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同人女の感情~闇編~

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Latest posts by seyakate.bsky.social on Bluesky

蝶結びを覚えたから見て欲しい🥹✨ 不器用頑張りました💪

07.11.2025 14:44 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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新しいお洋服届いた☺️✨
フーディー+デニム+スニーカーのリンクコーデ🖤🤍 謝憐のフードの紐が長かったから蝶結びにして花城とお揃いにした🦋‪

07.11.2025 08:06 — 👍 3    🔁 1    💬 0    📌 0

渣反だけ何故か北米版・日本語版(フランス装版)・新装版簡体字の3バージョン所持してることになって面白い

07.11.2025 02:58 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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渣反の新しく出た簡体字版届いた🥰 装丁綺麗すぎる✨

07.11.2025 02:56 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

織はさ、、、立体だからさ、、、

06.11.2025 10:38 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

織と編み物は出来ないんだけど西洋刺繍も編み物みたいになってるやつは無理~!ってなってるから多分空間を把握する能力が無いんだろうな

06.11.2025 10:37 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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ディズニーシー行ってきた🌊

06.11.2025 05:36 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

ブルスカはブロックしたら見れません!なのは良いことなんだけどブロックしたらフォローも外れるようにして欲しい🙏🙏🙏🙏

02.11.2025 14:59 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

pixivもXもブロックしたら見れません!にしてほしい 関わりたくないからブロックしてるのに

02.11.2025 14:57 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

もしX垢作ることになってもデ受に関してはコラボカフェでマナーの悪かった人間に読まれたくないからブルスカとフォロー承認制のぷらいべったー+にしか上げない。Xとpixivのブロック機能はブロックした相手も見れる仕様だから絶対上げたくない

02.11.2025 14:55 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

友達が渣反のイラスト10枚書いたらX垢作るって言ってくれて、そうなった場合渣反勧めた連帯責任で私も二次創作用のX垢を作ることになったんだけど過去作しか上げれないし二次創作をするのをやめたいから垢作りたくない でも友達が描いた渣反イラストは見たい

02.11.2025 14:46 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

ネイルズインクのトップコートやっぱり良い🥺 透明にリニューアルする前に使ってた時は「トップコートの赤がネイルカラーに干渉するし…」ってやめられたけど透明にリニューアルした今、やめられる理由がなくなっちゃった🤦‍♂️ でも一本三千円は高い🤦‍♂️

02.11.2025 08:06 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

どのジャンル行っても「女装して血まみれでゾンビと戦うパロ」と「女子プロパロ(ランブルローズパロ)」が好きだけど大抵は無いから当たり判定を広くして少しでも掠るとヤッター✌️✌️ってなるんだけど花怜に関しては毎回好みドンピシャな二次創作が多くて嬉しい🥰🥰🥰

01.11.2025 21:51 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

ゾンビと戦う花怜が見れることへの感謝ーーーーーーー🙏🙏🙏

01.11.2025 21:29 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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hualian but the residents are evil 🧟
#天官赐福 #TGCF

01.11.2025 20:51 — 👍 210    🔁 75    💬 5    📌 1

この話と似たような系統でヴィク勇の鯉コクの話もモブのところがいちばん楽しかったんだろうな~と思った🥹

01.11.2025 15:04 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

久々に読んだら良かったので再掲した🫰
基本的に書いた時何思って書いたかすぐ忘れるんだけど、モブのところがいちばん書きたかった&楽しかったんだな~って読んでて思った

01.11.2025 15:03 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0
「ああ、確かにあの時は興味無かったかな。でも今は少し興味が出てきたんだ」
「手、離せよ」
「どうして?」
「キメェからだよ」
「握って来たのはデンジ君の方じゃないか」
 俺の服をね。
 吉田はデンジが服を引っ張ったのと同じようにデンジを引っ張って先へ進む。入り口の方は閑散としていたが奥は人が多く、殆どがカップル同士で手を繋いでいた。
「…………」
 両隣と背後をカップルに固められた状態でデンジは彫刻を見やる。強制的に握られた手は振りほどくことが出来ず指まで絡められてしまった。
「カワイイ~」
 右隣のカップルの女が彫刻を見て声を上げる。
「この作品はいいね」
 左隣のカップルの男が彫刻を見て感想を呟く。
「愛してるよ」
「アタシも」
 背後のカップルがいちゃついた気配がしたのでデンジは振り返った。キスをしていた。最悪だ。
 デンジは視線を彫刻に戻して抽象的なそれを眺めた。上から下まで眺めても可愛いとは思わないしどこが良いのかもさっぱり理解できない。
 愛してるよと言ってアタシもと返って来て公共の場でチューをするような関係には憧れるが、男の吉田と手を繋いで作品を眺めているデンジにとって女の子とそういった関係になれるのは遠い夢のような気がした。
 この空間はなんなのだろう。

「ああ、確かにあの時は興味無かったかな。でも今は少し興味が出てきたんだ」 「手、離せよ」 「どうして?」 「キメェからだよ」 「握って来たのはデンジ君の方じゃないか」  俺の服をね。  吉田はデンジが服を引っ張ったのと同じようにデンジを引っ張って先へ進む。入り口の方は閑散としていたが奥は人が多く、殆どがカップル同士で手を繋いでいた。 「…………」  両隣と背後をカップルに固められた状態でデンジは彫刻を見やる。強制的に握られた手は振りほどくことが出来ず指まで絡められてしまった。 「カワイイ~」  右隣のカップルの女が彫刻を見て声を上げる。 「この作品はいいね」  左隣のカップルの男が彫刻を見て感想を呟く。 「愛してるよ」 「アタシも」  背後のカップルがいちゃついた気配がしたのでデンジは振り返った。キスをしていた。最悪だ。  デンジは視線を彫刻に戻して抽象的なそれを眺めた。上から下まで眺めても可愛いとは思わないしどこが良いのかもさっぱり理解できない。  愛してるよと言ってアタシもと返って来て公共の場でチューをするような関係には憧れるが、男の吉田と手を繋いで作品を眺めているデンジにとって女の子とそういった関係になれるのは遠い夢のような気がした。  この空間はなんなのだろう。

 デンジは口をへの字に曲げる。
 周囲の人間が作品を褒めてもデンジにはそれがちっとも理解できないし、好いてくれる女の子もいない。デンジはこの空間で作品を褒めることも出来ず女の子とも居ない自分が異分子のように思えて仕方なかった。
「…………何もわかんねぇ。金属で出来てることしかわかんねぇ」
「はは、俺も1978年に制作されたことしかわからない」
「そうかよ」
 ただ、この空間で吉田だけが同じように作品が理解が出来ないまま男のデンジと共に作品を眺めている。
「ここを出たら」
 吉田の手は何をしても離れなかった。繋がれた手を振りほどくように振っても、デンジが片方の手で剥がそうとしてもきつく握られて離れない。足を踏んでも離れなかった。
「ここを出たら?」
 仕方ないのでデンジは諦めることにする。なにも握られた手がミシミシと音を立て始めたのに負けたわけではない。びじつ館では静かにするのがマナーだからだ。
「新しく出来たシーフードレストランにでも行こうか。デンジ君はシーフード好き?」
「意味わかんねぇ作品以外ならなんでも好き」
 男女の恋人同士が手を繋ぐ中で男同士で手を繋ぐ吉田とデンジは酷く浮いている。だがデンジは先程とは違って気にならなかった。自分ひとりだけじゃなく、吉田も同じだからだ。
 デンジは吉田を見上げ、それから握られた手に

 デンジは口をへの字に曲げる。  周囲の人間が作品を褒めてもデンジにはそれがちっとも理解できないし、好いてくれる女の子もいない。デンジはこの空間で作品を褒めることも出来ず女の子とも居ない自分が異分子のように思えて仕方なかった。 「…………何もわかんねぇ。金属で出来てることしかわかんねぇ」 「はは、俺も1978年に制作されたことしかわからない」 「そうかよ」  ただ、この空間で吉田だけが同じように作品が理解が出来ないまま男のデンジと共に作品を眺めている。 「ここを出たら」  吉田の手は何をしても離れなかった。繋がれた手を振りほどくように振っても、デンジが片方の手で剥がそうとしてもきつく握られて離れない。足を踏んでも離れなかった。 「ここを出たら?」  仕方ないのでデンジは諦めることにする。なにも握られた手がミシミシと音を立て始めたのに負けたわけではない。びじつ館では静かにするのがマナーだからだ。 「新しく出来たシーフードレストランにでも行こうか。デンジ君はシーフード好き?」 「意味わかんねぇ作品以外ならなんでも好き」  男女の恋人同士が手を繋ぐ中で男同士で手を繋ぐ吉田とデンジは酷く浮いている。だがデンジは先程とは違って気にならなかった。自分ひとりだけじゃなく、吉田も同じだからだ。  デンジは吉田を見上げ、それから握られた手に

視線を移す。デンジが何をやっても離れなかった手はカップルの中に紛れ込ませまいとしているようでも、紛れ込めない中でデンジと共にいようともしているようだった。
「なあ、あとどんくらいで飯食えんの」
「さあ。今半分くらいだから少なくともまだ当分出れないかな」
「げえ」
「嫌がることないだろ」
 吉田はデンジの手を引っ張る。布を引っ張った時よりも力強く引っ張られてデンジはもっと布を伸ばしておけばよかったと少しだけ後悔した。
「デンジ君、二人きりだぜ」
 は、とデンジが口を開けると吉田は少しだけ笑って「ほら」と作品のキャプションを指さした。
 作品名ふたりきり。
 デンジは片眉を上げて作品を見やる。球体のようなものが一つしかないそれはデンジにとって理解不能だしそもそもタイトルが作品と結びつかない。
「きっと作者は二人が一つになるのを表わしたかったのね」
「一つに見えてふたりきりだなんて、なんて奥が深い作品なんだろう」
 周りのカップルたちが口々に作品の感想を言い合う。デンジと吉田は顔を見合わせて、それから作品をじっと眺めた。
「意味わかんねぇ」
「あはは、俺も」
 握られた手は解かれない。訳の分からない目の前の作品と同じ様に、吉田とデンジは一つで二人きりだ。

視線を移す。デンジが何をやっても離れなかった手はカップルの中に紛れ込ませまいとしているようでも、紛れ込めない中でデンジと共にいようともしているようだった。 「なあ、あとどんくらいで飯食えんの」 「さあ。今半分くらいだから少なくともまだ当分出れないかな」 「げえ」 「嫌がることないだろ」  吉田はデンジの手を引っ張る。布を引っ張った時よりも力強く引っ張られてデンジはもっと布を伸ばしておけばよかったと少しだけ後悔した。 「デンジ君、二人きりだぜ」  は、とデンジが口を開けると吉田は少しだけ笑って「ほら」と作品のキャプションを指さした。  作品名ふたりきり。  デンジは片眉を上げて作品を見やる。球体のようなものが一つしかないそれはデンジにとって理解不能だしそもそもタイトルが作品と結びつかない。 「きっと作者は二人が一つになるのを表わしたかったのね」 「一つに見えてふたりきりだなんて、なんて奥が深い作品なんだろう」  周りのカップルたちが口々に作品の感想を言い合う。デンジと吉田は顔を見合わせて、それから作品をじっと眺めた。 「意味わかんねぇ」 「あはは、俺も」  握られた手は解かれない。訳の分からない目の前の作品と同じ様に、吉田とデンジは一つで二人きりだ。

続き。吉デン。第二部、二人で美術展へ行く話(7/7)
2023/4/4に別名義で書いていた話の再投稿です。

01.11.2025 23:16 — 👍 0    🔁 1    💬 0    📌 0
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「週末世界でふたりきり」、「@1qup5」と記載されています。
以下は本文の内容です。

「これ二枚貰ったからデンジ君にあげるよ」
 そう言って吉田が差し出したチケットをデンジは訝しげに見つめた。二枚。二枚ということは、一枚はデンジの分だろう。だがもう一枚は、きっと恐らく、いいや絶対に、吉田の分に違いない。
 デンジはチケットの文字を読み上げる。
 なんとかかんとかうつくしてん。
「美術展」
 吉田から訂正が入ったのでデンジは繰り返した。「びじつ……てん」本当は訂正されなくてもデンジはそれくらい読めたが、ちょっと間違えたふりをしただけだ。
「俺ぁ男とびじつてんに行くシュミはねえ」
「俺も美術展に行く趣味はないんだ。だからこれ、あげる」
 はい、と二枚とも渡されてデンジは思わず吉田を見た。
「一緒に住んでる子と二人で行ってきたらいい」
 女の子とでもいいけど、と吉田は付け加えた。デンジは吉田とチケットを交互に見てそれならばとチケットを掴んだ。タダで貰えるのなら貰っておくべきだ。デンジはびじつてんというのに興味は無かったが、休日にナユタと少し遠くへ出かけるのもたまには良いだろう。もしナユタが断ったなら女の子を誘ってデートに行ってもいいかもしれない。デートに誘うような関係の女の子はいないがこれを機に仲を深めたって良いのだ。
 チケットを受け取ったデンジが鞄の中にいそいそとしまうのを眺めた吉田は「美術展は興味無いけど」と前置きをしてゆっくりと喋り始める。
「もしデンジ君が一人で行くっていうのなら、付き合うよ」

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「週末世界でふたりきり」、「@1qup5」と記載されています。 以下は本文の内容です。 「これ二枚貰ったからデンジ君にあげるよ」  そう言って吉田が差し出したチケットをデンジは訝しげに見つめた。二枚。二枚ということは、一枚はデンジの分だろう。だがもう一枚は、きっと恐らく、いいや絶対に、吉田の分に違いない。  デンジはチケットの文字を読み上げる。  なんとかかんとかうつくしてん。 「美術展」  吉田から訂正が入ったのでデンジは繰り返した。「びじつ……てん」本当は訂正されなくてもデンジはそれくらい読めたが、ちょっと間違えたふりをしただけだ。 「俺ぁ男とびじつてんに行くシュミはねえ」 「俺も美術展に行く趣味はないんだ。だからこれ、あげる」  はい、と二枚とも渡されてデンジは思わず吉田を見た。 「一緒に住んでる子と二人で行ってきたらいい」  女の子とでもいいけど、と吉田は付け加えた。デンジは吉田とチケットを交互に見てそれならばとチケットを掴んだ。タダで貰えるのなら貰っておくべきだ。デンジはびじつてんというのに興味は無かったが、休日にナユタと少し遠くへ出かけるのもたまには良いだろう。もしナユタが断ったなら女の子を誘ってデートに行ってもいいかもしれない。デートに誘うような関係の女の子はいないがこれを機に仲を深めたって良いのだ。  チケットを受け取ったデンジが鞄の中にいそいそとしまうのを眺めた吉田は「美術展は興味無いけど」と前置きをしてゆっくりと喋り始める。 「もしデンジ君が一人で行くっていうのなら、付き合うよ」

 フンと鼻を鳴らしたデンジは鞄を背負った。
「俺は女のコと一緒に行くんだ。だから一人で行かねぇ。よってお前とはぜってぇ行かねぇ。この話は終わり」
 すたすたと教室から出て行ったデンジに吉田は肩を竦めてデンジの後を追う。吉田にはなんとなく次の休日の予定が見えた気がした。

***

「意味がわからないな。デンジ君はわかる?」
 吉田に喋りかけられてデンジは彫刻を見つめる。
 抽象的な形のそれは一体何なのかデンジには理解できなかったし、キャプションを見ても理解できなかった。ただ吉田にわかるかと聞かれた手前、わからないと答えるのは癪な気がしてデンジは手掛かりを求めてキャプションの文字を読む。
「……金属で出来てる」
「そうだね」
 会話が終了した。
 デンジは全く理解できない彫刻を前に口を真一文字に結ぶ。
 本来ならこの美術展には吉田とではなくナユタか可愛い女の子と来る予定だった。だがナユタは「興味無い」と一蹴し、ならばと手当たり次第に女の子に声をかけたが本題を切り出す前に全て逃げられてしまったのだ。
 余った一枚のチケットをどうしようかと考えているデンジの前に現れたのが吉田だった。デンジは一人でも行く予定だったし、一人でも行ける筈だった。だが「帰りにどこか食べに行こう。奢るよ」と言われてしまっては仕方がない。

 フンと鼻を鳴らしたデンジは鞄を背負った。 「俺は女のコと一緒に行くんだ。だから一人で行かねぇ。よってお前とはぜってぇ行かねぇ。この話は終わり」  すたすたと教室から出て行ったデンジに吉田は肩を竦めてデンジの後を追う。吉田にはなんとなく次の休日の予定が見えた気がした。 *** 「意味がわからないな。デンジ君はわかる?」  吉田に喋りかけられてデンジは彫刻を見つめる。  抽象的な形のそれは一体何なのかデンジには理解できなかったし、キャプションを見ても理解できなかった。ただ吉田にわかるかと聞かれた手前、わからないと答えるのは癪な気がしてデンジは手掛かりを求めてキャプションの文字を読む。 「……金属で出来てる」 「そうだね」  会話が終了した。  デンジは全く理解できない彫刻を前に口を真一文字に結ぶ。  本来ならこの美術展には吉田とではなくナユタか可愛い女の子と来る予定だった。だがナユタは「興味無い」と一蹴し、ならばと手当たり次第に女の子に声をかけたが本題を切り出す前に全て逃げられてしまったのだ。  余った一枚のチケットをどうしようかと考えているデンジの前に現れたのが吉田だった。デンジは一人でも行く予定だったし、一人でも行ける筈だった。だが「帰りにどこか食べに行こう。奢るよ」と言われてしまっては仕方がない。

 意味がわからないと言った割には吉田はじっと彫刻を眺めている。その姿は傍からすれば作品に興味を持って眺めているように見えるのだろう。近くにいた女性の二人組が吉田を見て「あの男の人熱心に見てるね」と浮つきながら話しているのに気付いたデンジは吉田の服を引っ張った。
「……おい、次ンとこ行くぞ」
 デンジとしてはこれ以上この彫刻を眺めたくなかったのと吉田がモテるのが鼻持ちならないだけでそれ以上の意味は無かったが、その行動は吉田を酷く驚かせたようだった。
 吉田は目を丸くしてデンジを見つめる。掴まれた服に視線を移し、デンジに視線を移し、それから再度掴まれた服に視線を移した吉田は「は、」と小さく口を開いて息を漏らした。
「……デンジ君、手、」
「あ?」
 吉田に指摘されてデンジは男の服を掴んでしまったことに気付いたが手を離さずそのままさらに服を引っ張った。デンジの着ている服より滑らかな触り心地の布は引っ張られて伸びる。それを見てデンジは洗濯が大変そうだと薄らと思った。伸びやすい生地の服は干すときに形が崩れやすいのだ。
「……服が伸びる」
「伸ばしてんだよ」
 しゃれた服着やがって、とデンジは悪態を吐いて吉田の服から手を離した。ナユタがよそ行きに着ていくような服と殆ど同じような布だった。デンジの手持ちの服は殆どが綿100%だからあんな風には伸びないし、今も着ているお気に入りのチェンソーマンTシャツは着すぎて襟元がよれて

 意味がわからないと言った割には吉田はじっと彫刻を眺めている。その姿は傍からすれば作品に興味を持って眺めているように見えるのだろう。近くにいた女性の二人組が吉田を見て「あの男の人熱心に見てるね」と浮つきながら話しているのに気付いたデンジは吉田の服を引っ張った。 「……おい、次ンとこ行くぞ」  デンジとしてはこれ以上この彫刻を眺めたくなかったのと吉田がモテるのが鼻持ちならないだけでそれ以上の意味は無かったが、その行動は吉田を酷く驚かせたようだった。  吉田は目を丸くしてデンジを見つめる。掴まれた服に視線を移し、デンジに視線を移し、それから再度掴まれた服に視線を移した吉田は「は、」と小さく口を開いて息を漏らした。 「……デンジ君、手、」 「あ?」  吉田に指摘されてデンジは男の服を掴んでしまったことに気付いたが手を離さずそのままさらに服を引っ張った。デンジの着ている服より滑らかな触り心地の布は引っ張られて伸びる。それを見てデンジは洗濯が大変そうだと薄らと思った。伸びやすい生地の服は干すときに形が崩れやすいのだ。 「……服が伸びる」 「伸ばしてんだよ」  しゃれた服着やがって、とデンジは悪態を吐いて吉田の服から手を離した。ナユタがよそ行きに着ていくような服と殆ど同じような布だった。デンジの手持ちの服は殆どが綿100%だからあんな風には伸びないし、今も着ているお気に入りのチェンソーマンTシャツは着すぎて襟元がよれて

きている。
 もう少しおしゃれしてもよかったかもしれない。
 そう思いながらデンジは自分のチェンソーマンTシャツを見下ろす。チェンソーマンTシャツがイカすことは違いないが、びじつてんに行くには少しラフなのは否めなかった。
 デンジは再び吉田の服を引っ張る。服がよれてモテなくなればいいと思ってのデンジの行動は、吉田にとっては違う意味に捉えられたようだった。
「デンジ君、服が伸びるから」
 吉田の手が服を引っ張るデンジの手を覆う。デンジは目を丸くして吉田を見つめた。覆われた手に視線を移し、吉田に視線を移し、それから再度覆われた手に視線を移したデンジは「は、」と小さく口を開いて息を漏らす。
 これはもしかしなくても手を握られているのではないか。
 デンジがそれに気付くと同時に近くにいた女性二人組がデンジと吉田を見てキャッと声を上げる。「手、繋いでる!」小さな声で興奮気味に言われた言葉は、静かな会場では大きく響いた。
「て、てめ、よし、」
「静かにしないと」
 窘められてデンジは渋々口を閉じる。振りほどこうと手を振ったがタコの吸盤のように吉田の手は離れない。それどころか強く握られてデンジはギリギリと歯ぎしりをした。
「次のところ行こうか」
「………………もう帰る」
「もう?」
「びじつてんに行くシュミはねぇんだろ。俺も男と見るシュミはねぇから、帰る」

きている。  もう少しおしゃれしてもよかったかもしれない。  そう思いながらデンジは自分のチェンソーマンTシャツを見下ろす。チェンソーマンTシャツがイカすことは違いないが、びじつてんに行くには少しラフなのは否めなかった。  デンジは再び吉田の服を引っ張る。服がよれてモテなくなればいいと思ってのデンジの行動は、吉田にとっては違う意味に捉えられたようだった。 「デンジ君、服が伸びるから」  吉田の手が服を引っ張るデンジの手を覆う。デンジは目を丸くして吉田を見つめた。覆われた手に視線を移し、吉田に視線を移し、それから再度覆われた手に視線を移したデンジは「は、」と小さく口を開いて息を漏らす。  これはもしかしなくても手を握られているのではないか。  デンジがそれに気付くと同時に近くにいた女性二人組がデンジと吉田を見てキャッと声を上げる。「手、繋いでる!」小さな声で興奮気味に言われた言葉は、静かな会場では大きく響いた。 「て、てめ、よし、」 「静かにしないと」  窘められてデンジは渋々口を閉じる。振りほどこうと手を振ったがタコの吸盤のように吉田の手は離れない。それどころか強く握られてデンジはギリギリと歯ぎしりをした。 「次のところ行こうか」 「………………もう帰る」 「もう?」 「びじつてんに行くシュミはねぇんだろ。俺も男と見るシュミはねぇから、帰る」

吉デン。第二部、二人で美術展へ行く話(4/7)
2023/4/4に別名義で書いていた話の再投稿です。

01.11.2025 23:16 — 👍 1    🔁 1    💬 1    📌 0

ぬいぐるみの状態が悪くて服の色移りがある&汚れがあるから中古だし多分これ非公式だから変なもの掴まされた説ある💥 とりあえず公式か非公式か怪しいところからは買うなと言ってできる限り汚れ落としたけど

01.11.2025 11:29 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

10月29日に猫が脱走して戻ってこなくてハロウィンどころじゃなかったんだけど今日の朝に自力で無事に戻ってきてくれたから遅れてハロウィン楽しむ💪🥹✌️ 血まみれの女装姿でゾンビを撃退する推しカプの二次創作が沢山あるはず🥹✨

01.11.2025 01:21 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0

両親は英語が堪能だけど子供たち全員英語ダメなので、子供ガチャ失敗例が、こちらです🙋

01.11.2025 00:43 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

家族に陳情令見よ!と誘ったのは私だったけどそこから父と母が中華ドラマにドハマリして両親で2人一緒に日本語訳されてない中華ドラマも英語字幕で見るようになるとは思わなかった😂

01.11.2025 00:41 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

山河令は未履修だから誰が誰だかわからない🥺

01.11.2025 00:40 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

母から山河令のグッズ福袋で売ってたから買っちゃった✌️て言われてなんか写真集だの傘だのぬいぐるみがある。どゆこと?????

01.11.2025 00:22 — 👍 0    🔁 0    💬 1    📌 0

漫画やアニメや小説に「このシーンのこのキャラは実はこう考えていたからここに繋がるのでは…!?」みたいに深堀りしないようになってからというものの、二次創作をパタリと見なくなった&やらなくなったので、ようは今まで考えすぎだったんだなぁと思った。まあそれが楽しかったんだけど🤷‍♂️
深く考えないようにすると毎日が無彩色で過ぎていく代わりに漫画やアニメを見て一喜一憂することもなく日々が消費されて早く時が過ぎていくからこれでいいのかもしれない

29.10.2025 04:28 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

∑みたいに私も有難ッス会社辞めますって言って辞めたすぎる

29.10.2025 04:22 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

夢澤の兄貴……、、……、、、、

28.10.2025 11:17 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

忍者と極道のアニメ見た😭 夢澤の兄貴が一番好きなので泣いてる😭😭😭😭😭😭😭

28.10.2025 11:17 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

ハロウィンだから貝殻ビキニ姿の獅子王司の二次創作が溢れても良いはずじゃありませんか?(ハロウィンをトンチキ女装祭だと思っている)

27.10.2025 12:26 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0

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