歌遣い

今年は栗の当り年みたい。モンブランもこの15年で一番おいしい。
#モンブラン

◎季（とき）の繭夢より静けき月のぼる
#俳句 #haiku

遠くから語りかけてくるものに耳を澄ます。

◎眠れ春麝香豌豆（じゃこうえんどう）揺れる馬車
◎小賢しき混沌の夢窓をあけ
#俳句 #haiku

文字採集
#photography

「どんぶらこ」とはよくいったもの。感心の極み。

さみしき山の　さみしき空に　月かかるころ
森の奥の　なもなき老木が一本　音もなく倒れた
#words

大気の胸骨
#photography

◎月沈むきのふの風の懐に
◎空蝉や風に攫われ歌になる
◎ひとときの雲間に昇る月二ツ
#俳句 #haiku

《 点光 》
◎虫すだきこの夜の奥を染めあげぬ
◎風のなか神楽ながれて月昇る
◎夕されて面影はゆるかの水面

#俳句 #haiku

《点光日和》

◎一輪の花にもたれて地球哉
◎かりそめに響きゆらぐや月のした
◎離れゆきただ離れゆき沈黙す
◎一隅の長椅子の影のびるころ
◎さっぱりと歩けば虫の声昇る
◎点光の浄土に無辺の響きあり
◎あてどなき旅に死するや夢もまた
◎鈴の鳴る野に面影のゆらいでは
◎耳のそこ天体めぐる風もなし

#俳句 #haiku

点穿ちなべて幾何様浄土とす
#俳句 #haiku

◎「死がもたらされる」とするより「死を約束された」とする方がよほど清々しい。
#words #歌遣い

◎聲たへて世にうつる影面白く蓮のはなびら誘ふ水面へ
#tanka #短歌 #光明寺

◎アメリカの音楽史で、「ジャズ」というのは心のなかにわだかまる「オラリティ」を取り戻そうとしたものではなかったか。それがトランペットだったのだろう。
#ジャズ #MilesDavis

蝉時雨狂気の雲に響きけり
#haiku

多目天
　見つめかえす夏
#photography #lotus

◎ふいにふる風の気流に紛るるは遠きまぼろし宿世の風鈴
#短歌 #tanka

◎一輪の花にもたれて地球かな
#俳句 #haiku

◎夏草のたえぎる息吹にあてられてほどけるわれを拾いあつむる
#短歌 #tanka

◎云いしれぬ夜の雫に身をまかせ静けさをききただ蹲る
◎鵺の目にうつる夜の心臓の鼓動に耳をすますばかりや
#短歌 #tanka

◎玄月夜　宿世の端に糸垂らし物語釣る清風ひとつ
#短歌 #tanka

◎ #Ulysses から #Obsidian への移行がほぼ終了。エディタの移行は、Ulysses の「プロジェクト」「グループ」の取り扱い方と Obsidian の「フォルダ」「ノート名=ノートタイトル=ファイル名」の取り扱い方とその整合性、これからの取り扱いルールを決めることに時間を割く。そのあと膨大なコンテンツ（原稿、日記、企画書案その他）を吟味しつつ移行。こちらは双方ともマークダウンが基本なので、必要なものと必要でないものを分けながら移行。だいぶすっきりした。ついでに新しい執筆環境で #GeminiCLI と連動するようにした。

夏休みに入ったのか、迷惑電話（メッセージ）が多くなった。「Customer Center」「ご利用料金について」に注意。
#迷惑電話

◎たよりなきいとたよりなき繊月に此の身掛けつつ月を見上ぐる
#短歌 #tanka

#obsidian にぞっこん。歌・詞・物語、日記、企画書、環境メモ、着想帖など、みな #ulyssese から移行中。

◎此の身ほどの茶室に無常と戯れば清けき風の吹き抜けるころ
#短歌 #tanka #無常 #風

冷ゆる月蓮を流すや虚ろ舟
#俳句

【内なる文身】本棚や図書館や本屋は、人の内なる文身そのもの。消しても消してもなお刻まれる。おそらくこれらは人に刻まれたバツの刻印で、丁寧に野に還してやらねばならない。だがこれらは欲動を満たす人の好物でもあるのでつい拾い喰いしてしまう。《知》の正体でもある。
#photography #words #脚下照顧

佇まい
#photography #光明寺