 👍 12    🔁 1    💬 0    📌 0
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🥰

23.10.2025 21:49 — 👍 8    🔁 3    💬 1    📌 0
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ネコ娘とチェキなるものを撮りました

25.10.2025 10:26 — 👍 10    🔁 1    💬 0    📌 0
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これは水木しげる記念館のイベント限定缶バッジ!

25.10.2025 10:51 — 👍 8    🔁 2    💬 0    📌 0
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✡️『悪魔くん原典研究会』開催のお知らせ✡️

今年5月から蓑他虚(ミノタウロ)主催で、水木しげる原作「 #悪魔くん 」に関する「知識の啓蒙」と未公開情報の「情報収集」を行うことを目的とした『 #悪魔くん原典研究会 』という集いを開催しております。

今月9月21日(日)にオンライン(ZOOM)で第3回研究会を開催予定です。今回のテーマは【『悪魔くん』と『六芒星』を考える】。

開催概要は画像参照。
参加フォーム(forms.gle/AfR8DoKX6NfT... )にて参加申し込みができます。

六芒星について楽しく知り、一緒に考えましょう!
皆様のご参加お待ちしております!

13.09.2025 15:04 — 👍 6    🔁 2    💬 0    📌 0
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見て……かわいい……

30.08.2025 11:04 — 👍 9    🔁 2    💬 0    📌 0
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この道、かの道|おみなぎ 2021年11月某日。  それまであたたかく平和だった私の楽園は一転、地獄と化しました。  そして現在、焦土と成り果てたその地に再び、広く大きく根を張る大樹となるであろう希望の新芽を見出すに至った私の心境の変化を綴ろうと思います。  大仰な書き出しを選びましたが、いずれのどなた様の考えも否定するものではありません。  また、誰かの賛同を求めるものでもありません。  私の内面における顛末を、私自身...

とある別作品の存在について、やっと自分なりの決着をつけた話
note.com/ominagi/n/nb...

08.09.2025 03:07 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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地図にお描かきするやつ、境港にかわいすぎるのいてニコニコなった。

18.08.2025 08:58 — 👍 9    🔁 1    💬 0    📌 0
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バーッと描いてバーっとバケツで塗る日々を送っています。

23.08.2025 15:00 — 👍 8    🔁 3    💬 0    📌 0
平成悪魔くんのユルグ

平成悪魔くんのユルグ

ぼくが描いた数少ない悪魔くんのイラスト(過去絵)

27.07.2025 11:59 — 👍 17    🔁 6    💬 0    📌 0
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ゲームリリース!
asaha.world/dokodokoland

個展作品の"遊園地マップ"を歩き回って、遊園地からの脱出を目指しながら謎を解いたり探索したり、見た目をコレクションできるゲームです!
私の個展期間限定の8月31日までの儚いゲームです🥹✨期間内に全クリする人は現れるか…!?
アプリダウンロード不要、スマホでもPCでもすぐ遊べます!遊びに来てね!

たまごっち×asahaコラボも開催中!
#ドコドコランド #dokodokoland #たまごっち #Tamagotchi

16.07.2025 00:28 — 👍 62    🔁 25    💬 1    📌 5
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#ラーメンの日
終わってしまったなあ、のらくがき。どんぶりの外側は、たぶん見えない学校の柄🍜

11.07.2025 20:00 — 👍 4    🔁 3    💬 1    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

「あ~あ……」
 深い深いため息を吐いて銀行の大きなガラスの前に大きくなった背を丸めてしゃがみ込む。
 どこかさみし気な曲に合わせるかのように飾られた笹がさらさらと音を立てた。
 涼し気な笹と湿気た二世の前を浴衣姿の少女が甚平姿の少年の手を引いて駆けていくのを見遣ってまたため息。
「ガキだって色気付いてんのによう……」
 うっすら浴衣を纏い頬を上気させたまだあどけない真吾に手を引かれる自分の姿を思い描く。
 
「メフィスト二世」
 今より高く細い声で名前を呼ばれる。
「お、おう」
 つやつやと紅く輝く頬からほんの少しだけ視線を逸らすと、ぐいと繋いだ手を引かれた。
「暑いから、かき氷でも食べない?」
 七夕祭りで商店街の店主がやってる出店を横目にはにかんだように笑う真吾から離れないように絡めた指に力を込めると、
「ちょっと、痛いってば」
 と、苦笑しても振りほどきはしないのに。
 
「何やってんの?」
 がさつな音を立てて開いた自動ドアから呆れたような声が降ってきた。
 広げた手をわきわきとさせている二世を置いて歩き出す。
「まだ夏に入ったばかりなのに暑いねえ」

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 「あ~あ……」  深い深いため息を吐いて銀行の大きなガラスの前に大きくなった背を丸めてしゃがみ込む。  どこかさみし気な曲に合わせるかのように飾られた笹がさらさらと音を立てた。  涼し気な笹と湿気た二世の前を浴衣姿の少女が甚平姿の少年の手を引いて駆けていくのを見遣ってまたため息。 「ガキだって色気付いてんのによう……」  うっすら浴衣を纏い頬を上気させたまだあどけない真吾に手を引かれる自分の姿を思い描く。   「メフィスト二世」  今より高く細い声で名前を呼ばれる。 「お、おう」  つやつやと紅く輝く頬からほんの少しだけ視線を逸らすと、ぐいと繋いだ手を引かれた。 「暑いから、かき氷でも食べない?」  七夕祭りで商店街の店主がやってる出店を横目にはにかんだように笑う真吾から離れないように絡めた指に力を込めると、 「ちょっと、痛いってば」  と、苦笑しても振りほどきはしないのに。   「何やってんの?」  がさつな音を立てて開いた自動ドアから呆れたような声が降ってきた。  広げた手をわきわきとさせている二世を置いて歩き出す。 「まだ夏に入ったばかりなのに暑いねえ」

 ぱたぱたと手であおいで首元に風を送る真吾に、飛び上がって追いついた。
「……バイト代」
「うん、下ろしたから大きい西瓜を買って帰ろう」
 財布が入っているであろうポケットを叩く手をじっと眺める。
「何さ?」
「……なんでもっ……!」
 先程の少女がかき氷の入った器を持って目の前を通り過ぎた。
「おい、待てってば!」
 言いながら彼女の腕を掴んだ少年の手には焼きとうもろこしが。
「一緒にかき氷食べようって言ったのに!」
「わるかったけど、もろこし分けてやるから氷くれよ」
 そう言われて立ち止まった少女の手を今度は少年がひいた。
「甘いもんとしょっぱいの、交互に食おうぜ!」
 悪びれもせずにっこりと笑う彼と仲良さげにまた、歩き出すのをつい目で追っていると真吾が二世の腰を突く。
「ねえ?」
「なんだよ……?」
「どっちが食べたいの?」
 二世の視線を追った真吾の指先が左右に振れた。
「かき氷? 焼きもろこし?」
 思わずぽかんと口を開ける二世の気も知らずに真吾が言葉を続ける。
「君って本当に食いしん坊だよね、母さんが七夕

 ぱたぱたと手であおいで首元に風を送る真吾に、飛び上がって追いついた。 「……バイト代」 「うん、下ろしたから大きい西瓜を買って帰ろう」  財布が入っているであろうポケットを叩く手をじっと眺める。 「何さ?」 「……なんでもっ……!」  先程の少女がかき氷の入った器を持って目の前を通り過ぎた。 「おい、待てってば!」  言いながら彼女の腕を掴んだ少年の手には焼きとうもろこしが。 「一緒にかき氷食べようって言ったのに!」 「わるかったけど、もろこし分けてやるから氷くれよ」  そう言われて立ち止まった少女の手を今度は少年がひいた。 「甘いもんとしょっぱいの、交互に食おうぜ!」  悪びれもせずにっこりと笑う彼と仲良さげにまた、歩き出すのをつい目で追っていると真吾が二世の腰を突く。 「ねえ?」 「なんだよ……?」 「どっちが食べたいの?」  二世の視線を追った真吾の指先が左右に振れた。 「かき氷? 焼きもろこし?」  思わずぽかんと口を開ける二世の気も知らずに真吾が言葉を続ける。 「君って本当に食いしん坊だよね、母さんが七夕

の冷や麦とかおいなりさん作ってるから少しだけだよ」
 そう言って歩き出した真吾の手を強引に掴んで、指をからめた。
「な……!」
 目をまんまるにした真吾に少し背を屈めて囁く。
「オレは、こっちがいい」
 そう言ってふん、と鼻息吐いて歩きだすも、早足の真吾が一歩先に出た。
「……三丁目の角まで、だからね!」
 そう言って早足になった耳の縁が紅い。
「おう」
 鷹揚に答えたつもりの頬が緩んだ。

の冷や麦とかおいなりさん作ってるから少しだけだよ」  そう言って歩き出した真吾の手を強引に掴んで、指をからめた。 「な……!」  目をまんまるにした真吾に少し背を屈めて囁く。 「オレは、こっちがいい」  そう言ってふん、と鼻息吐いて歩きだすも、早足の真吾が一歩先に出た。 「……三丁目の角まで、だからね!」  そう言って早足になった耳の縁が紅い。 「おう」  鷹揚に答えたつもりの頬が緩んだ。

ガチャのお題
年齢操作、おそらく高校生か大学生
つきあってるのかないのかな?

七夕は昨日だけれども寝落ちたので

#きまぐれにうも

08.07.2025 20:50 — 👍 2    🔁 1    💬 0    📌 0
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昨日の悪魔くん原典研究会で脳内カットインしてなかなか去ってくれなかった画像供養します……どういうことだかよくわからないけれど、こういう場面が……ありました……(ない)
zoom会議システム使用、出入り自由流し見してもよしチャットで発言してもよし参加できなくてもキニスンナ!で、ゆるーく悪魔くん研究を行うものとなっておりまして、主催はどちらさまも熱烈歓迎!悪魔くんの魅力を更に掘り下げよう!とのことでした☺️

30.06.2025 13:35 — 👍 5    🔁 1    💬 0    📌 0
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💋💋💋
#akumakun #悪魔くん

29.06.2025 22:45 — 👍 9    🔁 3    💬 1    📌 0
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茶屋お絵かき全体図供養します……
多分印刷に線出ない😂

14.06.2025 12:16 — 👍 8    🔁 2    💬 0    📌 0
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一昨年がこれで、見に行ったら線が飛んでいたんだ(素人発言)

14.06.2025 12:18 — 👍 5    🔁 1    💬 0    📌 0
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去年は在りし日の茶屋内装。
背景を茶屋にするノルマは全くないのだ……描きたかっただけだ……

14.06.2025 12:20 — 👍 6    🔁 3    💬 0    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

「お礼にあまーいジュースをどうぞ」
 足つきのグラスになみなみと青いそれが注がれた。
 切株の上に三つ並んだそれにきのこの椅子に腰掛けた百目が真っ先に手を伸ばした。
「いただくんだモーン! あっまーい!」
 そう言って振り返ったのへ頷いてみせて、真吾とメフィスト二世もグラスを手に取る。
「喉がかわいてたんだありがたく頂くよ」
「今日は梅雨だってのに蒸し暑いからな」
 口をつけると僅かな酸味とともにさわやかな甘さが心地よく喉を通り過ぎた。
「よかったらおかわりをどうぞ」
 まだたっぷりとジュースの入った瓶を見て空のグラスを差し出したところへ、
「悪魔くんお待たせ、なんでかグラスがなくなってしまって……?」
 大きな葉の下から真っ赤なジュースの瓶を持ったモスが飛び出した。
「へ……わたし……?」
「モスが二人なんだモン!」
 瓶を抱えたまま立ち尽くしたモスに先にいたモスが口先を尖らせた。
「ちぇ、もうちょっとだったのに!」
 そう言ったモスがくるりと宙返りをすると、その姿が翅の生えた少年に変わる。
「パック!」
 妖精界一のいたずら者におもわず叫ぶと、
「ばれたならしょうがない、バイバイ!」
 ふわりと浮いた体がそのまま消える。
「なんだってんだよ」
 そうこぼして再びグラスに口を付けようとした

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 「お礼にあまーいジュースをどうぞ」  足つきのグラスになみなみと青いそれが注がれた。  切株の上に三つ並んだそれにきのこの椅子に腰掛けた百目が真っ先に手を伸ばした。 「いただくんだモーン! あっまーい!」  そう言って振り返ったのへ頷いてみせて、真吾とメフィスト二世もグラスを手に取る。 「喉がかわいてたんだありがたく頂くよ」 「今日は梅雨だってのに蒸し暑いからな」  口をつけると僅かな酸味とともにさわやかな甘さが心地よく喉を通り過ぎた。 「よかったらおかわりをどうぞ」  まだたっぷりとジュースの入った瓶を見て空のグラスを差し出したところへ、 「悪魔くんお待たせ、なんでかグラスがなくなってしまって……?」  大きな葉の下から真っ赤なジュースの瓶を持ったモスが飛び出した。 「へ……わたし……?」 「モスが二人なんだモン!」  瓶を抱えたまま立ち尽くしたモスに先にいたモスが口先を尖らせた。 「ちぇ、もうちょっとだったのに!」  そう言ったモスがくるりと宙返りをすると、その姿が翅の生えた少年に変わる。 「パック!」  妖精界一のいたずら者におもわず叫ぶと、 「ばれたならしょうがない、バイバイ!」  ふわりと浮いた体がそのまま消える。 「なんだってんだよ」  そうこぼして再びグラスに口を付けようとした

二世の手首に真吾とホンモノのモスの手刀が炸裂した。
「君は馬鹿なのか!」
「パックが何を仕込んでるのかわからないのよ!」
「……でも危険な味はしなかったぜ?」
 草の上に落ちたグラスを拾ってぼやいたところへ、ぽつりと百目が呟く。
「ボク、おかわりしちゃったんだモン……」
 そういう百目の口先がだんだんと細く出っ張り、さらに全身の目が膨らんでにょっきりと尻尾が生えた。
「ひゃ、くめ……?」
「らんか、変なんだミョーン!」
 そう言った口からは細くて長い舌が飛び出す。
「なんか、カメレオンっぽいなあ……?」
 真吾がしげしげと百目の変化を観察していると、
「ひゃ……なんだなんだ!」
 きのこの椅子から飛び上がった二世のスラックスの隙間から黒くて細長い尻尾が伸びた。
「猫っぽい、カギ尻尾だ」
「こらあ! 掴むなよ……!」
 情けない声を上げる二世のシルクハットを同じく黒い三角の耳が持ち上げる。
「うわっとと……!」
 片手で尻尾を守りつつ、もう一方で浮いたハットをあたふたとおさえていると今度は真吾が小さく悲鳴を上げた。
「ちょ、うわ……おしりがもぞもぞ……!」
 半ズボンのウェストを引っ張って自身のおしりを見ると、短いけれどふさふさして尻尾がピンと上を向いている。
「これは、何の尻尾だ……?」

二世の手首に真吾とホンモノのモスの手刀が炸裂した。 「君は馬鹿なのか!」 「パックが何を仕込んでるのかわからないのよ!」 「……でも危険な味はしなかったぜ?」  草の上に落ちたグラスを拾ってぼやいたところへ、ぽつりと百目が呟く。 「ボク、おかわりしちゃったんだモン……」  そういう百目の口先がだんだんと細く出っ張り、さらに全身の目が膨らんでにょっきりと尻尾が生えた。 「ひゃ、くめ……?」 「らんか、変なんだミョーン!」  そう言った口からは細くて長い舌が飛び出す。 「なんか、カメレオンっぽいなあ……?」  真吾がしげしげと百目の変化を観察していると、 「ひゃ……なんだなんだ!」  きのこの椅子から飛び上がった二世のスラックスの隙間から黒くて細長い尻尾が伸びた。 「猫っぽい、カギ尻尾だ」 「こらあ! 掴むなよ……!」  情けない声を上げる二世のシルクハットを同じく黒い三角の耳が持ち上げる。 「うわっとと……!」  片手で尻尾を守りつつ、もう一方で浮いたハットをあたふたとおさえていると今度は真吾が小さく悲鳴を上げた。 「ちょ、うわ……おしりがもぞもぞ……!」  半ズボンのウェストを引っ張って自身のおしりを見ると、短いけれどふさふさして尻尾がピンと上を向いている。 「これは、何の尻尾だ……?」

「どれ、ああ……鹿とかじゃねえか?」
 ひょいと覗き込んで意見を言った二世を真っ赤になって蹴り飛ばす。
「見ないでよ!」
「風呂だなんで見てるから今更だろ!」
「それでも恥ずかしいだろ!」
 そう叫んだ真吾のこめかみの上から茶色の耳が生えて鼻の頭が黒くなった。
「角はなさそうだから、バンビちゃんってとこだな」
 頬からぴんぴんと髭を生やした二世がポケットから出した鏡を向けると、映った自身の姿に真吾が絶句する。
「……ごめんなさい! 返信薬入りのジュースだわ!」
 ジュースを調べていたモスが叫んで、まだたっぷりと残った瓶を両手に掴んだ。
「お詫びに、私も飲むわ……!」
「ちょっとモス! 早まらないで!」
「おい! なんの解決にもなんねえぞ!」
 残っていたジュースを飲み干すと帽子のしたからにょっきりと耳がはみ出しスカートの下から立派な尻尾がくるりと渦をまいたかと思うと、顔や腕が毛皮に覆われてみるみるうちにモスはりすへと変貌を遂げた。
「ジュチッ?」
 瓶を抱えたりすがどうかしらと言いたそうに首を傾げるのを見て、二世が思わず膝を着く。
「責任の取り方が、間違い過ぎてるんだよ!」
「まあまあ、兎にも角にも行動しようか?」
 慰めにもならないこと真吾が言った横で、舌を伸ばしていた百目がぼそりと呟いた。

「どれ、ああ……鹿とかじゃねえか?」  ひょいと覗き込んで意見を言った二世を真っ赤になって蹴り飛ばす。 「見ないでよ!」 「風呂だなんで見てるから今更だろ!」 「それでも恥ずかしいだろ!」  そう叫んだ真吾のこめかみの上から茶色の耳が生えて鼻の頭が黒くなった。 「角はなさそうだから、バンビちゃんってとこだな」  頬からぴんぴんと髭を生やした二世がポケットから出した鏡を向けると、映った自身の姿に真吾が絶句する。 「……ごめんなさい! 返信薬入りのジュースだわ!」  ジュースを調べていたモスが叫んで、まだたっぷりと残った瓶を両手に掴んだ。 「お詫びに、私も飲むわ……!」 「ちょっとモス! 早まらないで!」 「おい! なんの解決にもなんねえぞ!」  残っていたジュースを飲み干すと帽子のしたからにょっきりと耳がはみ出しスカートの下から立派な尻尾がくるりと渦をまいたかと思うと、顔や腕が毛皮に覆われてみるみるうちにモスはりすへと変貌を遂げた。 「ジュチッ?」  瓶を抱えたりすがどうかしらと言いたそうに首を傾げるのを見て、二世が思わず膝を着く。 「責任の取り方が、間違い過ぎてるんだよ!」 「まあまあ、兎にも角にも行動しようか?」  慰めにもならないこと真吾が言った横で、舌を伸ばしていた百目がぼそりと呟いた。

「ピクシーに言っららなおるんだミョン?」
「それだ!」
 飛び起きた二世がモスりすを担ぎ、真吾が落ちそうになったジュースの空き瓶をキャッチして駆け出す。
「ほら、百目」
 真吾に手を引かれた百目も長い尻尾を引きずりながら後を追った。
 
「悪魔くんと二世は2、3日経てば自然と元に戻るよ」
 青ピクシーがつまらなそうにそう言うと、
「大した薬効はなさそうだしね」
 瓶に残ったジュースを舐めた赤ピクシーも頷いた。
「百目とモスはこのままだと生活に支障が出そうだから入院ね」
「うん、とりあえず百目は目薬を差してあげるね」
「ありがとうなんだミョン」
 すっかり置いてけぼりの真吾が情けない声をあげる。
「このままじゃ、家に帰れないし学校も行けないよ……」
「……普段もサボってるのに?」
「見えない学校かメフィスト邸にでも泊まりなよ」
 そう言うとさっさと保健室を追い出された。
「真吾、大丈夫か?」
「……ズボンの中でしっぽが動いてくすぐったい」
「仕方ねえ、うちで休んで行けよ」
 先の曲がったしっぽをゆらして二世がそう言った。

「ピクシーに言っららなおるんだミョン?」 「それだ!」  飛び起きた二世がモスりすを担ぎ、真吾が落ちそうになったジュースの空き瓶をキャッチして駆け出す。 「ほら、百目」  真吾に手を引かれた百目も長い尻尾を引きずりながら後を追った。   「悪魔くんと二世は2、3日経てば自然と元に戻るよ」  青ピクシーがつまらなそうにそう言うと、 「大した薬効はなさそうだしね」  瓶に残ったジュースを舐めた赤ピクシーも頷いた。 「百目とモスはこのままだと生活に支障が出そうだから入院ね」 「うん、とりあえず百目は目薬を差してあげるね」 「ありがとうなんだミョン」  すっかり置いてけぼりの真吾が情けない声をあげる。 「このままじゃ、家に帰れないし学校も行けないよ……」 「……普段もサボってるのに?」 「見えない学校かメフィスト邸にでも泊まりなよ」  そう言うとさっさと保健室を追い出された。 「真吾、大丈夫か?」 「……ズボンの中でしっぽが動いてくすぐったい」 「仕方ねえ、うちで休んで行けよ」  先の曲がったしっぽをゆらして二世がそう言った。

埋さん6年生でおつきあいしてたりなかったりな感じ

獣化というよりしっぽ祭り的な話
急に始まって急におわります

真夏の夜の夢が大好きなのでパック出したいしモスも大好きなのでした

#きまぐれにうも

19.06.2025 20:21 — 👍 2    🔁 1    💬 0    📌 0
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突然妙な絵送りつけるご迷惑おかけして本当にすみません……

20.06.2025 03:03 — 👍 11    🔁 5    💬 0    📌 0
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#鬼太郎茶屋おえかき 企画
で描いた絵

20.06.2025 13:48 — 👍 14    🔁 7    💬 1    📌 0
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レオナルド・ダヴィンチが最後に描いたとされる作品、Salvator Mundi(世界の救世主の意)のオマージュです。
元絵のキリストの半分は男性、もう半分は女性的に描かれているという考察が好きなので、
坊ちゃんから見て右半身が貸本版、左半身が千年王国版に見えるようなニュアンスに仕上げました。

09.06.2025 15:14 — 👍 3    🔁 2    💬 0    📌 0
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救世主

09.06.2025 15:11 — 👍 4    🔁 3    💬 0    📌 0
 つるつるとした手触りを感じていると不意に力いっぱいに掴まれる。
「いでで……ううん、大丈夫! ありがとうね!」
 通話を切って引っ張るも逆に引っ張り込まれて隣にしゃがみこむ羽目になった。
「……いつになく、怒ってるね」
「当たり前だろ?」
「あんなかわいい乙女なんだから少しは喜んでみせろって」
 そう言うとぎりぎりと真吾に聞こえるほどに二世が歯噛みする。
「あんなんガキじゃねえか! 喜ばせる意味がわからねえよ!」
「……子供だからこの前のモーショボーにも釣れなかったの?」
 真吾が目を丸くして言葉を継ぐ。
「でも君、サテュロスにも……」
 奥歯も砕けそうな音がしてさすがに口を噤んだ。
「あのなア」
「はい」
「オレが好かれて喜んでも、真吾はいいのか?」
「……振りだけでもしてあげれば」
「そういう方が相手に悪いだろ!」
 強い語気で言われてさすがに口先を尖らせた。
「ちったあ妬気でも見せてくるならいいんだが、誰かさんときたらなあ……」
「……ごめん……と、いつもありがとう」
 先とは反対の頬へ唇を押し付けると、そそくさと元の位置へしゃがみこむ。
「やればできるじゃねえか」
 気を良くした二世がにんまりと笑って続ける。
「まあ、さっきの子だのモンゴルのあれだのは論

 つるつるとした手触りを感じていると不意に力いっぱいに掴まれる。 「いでで……ううん、大丈夫! ありがとうね!」  通話を切って引っ張るも逆に引っ張り込まれて隣にしゃがみこむ羽目になった。 「……いつになく、怒ってるね」 「当たり前だろ?」 「あんなかわいい乙女なんだから少しは喜んでみせろって」  そう言うとぎりぎりと真吾に聞こえるほどに二世が歯噛みする。 「あんなんガキじゃねえか! 喜ばせる意味がわからねえよ!」 「……子供だからこの前のモーショボーにも釣れなかったの?」  真吾が目を丸くして言葉を継ぐ。 「でも君、サテュロスにも……」  奥歯も砕けそうな音がしてさすがに口を噤んだ。 「あのなア」 「はい」 「オレが好かれて喜んでも、真吾はいいのか?」 「……振りだけでもしてあげれば」 「そういう方が相手に悪いだろ!」  強い語気で言われてさすがに口先を尖らせた。 「ちったあ妬気でも見せてくるならいいんだが、誰かさんときたらなあ……」 「……ごめん……と、いつもありがとう」  先とは反対の頬へ唇を押し付けると、そそくさと元の位置へしゃがみこむ。 「やればできるじゃねえか」  気を良くした二世がにんまりと笑って続ける。 「まあ、さっきの子だのモンゴルのあれだのは論

外だし、サテュロスなんざ肉が多すぎる」
「……へえ、じゃあ僕は?」
 からかい口調でそう言うと益々の上機嫌で。
「そりゃもう、ぴったり丁度いいに決まってんだろ!」
 真吾が何か言う前にすっくと立ちあがって叫び出す。
「パパさん! ママさん! 真吾を丁度良く生んでくれてありがとう! オレにぴったりに育ててくれてありがとう!」
「……バカ」
「だって、本当のことだろう?」
 そのまま歌でも歌いだしそうな二世の肩を押えたところに、おおきな葉を重ねた籠一杯にごちそうを積んだ鳥乙女が舞い降りた。
「村の方まで聞こえたわよ、恥ずかしいわね」
「いいじゃねえか、世の中の全てに言ってまわりたんだからよう」
 そう言った二世の背中を叩いてから真吾が言う。
「お酒だけじゃなくてごちそうも貰ってきたの?」
「象人がお腹空かせてるかと思ったのよ、お酒はちゃんとあるから」
 素焼きの瓶を示すとにっこり笑って二世を引き寄せた。
「もう一仕事頼むよ、猩々と象人のところまで乗せていって」
「お安い御用だ!」
「重かったからアンタはこれ、悪魔くんかアタシと」
 手にした籠だのを素早く二世に押し付けると、背中へ飛び乗ろうとした真吾をさっと抱き寄せて飛び上がる。

外だし、サテュロスなんざ肉が多すぎる」 「……へえ、じゃあ僕は?」  からかい口調でそう言うと益々の上機嫌で。 「そりゃもう、ぴったり丁度いいに決まってんだろ!」  真吾が何か言う前にすっくと立ちあがって叫び出す。 「パパさん! ママさん! 真吾を丁度良く生んでくれてありがとう! オレにぴったりに育ててくれてありがとう!」 「……バカ」 「だって、本当のことだろう?」  そのまま歌でも歌いだしそうな二世の肩を押えたところに、おおきな葉を重ねた籠一杯にごちそうを積んだ鳥乙女が舞い降りた。 「村の方まで聞こえたわよ、恥ずかしいわね」 「いいじゃねえか、世の中の全てに言ってまわりたんだからよう」  そう言った二世の背中を叩いてから真吾が言う。 「お酒だけじゃなくてごちそうも貰ってきたの?」 「象人がお腹空かせてるかと思ったのよ、お酒はちゃんとあるから」  素焼きの瓶を示すとにっこり笑って二世を引き寄せた。 「もう一仕事頼むよ、猩々と象人のところまで乗せていって」 「お安い御用だ!」 「重かったからアンタはこれ、悪魔くんかアタシと」  手にした籠だのを素早く二世に押し付けると、背中へ飛び乗ろうとした真吾をさっと抱き寄せて飛び上がる。

「早くしないと、象人がやつれちゃうわよ」
 言いながら両腕で抱えた真吾を落とさないようにジャングルの木々をぬって進んでいく。
「こら! 真吾を返せ!」
「遅いわ、遅いよ……女の子を泣かせたんだから、ちょっと意地悪許してね」
 小声で真吾だけに告げると少しだけ舌をだした鳥乙女に真吾は苦笑した。
「こうもり猫に言いつけるぞ!」
 大量のごちそうを落とさないようにしながら二世が情けないことを叫んだ。

「早くしないと、象人がやつれちゃうわよ」  言いながら両腕で抱えた真吾を落とさないようにジャングルの木々をぬって進んでいく。 「こら! 真吾を返せ!」 「遅いわ、遅いよ……女の子を泣かせたんだから、ちょっと意地悪許してね」  小声で真吾だけに告げると少しだけ舌をだした鳥乙女に真吾は苦笑した。 「こうもり猫に言いつけるぞ!」  大量のごちそうを落とさないようにしながら二世が情けないことを叫んだ。

10.06.2025 22:17 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。
以下は本文の内容です。

「魔力……ぐえっ!」
 杖を大きく振り上げたところで背中の真吾にマントを引っ張られて思わず、仰け反った。
「なにすんだよ!」
 恋人の行動とはいえ、さすがに怒声をあげると今度はハットのてっぺんを軽く押される。
「見てよ! 右手のところ!」
 言われて小山ほどもある猩々の手元を見ると握られた拳の隙間から白っぽい布がひらひら、と。
「人間が捕まってるかもしれないわ」
 相手の攻撃を避けながら上空で観察していた鳥乙女も叫んだ。
「悪魔くん、いったいどうするんだぞう~?」
 投げようとした岩を下ろした象人も困ったように指示を待つ。
「どうしようか……って、おい!」
 思案顔の真吾を乗せたまま鳥乙女の隣まで飛んで行くとちらりと彼女を見てから杖を振り上げた。
「魔力! 竜巻ショットガン!」
 言葉通り小さな竜巻が猩々の顔の周りへと飛んで行き、燃える様な赤毛を揺らす。
「ナスカ! 鼻を狙え!」
「ピンクハリケーン!」
 二世の言葉に頷いて、柔らかな風が舞う。
「もうちょいか、竜巻ショットガン!」
 二人に合わせて象人も大きく吸い込んだ息を吹き付けた。
 猩々の動きが鈍くなり空いた左手からの反撃も散漫になったかと思うと、地震いかと思うほどのくしゃみをした。
 思わず緩んだ右手を二世の長い足が蹴りつけると、中から白い衣を纏った乙女がが落下する。

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 「魔力……ぐえっ!」  杖を大きく振り上げたところで背中の真吾にマントを引っ張られて思わず、仰け反った。 「なにすんだよ!」  恋人の行動とはいえ、さすがに怒声をあげると今度はハットのてっぺんを軽く押される。 「見てよ! 右手のところ!」  言われて小山ほどもある猩々の手元を見ると握られた拳の隙間から白っぽい布がひらひら、と。 「人間が捕まってるかもしれないわ」  相手の攻撃を避けながら上空で観察していた鳥乙女も叫んだ。 「悪魔くん、いったいどうするんだぞう~?」  投げようとした岩を下ろした象人も困ったように指示を待つ。 「どうしようか……って、おい!」  思案顔の真吾を乗せたまま鳥乙女の隣まで飛んで行くとちらりと彼女を見てから杖を振り上げた。 「魔力! 竜巻ショットガン!」  言葉通り小さな竜巻が猩々の顔の周りへと飛んで行き、燃える様な赤毛を揺らす。 「ナスカ! 鼻を狙え!」 「ピンクハリケーン!」  二世の言葉に頷いて、柔らかな風が舞う。 「もうちょいか、竜巻ショットガン!」  二人に合わせて象人も大きく吸い込んだ息を吹き付けた。  猩々の動きが鈍くなり空いた左手からの反撃も散漫になったかと思うと、地震いかと思うほどのくしゃみをした。  思わず緩んだ右手を二世の長い足が蹴りつけると、中から白い衣を纏った乙女がが落下する。

「バカ二世! なにやってんだよ!」
 背中から精一杯に腕を伸ばした真吾が彼女の腕を掴んだ。
「真吾が落ちてどうすんだよ!」
 言いながら器用に体を入れ替えると右腕に真吾、左手に乙女を抱えて猩々から距離を取る。
「他に捕まってたりしねえよな?」
 その言葉に乙女が首を横に振ると崩れかけた花冠が揺れた。
「よっしゃ、片をつけんぞ!」
 横目で伺ってから真吾を抱える腕で再び杖を振るう。
「魔力・火炎放射!」
「ピンクハリケーン!」
 呼応するかのように鳥乙女が風を送ると、被毛より赤く燃え上がった炎が猩々の巨体を包んだ。
 悲痛な雄たけびをあげつつどたどたと大地を揺らしてジャングルへと分け入る後姿を見て、象人に声を掛ける。
「奥に水場はあるかい?」
「ちょっと深い沼ががあるんだぞーう」
「火事にならないように着いて行って、火を消すのも手伝ってあげて」
 二世らと地上に降りた真吾の言葉に手を振って、象人もジャングルへと姿を消した。
「いいのかよ、恨んで戻ってくるかもしれねえぞ?」
「うーん、猩々はお祭りにさんかしたかったんだと思うよ」
「へ……?」
「お酒が大好きだからね」
 言いながら落ちていた焼き物の欠片を拾って差

「バカ二世! なにやってんだよ!」  背中から精一杯に腕を伸ばした真吾が彼女の腕を掴んだ。 「真吾が落ちてどうすんだよ!」  言いながら器用に体を入れ替えると右腕に真吾、左手に乙女を抱えて猩々から距離を取る。 「他に捕まってたりしねえよな?」  その言葉に乙女が首を横に振ると崩れかけた花冠が揺れた。 「よっしゃ、片をつけんぞ!」  横目で伺ってから真吾を抱える腕で再び杖を振るう。 「魔力・火炎放射!」 「ピンクハリケーン!」  呼応するかのように鳥乙女が風を送ると、被毛より赤く燃え上がった炎が猩々の巨体を包んだ。  悲痛な雄たけびをあげつつどたどたと大地を揺らしてジャングルへと分け入る後姿を見て、象人に声を掛ける。 「奥に水場はあるかい?」 「ちょっと深い沼ががあるんだぞーう」 「火事にならないように着いて行って、火を消すのも手伝ってあげて」  二世らと地上に降りた真吾の言葉に手を振って、象人もジャングルへと姿を消した。 「いいのかよ、恨んで戻ってくるかもしれねえぞ?」 「うーん、猩々はお祭りにさんかしたかったんだと思うよ」 「へ……?」 「お酒が大好きだからね」  言いながら落ちていた焼き物の欠片を拾って差

し出すと、そこからは強いアルコールの匂いがする。
「怖い目に会ったばかりで申し訳ないけど、後でお酒を分けてくれないかい?」
 すこし屈んでまだあどけなさの残る乙女と同じ目線で頼み込むと、こくりと頷いた。
「ありがとう」
 にっこりとわらったところで鳥乙女が彼女の手を引く。
「髪も服も乱れちゃってるから戻る前に直してあげるわ」
 その言葉にほっとしたように息を吐いて、男性陣から見えない方へと向かったかと思うと踵を返した。
 小走りに駆け戻ると飛び上がって二世の頬へ唇を押し付ける。
 反応できずに固まっていると、
「ありがとう!」
 と、真っ赤になって叫んで鳥乙女の元まで飛ぶように戻っていった。
「ええっと……良かった、ね?」
 先に口を開いたのは真吾の方で、その言葉に憮然とした声が返る。
「……一体全体、どこがだよ?」
 口をへの字に曲げたまま、取り出したハンカチで拭おうとするのを慌てて止めた。
「バカ! 見られたら悲しむだろ!」
 それでもなお拭おうとする腕を真吾が全力で引いていると、こちらを鋭い視線で射貫く鳥乙女に気づいて舌を打ってハンカチを仕舞った。
「お待たせ、きれいになったでしょう?」
 声音の温度は依然と低いものの朗らかに言って、

し出すと、そこからは強いアルコールの匂いがする。 「怖い目に会ったばかりで申し訳ないけど、後でお酒を分けてくれないかい?」  すこし屈んでまだあどけなさの残る乙女と同じ目線で頼み込むと、こくりと頷いた。 「ありがとう」  にっこりとわらったところで鳥乙女が彼女の手を引く。 「髪も服も乱れちゃってるから戻る前に直してあげるわ」  その言葉にほっとしたように息を吐いて、男性陣から見えない方へと向かったかと思うと踵を返した。  小走りに駆け戻ると飛び上がって二世の頬へ唇を押し付ける。  反応できずに固まっていると、 「ありがとう!」  と、真っ赤になって叫んで鳥乙女の元まで飛ぶように戻っていった。 「ええっと……良かった、ね?」  先に口を開いたのは真吾の方で、その言葉に憮然とした声が返る。 「……一体全体、どこがだよ?」  口をへの字に曲げたまま、取り出したハンカチで拭おうとするのを慌てて止めた。 「バカ! 見られたら悲しむだろ!」  それでもなお拭おうとする腕を真吾が全力で引いていると、こちらを鋭い視線で射貫く鳥乙女に気づいて舌を打ってハンカチを仕舞った。 「お待たせ、きれいになったでしょう?」  声音の温度は依然と低いものの朗らかに言って、

先ほどの乙女を前に出した。
 花を足して直した花冠の下には薄化粧に整えられた顔が恥ずかし気にほころぶ。
「じゃあ、とっとと村まで戻って酒を貰って来ようぜ」
 言いながら真吾に背を向ける。
 その時、翻ったマントの端を引かれた。
「なんだ?」
 もじもじとマントの端を掴んで俯いた少女を横目に真吾と鳥乙女の口からため息が漏れる。
「乗せていってやれよ、二世」
「……やだ、ね」
「ちょっと意地悪しないでよ」
 真吾の言葉に逆らって、鳥乙女のそれにそっぽを向くとどっかりと地面にしゃがみこんだ。
「ねえ、アンタ! いい加減に……!」
「ナスカ、こうなったら二世は梃子でも動かないよ……」
「え? 悪魔くんが怒っても?」
「怒っても宥め賺してもダメなんだよねえ」
 困ったように告げてから、もっと困ったどころか泣きそうな顔の少女へ向き直る。
「ごめんね、お祭りに間に合わないといけないからナスカと行ってもらえるかい?」
 柔らかな口調でそう頼むと、ゆっくりと頷いた。
 鳥乙女に抱えられて空を行くのを見送ってから、真吾がスマホを取り出す。
「あ、ピクシー? いま、ベトナムなんだけど火傷に効く薬草を教えてくれないかい?」
 電話の向こうでピクシー達が教えてくれた薬草の特徴を頭の中でメモしつつ、空いた手で二世の肩を撫でてみた。

先ほどの乙女を前に出した。  花を足して直した花冠の下には薄化粧に整えられた顔が恥ずかし気にほころぶ。 「じゃあ、とっとと村まで戻って酒を貰って来ようぜ」  言いながら真吾に背を向ける。  その時、翻ったマントの端を引かれた。 「なんだ?」  もじもじとマントの端を掴んで俯いた少女を横目に真吾と鳥乙女の口からため息が漏れる。 「乗せていってやれよ、二世」 「……やだ、ね」 「ちょっと意地悪しないでよ」  真吾の言葉に逆らって、鳥乙女のそれにそっぽを向くとどっかりと地面にしゃがみこんだ。 「ねえ、アンタ! いい加減に……!」 「ナスカ、こうなったら二世は梃子でも動かないよ……」 「え? 悪魔くんが怒っても?」 「怒っても宥め賺してもダメなんだよねえ」  困ったように告げてから、もっと困ったどころか泣きそうな顔の少女へ向き直る。 「ごめんね、お祭りに間に合わないといけないからナスカと行ってもらえるかい?」  柔らかな口調でそう頼むと、ゆっくりと頷いた。  鳥乙女に抱えられて空を行くのを見送ってから、真吾がスマホを取り出す。 「あ、ピクシー? いま、ベトナムなんだけど火傷に効く薬草を教えてくれないかい?」  電話の向こうでピクシー達が教えてくれた薬草の特徴を頭の中でメモしつつ、空いた手で二世の肩を撫でてみた。

いつものおとなでできてるふたりと謎のトラブル+鳥乙女と象人とモブ?

#きまぐれにうも

10.06.2025 22:17 — 👍 1    🔁 1    💬 1    📌 0
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私は松下一郎坊ちゃんを絶対にアオリで撮る者……

01.06.2025 11:33 — 👍 7    🔁 3    💬 0    📌 0
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ひたすら崇めながら撮っていました

01.06.2025 11:35 — 👍 8    🔁 4    💬 0    📌 0
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にうにうGo! 合同ペーパー WeddingSpecial(2024/05/05) - 和神凪蕣@理想郷計画総本部 2024年5月5日 SUPER COMIC CITY 31 -day2-・超怪★会議 2024内で開催の89年版二埋プチオンリー 『にうにうGo!』で発行した無...

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31.05.2025 01:02 — 👍 0    🔁 1    💬 0    📌 0

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