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ウイ

@uisonr.bsky.social

すおにれ🍒左右相手完全絶対運命固定 x @ui_sonr

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Latest posts by uisonr.bsky.social on Bluesky


本当に辛すぎることあってもう無理だ何も見れない…と思ってたけどみなさんの何気ないポストに少し癒された… 早く前向きたい

22.02.2026 11:43 — 👍 4    🔁 0    💬 0    📌 0

早速見てくださってうれしすぎます!谷岸ありさと長田祐希と山口ステファンが推しです😹 山中くん美人で変人なの良すぎますよね…

22.02.2026 11:40 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0
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🫖📒

一起喝杯好茶💜💛

20.02.2026 09:00 — 👍 3    🔁 2    💬 0    📌 0
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Xにも投稿してありますがこちらでもあげちゃう🎶
大遅刻Valentine~~~♡
すにくまちゃんバレンタインプレート作れて満足😶❤️

22.02.2026 06:19 — 👍 2    🔁 2    💬 0    📌 0

rp思わずこぼれる言葉って本当に好きだ… それを聞き間違えるにれくんかわいい そして本誌につながるのが……胸がぎゅっとなる……涙

20.02.2026 14:15 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0
「……綺麗だ」

 ぽつり、と蘇枋のくちびるから言葉がこぼれた。
 となりを歩く楡井が、あまりにもまぶしく笑うものだから、つい、口をついて出てしまった。
 なんのてらいもなく、惜しみもないそれは、まるで太陽みたいな笑顔だった。
 ありふれていて、大げさな比喩だと笑われるかもしれない。それでも、ほんとうに太陽のようだと思ったのだ。
 目を細めてしまうほどに明るくて、けれど目を逸らすことはできない。ふれればあたたかくて、そこにいるだけで、まわりの景色まで色づいて見えるひと。
 引き寄せられるように、視線はしぜんとそちらへ向いてしまう。
 ひかりとは、そういうものなのかもしれない。

「はい、楡井ですが……?」

 一拍おいて返ってきた声に、蘇枋は瞬きをした。

「……え?」
「いま、呼びましたよね?」

 きょとんとしながら、楡井は蘇枋を見上げる。
 曇りのない瞳が、まっすぐ自分を映していた。

「……綺麗だ」  ぽつり、と蘇枋のくちびるから言葉がこぼれた。  となりを歩く楡井が、あまりにもまぶしく笑うものだから、つい、口をついて出てしまった。  なんのてらいもなく、惜しみもないそれは、まるで太陽みたいな笑顔だった。  ありふれていて、大げさな比喩だと笑われるかもしれない。それでも、ほんとうに太陽のようだと思ったのだ。  目を細めてしまうほどに明るくて、けれど目を逸らすことはできない。ふれればあたたかくて、そこにいるだけで、まわりの景色まで色づいて見えるひと。  引き寄せられるように、視線はしぜんとそちらへ向いてしまう。  ひかりとは、そういうものなのかもしれない。 「はい、楡井ですが……?」  一拍おいて返ってきた声に、蘇枋は瞬きをした。 「……え?」 「いま、呼びましたよね?」  きょとんとしながら、楡井は蘇枋を見上げる。  曇りのない瞳が、まっすぐ自分を映していた。

 ――ああ。
 喉の奥で、笑いがほどける。

「――ううん。呼んでないよ」
「……?」

 ますます不思議そうな顔になる楡井に、ふっと頬がゆるんでしまう。
 どうやら、「綺麗だ」が「楡井だ」に聞こえたらしい。
 首をかしげるその無防備さが、おかしくて、どうしようもなくいとおしい。

「……ふふ。オレ、にれ君のそういうところ、すきだな」
「ありがとうございます……?」

 どこか照れたように笑うその素直さに、胸の奥がやわらかくなる。
 まぶしい、と、ただただ思う。
 その笑顔も、どこまでもひたむきな想いも――なにもかも。
 
 
 ――そんなことも、あったな。
 しんとした夜のなか、蘇枋はしずかに楡井の後ろ姿を見つめていた。
 やがてその背中が見えなくなり、ひとりになった帰り道。
 ついさきほど別れたばかりの楡井の笑顔が、まぶたの裏に残っている。
 蘇枋はふと空を見上げた。
 高く澄んだ空に、月が冴えていた。昼の光とはちがう、やわらかなひかりが、街を淡く照らしている。

 ――ああ。  喉の奥で、笑いがほどける。 「――ううん。呼んでないよ」 「……?」  ますます不思議そうな顔になる楡井に、ふっと頬がゆるんでしまう。  どうやら、「綺麗だ」が「楡井だ」に聞こえたらしい。  首をかしげるその無防備さが、おかしくて、どうしようもなくいとおしい。 「……ふふ。オレ、にれ君のそういうところ、すきだな」 「ありがとうございます……?」  どこか照れたように笑うその素直さに、胸の奥がやわらかくなる。  まぶしい、と、ただただ思う。  その笑顔も、どこまでもひたむきな想いも――なにもかも。      ――そんなことも、あったな。  しんとした夜のなか、蘇枋はしずかに楡井の後ろ姿を見つめていた。  やがてその背中が見えなくなり、ひとりになった帰り道。  ついさきほど別れたばかりの楡井の笑顔が、まぶたの裏に残っている。  蘇枋はふと空を見上げた。  高く澄んだ空に、月が冴えていた。昼の光とはちがう、やわらかなひかりが、街を淡く照らしている。

「……綺麗だ」

 その言葉の先に浮かぶのは、夜空ではなく、あの笑顔だった。まぶたの裏で、まだ燦々と輝いている。
 まっすぐで、あたたかくて――絶え間なく、ひかりを注ぐひと。
 そのひかりを、そばでずっとみていられたら――そう願ってしまってやまない。
 けれど、それはきっと、遠い願いなのだろう。
 それでも――。

「……いつか、ちゃんと伝えることができたらいいな」

 今度は、聞きまちがえられないように。
 まっすぐに目を見て、そのこころに、ちゃんと届くように。
 そのときは、きっと――。
 
 
 かの文豪は、月への言葉に恋慕をひそめたという。
 蘇枋は、ひとつ深く息をついて、歩き出す。
 月はしずかに、煌々と、夜を照らし続けていた。

「……綺麗だ」  その言葉の先に浮かぶのは、夜空ではなく、あの笑顔だった。まぶたの裏で、まだ燦々と輝いている。  まっすぐで、あたたかくて――絶え間なく、ひかりを注ぐひと。  そのひかりを、そばでずっとみていられたら――そう願ってしまってやまない。  けれど、それはきっと、遠い願いなのだろう。  それでも――。 「……いつか、ちゃんと伝えることができたらいいな」  今度は、聞きまちがえられないように。  まっすぐに目を見て、そのこころに、ちゃんと届くように。  そのときは、きっと――。      かの文豪は、月への言葉に恋慕をひそめたという。  蘇枋は、ひとつ深く息をついて、歩き出す。  月はしずかに、煌々と、夜を照らし続けていた。

すおにれ

にれくんの笑顔を見て、
思わずとある言葉をこぼしたすおうさんと、
聞きまちがえるにれくんのはなし

※ 最新話(208話)の内容にふれています

【全3頁】
(ふたりのこれからにありったけの愛と祈りをこめて)

20.02.2026 13:05 — 👍 8    🔁 4    💬 0    📌 0

まじですか…!そうなると企画動画もおすすめしたくなってしまう…💭
山中ダービー
youtu.be/CC4A8g5fMRM?...
山中ダービー爆誕(吉田くんの元彼呪いコメントも◎)
youtu.be/IrRwknhfwsY?...
おもしろすぎるコール
youtu.be/zVj2Q_v9LKA?...

ほぼ山中くんだし見てるものあったらすみません!けどめっちゃ元気になります😹

20.02.2026 14:06 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

こういうすおうさん大好きです…ミスミさんの小説いつ読んでも絶対に幸せな気持ちになるので本当にありがとうございます!ホワイトデー編もたのしみにしております( ᐢ_ᐢ )♡
そして本誌本当に…………口を開けば悲しいばっかりだし見ては泣いてます…… 次は万全の状態で迎えましょう🤝🏻

20.02.2026 12:52 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

もうほんとに同じすぎます!!まさかこんな気持ちで爆裂を聴くことになるとは思わんだです…(最後のサビで崩れ落ちる演出よすぎますよね)
あとふきさん私の絵からみるくを知って聴いてくださってうれしすぎました🫶🏻
チラチLOVEもす→→→になのでぜひ聴いてほしいです!!あとはKissplanとかエビバディグッジョブとかもぜひ!長文すみませんт-т

20.02.2026 12:29 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

なんかそこもリアルな表現でいいですよね😹 そう…絶対うまくいくし同棲結婚するんだ…
meltbitterもいいですよね!オレンジ(これもす→に)とかpeachperfectとかもぜひ聴いてみてください!

20.02.2026 00:43 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0
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すおにれ

19.02.2026 14:59 — 👍 15    🔁 9    💬 0    📌 0
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すおにれデートタイム再掲☕️

19.02.2026 13:13 — 👍 26    🔁 11    💬 0    📌 0

ドエル聴いてくださったんですか!!めちゃかわいいですよね😸🎶 ただよく聴いたら別れ話の曲でしたね… 情緒が… すおにれは別れないから…

19.02.2026 16:36 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

爆裂愛してるもす→→→にだなぁって聴いてるんだけど「君こそが太陽❣️❣️」ってとこでほんまそれになる すおうさんは月でにれくんは太陽

19.02.2026 09:58 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 0

よく考えたら爆裂愛してるにも「帰り道に見つけた月がやけに綺麗だったとか、そんな他愛もない日々のきらめき 一番に教えたい」って歌詞あった
え、元気でるハイテンションラブソングなのに急に泣きたくなってきた

19.02.2026 09:35 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 0

好きな歌手の新曲を聴いてたら「月が綺麗だと君は言った」て歌詞あってオイ…………て声出た いい曲なのでぜひ…
youtu.be/JRnmKgoh2VE?...

18.02.2026 13:05 — 👍 10    🔁 0    💬 0    📌 0

次の更新が3月4日なので…情緒やばそうでしたらそれまで待つのも良いかもです… すおにれ好きだとかなり色々考えてしまいます… でも見てほしい…🧎🏻‍➡️

18.02.2026 05:39 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

寝れないしずっと本誌読んでしまうし色々考えてまた泣けてきた 本当にだめかも 来週お休みなの本当にやばい

17.02.2026 18:46 — 👍 6    🔁 0    💬 0    📌 0

やっぱり原作のすおにれの話を読むと感情が揺さぶられて胸が張り裂けそうになるほど愛おしいし苦しいし切ないし大好きだ
本当にめちゃくちゃ泣いてしまった
すおにれが大好きだ

17.02.2026 18:41 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 0

ピューロランドの新パレで
「すれ違う日もあって うまくいかない日も 同じ場所にいれば 繋がれる気がして」 「小さなありがとうも 優しい一言も 前を向く力になった」
って歌詞があるんだけど本当に良すぎて泣きそうなる…現地で見たい…

15.02.2026 14:52 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0

季節やイベントネタ、お誕生日絵とかも描きたいとき・描けるときでいいんですよ~!というのを伝えたくてリプ失礼しました…✋🏻

14.02.2026 13:36 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

rp みんなと同じだって気付いて反応遅れちゃうすおうさん本当にかわいいかわいすぎて胸が痛い みんなにばればれなのも最高にニヤける 両片想いバレンタイン本当に好きです

14.02.2026 13:32 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0
 二月十四日の朝は、まだ冬の色をしていた。
 窓から射す光は白く、机の端をきりりとふちどる。吐く息が見えるほどではないけれど、空気は澄んでいて、すこしだけ指先がそわつく。
 甘い匂いは、まだない。
 けれど、甘くなる予感だけが、教室のすみずみにひそんでいる。
 
「およ? にれちゃんまだ来てない?」

 桐生が時計を見上げる。ふだんであれば、楡井もとっくに仲間の輪のなかにいるというのに。この時間に教室にいないのはめずらしい。

「寝坊やろか?」
「いや、あいつにかぎって」

 柘浦と桜が顔を見あわせる。
 そのとなりで、蘇枋はちらりと窓の外を見た。校門のあたりを、ほんの一瞬。そして、よく見慣れたきんいろが朝の光をはね返すのを見つけて、ふっと頬をゆるめる。

「お、おはようございます……!」

 しばらくして、扉が開き、冷たい外気といっしょに楡井が飛びこんできた。その両手に、なにやらおおきな紙袋を提げている。
 クラスメイトたちと挨拶を交わしながら、楡井は桜たちがいるほうへと進んでいく。

「にれ君、おはようさん!」
「おはよう、にれ君」
「おはよ、にれちゃん。にれちゃんが遅いの、めずらしいね」
「おはようございます、えへへ、準備に手間どっちゃいまして……」
「準備?」

 二月十四日の朝は、まだ冬の色をしていた。  窓から射す光は白く、机の端をきりりとふちどる。吐く息が見えるほどではないけれど、空気は澄んでいて、すこしだけ指先がそわつく。  甘い匂いは、まだない。  けれど、甘くなる予感だけが、教室のすみずみにひそんでいる。   「およ? にれちゃんまだ来てない?」  桐生が時計を見上げる。ふだんであれば、楡井もとっくに仲間の輪のなかにいるというのに。この時間に教室にいないのはめずらしい。 「寝坊やろか?」 「いや、あいつにかぎって」  柘浦と桜が顔を見あわせる。  そのとなりで、蘇枋はちらりと窓の外を見た。校門のあたりを、ほんの一瞬。そして、よく見慣れたきんいろが朝の光をはね返すのを見つけて、ふっと頬をゆるめる。 「お、おはようございます……!」  しばらくして、扉が開き、冷たい外気といっしょに楡井が飛びこんできた。その両手に、なにやらおおきな紙袋を提げている。  クラスメイトたちと挨拶を交わしながら、楡井は桜たちがいるほうへと進んでいく。 「にれ君、おはようさん!」 「おはよう、にれ君」 「おはよ、にれちゃん。にれちゃんが遅いの、めずらしいね」 「おはようございます、えへへ、準備に手間どっちゃいまして……」 「準備?」

 桜が首をかしげると、楡井はおおきな紙袋を持つ両手を掲げた。

「はい。――今日はバレンタインなので!」

 楡井は明るい声で、高らかにそう言った。
 すると、『バレンタイン』という言葉に、教室のあちこちから視線が集まる。

「楡井、もしかしてその袋のなか……」

 だれかが、興味津々にたずねる。

「ぜんぶ、バレンタインのチョコ?」
「はい、そうです」

 にこ、と楡井が笑うと、教室が一段とにぎやかになる。

「すげー量だけど……まさか、全員分?」
「はい! あ、あとお世話になっている先輩方やほかのクラスのみなさんのぶんもあります」
「まじか!」
「最近は、感謝を伝える日でもあるみたいなので……」

 紙袋の口から、透明なラッピングがのぞく。結ばれたリボンが、朝の光を受けてかすかにゆれた。

「さすがはにれ君、まめやなあ」
「うんうん、さすがの気遣いだねえ」
「えへへ、市販のものではありますが」

 柘浦と桐生が感心しているすぐそばで、桜は楡井の持つ紙袋を――そのなかのチョコレートを、じっと見つめていた。
 それにまっさきに気がついたのは、やっぱり楡井だった。楡井は紙袋の片方を腕にかけ、一番上の子袋へと手をのばし、

「桜さん、はい、どうぞ!」

 いつもありがとうございます! と、満点の笑顔で桜へとバレンタインの贈りものを手渡した。

「お、おう……ありがとう……」

 桜が首をかしげると、楡井はおおきな紙袋を持つ両手を掲げた。 「はい。――今日はバレンタインなので!」  楡井は明るい声で、高らかにそう言った。  すると、『バレンタイン』という言葉に、教室のあちこちから視線が集まる。 「楡井、もしかしてその袋のなか……」  だれかが、興味津々にたずねる。 「ぜんぶ、バレンタインのチョコ?」 「はい、そうです」  にこ、と楡井が笑うと、教室が一段とにぎやかになる。 「すげー量だけど……まさか、全員分?」 「はい! あ、あとお世話になっている先輩方やほかのクラスのみなさんのぶんもあります」 「まじか!」 「最近は、感謝を伝える日でもあるみたいなので……」  紙袋の口から、透明なラッピングがのぞく。結ばれたリボンが、朝の光を受けてかすかにゆれた。 「さすがはにれ君、まめやなあ」 「うんうん、さすがの気遣いだねえ」 「えへへ、市販のものではありますが」  柘浦と桐生が感心しているすぐそばで、桜は楡井の持つ紙袋を――そのなかのチョコレートを、じっと見つめていた。  それにまっさきに気がついたのは、やっぱり楡井だった。楡井は紙袋の片方を腕にかけ、一番上の子袋へと手をのばし、 「桜さん、はい、どうぞ!」  いつもありがとうございます! と、満点の笑顔で桜へとバレンタインの贈りものを手渡した。 「お、おう……ありがとう……」

 桜はおずおずと受けとると、じっとその包みを見つめた。
 手のひらサイズの透明な袋のなかに、カラフルなチョコレートがいくつか入っている。キャンディ包みのひとくちサイズのチョコレートだ。

「桜〜、さてはおまえ、バレンタインのチョコもらうの、初めてだな?」
「そうだけど……?」
「えっ!? わっ、桜さん! 記念すべきひとつめがオレですみません……!」
「あはは、べつに楡井が謝ることじゃねーだろ」

 桜と楡井を中心に級友たちが笑いあうなか、

「おいおい、桜だけで盛り上がるなよー!」
「次、オレな!」

 と、あちこちから声が飛ぶ。
 にぎやかな波に背中を押されるように、楡井はくるりと向きを変えた。

「はい、どうぞ!」

 両手でひとつずつ、ていねいに。
 手渡すたびに「おお」「ありがとな!」とちいさな歓声があがる。「こちらこそいつもありがとうございます!」と、楡井も感謝の言葉を紡いでいく。気づけば楡井のまわりには、しぜんと人だかりができていた。
 冬の朝の空気に満ちていた教室は、いつのまにかすこしだけあたたかい。
 ひとり、またひとりと手渡される。
 透明な袋が、机の上にちいさな光を落とす。

「にれちゃん、もしかしてこのタグ、手づくり?」

 桐生は受けとった袋をひっくり返すように眺めて、ふと目を留めた。赤いリボンとともにゆれるちいさなタグを、指先でつまむ。
 透明な袋の結び目には赤いリボン。そこに、クラフト紙のちいさなタグがゆれている。

 桜はおずおずと受けとると、じっとその包みを見つめた。  手のひらサイズの透明な袋のなかに、カラフルなチョコレートがいくつか入っている。キャンディ包みのひとくちサイズのチョコレートだ。 「桜〜、さてはおまえ、バレンタインのチョコもらうの、初めてだな?」 「そうだけど……?」 「えっ!? わっ、桜さん! 記念すべきひとつめがオレですみません……!」 「あはは、べつに楡井が謝ることじゃねーだろ」  桜と楡井を中心に級友たちが笑いあうなか、 「おいおい、桜だけで盛り上がるなよー!」 「次、オレな!」  と、あちこちから声が飛ぶ。  にぎやかな波に背中を押されるように、楡井はくるりと向きを変えた。 「はい、どうぞ!」  両手でひとつずつ、ていねいに。  手渡すたびに「おお」「ありがとな!」とちいさな歓声があがる。「こちらこそいつもありがとうございます!」と、楡井も感謝の言葉を紡いでいく。気づけば楡井のまわりには、しぜんと人だかりができていた。  冬の朝の空気に満ちていた教室は、いつのまにかすこしだけあたたかい。  ひとり、またひとりと手渡される。  透明な袋が、机の上にちいさな光を落とす。 「にれちゃん、もしかしてこのタグ、手づくり?」  桐生は受けとった袋をひっくり返すように眺めて、ふと目を留めた。赤いリボンとともにゆれるちいさなタグを、指先でつまむ。  透明な袋の結び目には赤いリボン。そこに、クラフト紙のちいさなタグがゆれている。

 ――Thank you!
 手書きの飾り文字が、冬の光を受けてやわらかくにじんでいる。
 楡井は、すこしだけ照れたように笑って、こくんと頷いた。

「市販のチョコの詰め合わせなので、せめてすこしでも手づくり感をと思いまして……」
「やっぱり〜! わ〜にれちゃん、さすがだねえ」
「これ、つくるのたいへんだったんじゃないか?」
「この数だしな」

 級友たちが口々に感心したように言う。

「いえ、夢中になっていたら、たのしくて時間があっというまでした」

 楡井は答えながら、昨晩のことを思い出す。
 自分の部屋の机いっぱいに広げたチョコレート。一枚いちまい、感謝の言葉を綴ったちいさなタグ。赤いリボンを結ぶたび、指先がかじかんだこと。ひとつ結んでは、数をかぞえて、またひとつ。
 窓の外はとうに暗くなっていたけれど、不思議と眠いとは思わなかった。

「……で、蘇枋のぶんは?」

 にぎやかな空気を縫うように、杏西の声がすっと通る。
 しん、と一瞬だけ空気が止まり、全員の視線が杏西へと向かう。

「おい」
「言うなって」

 すぐさま小声の制止が飛ぶ。
 けれど、もう遅い。
 級友たちのなかで蘇枋は、わずかに目を上げた。
 楡井はきょとんとして、それからすこしだけ首をかしげる。

 ――Thank you!  手書きの飾り文字が、冬の光を受けてやわらかくにじんでいる。  楡井は、すこしだけ照れたように笑って、こくんと頷いた。 「市販のチョコの詰め合わせなので、せめてすこしでも手づくり感をと思いまして……」 「やっぱり〜! わ〜にれちゃん、さすがだねえ」 「これ、つくるのたいへんだったんじゃないか?」 「この数だしな」  級友たちが口々に感心したように言う。 「いえ、夢中になっていたら、たのしくて時間があっというまでした」  楡井は答えながら、昨晩のことを思い出す。  自分の部屋の机いっぱいに広げたチョコレート。一枚いちまい、感謝の言葉を綴ったちいさなタグ。赤いリボンを結ぶたび、指先がかじかんだこと。ひとつ結んでは、数をかぞえて、またひとつ。  窓の外はとうに暗くなっていたけれど、不思議と眠いとは思わなかった。 「……で、蘇枋のぶんは?」  にぎやかな空気を縫うように、杏西の声がすっと通る。  しん、と一瞬だけ空気が止まり、全員の視線が杏西へと向かう。 「おい」 「言うなって」  すぐさま小声の制止が飛ぶ。  けれど、もう遅い。  級友たちのなかで蘇枋は、わずかに目を上げた。  楡井はきょとんとして、それからすこしだけ首をかしげる。

両片想いすおにれ

バレンタインデーの朝、
にれくんがクラスメイト全員にチョコを贈るはなし🍫

🌟 前後編の【前編】です
🌟 後編はホワイトデーに投稿予定です☻

【全7頁|1〜4】

14.02.2026 12:54 — 👍 5    🔁 2    💬 1    📌 0

元々フォロワーさんが私の絵を見て好き滅の気持ちになった…て教えてくれて、そこから聴いてハマったけどライブ行くまでになるとは思わなかった… フォロワーさんにもきっかけをくれたすににも感謝т-т!

11.02.2026 16:26 — 👍 4    🔁 0    💬 0    📌 0
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さのはやとくんと目が合った(勘違い)やつも これは勘違いする 画質悪すぎてよく分からんかもですが

11.02.2026 16:24 — 👍 6    🔁 0    💬 0    📌 0
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本当に全く関係ない自我なんだけどみるくのライブ最高だったт-т(撮影・投稿◎) 実在する推し何年ぶりだろって感じだから同じ空間のすぐそこに推しがいることに感動しすぎて泣きそうだった…生きてた…!!

11.02.2026 15:48 — 👍 11    🔁 0    💬 1    📌 0

ま子さん今入院中なんですねт-т 急性胃腸炎…絶対につらい… ゆっくり休んでお大事になさってください…!

11.02.2026 00:07 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

ずっとご機嫌で何もかもを愛せる人になりたかった そんな人いないか

08.02.2026 20:05 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 0

今はわりと大丈夫なんですが心が終了してるときはxなどがウォールマリアに囲われるので悪しからず… なるべく自分のために趣味を続けたくて…

08.02.2026 20:03 — 👍 9    🔁 0    💬 0    📌 0
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ふきさんフォローありがとうございます!そしてイベントおつかれさまでした!当日お隣でお話できて楽しかったし 🥟🦞ぬいも見せていただけて嬉しかったです!( ᐢ_ᐢ )
ご感想も本当にありがとうございました…!お返事と私もふきさんの御本の感想送らせていただきますね!(元々送ろうと思ってましたので!)

05.02.2026 10:41 — 👍 1    🔁 0    💬 1    📌 0

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