室外機のゴー音に
子守唄を期待するけど
眠気は来なくて
夜だけが全力で逃げていった
置き去りのボクは
時計の音に追われてる
@chibichibibier.bsky.social
絶望と孤独のあいだで 今日も息を吐く でも 明日の光はちゃんと来る たぶん 寝坊せずに…
室外機のゴー音に
子守唄を期待するけど
眠気は来なくて
夜だけが全力で逃げていった
置き去りのボクは
時計の音に追われてる
街灯の下に
置き忘れたボクは
誰かの胸で
まだ光るらしい
あの夜の吐息や
名前の呼び方まで
すべて灯りに吸われていった
じゃあ
今ここにいるボクは
きっと
影のままなんだろう
呼ばれないままの影が
それでもまだ
光のほうを向いている
それが いちばんの罪だと思う
いや もう罰かもしれない
キミに支えられてまだ沈まずにいるけど
頼りすぎてる自分が嫌で
いつか手放される未来ばかり想像してる
こんな感じ?
誰かの幸せも嘘も
青い画面の向こうで溶けていく
タイムラインをスクロールする指だけが
かろうじて生を演じてて
呼吸よりも更新のほうが
まだ確かに感じられた
それでも画面を閉じた瞬間
ボクの世界は 一行で終わった
隣の部屋から
笑い声が聞こえる
ボクはパジャマのまま
紅茶をこぼす
駅のホームは
人で埋まっている
誰もボクを見ていない
メールも電話も来ない
街灯だけがチカチカして
時計だけが進む
ボクは動けず
この世界は狂ってる
ありがとうございます
なんとなく思いついた言葉を繋いでみました
絶望にすら救いを見つけられず
ただ混沌に身を任せて
何もかもが崩れていく
それでもボクはちょっと笑いながら
このぐちゃぐちゃな世界を
どうにかやり過ごしている
明日のことは考えずに
足元の冷たい空気や
誰かの笑い声にちょっと救われて
生きてるフリを続けるしかない
夜が長すぎて
星の数すら笑ってる気がして
ボクもつい笑ってごまかすけど
心の奥では何かが崩れ続けている
鏡の中のボクは笑っている
でもその笑顔は勝手に踊る影で
本物のボクはまだ床の隅で
カタカタと崩れかけたまま揺れている
矛盾だらけの世界で
正義を探しても
誰も教えてくれない
見つけたつもりでも
手の中で崩れる
それでも小さな行動が
ほんの一瞬だけ
誰かの心を揺らす
そしてボクはまた
傷だけを抱えて立ち上がる
死にたいなんて言えないボクは
鳴らないスマホを握りしめ
キミの名前を喉に押し込む
吐いた声は空気に溶け
誰にも届かない
残るのは焼ける喉の痛みと
死にきれない自分を呪う感覚だけ
現実に胸を押さえられながら
ボクは今日も
なんとか立っている
泣くほどの理由も
笑うほどの余裕もないまま
息をして
呼吸を整え
誰かのふりをして生きてる
それでも靴の裏だけが
ちゃんと地面を覚えていて
この愚かさだけが
まだボクを人間にしている
街灯の光が
濡れたアスファルトをなぞる
ボクの影も
長く引き伸ばされる
誰も見ていないのに
笑顔を作る
送信ボタンに触れて
止めた指先の奥で
胸の声だけが
ひとりで震える
夜だけが 答えを握っている
正直に生きるほど
世界は どんどん冷たくなる
本音を出すたびに
空気が 一瞬で凍る
笑ってごまかす演技だけ
うまくなっていくうちに
気づけば 誰の台本にも
載ってない人生を歩いてた
“素直”が美徳なんて 嘘だ
生きるたび 少しずつ削れてくボクを
今日も 誰も見ていない
外の世界はずっと笑ってる
誰かの自撮りと
ニュースの狂気で埋め尽くされてるのに
ボクの中は
止まった換気扇みたいに
鈍くうなって
何も変わらない
クローゼットの奥にしまった古着みたいに
感情だけが
流行遅れで息をしてる
気づいたらボクは
自分を置いて先に歩いていた
あの頃のボクはまだ
信号の青を待ってた気がする
振り返るたびに
声はノイズになっていって
そのうち 聞こえなくなった
笑ってたのにね
置き去りにしたのは 笑うほうのボクだった
それ以来ずっと
心の中で迷子のまま
生きて
靴底を見たら
泥じゃなくて 寂しさが乾いてた
どこを歩いても同じ景色で
誰と話しても 返ってくるのは空気だけ
笑われることにも 慣れてしまって
それを“強さ”と呼ぶ日々が続く
きっとボクはまだ
あの信号の下で立ち尽くしてる
置き去りにした自分の影を 待ちながら
逃げる先々で
また違う”ボク”になれる気がしていた
でも鏡を見れば
全部アップデート失敗のまま
今朝もバグだらけの自分を笑うしかない
夜が長くて
街灯の影がひとりで揺れるみたい
風は知らない名前を運び
カーテンがそっと答えてる
布団のあたたかさは
小さな島みたいに浮かんで
そこだけが 生きてる証
世界が壊れていたのか
それともボクが最初から
欠陥品だったのか
外は光が溢れて
笑い声も届くのに
この部屋だけは
空気さえ重さを拒んで
鼓動も思考も
すり減って消えていく
檻の中で
壊れたボクだけが
残骸のように呼吸している
もう誰も助けに来ない
電卓を買った
数十年ぶりに
なんでか知らないけど
無性に“正解”が欲しかった
ボタンを押すたびに
カチッと音がして
そのたびに心のどこかが
ひとつずつ冷めていった
足しても足しても
何も増えない人生の計算式
割り算すれば
孤独だけが余る
数字は残酷だ
迷いも涙も
四捨五入してくれない
それでもボクは
”=“を押す指を止められなかった
ゼロが並ぶたび
胸の奥で何かが静かに崩れていく
数字たちはみんな無表情で
ボクの命を桁ごとに削っていく
最期の計算式はもう覚えていない
ただひとつ確かなのは
この世界で消えたのは
答えじゃなく ボクのほうだった
白い粒を数えてたら
一日が終わってた
昼も夜も
薬の裏に貼りついて
時間がぐちゃぐちゃになっていく
カレンダーはもう見ない
真白のまま固まってる
ボクだけが
取り残されたインクの染み
眠りは嘘みたいで
目覚めは冗談みたいで
呼吸だけが
しぶとく続くんだ
心が音を失って
世界がモノクロになるたび
それでもどこかで
まだ生きたいって声がして
それがいちばん
腹立たしい
生き延びるって
誰も拍手しない静けさの中で
呼吸だけが
義務みたいに鳴ってることだと思う
痛みには慣れても
無音には まだ慣れない
世界が”頑張れ”と言うたびに
音が一つずつ 死んでいく
死にたい気持ちが強すぎて
生きたいとも思えない夜
心臓だけが 律儀に働いている
闇にさらわれて
少しずつ言葉が腐ってきた
優しさの皮を被った笑顔が
もう見分けつかない
光はうるさいし
希望は安っぽいし
自分の影だけが
正直でムカつく
この毒はきっと
世界の味なんだろう
朝が刃みたいで
内臓がひっくり返る
吐き気と一緒に
スクロールを続ける指
“死にたい”すら送れなくて
生きる理由は
期限切れのクーポンみたいに
財布の奥でしわしわになってる
世間は冷たくて
誰も見えないものを
持ってると咎める
だから
ボクは胸の奥にしまう
見せない
苦しみを抱えたまま
表では平気な顔をする
ボクとキミは
交わらないはずの線路みたいで
なのに同じ事故現場に
巻き込まれてしまった
近づけば衝突
離れれば脱線
それでも二本の線は
並ぶように敷かれていて
人生ってやつの設計ミスを
笑えないジョークに変えながら
消え損なった証として
まだ走らされている
誰かを守るための嘘だって
言い訳すればするほど
自分の手の温度が消えていく
正義は白いマスクをかぶって
その下で牙を隠してる
理想のためにって唱えるたび
ボクの心臓は
小銭みたいに冷たくなって
投げ捨てられた音だけ響く
気づけば
ここに残ってるのは
誰かを救った誇りじゃなく
死に損なった証のような息だけ
自由に見えるなんて幻想で
結局 誰かの設計図に沿って
息をしてるだけだ
ボクは不器用だから
少しでも線からはみ出すと
“個性的”なんて札で縛られる
でもほんとのところ
自由なんて存在しなくて
死に場所さえ選べないまま
透明な牢屋で
呼吸のたびに窒息している
だからボクは
生きることさえ
自分の選択じゃなくて
死にたいと思うことさえ
誰かの設計図の中にあって
抗うふりをしながら
今日もまた呼吸を続けるけど
その空気は自由じゃなく
命を薄める毒でしかなく
ボクは静かに
消耗していく
そして最後に残るのは
自由でも生でもなく
ただ “死に損なった証”だけだ
救急車に運ばれるたび
命は
診断書じゃなく領収書で測られる
他人の善意の首輪を外せず
鼓動まで数字に変換されていく
ボクは
生かされるんじゃなく
売られている
なのに誰も罪悪感を持たず
医療の名で切り刻まれる心臓が
レジを通過するたびに
ボクはただ黙って
値札を貼られ
消耗品として並べられていく
だから ボクは
自分の鼓動に値札を貼りながら
笑顔のままレジの列に立つ
誰も見ていないことを知りつつ
今日もまた心臓は通過し
ボクは
生きることと消耗の境界で
静かに
しかし 確実に砕かれていく
吐き気が引いた朝に
まだ 世界は続いていて
流しの隅で
捨て忘れられた牛乳パックみたいに
日付を越えた時間だけが濁っていく
誰にも気づかれず
誰にも触れられず
ボクはただ
見放されないまま傷んでいき
願うのは
跡形もなく溶けて消えることだけ
今日こそは
この腐った時間も
この濁った息も
全部投げ出して
誰にも知られず消えてしまおう
世界の片隅で
震える影を抱えたまま
ボクは
最後の呼吸すら
奪い去りにいく
目を開けた瞬間
世界がまだ続いてることに吐き気がして
眠りでさえ終わらせてくれないなら
せめて呼吸を止めたいのに
肺は裏切るように勝手に動いて
生き延びるんじゃなく
死に損なうたびに
罰だけが積み重なっていく
死ねないまま呼吸を続け
酸素が肺じゃなく傷を満たす
一日が始まるたび
刑期が延びるだけで
終わりは確実に近づいているのに
到達は許されない
生きてるんじゃなく
ただ 死を取りこぼしてるだけ
この世界の隅で
静かに罰と
駆け落ちするしかない