まじで数合わせで呼ばれてて「ワリ、帰るわ」つって21時には帰ってくるからりょ〜ちゃすも安心だね 今日食べた美味いものの話だけして「あれ作れんのかな、今度やってみよ」って速攻で風呂入って寝る三、健やか
01.10.2025 08:24 — 👍 5 🔁 0 💬 0 📌 0@lightnikomi.bsky.social
三リョ…やね…
まじで数合わせで呼ばれてて「ワリ、帰るわ」つって21時には帰ってくるからりょ〜ちゃすも安心だね 今日食べた美味いものの話だけして「あれ作れんのかな、今度やってみよ」って速攻で風呂入って寝る三、健やか
01.10.2025 08:24 — 👍 5 🔁 0 💬 0 📌 05→3→4(→1→2)→6の順で観ると良いと思います🙆 見終わったらココロョョルを見てください✊
30.09.2025 16:28 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0みんなそれ言ってて気になってり いてくるか…
29.09.2025 10:45 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0人数合わせだって言ってたご〜こんに出かけていく三の背中を見送る付き合ってないけど同居してる三リョのリョのこと考えてたら夜になってた
29.09.2025 10:44 — 👍 9 🔁 0 💬 1 📌 0💯Ⓜ️観ようかと思ってるんです㌔、どうですか
29.09.2025 10:43 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0かわいい
25.09.2025 08:18 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0しょっちゅう家にも呼んで向こうの家にも上がり込んでいつでも隣にいるようになってなんかリョも楽しそうだし予定も全部埋めた!と思ってたのに一応「なあ、前に言ってた好きなやつとはどうなったんだよ」って聞いたら照れた感じで「あー……まあなんか、すぐどうこうってアレじゃないすけど…今度メシ行くことになって……」って言われてしまって、三は……三は……(この日のうちに三リョが成立するため、デートはキャンセルになります)
23.09.2025 05:18 — 👍 13 🔁 0 💬 0 📌 0一緒に酒飲んでた三リョ、リョが酔って「さいきんさ〜…すきなひとが…できて…」とむにゃむにゃ喋り始め、「おっ」と思ってあれこれ聞いた三、節々から(あれ…これ、相手男じゃね…?)と思い始め、それからなんかやたら頻繁にリョを誘い始めてオフを全部埋めようとするの回
23.09.2025 05:09 — 👍 14 🔁 3 💬 1 📌 0なんかもっと全然進んでてもう今から追いつくのって困難か?と思ってたんですけどこれならいけそうな気がします✊ありがとうございます✊
22.09.2025 06:12 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0え呪ってまだ2シーズンしかないんですか?2シーズンで原作のどのくらいまで追いついてるんですか?
21.09.2025 18:29 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0後輩とルームシェアしてるらしい三の家にこの間他何人かと遊びに行ったんですけど(幻覚)、なんか「人に会う用の格好じゃない」らしく、同居人の後輩くんが部屋から一切顔を出さず、なんか手だけとかで出てきて、三のことしょっちゅう呼びつけてあれこれ持って来させてたりしてておもろかった
三、途中で面倒になって「もういいだろいい加減出てこいよ」って言って怒られてた めっちゃ尻に敷かれてるやん
っていう付き合ってない同居三リョとモブの話
全然気付かず近所に住んでてさ、何かのきっかけで「あれめっちゃ近所じゃね?」ってことに気付いて、それから気軽に呼び出して近くの飯いったりお互いの家でダラダラ宅飲みしたりするんだけど実は両片思いでお互い誘う時めちゃくちゃ緊張してるやつ
15.09.2025 07:06 — 👍 5 🔁 0 💬 0 📌 0大人になってから近所に住んでる三リョの話をさ、したいんですよ
15.09.2025 07:04 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0付き合ってるみつーりょには是非、外で🏀してアドレナリンのまま家帰ってはちゃめちゃになってほしいね
14.09.2025 18:18 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0付き合ってるのに付き合ってないみたいなもう完全に自然体な距離感のみつーりょから繰り出される、急にカップルになる瞬間(スーパーから出て自然と手を繋ぐとか、当たり前に髪乾かしてもらうとか、ゲラゲラ笑ってたのに急にちゅーするとか)も最高だし、付き合ってないのに毎週のように会ってて会えない時電話してどっちかの家行って背もたれにしてくっついてるのとかも好き
14.09.2025 18:18 — 👍 4 🔁 0 💬 0 📌 0つきあってるみつーりょ つきあってないみつーりょ それぞれに良さがありますね
14.09.2025 18:15 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0ちょっと目を瞑ってたら3日経ってたぜ
06.09.2025 11:37 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0ちょっと目を瞑ってたら2時間経ってたぜ
03.09.2025 07:39 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0ぁ🚕もお留守番でございますわよ‼️投票待ち中 行けそうやったらいきます
31.08.2025 02:44 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0おい!!!!会いに来てください
31.08.2025 02:36 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0多分戦略のことだけ考えれば、もうさっさと切り捨てて次に行くのが良いのだろうが…私にはそれができない…でもこれ以上できることもない…
23.08.2025 08:04 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0今別の場所で新しい名前使って1から積み上げていこ〜としてる最中なんだけど、これが非常に難しい…できる限界の量があり、他にもやりたいことがあり、その中で限界まで取り組んでできることやれること全部つぎ込んでるはずなんだけど、単に「戦略」としてだけみればおそらく失敗で、でもだからといってそれを「失敗だから」と切り捨てて終わりにするようなことは心情としてできず…というグダグダ具合
23.08.2025 08:02 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0いつもの喧嘩だった。 怪我をした三井の世話をするために一時同居をしていたリョータは、何故だかそのまま一緒に住むことになり、一年前にふたりで新しい部屋に越した。それなりに喧嘩もするけど、概ね穏やかで楽しい日々。だから、昨日の喧嘩も売り言葉に買い言葉で、まあちょっと言いすぎたかなという自覚もあったけど、数日経ったら元通りになるようなものだった。 でもこの日はなんだか胸騒ぎがして、喧嘩の翌朝、謝ろうかとリョータは三井が出ていく玄関を遠くからチラチラ見た。結局謝れず仕舞いだったけど。 それがいけなかったんだと思う。 「え――」 昼下がり、家にいたリョータのもとにかかってきた電話口の女性は開口一番「こちらは三井寿さんのお宅で間違いないですか?」と無機質な声で言った。そして彼女が「三井さんは事故に遭われて、今当院にいらっしゃいます」と続けた言葉に、リョータは言葉を失い、今意識を遠くしている。 「……大丈夫ですか?」 「……ッ、す、すみません……えっと、あの、あー……」 頭が回らない。ふわふわと自分の感覚が乖離して、手も足も口も、全部自分のものじゃないみたいだ。やっぱりあのとき、謝っておくべきだったんだ。後悔が頭の中を渦巻いて、支配する。 そこから自分がどうしたのか、リョータはよく覚えていない。多分病院の住所を聞いて、三井の両親に連絡をして、三井の着替えだとかそんな荷物を持って、気がついたら病院にいた。 三井は、たくさんの管につながれて、静かにベッドの上に横たわっていた。 「み――」
声が出ない。足が震える。目の前がどんどん暗くなる。なんで、どうして。一体何が。三井の両親は今、遠方にいてすぐには来られない。だから同居人であるリョータが代わりに説明を受ける必要があった。医者は淡々と、三井に何があったのか、どういう処置をしたのか、今どういう状況なのかを説明する。居眠り運転のトラックだったらしい。すぐに運ばれたおかげでギリギリ死なずに済んだこと。打ちどころは悪くなく、何時間もかかる大掛かりな手術は必要なかったこと。あとは目覚めるのを待つだけだとリョータと同じくらいの身長がある女性の医師は言ったが、リョータの耳には半分くらいしか入っていなかった。 「……うちは、夜間の付き添いも申請していただければできますよ」 優しそうな顔の看護師がそう言ったのは、リョータの表情があまりにも辛そうだったからだろう。言われるままに書類を書いて、リョータは目を瞑る三井の隣の椅子に座った。 無機質な機械の電子音、増幅された呼吸の音。胸がきちんと上下していることに安心する。眠っている三井の顔は見慣れているはずなのに。 「……三井サン……」 電気信号に変換された心臓の音はゆっくりで、いつか止まってしまうんじゃないかと不安にさせる。明日切りに行こうかなと言っていた、ちょっと伸びすぎた髪を撫でた。 「目、開けてよ……そんでまた、冗談だって……」 またこうして、言うべきじゃないことを言って、言わなきゃいけないことを言えなかった。布団から出ていた手を握ってみるが、力のないそれは握り返してこない。不思議と涙は出なかった。リョータはただ手を握って、黙って顔を眺めていた。 ***
握っていた指先がようやく動いたのは、翌日の夜のことだった。 朝到着した三井の両親と交代で一度家に帰り、今度はリョータが交代で見ることになった夜遅く。ピクリと指先が動いたのを感じて、リョータは慌てて顔を覗き込む。濃いまつ毛に縁取られた瞼がゆっくりと上がり、三井はリョータを見るなり掠れた声で 「宮城」 と呟いた。ほとんど声になっていなかったが、確かにそう言った。リョータはギュッと強く手を握る。 「そう、宮城っすよ。三井サン、わかる?」 三井は瞬きをいくつかしてリョータを視界にとらえると、ゆっくり頷いた。ぱたぱたと、三井の顔に水滴が落ちる。「丸一日寝てたんすよ」とリョータが言うが、三井はそれには返事をせず、もう一度「宮城」と名前を呼んだ。 「うん……どうした? 誰か呼ぶ? 今夜だから、さっきご両親帰っちゃったけど――」 目元を雑に拭って看護師を呼ぶために離れようとしたリョータを、三井が引き止める。さっきまで握っていた手が、リョータの頬に触れた。 「……なんつー顔してんだよ」 困ったような笑い顔。リョータの視界が滲んで、頬に触れた手が濡れていく。 「……あんたのせいっすよ」 「……わるい」 「んーん、オレこそ……ごめん、あんなこと言って」 宮城、そう呼んだ三井は、リョータの頭を胸元に引き寄せる。電子音と同じ間隔で、ちゃんと心臓の音が聞こえた。 「……オレ、死ぬのかと思った」 「……うん」 ピ、ピ、と無機質な音。深夜の病棟は静かで、他には何も聞こえない。
そんな中、まるで独白のように三井は続けた。 「……でよ、死ぬのかと思ったら、お前のこと思い出した」 「……オレ?」 「そう。まだ宮城とやってねえことあるなとか、行きてえとこあんのになとか、明日あれ食いたかったのになとか……あと、まだバスケやりてえのになって」 ぽつぽつと独り言が、静かな病室に落ちていく。 「それでオレ、気付いたんだよ」 「……うん」 「オレがこの先一緒にいたいのは、宮城だって」 「……そ、っすか……」 リョータの顔が熱くなっていく。心拍を測る装置が付いているのが自分じゃなくてよかったと思った。ついていたらきっと、笑えるくらい速かっただろうから。でもだって、こんな言葉、まるで―― 「……言いてえことは、ちゃんと言えるうちに言っとかなきゃダメなんだよな」 三井はそう言って、ひとつ深呼吸をした。心拍をしらせる装置がペースを上げる。 「なあ、宮城。オレ――」 言いたいことは、言えるうちに言っておかないと。これまでずっと、気付かないフリをして言わないできたこと。今しかない、と思った。リョータは顔をあげ、開きかけた三井の唇にシー、と指を当てる。 「……黙って」 動きの止まった唇。リョータはそこに、自分の唇をそっと重ねた。丸一日寝てたからだいぶ乾燥しているそこを優しく食み、指先で撫でる。まんまるに見開かれた目に、してやったりの笑みを返してやった。 「……このバカ」 言いたいことは、言えるうちに言っておかないと。 もう後悔はしたくないから。
④同居中 これにて終了!
21.08.2025 06:13 — 👍 4 🔁 0 💬 0 📌 0三井が試合中に吹っ飛ばされて脳震盪起こしたらしい。リョータはそれを聞かされたとき、思わず「またかよ」と思った。 怪我からの復帰後一時は就職したものの、そこからトライアウトを受けてバスケの道に爪の先を引っ掛けた三井は、顔に似合わない泥臭いプレーが評判だ。だからこうやって派手に吹っ飛ばされたりすることも多いのだが、リョータが考えたのはそこではない。 病院のベッドに横たわる三井の姿を、リョータは既に二回も見たことがある。何度やれば気が済むんだ、これ。リョータは趣味の悪い神さまとやらを睨みつけるように空を見た。 噂が回ってきてすぐ、リョータは三井の容体について知っていそうな人たちに連絡し、情報を集めた。結果、そんなに心配する必要はない程度ではあるようだった。プロのスポーツ選手に怪我はつきものである。今回はわざわざ見舞いに行くほどでもないのかも、なんて思いつつも、行かないのはなんだか落ち着かなかった。選手生命には関わらないなんて、誰が言い切れる? 当人が抱えている不安はきっと想像以上のものだ。そういうとき、誰でもいいからそばにいれば、少しはマシになるかもしれない。自分以外に例えば彼女とか家族とか、誰かがいれば帰ろう。そう決めて、リョータは三井がいるという病院へ向かった。
「……悪い、オレの知り合い?」 ベッドの上の三井は、リョータを見て開口一番でそう言った。 「……え?」 血の気が引いて、目の前が暗くなる感覚。心臓の鼓動が一気に速度を上げて、上手く声が出ない。落ち着け、落ち着け。リョータは必死に自分に言い聞かせる。脳震盪を起こしたとき、一時的な記憶障害は割とよく見られることだ。……だとしても、忘れられてしまった、というのは結構心に来る。どう対応するべきかとリョータが頭を悩ませていると、三井がパッと笑った。 「なーんてな」 「……は?」 自分でも思ったより低い声が出て驚いた。三井が怪我人でなければ、間違いなく掴みかかっていただろう。なんてタチの悪い冗談だよ。そんなに動揺したところを見たかったか。リョータは怒りを鎮めるように深呼吸をして、ベッドサイドの椅子に腰掛けた。 「……なんの冗談すか、それ」 「あ? あー……お前が心配でたまんねーってツラしてっから、ちょっと笑わせてやろうと思って」 「笑えるか! つかそんな顔してねーし!」
リョータの反応に、三井は楽しそうに体を揺らしていたが、一瞬顔をこわばらせ、動きを止める。 「……ッ、」 「大丈夫?」 「あー……まだ痛ェわ」 「人のこと揶揄うからそういうことになるんすよ。ほらもう大人しくしてなって」 忘れられていなくてよかった。リョータはこっそり胸を撫で下ろす。あれ、でもなんでこんなにこの人に忘れられたくないんだ、オレ。そんな疑問が湧いてくるのを押さえつける。その答えはきっと知らなくていい。 「……で? どうなんすか、怪我は」 「あ? まあなんか、大事をとってちょっと入院ってだけで、怪我自体は大したことねえよ」 前ほどは、と言う三井が指しているのはおそらく大学時代の怪我のことだ。三井はあのとき、ちゃんと約束を守った。リョータはその頃もらった手紙を、実は今でもこっそり持っている。 「そっか。よかったすね」 「おー、でもよ」 「うん?」
三井は布団を持ち上げる。そこには、ガチガチに固定された足があった。リョータは思わずひゅっと息を呑む。 「大丈夫、ただの捻挫。大人しくしてりゃすぐ治る……けど、一人暮らしじゃできねえことも多いんだわ」 三井の瞳が、ホッと胸を撫で下ろしたリョータのことをまっすぐに見つめている。当のリョータは少し困惑したが、すぐ何が言いたいか察して、嫌そうに顔を歪めた。 「……オレじゃなくてカノジョとかに頼めばいーじゃないすか」 「いねえよ」 「……じゃあ親」 「忙しいんだって」 「オレだって忙しいわ」 そう言いつつも、自分が押されかけていることはわかっている。「な、宮城、頼む」だなんて、そんな切実な顔で言われたら、オレが断れないって知ってるくせに。
③大人
21.08.2025 06:11 — 👍 4 🔁 0 💬 1 📌 0三井サン来られなくなったらしいよ、と空港に降り立ったリョータに告げたのは、妹のアンナだった。 久々に帰ると言ったら迎えに行くと張り切っていたのに結局かよ。リョータが「ふうん」となんでもないような相槌を打ちながら部活休めなかったのかな、なんて考えていると、アンナがぽつりと呟いた。 「なんかね、入院してるんだって」 「えっ」 「お父さん? から連絡あったんだあ」 入院? しかも本人からの連絡じゃないってことは、喋れないってこと? 宮城の頭を疑問と心配が埋め尽くしていく。今度はなんで。アンナは詳細は知らないと言う。仕方がないのでリョータはこの日、履歴にあった番号に折り返し電話をした。 *** こうして三井のいる病院を訪れるのは二度目である。数年前、まだ高校生だった時に、鶏肉を食べたとかで食中毒になった三井に会いに行ったときのことを思い出す。しかし今回はタイミングよく扉が開くなんてことはなく、リョータは自分で中に足を踏み入れた。 「三井サン?」 「ん? お、宮城! 帰ってきてたのか」 迎えに行けなくて悪いな、と三井はベッドの上で笑って見せた。リョータは見舞いの品を置き、そばにある椅子に腰掛ける。
「なんすか、また食中毒? 拾い食いしちゃダメって言ったっしょ」 そんな冗談を飛ばすと、三井も「ちげーわ!」と噛みついてくる。リョータはその温度に安心した。ああよかった、完全に参ってしまってはいないみたいだ。 「オレの名前、うわごとで呼んでたって? お父さんが言ってましたよ」 「あ? マジかよ。それで……」 三井の父は、三井がそうしてリョータの名前を呼んでいるのを聞いて、どうにかリョータ本人に連絡を取ろうとした結果、実家に連絡するに至ったらしい。「君が会いに行ってくれたらきっと寿も喜ぶよ」という電話先の声を思い出す。 「あー……多分あれだ、手術の後、麻酔抜けてなくて……」 手術、というワードにリョータはピクリと反応する。布団で隠れたそこに目をやる。 「……手術、したんすね」 「ああ、まあな――って、なんつー顔してんだよ」 「え?」 三井がリョータの頭を乱暴にかき混ぜる。リョータが今にも泣き出しそうな顔をしていたからだった。 「大丈夫だって。すぐ治してぜってー戻るからよ」 また笑ってみせる三井。リョータはそんな三井の顔をジッと見つめた。 「……違うでしょ」 「は?」 「オレさ、ポイントガードとして、チーム全員に気を配んのが仕事なんすよ」 「……そうだな」
「誤魔化さないで」 半分は嘘だった。確かにチームに気を配るのは仕事だが、だからといって誰がどうとかそういうのをなんでも読み取れるわけじゃない。三井のことをわかってやれるのは、リョータがポイントガードだからじゃなく、リョータがリョータだからだった。 そのまっすぐな眼差しに射抜かれ、三井の顔から温度が消えていく。震える息を吐き出した彼は、ふいと視線を逸らし、窓の外を見た。 「……復帰まで、短くて一年。長いと二年だってよ」 「……うん」 窓の外に広がる夏の青は、この真っ白な病室には届かない。三井は忌々しそうに顔を歪める。 「その頃もう引退だぜ、オレ。どうしろってんだ」 「うん」 三井の顔に涙はなかったが、リョータには今にも泣き出しそうな三井の心がハッキリ見えた。三井は「オレが何したってんだよ」と吐き捨てるように呟く。目にかかる翳り、顎の傷。無意識にリョータの体が動いた。 「……大丈夫」 少し髪の伸びた頭を撫でると、じわりとリョータのTシャツに温かいものが滲んだ。見なかったフリをして、落ち着かせるように頭を撫で続ける。 ――オレは別に、アンタが選手だろうがそうじゃなかろうが、バスケしててくれればそれでいいよ。 自分と同じでバスケがないと生きていけないこの人に、そんなことを言えるわけはない。かけるべき言葉がわからず、リョータはただただベッドの上の三井を抱きしめていた。
「……バスケ、したいっすか」 「してえに決まってる……ッ、だろ……ッ……オレ、まだまだこっから……で……ッ」 「なら大丈夫っすよ」 リョータは三井を抱きしめる力を強めた。病院の、消毒液の匂いがする三井の体に顔を埋める。 「……アンタは絶対、大丈夫」 半分は自分に言い聞かせているようなものだった。これは祈りだ。 「……またオレに、パス出させてよ」 もう辞めたいと思っているのなら、自分のことがわからなくなっているのなら。この言葉は負担にしかならないだろう。でも三井はちゃんとバスケがしたいと、素直にハッキリそう言った。それならきっと大丈夫。リョータには分かる。あとは目指すべき場所を定めてやればいい。それがあの頃学んだ、バテてしまった三井の扱い方だった。リョータは続ける。 「手紙、送るからさ。ちゃんと返事くださいよ。……電話もするし」 本当ならそばにいてやりたいけれど、それは無理だから。三井は声を出さず、ただリョータのシャツに涙をなすり付けた。 「約束っすからね」 気温は三十二度、快晴。南風が暖かい空気を乗せて吹いている日のことだった。
②留学中
21.08.2025 06:07 — 👍 5 🔁 0 💬 1 📌 0「え……」 「オレも詳しいことは知らないんだけど――」 電話の向こう、木暮の声が遠くなっていく。頭に血が昇って行かないようで、視界が暗くなってふらりと体から力が抜けた。その後、自分が何と言ったかはよく覚えていない。 三井が倒れたらしい。宮城に木暮から電話がかかってきたのは、ちょうど夕飯時のことだった。アンナから電話を受け取ったとき、そんなことを言われるだなんてちっとも想定していなかった宮城は、電話を切ったあともただ呆然としていた。 「リョーちゃん、どうしたの? 大丈夫?」 「……え? ああ……」 曖昧な返事を返すのが精一杯だった。三井が? どうして。一体何があったんだろうか、そういう詳細を木暮は教えてくれたのかもしれないが、宮城の耳には入っていなかった。
ふわふわと地に足がつかない感覚のまま夕飯を食べ、風呂に入り、布団に入ったところで、急に実感がやってくる。 「三井サンが――」 暗闇で呟いた声は自分のものじゃないみたいだった。恐ろしさが波になって背後から迫ってくる。大学に進学し、今は一人暮らしをしている三井。倒れたというけれど、今は一人でいるのだろうか? 色々なことが気になってとても眠れる気がしない。いてもたってもいられず、宮城はふたたび電話の前に立った。深呼吸して、受話器を取る。プルルル、プルルル、静まり返った部屋。コール音が耳の中に響く。一回、二回、三回。五回鳴って出なかったらやめにしようと思った。四回目、ガチャリと電話が繋がる。 「あ、すんません、木暮さん。遅くに……さっきの話なんすけど――」 *** 教えてもらった病室の前で、宮城はウロウロと歩き回っていた。 勢いで来てしまったものの、三井とは卒業以来、特によく連絡をとっていたわけではない。そんな自分が突然一人で見舞いにくるなんて変じゃないだろうか。
看護師に頼んで見舞いの品だけ渡してもらって帰ろうか。ぐるぐるそんなことを考えていると、病室の扉が開いた。 「あ? 宮城じゃねーか」 それはよく見知った声だった。宮城は跳ね上げられるようにそちらに顔を向ける。点滴バッグを引きずった三井は、少し痩せたような気はするものの、その顔は宮城の記憶の中のままだった。 「なんでンなとこでウロウロしてんだよ」 不思議そうに眉を寄せるその顔に、宮城は思いきり「このバカ!」と叫んでやりたい気分だった。
三が倒れたと聞かされたリョの反応についてという議題で考えた三リョの短編いくつかです
①大一高三
こっちに上げてない話がいくつかある…いつあげようかと思っていたら間隔が空きまくってしまった…
19.08.2025 07:58 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0古くなった傷は、今でも一年に何回か痛むことがあるらしい。そう聞いたのはいつだったか。 オレのは年に一回。一回に、なった。そしてそれが、今日だ。 耳の奥で、海の音がする。ごうごうとうねる水と、風の音。遠くの嵐の音。まるで責め立てるみたいに迫ってくる。黒くて、暗くて、大きい海。知らない海。溺れてしまうような気がして怖くて、ギュッと目を瞑る。大丈夫、これは夢だ。覚めろと願えば、きっと覚める。出ていける。逃げられる。オレは。でも、逃げられないひとは? 遠くに見える人影。あれがどんな顔なのか、オレにはもうよく見えなかった。意識が浮上する。悪夢が終わる。 「――ッ、」 ひゅ、と大きく息を吸いこんで目を覚ましたら、海の音だと思っていたのは、あたたかな身体の中を流れる血の音だった。ドキドキとしている心臓を鎮め、心地よい、高めの体温に身を任せる。 枕元の時計によると、今はまだ、日が昇ったばかりの時間だった。なかなか眠れないでいたオレを安心させるように抱きしめている恋人は、まだ夢の中だ。「外の空気入ってた方がスッキリすんだろ」と昨夜開けて、そのままになっていた窓から入る風が、青いカーテンを揺らしている。 年に一度。ちぎれた半身の、傷が痛む日。大丈夫じゃない日。 今はもう、年に一度しかないけど、昔はそうじゃなかった。毎日、大丈夫じゃない。昨日も、今日も、明日も。それが少しずつ、昨日は大丈夫じゃなかったけど今日は大丈夫になって、また明日は大丈夫じゃなくなって、その次の日は――
なんて、本当に少しずつ。 揺れるカーテンの向こうから、陽が差している。青っぽい光が満たす部屋には、案外静かな寝息と、ふたつの心臓の音だけが沈殿していった。細い隙間を縫ってやってきた光線がやわらかく包む白い頬に、ほわほわとやわらかな産毛が泳いでいるのがなんだか可愛い。そっと触れてみるとちょっと眉が動いて、「ううん……」と唸り声がしたけれど、声の主が起きることはなかった。ちょっとひんやりした肌。オレの手が熱いのかも。頬から顎に手を滑らせて、傷に触れる。十年以上が経って、もうずいぶんと薄くなった。 「……痛かった? もう忘れた?」 大丈夫になるのが怖かった。大丈夫になるってのは、忘れるってことだから。 届かないくらいの音量で呟いた問いに答えるものはなく、誰にも聞こえなかったそれはただこの部屋に沈殿していった。 一日思い出さずに楽しく遊んで、それで帰ってからふと、〝大丈夫だった〟ということに気が付く。大丈夫だったってのは、つまり思い出さなかったってこと。そうやって思い出さない日が増えて、いつか、思い出せなくなったら。オレはそれが怖くて、何度も何度も、頭の中であの日の光景を再生し続けた。まるで壊れたビデオテープだ。オレは、忘れちゃいけないのに。背負っていかなきゃいけないのに。 そう思わなくてもよくなったのは、十七になったばかりの、ちょうどこのひとと一緒にバスケをやれるようになってしばらく経った頃からだった。半身を失ってどうしたらいいかわからず、ずっと気持ちが悪いまま身動きをとれずにいたけれど、
いびつでも、ちぐはぐでも、少しずつ縫い合わせて歩いていこうと思えたから。失ったものはもとには戻らない。 でも、だからといってそれをすべて忘れる必要はないってことをオレに教えてくれたもののうち、大体三パーセントくらいはこのひとだ。 あの頃より少し痩せた頬を撫で、その手をそのまま胸元へと移す。ゆっくりしたテンポの心臓の鼓動は強く、揺らぎない。それに安心して頬を擦り寄せた。嗅ぎなれた匂いがする。陽だまりみたいな匂い。あのコートで出会った夏の日から、ずっと。 オレはもう、大丈夫になった。痛くても歩いていける。切り離す必要なんてない。ループ再生がようやく止まった。 ループ再生が終わってみてわかったけれど、何度も何度も見続けたせいで擦り切れてしまったテープの内容は、本当に正しかったのだろうか? オレが今〝覚えている〟と思っているあの顔だって、音だって、温度だって、声だって。何一つ、本当だったという確証はない。 大人になってから振り返ると、十二歳なんてのはまだ子供だ。あんなに偉大に見えた兄も、洞窟でひとりで泣くことだってあるただの子供だったのだ。たった十二歳の兄。暗い海の中で、最期に何を思ったのだろう。毎年この日が近付くと、そんなことを考えている。 「他のとこから腱を持ってきてたんだけど、それも駄目になることがあるらしいんだよな」 恋人はそう言って、一昨年また手術をした。色々考えた末の決断だった。
苦しそうだったけれど、恩師の言葉であり自らの代名詞でもある〝諦めない〟を何度も自分に言い聞かせ、打ち勝った。オレはそれがすごく誇らしかった。 ずっと戦って、走っていかなきゃいけないんだと思う。痛みを抱えたまま。これが消えたって、きっとまた新しい痛みがやってくるのだろう。そういうとき、オレはずっと独りだったけど、今はもうひとりじゃない。 「ん……みやぎ……?」 「あ、起きた。おはよ、三井サン」 目を覚ました恋人は、顔に当たっている陽の光に眩しそうに目を細め、瞬きを繰り返している。その顔が面白くてちょっと笑ったら、向こうも溶けるように笑った。 「誕生日おめでとう、宮城」 「……うん、ありがと」 年に一回の、大丈夫じゃない日。そんな日でも、一緒ならきっと。
こっちにリョ誕あげるのわすれてた!
恋人の三リョ/ずっとリョの独り言/大丈夫じゃない日の話
『独白』(4/4)
こっちにもあげちゃお🎶新しくお迎えした三リョ概念です🎶
02.08.2025 07:18 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0(ぁーしも別ジャンでベガに出ます…いらっしゃったらご挨拶したいので教えてくださいまし…)
25.07.2025 08:55 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0