2025年を通して大いに駆動力になったのが少し前のポストに挙げた12作のアルバムであり、3作のゲーム音楽サントラでした。『Clair Obscur: Expedition 33』でゲーム音楽家デビューしたロリアン・テスタール(Lorien Testard)は「継続は力なり」を地で行く形でとんでもないサウンドトラックを作ってしまった。すごい人が出てきたなと思う。
clairobscurexpedition33.bandcamp.com/album/clair-...
@itodatoon.bsky.social
▼ライター/ディガー 【監修書籍】『海外ゲーム音楽ガイドブック』『ゲーム音楽家インタヴュー集』 【執筆参加書籍】『ゲーム音楽ディスクガイド』『新蒸気波要点ガイド』『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』『ハヤカワ文庫JA総解説1500』 【ブログ】https://camelletgo.blogspot.com/
2025年を通して大いに駆動力になったのが少し前のポストに挙げた12作のアルバムであり、3作のゲーム音楽サントラでした。『Clair Obscur: Expedition 33』でゲーム音楽家デビューしたロリアン・テスタール(Lorien Testard)は「継続は力なり」を地で行く形でとんでもないサウンドトラックを作ってしまった。すごい人が出てきたなと思う。
clairobscurexpedition33.bandcamp.com/album/clair-...
2024年11月に『海外ゲーム音楽ガイドブック』が刊行されてからさほど間を置かずに別冊ele-king『ゲーム音楽の最前線』の執筆参加や『渡辺信一郎のめくるめく世界』の制作協力などに取り組み、燃え尽きたとまではいかないにしてもガス欠に近いような感じになり、2025年下半期はほとんど充電状態だった。己の燃費の悪さをあらためて実感してしまうのだけど、書いたものに妥協は一切していないので、ご一読いただければ幸い。
リアルサウンド テックに寄稿した『パンツァードラグーン』の歴史・音楽的系譜について書いたコラムは数年以上かけて形にした一本です。
realsound.jp/tech/2025/03...
少々時間が経ってしまったのだけど、2025年の活動記録をまとめた。
camelletgo.blogspot.com/2026/01/work...
ゲーム音楽ディスクステーション「2025年ベストアルバム」
jp.ign.com/games/82148/...
私は下記3タイトルのサウンドトラックを紹介しています。
コラムを3本書く感じで臨みました。ご一読いただけましたら幸いです。
■ロリアン・テスタール(Lorien Testard)
『Clair Obscur: Expedition 33』
■Osamu Kubota(久保田修)
『パーリィナイトメア Parry Nightmare』
■舟沢虫雄
『ミスターエレベーター MR.ELEVATOR』
#gamemusic
#VGM
【お知らせ】
IGN JAPAN「ゲーム音楽ディスクステーション」第18回が公開されました。
jp.ign.com/games/82148/...
『ゲーム音楽ディスクガイド』執筆陣による2025年ベストアルバムセレクションです。
▼執筆者(掲載順)
hally/市村圭/糸田屯/スイソ/DJフクタケ/井上尚昭
#gamemusic
#VGM
【2025年ベストアルバム】(3/3)
■A.C.T.『Eternal Winter』
actworld.se
■Arti & Mestieri『D-Brane』
kingeshop.jp/shop/g/gKICP...
■石垣翔大『月の裏に花が降る』
shotaisgk.official.ec/p/00002
■Fadhil Indra『Progpaganda』
diskunion.net/progre/ct/de...
【2025年ベストアルバム】(2/3)
■八十八ヶ所巡礼『八+九』
music.apple.com/jp/album/%E5...
■日食なつこ『銀化』
nisshoku-natsuko.com/iridescence-...
■FAIRYLAND『The Story Remains』
www.frontiers.it/album/6046
■Cocojoey『STARS』
cocojoey.bandcamp.com/album/stars
【2025年ベストアルバム】(1/3)
■EVERON『Shells』
everonprog.bandcamp.com/album/shells
■Michel Polnareff『Un temps pour elles』
music.apple.com/jp/album/un-...
■BLOODYWOOD『Nu Delhi』
bloodywood.bandcamp.com/album/nu-delhi
■GHOST『Skeletá』
ghost.bandcamp.com/album/skelet
▼2025年個人的ベストアルバム12選
EVERON『Shells』
Michel Polnareff『Un temps pour elles』
BLOODYWOOD『Nu Delhi』
GHOST『Skeletá』
八十八ヶ所巡礼『八+九』
日食なつこ『銀化』
FAIRYLAND『The Story Remains』
Cocojoey『STARS』
A.C.T.『Eternal Winter』
Arti & Mestieri『D-Brane』
石垣翔大『月の裏に花が降る』
Fadhil Indra『Progpaganda』
FURRの興味深いトピック。唯一作『Furr』(1977)に収録されている「Wow Yeah」「Goin' Down The Road」の作曲に10㏄のグレアム・グールドマンが関与している(ジェフ・カッツ、ジェリー・カセネッツとの連名)。グレアムの公式サイト、Discographyの「1977」の項に記載がある。
www.grahamgouldman.info/discography
グレアムは60年代末から70年代初頭にかけてジェフとジェリーが主宰するSuper K Productionsの仕事もしていたので、その時期に制作された曲のストックがアルバムにあてがわれたのではないかと思われる。
KISSの二匹目のドジョウを目論んだキワモノ、FURR。メンバーはジェフ・ウッズ、ジョージ・ブルース、ロバート・シルヴェスター、ジョン・ガンナーとあるが、おそらく4人とも実在しない。1977年にMagna-Glideレーベルからアルバムを一枚出して消えた。
historysdumpster.blogspot.com/2015/09/furr...
数々のバブルガム・ポップを生み出したジェフ・カッツとジェリー・カセネッツがアルバムプロデュースでクレジットされている(J. Katz、J. Kasenetz)ので、スタジオプロジェクトだったのだろうと推測される。
Arti & Mestieriが並行宇宙をテーマに織り込んだ『Universi Paralleli』(2015)を聴いたときは、なんというマスターストローク、これを超えるものはもう出てこないのではと思ったのだけど
camelletgo.blogspot.com/2015/07/arti...
10年ぶりの新作『D-Brane』で再び驚嘆させられた。恐れ入谷の鬼子母神もとい鬼神フリオ・キリコ。地中海から宇宙の深遠に至る超次元的ヴィジョンを拡大し、歴代メンバー結集のもと前作越えと破格の集大成をやってのけてしまった。ボルヘスが示したアレフのごときアルバム。このうえなく老練で、このうえなく瑞々しい。
このジャケットの脈絡のなさで長年謎を感じていた「Wenchin」の素性を知った。
かつてOmnibusというニュージャージー出身のサイケバンドが活動していた(60年代後半結成、1970年にアルバムを残している)。解散後にヴォーカルのロバート・ヴェグジン(Robert Wegrzyn)がウェンチンという中華風の変名でBuddah Recordsから1975年に発表したソロアルバムである。
現在はOmnibusのオフィシャルアカウントで配信されている。ギタリスト ジェイ・ポルトの監修による2017年リマスター。
omnibusband.bandcamp.com/album/wenchin
PANTOKRAATOR『Tormidesööjad (Storm Eaters)』(2009)については、今から15年ほど前にブログに書いている。初っ端の「Metsavaht」「Linnamäng」でガシっとつかんでくる非常に濃い味な一作。
camelletgo.blogspot.com/2010/04/pant...
pantokraator.bandcamp.com/album/tormid...
個人的に偏愛するエストニアのプログ・ハードポップバンド PANTOKRAATOR(1983年結成)が16年ぶりにアルバム『Déjà vu』を出した。中心人物はキーボードのErik Sakkov。
pantokraator.bandcamp.com/album/d-j-vu
通算第3作だが、そもそも前作『Tormidesööjad (Storm Eaters)』が20年ぶりの復活作だったので気の長い話である。しかしそんな空白期間を感じさせない耳に残るヴォーカル(メンバーは前作から交代)とダイナミックな曲調が健在でうれしい。2026年、2027年にもアルバムを発表予定とのこと。
panto.ee
アルバムジャケット裏やインナー収録のイラストレーションも素晴らしいの一言。
30.11.2025 13:40 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0『LUNA SEA Nine Moon Shore Stories』の数ヵ月後(1987年1月)に発売された『ホラー・ミュージック・ショー』(33CY-1369)も見逃せない東海林修ワークス。「サスペリア」「シャドー」「エルム街の悪夢」「エクソシスト」などのホラー映画テーマのシンセサイザーアレンジ集。アルバム冒頭と末尾を飾る「Barnard Loop」「Bizzar」は東海林氏のオリジナル曲。
もうひとつの見逃せないトピックとして、キャリア最初期の韮沢靖氏(同年にHOBBY JAPAN EXTRAでデビュー)が禍々しさと躍動感あふれる鮮烈なイラストレーションを描きおろしている。
名手・東海林修のカタログでも入手困難な逸品『LUNA SEA』(1986)。流通数ではおそらくLP盤以上に少なかったであろうCD盤(32C357940)とついに邂逅する。「9つの月の渚のお話」を副題に掲げるプログレッシヴなシンセポップアルバム。2023年にサブスク入りした。
music.apple.com/jp/song/luna...
カバーイラストレーションは天野喜孝。同じ頃に日本コロムビアのロマン・トリップシリーズで展開した『キマイラ・吼』(夢枕獏)のイメージアルバム三部作も東海林修&天野喜孝の座組である。天野氏はほどなくしてファイナルファンタジーのキャラクターデザインを手がける。
『マルチユースB.G.M.ライブラリー』第1巻[CD5枚組] 00CH430(TECD-78001~78005) 1990年2月
テイチクから90年代に発売された著作権処理済音楽CD『マルチユースB.G.M.ライブラリー』の5枚組BOX第1巻を格安で入手。
『オリジナルサウンドVOL.1』(TECD-78001)
『オリジナルサウンドVOL.2』(TECD-78002)
『クラシックVOL.1』(TECD-78003)
『クラシックVOL.2』(TECD-78004)
『クラシックVOL.3』(TECD-78005)
上記5枚を黒い箱に収める。品番00CH-430。各CDは税抜7600円ゆえ、BOXを当時新品で買うと税抜38000円。廃盤になって久しいが中古市場ではそこそこの相場で取引されている。dig欲をそそる物。
【お知らせ】
11月25日発売のミステリマガジン2026年1月号に糸田屯連載コラム「ミステリ・ディスク道を往く」第41回が掲載されています。
www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000...
今回は「ラロ・シフリンよ永遠に」。ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編「アレフ」にちなんで自身が主宰する音楽レーベルを「Aleph Records」と名付けた話など、生涯にわたってジャンルを越える活動を展開したアルゼンチン出身の巨匠シフリンについて書いています。
『海外ゲーム音楽ガイドブック』 糸田屯+タナカハルカ[監修] 2024年11月15日
『海外ゲーム音楽ガイドブック』の刊行から1年経ちました。引き続きよろしくどうぞ。本書でも「まだ見ぬツワモノたち」を感じていただければ嬉しいです。
diskunion.net/dubooks/ct/d...
『200CDプログレッシヴ・ロック』 200CDプログレッシヴ・ロック編集委員会[編] 2001年12月15日 『ユーロ・プログレッシヴ・ロック』 片山伸[監修] 2004年7月1日
ディスクガイドの個人的な原体験を振り返ると、立風書房の『200CDプログレッシヴ・ロック』(2001)と、シンコー・ミュージックの『ユーロ・プログレッシヴ・ロック』(2004)がクリティカルヒットだった。前書は沼の深みに足を踏み入れるきっかけになり、後書でセレクトされているアーティスト/アルバムの「まだ見ぬツワモノたち」的なワクワク感にアテられた。
21.11.2025 10:52 — 👍 6 🔁 0 💬 0 📌 0ご指摘の通りだと思います。三身合体ですね......w
ちなみにこのシリーズ(?)の第一弾のジャケットの方は白鳥なぎさと月野うさぎの模写融合体でした。
ちなみに『アニメ大行進(元気バクハツ‼︎ ウルトラバトル‼︎)』のジャケットの既視感あふれるキャラクターは、スーパーファミコンソフト『パニックイン なかよしワールド』(1994)のパッケージ絵のわぴこ(きんぎょ注意報!)、くるみ(くるみと七人のこびとたち)を模写して合体させたものである。
18.11.2025 00:25 — 👍 5 🔁 3 💬 1 📌 0『アニメ大行進』 CDM-1003 企画:ディ・エム・ティー 発売:アイビック 唄・演奏:スーパー・コミックシンガーズ
「元気バクハツ‼︎ ウルトラバトル‼︎」のキャッチコピーで一部に知られるパチソンCD『アニメ大行進』の現物。パチソンCDと巡りあうには完全に運に頼るしかない。
ちなみに本盤はCDDBの登録データがかなりいい加減で、アーティスト名が「vorious Artists」、「にんげんっていいな」が「いんげんっていいな」になっていて妙味。
パチソンCDは中古ショップに持ち込んでも大抵は値段がつかず買取を断られる、あるいは店頭引き取り処分される。これまで現世から消えていったパチソンCDはどれほどあるのだろうかと考える。
「200」というわかりやすい切り口がいいですよね。多すぎず、少なすぎで。『ロックとフォークのない20世紀』はこのあと対談部分の完全版も出ましたし、エポックメイキングでしたね。『200CDテクノ/エレクトロニカ』は今けっこう入手困難なシロモノになってます。
17.11.2025 14:10 — 👍 0 🔁 0 💬 1 📌 0『200CDブリティッシュ・ロック 1950-2003リアル英国音楽ディスクガイド』 イアン・サウスワース+中山義雄 2003年10月15日刊
立風書房の「200音楽書(200CD)」は、同社が2004年に学研に吸収統合された後もしばらく続いたシリーズだけど、『200CDブリティッシュ・ロック』は立風書房が解散する少し前に刊行されたこともあってか古書でやや入手しづらいような気がする。
本書は本文・欄外を問わずイアン氏の私見と好き嫌いが入りまくる奔放不羈な内容で、たとえば「キャメルみたいな二流バンド」「イエスやジェントル・ジャイアントの崇高なる駄作」「(※10㏄を指して)ロック史上最も醜悪と言ってもいい連中」というクセの強い(口の悪い)書きぶりなのだけども、類をみないディスクガイドなのは間違いなく、なんだかんだで手元に置いている。
『虎口』(文春文庫) フェリックス・フランシス 加賀山卓朗訳 2025年10月7日発売
フェリックス・フランシスの新・競馬シリーズ『虎口(Crisis)』。半年前に出た『覚悟(Refusal)』は原著2013年発表、本作は原著2018年発表。危機管理コンサルタント会社の門戸を叩く引きのある導入部といい、調教師一家の殺伐とした諍いを軸にしたフーダニットといい、満足度が高い。
献辞にあるランボーン調教師協会会長のメリック・フランシス(Merrick Francis)もディック・フランシスの実子で、調教師を経て1992年より競走馬輸送会社Lambourn Racehorse Transport(1930年創業)の長を務める。
lambourn.info/our-history/...
JOURNEY『Journey』 2025年11月5日発売 SICP-6746
JOURNEYのデビュー作『Journey(宇宙への旅立ち)』(1975)、久々の日本盤再発。どれくらい久々かというと2006年以来なのでなんと19年ぶり。のっけから濃厚なバンドサウンドをカマす「Of a Lifetime」といい、静と動のジャズロックインスト「Kohoutek」のただならなさといい、ニール・ショーン、エインズレー・ダンバーらメンバーのスキルが爆裂するコワモテなアルバム。
www.sonymusic.co.jp/artist/Journ...
ラロ・シフリンがディジー・ガレスピーと十数年ぶりに共演した『Free Ride』(1977)も『Black Widow』『Towering Toccata』と同一線上にある好盤(ジャケの2人の笑顔がまたよい)。シフリンが全作編曲を担い、当時60歳のガレスピーのプレイを引き立てるジャズ・ファンクど真ん中アルバムで、「Fire Dance」「Free Ride」などシビれる曲が満載。リー・リトナーも一部参加している。日本盤レコードは同年に出たものの、CD再発は1993年に欧米で一度しかしていない。再評価を俟つ。
jazzdispensary.bandcamp.com/album/free-r...