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村元 葉

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がんえん

体内の家屋が朽ちていくまでに燕はここを飛び立つだろう

沈黙は同意ではなく紫陽花の青、青、あお、そう言うことです

頬の皺延ばして風に乗せたなら撓んだ雲に突っ込む飛行機

岩塩に注ぐ光を食べているまだ亡くなった友はいなくて

薄氷を踏む これまでもこれからも「臨時ニュース」に救われている

ハレとケの境界線の右下へ猟虎が流れていくライブカメラを

新しい家が窓から建つように次も始めにあなたを思う

滑稽な振りを笑えば液晶に蜻蛉の透けた羽根が一枚

がんえん 体内の家屋が朽ちていくまでに燕はここを飛び立つだろう 沈黙は同意ではなく紫陽花の青、青、あお、そう言うことです 頬の皺延ばして風に乗せたなら撓んだ雲に突っ込む飛行機 岩塩に注ぐ光を食べているまだ亡くなった友はいなくて 薄氷を踏む これまでもこれからも「臨時ニュース」に救われている ハレとケの境界線の右下へ猟虎が流れていくライブカメラを 新しい家が窓から建つように次も始めにあなたを思う 滑稽な振りを笑えば液晶に蜻蛉の透けた羽根が一枚

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

08.06.2024 03:07 — 👍 8    🔁 0    💬 0    📌 0
きげん

掌に収まる危険が丁度良い砂糖も塩も入れ過ぎてみる

渡さないブーケを解いてキッチンに一輪ずつを祈りのように

水よりも重い溜まりに嵌っていて溶けたバニラの乳白色は

回想に日を費やせば疾くと去り返却期限も過ぎてしまった

湖のそば慰霊碑のうえ空を二羽の燕が一羽みたいに

下手な吹替と思うがわたしには主張したいことが殆どない

届かない光を青で補って眠らなくても来てしまう明日

先に寝ます あなたがいつでも来られるよう少し扉は開いたままで

きげん 掌に収まる危険が丁度良い砂糖も塩も入れ過ぎてみる 渡さないブーケを解いてキッチンに一輪ずつを祈りのように 水よりも重い溜まりに嵌っていて溶けたバニラの乳白色は 回想に日を費やせば疾くと去り返却期限も過ぎてしまった 湖のそば慰霊碑のうえ空を二羽の燕が一羽みたいに 下手な吹替と思うがわたしには主張したいことが殆どない 届かない光を青で補って眠らなくても来てしまう明日 先に寝ます あなたがいつでも来られるよう少し扉は開いたままで

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

25.05.2024 03:05 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0
ひゆ

ファミレスに一人でいたら筏へと変わる手足が流されていく

「光」とノートに書いてそれだけで良いことをしたみたいな日

ぶん殴る力くらいの感情は化石になった 消化試合だ

不在票を書き慣れていてきっと嘘だって眼を見て言える

不意の比喩 あれ、風船だ 放ったのなら見ていましょうか

頬を沿う波に小指を濡らしてはもう帰らない人の話を

街中の声を集めた缶詰を売って曖昧に笑っていたい

なんとなく良くない気持ちでなんとなく流されてきてなんとかするさ

ひゆ ファミレスに一人でいたら筏へと変わる手足が流されていく 「光」とノートに書いてそれだけで良いことをしたみたいな日 ぶん殴る力くらいの感情は化石になった 消化試合だ 不在票を書き慣れていてきっと嘘だって眼を見て言える 不意の比喩 あれ、風船だ 放ったのなら見ていましょうか 頬を沿う波に小指を濡らしてはもう帰らない人の話を 街中の声を集めた缶詰を売って曖昧に笑っていたい なんとなく良くない気持ちでなんとなく流されてきてなんとかするさ

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

18.05.2024 03:03 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0
たこ

←大小→のレバーを回せば消える跡 足元にある別の世界が

各停を追い越していく快速を追い越していく特急を見ていた

青痣に軽く触れたら痛いよと笑える理由が人間みたい

すれ違うとき少しだけ手をあげるバス運転手の光になりたい

たこ公園うちの地元もあったっけってきっとどこでも寂しさならば

あのときにこの顔だった抱えられている散歩が嫌いな犬の

一面の白詰草が言うとおり素直は美徳 あなたの手をとる

学生を見れば青春だと思う例外はあり例外だったが

たこ ←大小→のレバーを回せば消える跡 足元にある別の世界が 各停を追い越していく快速を追い越していく特急を見ていた 青痣に軽く触れたら痛いよと笑える理由が人間みたい すれ違うとき少しだけ手をあげるバス運転手の光になりたい たこ公園うちの地元もあったっけってきっとどこでも寂しさならば あのときにこの顔だった抱えられている散歩が嫌いな犬の 一面の白詰草が言うとおり素直は美徳 あなたの手をとる 学生を見れば青春だと思う例外はあり例外だったが

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

11.05.2024 03:05 — 👍 4    🔁 0    💬 0    📌 0
てすたー

躓いた石を拾って心無い言葉をかければ ほら、欠けていく

濁点のない島にあるささやかな嘘を暴いていいわけがない

この道を真っ直ぐに行く 狂わないよう考えない不確かなこと

今日中にお召し上がりくださいの翌日に向こうへ行った名前を書いた

テスターをたくさん使って試し続けて本番は訪れません

炬燵にも夏を教えてどうしようもないことがあると理解した

蟻の巣へ運ばれていくささくれは自然に戻る春のバス停

四の五のと枯れた湖の畔で死後の約束の期限を決めた

てすたー 躓いた石を拾って心無い言葉をかければ ほら、欠けていく 濁点のない島にあるささやかな嘘を暴いていいわけがない この道を真っ直ぐに行く 狂わないよう考えない不確かなこと 今日中にお召し上がりくださいの翌日に向こうへ行った名前を書いた テスターをたくさん使って試し続けて本番は訪れません 炬燵にも夏を教えてどうしようもないことがあると理解した 蟻の巣へ運ばれていくささくれは自然に戻る春のバス停 四の五のと枯れた湖の畔で死後の約束の期限を決めた

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

04.05.2024 03:29 — 👍 6    🔁 0    💬 0    📌 0
にくきゅう

雨上がり番いの右手と左手の隙間に差した単色の虹

ただ羽根を見たいだけだと言えたならあなたは今もここにいたのか

思うだけで責められるべきことがあり清潔感に両手を浸す

肉球のかたちで出てくる泡ハンドソープに気分は騙されていい

コンクリに足跡をつけに出掛けよう良い子の記録と抵抗として

必要の無いことばかり吐いていて小麦の香りが頭に響く

たんぽぽが綿毛に変わるまで待って、長い時間が必要なんだ

ひとときは遊覧船で流れていく景色は遠い他人事みたい

にくきゅう 雨上がり番いの右手と左手の隙間に差した単色の虹 ただ羽根を見たいだけだと言えたならあなたは今もここにいたのか 思うだけで責められるべきことがあり清潔感に両手を浸す 肉球のかたちで出てくる泡ハンドソープに気分は騙されていい コンクリに足跡をつけに出掛けよう良い子の記録と抵抗として 必要の無いことばかり吐いていて小麦の香りが頭に響く たんぽぽが綿毛に変わるまで待って、長い時間が必要なんだ ひとときは遊覧船で流れていく景色は遠い他人事みたい

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

27.04.2024 03:00 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 0
さいだー

謝ってばかりの人の翳りから得た熱量で回る歯車

充電を敢えてしないで出た旅の途上で傘も捨ててしまった

三口だけ飲んで流せば真っ青な脳を洗ってサイダーの川

おじいさん、おばあさんって誰しもが少し似ていていつか紛れる

あそこから落ちてきたんだ 龍の背のかたちの雲は風に崩れて

窓際の席から見える人波の関係無さの合計は0

床に散る髪束みたいな表情がイエスとノーを等しく見せる

新人はいつかわたしを乗り越えるみたいなことで不安はずっと

さいだー 謝ってばかりの人の翳りから得た熱量で回る歯車 充電を敢えてしないで出た旅の途上で傘も捨ててしまった 三口だけ飲んで流せば真っ青な脳を洗ってサイダーの川 おじいさん、おばあさんって誰しもが少し似ていていつか紛れる あそこから落ちてきたんだ 龍の背のかたちの雲は風に崩れて 窓際の席から見える人波の関係無さの合計は0 床に散る髪束みたいな表情がイエスとノーを等しく見せる 新人はいつかわたしを乗り越えるみたいなことで不安はずっと

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

06.04.2024 04:56 — 👍 8    🔁 0    💬 0    📌 0
かえる

単色の絵は問い かつて人間が潜れた深さより深くまで

次は六両編成でもう少し前に行かなきゃ乗れないけれど

アイドルは歌いオタクは声を出しいつか話にするから待って

有意義は遠くにあって仰向けのカエルの真似で終わる週末

オフィスビルから洩れる灯が七色で大人を辞める許可をもらった

あの店も潰れるだろうあっという間の百年は同じ速さで

不祥事の次第が明るくなるまではまだ広告で笑っていてね

焼き立てのパンでも明日の朝食で温かったことは伝える

かえる 単色の絵は問い かつて人間が潜れた深さより深くまで 次は六両編成でもう少し前に行かなきゃ乗れないけれど アイドルは歌いオタクは声を出しいつか話にするから待って 有意義は遠くにあって仰向けのカエルの真似で終わる週末 オフィスビルから洩れる灯が七色で大人を辞める許可をもらった あの店も潰れるだろうあっという間の百年は同じ速さで 不祥事の次第が明るくなるまではまだ広告で笑っていてね 焼き立てのパンでも明日の朝食で温かったことは伝える

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

30.03.2024 03:00 — 👍 6    🔁 0    💬 0    📌 0
ごさつ

用水路沿いに野良猫駆けていく追いかけないと捕まらないが

水色の春風が煽る反抗で冷えた笑みさえ燃やしてみせて

裸婦像の欠けや汚れを顔半分埋まる葡萄の房で隠した

叫ぶのは推奨されていないから五冊背負って八キロ歩く

昨日の交通事故は0件で笑顔の家族の車が過ぎる

春生まれ 調整された出生でどんな気温もちょっと良くない

勢いは強く川面を覗いても聞こえなかったナルシスの声

過ちは去ってからそれと知るもので緑の水に白鳥一羽

ごさつ 用水路沿いに野良猫駆けていく追いかけないと捕まらないが 水色の春風が煽る反抗で冷えた笑みさえ燃やしてみせて 裸婦像の欠けや汚れを顔半分埋まる葡萄の房で隠した 叫ぶのは推奨されていないから五冊背負って八キロ歩く 昨日の交通事故は0件で笑顔の家族の車が過ぎる 春生まれ 調整された出生でどんな気温もちょっと良くない 勢いは強く川面を覗いても聞こえなかったナルシスの声 過ちは去ってからそれと知るもので緑の水に白鳥一羽

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

23.03.2024 03:01 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0
れつ

藍色の靄の向こうで笑っててほこりまみれを抜けて伸ばす手

通過する電車の風で傾いた陽射しが遠くにいると教えた

向こうからわたしと同じ装いの人が通れば、なんとなく、はい。

歪ませて身になることをしたくない時期を過ごしたあとは任せる

この列は誰もがあげる側ですかいつか貰った代わりにですか

搾りたてモンブランってなんとなく「あれ」みたいって言っちゃいけない

まだ五十分くらい残っている位置に芽吹いたばかりだ笑顔の子たち

七十分待って四千円を出し三十分待って千円を出す

れつ 藍色の靄の向こうで笑っててほこりまみれを抜けて伸ばす手 通過する電車の風で傾いた陽射しが遠くにいると教えた 向こうからわたしと同じ装いの人が通れば、なんとなく、はい。 歪ませて身になることをしたくない時期を過ごしたあとは任せる この列は誰もがあげる側ですかいつか貰った代わりにですか 搾りたてモンブランってなんとなく「あれ」みたいって言っちゃいけない まだ五十分くらい残っている位置に芽吹いたばかりだ笑顔の子たち 七十分待って四千円を出し三十分待って千円を出す

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

16.03.2024 03:02 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0
ずかん

目のごみを流す涙が鶯に足りない緑を補って春

わたしより若い訃報が遠く来る長いまっすぐの一本道で

不都合を隠すみたいに横切った鳥の名前が図鑑にはない

広すぎる庭の空白を埋めるため置いたブランコに風が乗ってる

勢いが足りない私、渡らない信号だってボタンを押して

花と書くとき浮かぶのが何色の花弁でもなくあなたということ

縁の無い街を歩けば洩れてくるソフトバンクのチャイコフスキー

走馬灯 放置自転車のラテアート見たことがない運ばれていく

ずかん 目のごみを流す涙が鶯に足りない緑を補って春 わたしより若い訃報が遠く来る長いまっすぐの一本道で 不都合を隠すみたいに横切った鳥の名前が図鑑にはない 広すぎる庭の空白を埋めるため置いたブランコに風が乗ってる 勢いが足りない私、渡らない信号だってボタンを押して 花と書くとき浮かぶのが何色の花弁でもなくあなたということ 縁の無い街を歩けば洩れてくるソフトバンクのチャイコフスキー 走馬灯 放置自転車のラテアート見たことがない運ばれていく

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

09.03.2024 03:03 — 👍 8    🔁 0    💬 0    📌 0
😂

ピルピルと宙に伸ばした指が鳴る この星以外の命だったら

山折りでズレてしまった頂点にこれでもいいと言ってください

吹く風で乾いた肌にランタンの灯りで皺は日々より深く

Not Safe For Work またいつ読むかわからないのに書籍を買って

布団から顔も出さずに泣き笑い絵文字の真似で陽は暮れていく

燃えるごみ袋を裂いたささやかな枝のちからで午後を乗り切る

ファミチキを食べに行こうよタルタルが入ってるってそれだけでいい

失った鍵とどこかで座礁した船を乗り継ぎ色の無い地へ

😂 ピルピルと宙に伸ばした指が鳴る この星以外の命だったら 山折りでズレてしまった頂点にこれでもいいと言ってください 吹く風で乾いた肌にランタンの灯りで皺は日々より深く Not Safe For Work またいつ読むかわからないのに書籍を買って 布団から顔も出さずに泣き笑い絵文字の真似で陽は暮れていく 燃えるごみ袋を裂いたささやかな枝のちからで午後を乗り切る ファミチキを食べに行こうよタルタルが入ってるってそれだけでいい 失った鍵とどこかで座礁した船を乗り継ぎ色の無い地へ

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

02.03.2024 03:03 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0
たこ

偽物も大事にしたよ「笑って」と言われて撮った写真だったな

らしくない強がりをする食べかけのファーストフードのタトゥーシールと

さっきまで左にあった雲がもう右に 剥がしたポスターの跡

とりあえず肉と野菜は買ったから一緒の休みはなんにもしない

正面で風を受けたら飛べただろう川辺の凧は押入れの底

やわらかい苔生す舌のひと粒がほどけるまでをじっと見せていた

明日とは縁の無い日を思うとき歩道が消えて五時の合図を

公園に遊具は無いがすぐそばに異様に安い自販機がある

たこ 偽物も大事にしたよ「笑って」と言われて撮った写真だったな らしくない強がりをする食べかけのファーストフードのタトゥーシールと さっきまで左にあった雲がもう右に 剥がしたポスターの跡 とりあえず肉と野菜は買ったから一緒の休みはなんにもしない 正面で風を受けたら飛べただろう川辺の凧は押入れの底 やわらかい苔生す舌のひと粒がほどけるまでをじっと見せていた 明日とは縁の無い日を思うとき歩道が消えて五時の合図を 公園に遊具は無いがすぐそばに異様に安い自販機がある

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

24.02.2024 03:16 — 👍 13    🔁 0    💬 0    📌 0
きっかけ

幹は空、根は地を掘って伸びていく 本当の球は理想にしかない

しりとりのりんごは林檎じゃないから電池が切れるまでは遊んで

多分、今から余生はヴァリエーション「I need 愛♡」ってグラフィティの

この道が無かったときは蝶と蛾の違いもなくて幸せだった

切っ掛けがあればなんでもできるからカウントダウンの技術を磨く

セルフレジどんどん殖えて最後にはみんな佐藤になるって聞いた

I know you わかっているさ 「大丈夫」 強がったって花は枯れるけれど

永遠はある 冷蔵を冷凍へ消費期限は黒く潰して

きっかけ 幹は空、根は地を掘って伸びていく 本当の球は理想にしかない しりとりのりんごは林檎じゃないから電池が切れるまでは遊んで 多分、今から余生はヴァリエーション「I need 愛♡」ってグラフィティの この道が無かったときは蝶と蛾の違いもなくて幸せだった 切っ掛けがあればなんでもできるからカウントダウンの技術を磨く セルフレジどんどん殖えて最後にはみんな佐藤になるって聞いた I know you わかっているさ 「大丈夫」 強がったって花は枯れるけれど 永遠はある 冷蔵を冷凍へ消費期限は黒く潰して

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

17.02.2024 03:16 — 👍 9    🔁 0    💬 0    📌 0
はなざわ

背後から聴こえる声で浮かぶ顔とぜんぜん違う眼鏡の人が

こんにちは、焦燥感よ 夕暮れにわたしは言葉を奪われている

お菓子とかおかゆみたいに「お」を付けて背鰭も足して街に放した

霞む目で見ているからだ溶けていくTatuki Seksuの『Hanazawa EP』

名を付けて切り出していくふわふわを島に、花に、鳥に、あなたに

幽霊は重ねて着ても寒いから半透明の雪が積もって

火の消えた蝋燭みたいにビルが建ち意味は途絶えて儀式だけある

終点は始点でもありやまびこは確かにあのとき「おいで」と言った

はなざわ 背後から聴こえる声で浮かぶ顔とぜんぜん違う眼鏡の人が こんにちは、焦燥感よ 夕暮れにわたしは言葉を奪われている お菓子とかおかゆみたいに「お」を付けて背鰭も足して街に放した 霞む目で見ているからだ溶けていくTatuki Seksuの『Hanazawa EP』 名を付けて切り出していくふわふわを島に、花に、鳥に、あなたに 幽霊は重ねて着ても寒いから半透明の雪が積もって 火の消えた蝋燭みたいにビルが建ち意味は途絶えて儀式だけある 終点は始点でもありやまびこは確かにあのとき「おいで」と言った

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

#短歌

10.02.2024 03:07 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 0
くじゃく

明るさは光や闇のためにありあなたの性と関係はない

あたらしいことを考えたいけれどいつもみんなで同じ表情

広くても2DKの脳内で濁った主語を乾かしていた

飴玉を舐め切らないで噛むときの力で少し雲が流れる

一瞬は一瞬だから捉えたら誤字と脱字と衍字の日記

叶うなら孔雀を飼いたい何気ない日々も大きな羽根を広げて

狼に噛まれた跡を見せながらこどものときの夢を話した

いつもより明るい夜空 二年前、生まれた星があったらしいね

くじゃく 明るさは光や闇のためにありあなたの性と関係はない あたらしいことを考えたいけれどいつもみんなで同じ表情 広くても2DKの脳内で濁った主語を乾かしていた 飴玉を舐め切らないで噛むときの力で少し雲が流れる 一瞬は一瞬だから捉えたら誤字と脱字と衍字の日記 叶うなら孔雀を飼いたい何気ない日々も大きな羽根を広げて 狼に噛まれた跡を見せながらこどものときの夢を話した いつもより明るい夜空 二年前、生まれた星があったらしいね

短歌です。読んでください。
よろしくお願いします。

08.02.2024 13:04 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0

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