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ジェリー・ウォルド製作のジョーン・クロフォード主演映画のうち、日本で劇場公開されたのは『ユーモレスク』(1949年公開)『失われた心』(1950年公開)であった。

16.11.2025 14:28 — 👍 5    🔁 2    💬 0    📌 0
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関心領域 死の臭いは、殺された者たちが、殺した者たちに触る、唯一の方法である。

映画「関心領域」のあの庭には腐臭は漂っていなかったのか。ホロコーストと臭い、そこから生じる「知っていたのか」という問いについて考えます。

18.11.2025 05:00 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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ノワールの製作者:ジェリー・ウォルド ハリウッドの古典フィルム・ノワール期に、最も多く《ノワール》を手掛けたプロデューサーは誰だったのか。IMDBのタグ分析をもとに割り出した《ノワール・プロデューサー》達を見ていく。今回は最多の14本を手掛けたジェリー・ウォルドについてみていく。

前回に続き、フィルム・ノワールのフィルモグラフィの分析をしています。IMDBのタグ分析をもとにフィルム・ノワールを最も多く製作したプロデューサーは誰だったのかを分析しています。そして、最多の14本を製作したジェリー・ウォルドの作品を見ていきます。

16.11.2025 07:00 — 👍 3    🔁 2    💬 0    📌 1
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「博士の異常な愛情」的世界 冷戦の時代、米ソ大国間の応酬の足元では《ストレンジラヴィアン》なことが起き続けていた。米ソ首脳ホットラインの度重なる切断、核ミサイル防衛システムの故障、そして民間人による思わぬ妨害。冷戦を切り抜けられたのは奇跡だったのかもしれない。

冷戦時代の米ソの間に起きた「博士の異常な愛情」も顔負けの事件の数々。あともう少しで世界は破滅していたかもしれない。あの日、フィンランドのテレビ局が「続エマニュエル夫人」を放映していたら、間違って核ミサイルが発射されていたかもしれない。

06.11.2025 05:00 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0
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美少女と九六陸攻 日中戦争後、日本政府は海外の映画の輸入規制をはじめます。『オーケストラの少女』の大ヒットは逆効果となって、アメリカ映画への反感が一層煽られます。国会では「アメリカ文化への依存」が問題視され、メディアでも議論が展開されていきます。その様子を見てみます。

日中戦争後、日本政府は海外の映画の輸入規制をはじめます。『オーケストラの少女』の大ヒットは逆効果となって、アメリカ映画への反感が一層煽られます。国会では「アメリカ文化への依存」が問題視され、メディアでも議論が展開されていきます。その様子を見てみます。

03.11.2025 05:00 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0
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フィルム・ノワールの監督たち フィルム・ノワールについて、IMDBのデータをもとに分析してみた。今まで視野に入ってこなかったトレンドや監督、そして映画製作会社の動きなどが浮かび上がってきた。今回はまず、「フィルム・ノワールを量産した映画監督トップ13」を見てみたい。そして、知られていない《フィルム・ノワール》監督を2人ピックアップする。

フィルム・ノワールについて、IMDBのデータをもとに分析してみると、未知の世界がひらけてきました。今回は「フィルム・ノワールを量産した映画監督トップ13」を見てみたいと思います。

02.11.2025 07:00 — 👍 6    🔁 2    💬 0    📌 0
おぞましい野蛮が飛び出すとき SNSによって保守派とリベラルの対立が深刻化していると言われていますが、その「2極対立」のエンターテインメントの歴史について考えてみます。最も影響を与えたのが1968年のウィリアム・F・バックリー・Jrとゴア・ヴィダルの討論番組でしょう。そしてCNNなどのニュース・エンターテインメントがそれをさらにおし進めていきます。ポリティカル・コレクトネスをめぐる議論は、この「2極対立」のフォーマットにすっぽりはまってしまったのです。

おぞましい野蛮が飛び出すとき

SNSによって保守派とリベラルの対立が深刻化していると言われていますが、その「2極対立」のエンターテインメントの歴史について考えてみます。最も影響を与えたのが1968年のウィリアム・F・バックリー・Jrとゴア・ヴィダルの討論番組でしょう。そしてCNNなどのニュース・エンターテインメントがそれをさらにおし進めていきます。ポリティカル・コレクトネスをめぐる議論は、この「2極対立」のフォーマットにすっぽりはまってしまったのです。

01.11.2025 05:00 — 👍 28    🔁 17    💬 0    📌 0
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丸山真男のラビットホール 丸山真男の「日本の思想」を読み始めたら、深いラビットホールに落ちた話。

丸山真男の「日本の思想」を読み始めたら、深いラビットホールに落ちた話。

26.10.2025 05:02 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 0
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エドワード・ホッパーと戦争 エドワード・ホッパーの「ナイトホークス」は、彼の数ある作品のなかでも最も有名な作品でしょう。夜の都会の片隅で見かけるダイナー。蛍光灯に煌々と照らされた店内。寂しいような、落ち着くような、不思議な場所。都会に住んだことがある人なら似たような場所をきっと見かけたことがあるだろう、そんな作品。しかし、これは描かれたとき、存在してはいけない風景だったというのはあまり知られていないと思います。どうして存在してはいけなかったのか。戦争が始まった頃のアメリカの話です。

エドワード・ホッパーの「ナイトホークス」は、彼の数ある作品のなかでも最も有名な作品でしょう。夜の都会の片隅で見かけるダイナー。蛍光灯に煌々と照らされた店内。寂しいような、落ち着くような、不思議な場所。都会に住んだことがある人なら似たような場所をきっと見かけたことがあるだろう、そんな作品。しかし、これは描かれたとき、存在してはいけない風景だったというのはあまり知られていないと思います。どうして存在してはいけなかったのか。戦争が始まった頃のアメリカの話です。

22.10.2025 12:00 — 👍 10    🔁 3    💬 0    📌 0
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『オズの魔法使』とウラン 1930年代のハリウッドで一時的に流行したセピア調色。どのようにして登場し、なぜ廃れたのかについて。

『オズの魔法使』のカンサスパートは、どのようにしてセピアトーンにされたのか。1930年代に一時的に流行したウラン化合物によるセピア調色の話です。

22.10.2025 07:11 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0
プロパガンダの平面 わたしたちの果てなき切望 (17) 「四季」派についての吉本隆明の批判から、戸坂潤にさかのぼっていくと見えてくるものは何か。そして、一見矛盾のように見える感性の世界秩序が、実はこの酷い世界をやり過ごすための平面、プロパガンダが機能する平面だということを考えてみる。

「四季」派についての吉本隆明の批判から、戸坂潤にさかのぼっていくと見えてくるものは何だろうか。一見矛盾のように見える感性の世界秩序が、実はこの酷い世界をやり過ごすための平面、プロパガンダが機能する平面だということを考えてみたい。

19.10.2025 10:00 — 👍 0    🔁 1    💬 0    📌 0
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U-NEXTにオタール・イオセリアーニ監督の映画がラインアップされている。先日は『枯葉(1966)』を見た。よかった。
感化されて、近くの店でジョージアのサペラヴィを買ってきて、ネットで調べたレシピをもとに、なんちゃってチジビジを作った(トマトの量が少ない)。
ちなみに映画の最後に出てくる教会は6世紀に建てられたジワリ修道院らしい。

16.10.2025 11:40 — 👍 7    🔁 3    💬 0    📌 0

リドスコはなかなか食えない人物なのだがブレランの全バージョン収録DVDボックスが出た時に劇場公開版にコメント映像ついてて「私は不満だったがこのバージョンを好きだという人もいる」って言ってて、ディレクターズカット商売を始めたのはおそらくリドスコだからその罪はあるが、劇場公開版を封印しようとはしないでそれはそれで認めてるのはえらいと思う

16.10.2025 03:19 — 👍 4    🔁 3    💬 0    📌 0
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赤外線フィルムの時代 第二次世界大戦前後の映像技術や工学をながめていると、この頃から、《見えるもの》と《見えないもの》の境界を曖昧にするテクノロジーが徐々に社会に浸透し始めている様子が見えてくる。可視の外側の現象が、平然と可視の領域に滑り込んで、ヒトは自らの知覚が広がったかのような錯覚に囚われ始める。この錯覚は時としてとても危険なものになりうるのだが、視覚に不自由を感じないヒトはすべての感覚のなかで視覚を無防備に無批判に信望していて、その危なかっしさを見逃しがちである。

第二次世界大戦前後の映像技術や工学をながめていると、この頃から、《見えるもの》と《見えないもの》の境界を曖昧にするテクノロジーが徐々に社会に浸透し始めている様子が見えてくる。可視の外側の現象が、平然と可視の領域に滑り込んで、ヒトは自らの知覚が広がったかのような錯覚に囚われ始める。赤外フラッシュ写真や赤外線フィルムを使った映画などが登場してくる。

14.10.2025 12:00 — 👍 4    🔁 1    💬 0    📌 0
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復員兵と映画 イタリア編 第二次世界大戦後のアメリカ、ハリウッドが描く《復員兵》について見ているが、イタリアの戦後の映画に描かれている復員兵の状況も興味深い。ここでは、日本であまり取り上げられることのない、2本の映画を見てみたい。

第二次世界大戦後のイタリア映画と言えば《ネオリアリスモ》を思い浮かべると思いますが、では戦争から戻ってきた復員兵はどのように描かれていたのか。『荒野の抱擁(1947)』と『盗賊(1946)』を例に見ていきます。

14.10.2025 05:00 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0
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詩人たちの軽井沢 津村秀夫と信夫の兄弟は実業家の家系に生まれ、二人とも詩人、散文家としても活動を展開していました。彼らは軽井沢という避暑地で、室生犀星、堀辰雄ら著名な文学者たちと交流を深めていきます。津村信夫は「四季」の編集にもたずさわりました。軽井沢の文学者たちの戦争を少し見てみます。

津村秀夫と信夫の兄弟は実業家の家系に生まれ、二人とも詩人、散文家としても活動を展開していました。彼らは軽井沢という避暑地で、室生犀星、堀辰雄ら著名な文学者たちと交流を深めていきます。津村信夫は「四季」の編集にもたずさわりました。軽井沢の文学者たちの戦争を少し見てみます。

12.10.2025 08:03 — 👍 3    🔁 2    💬 0    📌 0
Загадка одного вгиковского диплома (о короткометражном фильме С. Параджанова «Андриеш», 1952) | Смагина | Вестник ВГИК Загадка одного вгиковского диплома (о короткометражном фильме С. Параджанова «Андриеш», 1952)

セルゲイ・パラジャーノフの初期の映画「アンドリエーシ(1954)」が、VGIKでの所蔵作品デジタル化作業中に発見されたという。文献に記述されていた内容とかなり違うことも判明。当初はアニメーションで作る予定だったという話もあるみたいです。
VGIKのデジタル化作業で他にもまた何か見つかるんじゃないかしら。
www.vestnik-vgik.com/jour/article...

11.10.2025 11:55 — 👍 7    🔁 5    💬 0    📌 0
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フクちゃんと荒姫さま 横山隆一は、戦時中の日本において政策に基づく漫画のメディアミックスで重要な役割を果たしました。黒澤明は戦意昂揚映画を製作。彼らの戦時中、そして戦後の行動、言動を追ってみます。

フクちゃんと荒姫さま

横山隆一は、戦時中の日本において政策に基づく漫画のメディアミックスで重要な役割を果たしました。黒澤明は戦意昂揚映画を製作。彼らの戦時中、そして戦後の行動、言動を追ってみます。

09.10.2025 10:00 — 👍 1    🔁 1    💬 0    📌 0
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軍産複合体の美学 冷戦初期のアメリカ。一見平穏に見えるこの時代に、よく見ると、大衆文化の片隅に兵器の存在が不穏な形で現れてきます。1950年代から60年代の雑誌広告をみると、軍需企業が武器の製造を誇示し、新型車のプロモーション映画には戦闘機が見え隠れする。アイゼンハワー大統領が警告した軍産複合体は、すでに社会の組織に深く入り込んでいました。モダニズムの美学のなかの兵器についてみてみます。

軍産複合体の美学

冷戦初期のアメリカ。一見平穏に見えるこの時代に、よく見ると、大衆文化の片隅に兵器の存在が不穏な形で現れてきます。1950年代から60年代の雑誌広告をみると、軍需企業が武器の製造を誇示し、新型車のプロモーション映画には戦闘機が見え隠れする。アイゼンハワー大統領が警告した軍産複合体は、すでに社会の組織に深く入り込んでいました。モダニズムの美学のなかの兵器についてみてみます。

06.10.2025 05:00 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
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リパブリック・ピクチャーズの連続活劇 リパブリック・ピクチャーズは、ハリウッドの映画スタジオの中でも《連続活劇》を数多く製作した映画会社の一つである。連続活劇はどのように上映されていたのか。実際のシカゴの映画館を例に見ていきたい。

リパブリック・ピクチャーズは、ハリウッドの映画スタジオの中でも《連続活劇》を数多く製作した映画会社の一つである。連続活劇はどのように上映されていたのか。実際のシカゴの映画館を例に見ていきたい。

05.10.2025 10:04 — 👍 3    🔁 1    💬 0    📌 1
『晩菊』ノート 林芙美子の原作を通して、成瀬巳喜男監督『晩菊(1954)』のディテールに潜む秘密を追ってみる。

成瀬巳喜男監督『晩菊(1954)』は、戦後の日本における中年女性の孤独と生き様を描いた映画です。三人の女性の物語が交差し、経済的な困難や過去の男との関係が織り交ぜられていきます。ここでは林芙美子の原作を見ながら、現代の私たちが見落としてしまいそうなディテールを追ってみます。

02.10.2025 06:00 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0
『博士の異常な愛情』の作戦ボード(2) 『博士の異常な愛情』に登場する作戦ボード。実際にはあんな高性能のものは存在しなかったのですが、アメリカ国防省が採用したケルヴィン=ヒューズ型ディスプレイは、それでも最先端の作戦視覚化システムでした。このディスプレイはレーダー映像を撮影し、そのフィルムを自動現像し、1.8メートルのスクリーンに自動で投影するという画期的な装置でした。しかし、システムのタイムラグが爆撃機、そしてICBMの速度の向上により問題視されていきます。

『博士の異常な愛情』の作戦ボード(2)

『博士の異常な愛情』に登場する作戦ボード。実際にはあんな高性能のものは存在しなかったのですが、アメリカ国防省が採用したケルヴィン=ヒューズ型ディスプレイは、それでも最先端の作戦視覚化システムでした。このディスプレイはレーダー映像を撮影し、そのフィルムを自動現像し、1.8メートルのスクリーンに自動で投影するという画期的な装置でした。しかし、システムのタイムラグが爆撃機、そしてICBMの速度の向上により問題視されていきます。

01.10.2025 05:01 — 👍 0    🔁 0    💬 0    📌 0
『博士の異常な愛情』の作戦ボード(1) 『博士の異常な愛情』は、冷戦時代の核戦争危機を象徴的に描いたブラックコメディです。しかし、あの映画で描かれた世界は冷戦の実態よりもはるかに「進んで」いたのです。実際の米ソの間には直通電話は存在せず、リアルタイムで爆撃機の位置を示す作戦ボードも存在しませんでした。当時アメリカが実際に使用していた作戦ボード「イコノラマ」についての話です。

『博士の異常な愛情』の作戦ボード(1)

『博士の異常な愛情』は、冷戦時代の核戦争危機を象徴的に描いたブラックコメディです。しかし、あの映画で描かれた世界は冷戦の実態よりもはるかに「進んで」いたのです。実際の米ソの間には直通電話は存在せず、リアルタイムで爆撃機の位置を示す作戦ボードも存在しませんでした。当時アメリカが実際に使用していた作戦ボード「イコノラマ」についての話です。

01.10.2025 05:00 — 👍 1    🔁 0    💬 0    📌 0
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マックス・スタイナーについてのノート (Part I) マックス・スタイナーといえば、『キング・コング』や『風と共に去りぬ』の映画音楽を手掛けた作曲家として有名です。彼はRKOで96本の作品に関わっていますが、トーキー初期の映画音楽の技術革新にも深く関わっています。特にリレコーディングの技術を利用し、音楽と映像の同期についての先駆者でした。

マックス・スタイナーについてのノート (Part I)

マックス・スタイナーといえば、『キング・コング』や『風と共に去りぬ』の映画音楽を手掛けた作曲家として有名です。彼はRKOで96本の作品に関わっていますが、トーキー初期の映画音楽の技術革新にも深く関わっています。特にリレコーディングの技術を利用し、音楽と映像の同期についての先駆者でした。

30.09.2025 05:00 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0
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ある映画評論家の肖像 津村秀夫(1907-1985)は、戦時中から戦後にかけて日本映画批評界で影響力を持った人物として知られる。1931年に朝日新聞社に入社し「近代の超克」の座談会に参加。彼は映画批評を通じて、戦時中の映画政策を擁護し、ファシスト的な意見を展開した。津村は特に娯楽映画を激しく批判し、その批評には強烈な罵倒が多く含まれていた。戦後、彼は自身の戦争責任を追及されることなく、映画界になおも君臨し続けた。

今回は、戦時中の日本の映画批評をみたいと思います。
津村秀夫(1907-1985)は、戦時中から戦後にかけて日本映画批評界で影響力を持った人物として知られています。1931年に朝日新聞社に入社し「近代の超克」の座談会に参加。彼は映画批評を通じて、戦時中の映画政策を擁護し、ファシスト的な意見を展開しました。津村は特に娯楽映画を激しく批判し、その批評には強烈な罵倒が多く含まれていました。戦後、彼は自身の戦争責任を追及されることなく、映画界になおも君臨し続けたのです。

28.09.2025 08:03 — 👍 4    🔁 1    💬 0    📌 0
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エドワード・ホッパーと戦争 エドワード・ホッパーの「ナイトホークス」は、彼の数ある作品のなかでも最も有名な作品でしょう。夜の都会の片隅で見かけるダイナー。蛍光灯に煌々と照らされた店内。寂しいような、落ち着くような、不思議な場所。都会に住んだことがある人なら似たような場所をきっと見かけたことがあるだろう、そんな作品。しかし、これは描かれたとき、存在してはいけない風景だったというのはあまり知られていないと思います。どうして存在してはいけなかったのか。戦争が始まった頃のアメリカの話です。

エドワード・ホッパーの「ナイトホークス」は、彼の数ある作品のなかでも最も有名な作品でしょう。夜の都会の片隅で見かけるダイナー。蛍光灯に煌々と照らされた店内。寂しいような、落ち着くような、不思議な場所。都会に住んだことがある人なら似たような場所をきっと見かけたことがあるだろう、そんな作品。しかし、これは描かれたとき、存在してはいけない風景だったというのはあまり知られていないと思います。どうして存在してはいけなかったのか。戦争が始まった頃のアメリカの話です。

27.09.2025 12:00 — 👍 5    🔁 0    💬 0    📌 0
おぞましい野蛮が飛び出すとき SNSによって保守派とリベラルの対立が深刻化していると言われていますが、その「2極対立」のエンターテインメントの歴史について考えてみます。最も影響を与えたのが1968年のウィリアム・F・バックリー・Jrとゴア・ヴィダルの討論番組でしょう。そしてCNNなどのニュース・エンターテインメントがそれをさらにおし進めていきます。ポリティカル・コレクトネスをめぐる議論は、この「2極対立」のフォーマットにすっぽりはまってしまったのです。

おぞましい野蛮が飛び出すとき

SNSによって保守派とリベラルの対立が深刻化していると言われていますが、その「2極対立」のエンターテインメントの歴史について考えてみます。最も影響を与えたのが1968年のウィリアム・F・バックリー・Jrとゴア・ヴィダルの討論番組でしょう。そしてCNNなどのニュース・エンターテインメントがそれをさらにおし進めていきます。ポリティカル・コレクトネスをめぐる議論は、この「2極対立」のフォーマットにすっぽりはまってしまったのです。

27.09.2025 05:00 — 👍 4    🔁 3    💬 0    📌 0
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『カサブランカ』はプロパガンダ映画だ 『カサブランカ』はプロパガンダ映画だろうか。多くの(特に日本の)批評家が戦意高揚的な要素を指摘しているが、どんなことが言われて来たのか。それをまとめてみました。

『カサブランカ』はプロパガンダ映画だ

『カサブランカ』はプロパガンダ映画だろうか。多くの(特に日本の)批評家が戦意高揚的な要素を指摘しているが、どんなことが言われて来たのか。それをまとめてみました。

26.09.2025 06:00 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0
ポリティカル・コレクトネスのポリティクス 「ポリティカル・コレクトネス」はどこから生まれてきたのか。レーガン~ブッシュ政権下の保守派によって「作られた」運動。保守系メディアが、大学での左派の研究や言論活動を誇張、時には捏造し、マスメディアが一般市民に恐怖感を煽っていくことになります。「ポリティカル・コレクトネス」は誰が煽ったか。どんなお金の流れだったのか。皆さんご存じのように、この用語は「ウォーク」や「キャンセル・カルチャー」といった新たな言葉に進化しています。

ポリティカル・コレクトネスのポリティクス

「ポリティカル・コレクトネス」はどこから生まれてきたのか。レーガン~ブッシュ政権下の保守派によって「作られた」運動。保守系メディアが、大学での左派の研究や言論活動を誇張、時には捏造し、マスメディアが一般市民に恐怖感を煽っていくことになります。「ポリティカル・コレクトネス」は誰が煽ったか。どんなお金の流れだったのか。皆さんご存じのように、この用語は「ウォーク」や「キャンセル・カルチャー」といった新たな言葉に進化しています。

26.09.2025 05:00 — 👍 6    🔁 4    💬 0    📌 0
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白黒にカラーを埋め込む 『シンドラーのリスト』に起きた技術的な問題。 どうやって赤い色を白黒映画に埋め込んだのか?それが映画館で引き起こした問題とは。今の時代では考えられないほど複雑だった事情です。 黒澤明の『天国と地獄』の有名な煙のシーンの撮影についても紹介します。

白黒にカラーを埋め込む

『シンドラーのリスト』に起きた技術的な問題。 どうやって赤い色を白黒映画に埋め込んだのか?それが映画館で引き起こした問題とは。今の時代では考えられないほど複雑だった事情です。 黒澤明の『天国と地獄』の有名な煙のシーンの撮影についても紹介します。

25.09.2025 04:50 — 👍 6    🔁 1    💬 0    📌 0

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