そういう躓きが筆を止める 中華風ネームに置き換えた時、統とか克とかアカンくないか? 羽鳥の超能力って生物の電気信号も含めていいやつ? 宮廷で傘さしっぱは…駄目では…?
脳の中の、屁理屈をこねる部分をもっと活性化させないといけない
@mgdeer.bsky.social
20↑, shipper, 字書き 主にdrfバンチとMP100 無断転載及びAI学習禁止 X⇒howling_deer タイッツー:mg_deer
そういう躓きが筆を止める 中華風ネームに置き換えた時、統とか克とかアカンくないか? 羽鳥の超能力って生物の電気信号も含めていいやつ? 宮廷で傘さしっぱは…駄目では…?
脳の中の、屁理屈をこねる部分をもっと活性化させないといけない
島テルワンライの宮廷パロが思いのほか楽しくて設定増築中~
・毒草園を管理してる庭師の峯くん
・諜報系の地味な文官役やってる羽鳥
・統一郎の左右に控えてる屈強な護衛の芹ちゃんと柴田(あまりにも近寄りたくない)
・満月を背景に「あ、見ちゃいました?笑」って返り血浴びてる島崎と目撃者テルくん 反対側の建物にいることになってる完全犯罪
そしてこれ系パロやる時いつも立ちはだかる、””鈴木””の格好つかなさ
こちらこそありがとうございます🙏🙏🙏 背中を押してもらわなかったら無言でお蔵入りしていたと思います 中華風ファンタジーならごく自然にファーストネーム呼びにできるという最高の気付きを得ました 感謝してもしきれません
27.10.2025 15:24 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0疲れた… 資料とオリジナル成分が増えるほど大変になるのを忘れてた 私の中華風設定はおおむね十二●記です
26.10.2025 10:37 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0惑わしの雨 広げた巻物から墨が香り立って雨に気付いた。振り仰いだ窓の外はすでに暗く、ひとたび目を離せば文字は夕闇に沈んで読めない。またやっちゃったか、と輝気は溜息をついて書を巻き直した。続きが気になるのは山々だが、終業の鐘の後の居残りは日暮れまでと決めている。 異例の若さで司法府に任ぜられた輝気を快く思わない者は多い。輝気への仕事を後回しにしておきながら、灯火代を税の無駄遣いだと陰口を叩いたり、窓の明かりを見ては「名は体を表すものだ」と軽口ぶった皮肉を囁いたり。英気が輝くようだ――などと思っていないことは目を見れば分かるというのに。 溜息をこらえて燭を灯し、あたたかな光に目を細めた。雨のせいか思ったよりも体が冷えていたようだった。どれくらい降っているだろうかと戸口を覗こうとして、そこにある黒が夕闇ではなく黒衣であることに気が付いた。 「っ、」 一体いつ来たのだろう。足音も気配も感じなかった。上背のある、感情の読め
ない笑みをたたえた男だった。 「こんな時間まで居残りですか? 熱心ですねえ」 、顎に手をやって笑う男の、裾の刺繍の見事さが目を引いた。黒い官服は貴人の警護職であることを示す。要人とその周辺人物はあらかた覚えたはずだったが、輝気は彼に心当たりがなかった。つとめて当たり障りのない口調で応える。 「……僕宛の仕事はよく遅れるんです。皆様お忙しいのでしょう」 「確かに、法府に任官された年若い官吏の話はよく聞きますね。なるほど」 何が確かにでなるほどなのか、性格の悪い笑い方をする奴だなと思った。輝気は値踏みの視線を断ち切るように裾を翻し、書架を示すふりをして悟られない程度に距離を取る。曲者には関わらないに越したことはない。 「おかげで書物を読むのがはかどります。今日も坡公の新しい写本をつい読みふけってしまって。それで、あなたは何かご用ですか?」 「探し物を。衛府からの書簡が誤ってこちらに来てはいませんか?明朝までに見つからないと困るのですが」 「ああ――」
輝気は通達をまとめている箱を探り、藍色の綬(組み紐)のついた書簡を見つけてかざしてみせた。 「これでしょう。風雅な筆跡の方が就任なさったようですね、使いの者も大変でしょう」 衛府の下士程度であれば読み書きのできない者が採用されることもままある。往々にして彼らは各府への使い走りを命じられるが、そうして預けられた書簡の取り違えもまたよくあることだった。 「衛府とうちは同じ回廊上ですし、綬も似ていますから。どちらか変えるだけでも間違いが減るでしょうに」 「進言してみましょう」 え、と見上げた男は輝気には目もくれず、綬をつまんで指先で形を読んでいる。盲目なのか、とその仕草でようやく気が付いた。 するとなおさら彼の所属が知れなくなる。盲目の衛士など聞いたことがない、と内心首を傾げる輝気をよそに、男は軽く頷いた。 「確かに受け取りました。では」
「あ」 とっさに裾を掴んで引き留めてから無礼に気付き、曖昧に笑ってみせる。 「せめてお名前を。どなたかも分からない方に文をお渡しするわけにはまいりません」 なるほど、と男は面白そうに笑った。 「亮。忠亮の亮です」 坡公とは趣味がいい――独り言めいて黒い官服の裾が翻る。男は夜に溶けた。 思わず戸口に駆け寄って辺りを見回す。男の姿も足音も何もかも、そこに誰かがいた痕跡は何一つ残っていない。けれど文箱は開いていて、藍色の綬の文はそこにない。 呆然と見上げた空からは絹糸のような秋雨が降り、紙燭の明かりに音もなく金の輝きをはじいていた。 (了) ※亮:明るい、誠実である、補佐 ※忠亮:嘘偽りのないこと
#島テルワンドロワンライ お題「秋雨」「読書」
ツーライ+αの中華風パロ 『最年少の天才法務官ですが、宮廷の元暗殺者に求愛されて困ってます!~お前の存在が法規違反~』て感じです 用語は適当なのでなんかいい感じにスルーしてください
pixivまとめ読み→ www.pixiv.net/novel/show.p...
一人じゃない有難み… 思い出せ私、通りすがった者みな沼に引きずり込んでやると誓って支部0件カプを耕していたあの頃を
26.10.2025 06:30 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0なんとありがたく力強いお言葉!ありがとうございます、書いてみます!
26.10.2025 06:21 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0ウワーッッありがとうございます!😭🙏 書いてみる勇気が湧いてきました!
26.10.2025 06:19 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0巻物と向かい合ってる天才少年官吏テルくんに、所属不明の推定高級官吏ザキがちょっかいかけてくる図が見たくて…でも絶対イラストのほうが見栄えするやつで…(字書きコンプレックス拗らせ中)
25.10.2025 08:43 — 👍 3 🔁 0 💬 2 📌 0衣装パロ系の小説って需要あるんだろうか 島テルワンライでチャイナパロネタ(宮廷官吏)が降ってきたはいいものの、1時間で処理できる気がしない 盲目の官吏のポジションも分からない 統一郎の部下で押し通すか…?
25.10.2025 08:37 — 👍 3 🔁 0 💬 1 📌 0ジャンル問わず推しには山盛りホカホカごはんを食わせたい派ですが、3週連続で食わせてるのは自分でもやっちゃった感ある 手癖の域かよ
17.10.2025 18:46 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0pixivまとめ読み www.pixiv.net/novel/show.p...
17.10.2025 18:41 — 👍 1 🔁 1 💬 0 📌 0色づく季節 その日『旬の味覚コーナー』の売り文句のもとに、輝気は未知との遭遇を果たした。 未確認食材はキッチンを経て恋人の口元へと向かう。 「島崎、あーん」 「え、毒物ですか?」 「毒見ではあるかな。まあ味はいいはずだよ」 すんと揚げ物の匂いを嗅いで、島崎は思いのほかためらいなく食べた。「ん、おいしいですね」と反応もまずまずだ。 「天ぷらですか」 「うん、ただ色がすごくて。アケビって食べたことある?」 「ああ、はい」 島崎は納得の色を浮かべた。
「紫色の植物、特に野菜はすごい色をしているんですってね。紫芋のシチューも無言で私に回されました」 味はいいのに色が毒々しかったらしくて、と男は笑う。 わかるよ、と輝気も頷いた。正直、売り場でもそのド派手な紫色にちょっと引いたのだ。美味いことは知っていたし、好奇心で買ってみたはいいけれど。 「いざ食べるとなるとな……」 「キミの学校の制服も紫ですよね」 食べてもいいかと言外のお誘いをガン無視して、自分でもアケビの天ぷらを食べてみた。なるほど、意外と癖のない味だ。 「仮に僕が『金色だよ』って言っても確かめる方法ないだろ」 「ありますよ」 え、と顔を上げると島崎は何やらスマホを操作して、輝気の眼前にかざしてみせた。機械音声が色の名を告げる。 「――こういう、色を教えてくれるアプリというのがありまして」 制服が金だったらアナタは全身金色になっちゃいますね、と男はくつくつ笑っ
た。そのまま食卓のあれこれをアプリに読み上げさせる。白、黄色、オレンジ、茶色、銀、紫、茶色、緑。 「もしかして、今日の献立って彩りとしては大変なことになってます?」 不意に真面目な顔になったので思わず噴き出してしまった。そうかもしれない。栗ごはん、豚汁、秋刀魚、アケビの天ぷら、マイタケの天ぷら、おひたし。 「……味は普通だから、安心してよ」 「そこは疑っていませんが」 島崎は箸を取って、美しい所作で秋刀魚の骨を外し始めた。こういう時、未だに不思議な気持ちになる。彼にとって世界はどう見えているのだろう。 「アナタにとって秋は紫なんですか?」 「うーん、金色かな? 実りの秋」 「なるほど」 す、と長い指が輝気の短い髪をすくう。心臓が飛び跳ねた。 「ちょ、食事中は、」 自分で制止しておいて、あっさり離れた体温を名残惜しく思う。紅潮した頬が
見逃されていればいいが、そう甘くはないのがこの男だ。 かざされたスマホ。気付くと同時にシャッター音。 「こら!」 「ふふ」 スマホを取り上げようとする輝気から身をよじって逃げて、島崎は実に楽しげだ。手を伸ばしても体の幅で絶妙に届かない。 「アナタは、実りの季節の子なんですね」 耳元を優しい声がくすぐった。息を呑めば、もう愛しい人の腕の中だ。 色づいた頬は体温でばれているだろう。写真消して、と声が揺らぐ。承諾されないだろうと分かっていても。 「お前以外に見られたくない……」 「もちろん、見せる気なんてありませんとも」 己には見えない秋色をやさしく梳いて、島崎は満足げに笑った。だって私の前でしかしない顔ですから、と言われればぐうの音も出ない。 島崎の写真フォルダにひっそり残る、自分の寝顔を輝気は知らない。 (了)
#島テルワンドロワンライ お題「秋色」「写真」
デキてる時空です お食事イチャイチャおうちデート
人生終始右往左往 人のあたたかさがしみるったらない 心優しきヒューマンたちには5兆円振り込まれてほしい
13.10.2025 08:17 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0ジロさん!ご無沙汰しております!🙌 コメント気付くの遅れて申し訳ございません…!
島テルはこう、名前のない関係性といいますか、既成のラベリングでは分類しがたい感じがとても好きです
しまっテル未参加にして突然割り込んだもので、結構緊張しておりまして…そう仰っていただけて嬉しい~~です✨ありがとうございます!
ホットドリンクのおいしいこれからの季節、あったかくしてお過ごしください☕
正しい週末 「今夜はおでんにしましょう」 「は?」 「夜のお供にB級映画も持ってきました」 「泊まる気満々か?」 思わず率直なツッコミが口を突いて出た。返事も聞かずに上がり込んできた男はでかいエコバッグを引っ提げて、ゾンビとサメどっちがいいですか、なんて笑っている。友人でも恋人でもない上に元テロリストである。しかも罪を償ったという話はとんと聞かない。 「献立を決める手間も買い出しの手間も省けたでしょう? そろそろ鍋物の恋しい季節ですし」 勝手な言い分ではあるが、事実でもあった。なぜ冷蔵庫の中身を把握しているのかは置いておいて、材料が揃っているなら夕飯の選択肢としては悪くない。 万一の時は速やかに捕縛して通報しよう。そう割り切って、目の前のおでんの誘惑に乗ることにした。 「……一応聞くけどお前、料理の経験って」
「ハハハ、血の味がする料理が食べたいなんて酔狂ですね」 「聞いた僕が悪かったよ」 「冗談です、自炊程度はどうにか」 へえ、と思ったのもつかの間、島崎は全ての材料を下処理なしで鍋にぶち込もうとした罪であえなく退場となった。 ただ「じゃあ見ていてもいいですか」と言うので頷いたら、キッチンテーブルに頬杖をついて輝気がこまごま動くのを柔らかに眺めていて、それだけは少し落ち着かなかった。 おかげで日が暮れるまであっという間だった。柔らかな色味を帯びた光がオレンジから紫へ、そして群青へと移ろっていく。ことこと煮える鍋はお出汁の香りの暖気を部屋に満たして、隣からは島崎が面白そうに手元を覗き込んでくる。 どうしてこんなに胸がそわそわするのだろう。 「皿を出すくらいは手伝えよな」 そう言ってようやく追い払って、ひと呼吸。 土鍋代わりの一番大きい鍋に、古新聞を鍋敷きにして、いただきますの声が重なった。 「あつ、あー、おいしい……」
「映画、どれでも好きなのをどうぞ」 「本当にB級しかないな……。趣味なのか?」 「誰かと一緒に見る時はB級と決めているんです。音声ガイドがないので」 「ああ、……え、つまり僕にガイドしろってこと? 『メカヒグマvsバトルシップシャーク』とか『キラー・オブ・スモウゾンビ』とかを?」 「キミ上手そうですから」 「ガイドできるくらい真剣に見ろってこと?って意味だよ!」 怒られてもくつくつ笑っている男は次の瞬間餅巾着で舌火傷して、ざまみろ、と思った。 軽い問答の末、少なくとも食事中に見るラインナップではないということで映画は夕食後となった。ガイドのやり方をざっと教わり、どれを見ても苦行確定だろうと適当な作品を再生し始める。 大写しの画面に、着ぐるみのサメがバタフライで現れた。 ぐっと笑いをこらえる息が伝わったのか、島崎が軽くこちらを窺う。同時にサメが人語で吼えた。 「ンッフ、……サメですよね?今の」 「サメ、っていう、設定だね」
笑ってしまって駄目だった。呼吸の合間に状況を説明するたび笑い声が上がる。 ようやく終盤に差し掛かって笑い疲れた頃、半分眠くなってきた頭でぼんやり思った。一人暮らしで鍋料理を食べるのは初めてだった。自宅でこんなふうに誰かと笑いながら週末を過ごすのも。 ――どうりで落ち着かなかったわけだ。 エンドロールの音楽で少し視線を上げる。島崎はあの柔らかな表情で輝気を見ていた。 悪くないでしょう、と唇が動いた気がした。うん、と答えたつもりで目を閉じる。 きっと世間ではありふれた、自分には無縁だと思っていた、――けれど正しい週末の過ごし方だ、と、思った。 (了)
#島テルワンドロワンライ お題「映画」「おでん」
Xでバタバタしててこっちで投稿し忘れてました おでんの材料一式持って自宅に押しかけてくる(しかも料理させる)元テロリスト、テルくんはもっと怒っていい
まとめ読み→ t.co/mP8UjQBlbN
知っているんだ。 「お前の願い事、叶えてやろうか」 身をかがめて内緒話の姿勢を取れば、男も身をかがめてくる。これを好意でないと言い張るには無理があるだろうにと内心で笑って、男の薄い唇に、砂糖とバターの焼き菓子を押し当てた。 満月の名を冠する菓子だ。 「月の味を確かめてみるといい」 風が木立を鳴らす。キミの初めてをもらうのは気分が良いと、テレポート直前の言葉が蘇る。 ――食べてもいい。お前なら。 わずかに弧を描いた唇が満月を食む。テルは中身の減ったマグカップをそっと膝の間に置いて、掌で蓋をした。 月と自分との間に柔らかな影がかかる。 砂糖とバター、その向こうに、ブラックコーヒーの味がした。 (了)
(5/5)
04.10.2025 16:19 — 👍 3 🔁 2 💬 1 📌 0月蝕 「登山しませんか」 実に軽く誘い出されて、あれよあれよという間に山の中だった。しかも、何を思ってか夜の登山だ。静かでいいでしょう、と見透かしたように男は笑った。登山リュックにぶら下げたブリキのマグカップがカラカラと音を立てる。 「X軸とY軸の移動ばかりだと飽きてしまって」 「登山のことをZ軸の移動って言う奴、初めて見たよ」 「それは光栄ですね」 ハハハと軽い笑い声が夜の木立に吸い込まれていく。 「……の、……、をもらうのは気分が良い……」 ザァ、と風が吹いた。湿気を含んだ特有の匂いに目を眇める。今、なんて? 大きな手が腕を掴む。浮遊する感覚。少しの目眩は、満天の星空への驚きですぐに吹っ飛んだ。
「……すごい」 「天の川とか見えます? 私には分かりませんけど」 リュックを下した島崎は、思いのほか手際よくカセットコンロの準備をしていた。火を挟んで向かい合う椅子が二つ、マグカップも二つ。こういうところが、ずるいと思う。 「おやつの準備はしてきましたか?」 「持ってはきたけど、本当に必要だった?」 「遠足には必須でしょう。自分で選ぶと面白くないんですよ」 「へえ? 自分の好きなものにこだわるタイプだと思ってた」 島崎は答えず、湯を沸かしている。どうにも勝手が掴めなくて居心地悪く椅子に腰を下ろした。 見上げた空は溜息をつくほど美しい。目線だけで星々を追って、自分がそこまで星座に詳しくないことにまた別の溜息をつく。 「……秋の星座ってなんだっけ」 「ないんじゃないですか? あまり多くても気疲れします。――コーヒーとココ
ア、どっちにします?」 「コーヒー。――見えなくても気疲れする?」 「無遠慮に見られるのは嫌いです」 そうでしょう、と言いながら島崎はバリスタ顔負けの淹れ方をする。立ち姿がいいのもあって様になっていた。 「ここ、前にも来たことがあるの?」 「ボスに連れてこられました。星が見えるというのもその時に」 「ああ」 なるほど、と再び見上げた木立の上に、ぽこんと丸くて黄色いものが乗っかっている。奇妙な光景に思わず目を凝らした。 よくよく見れば満月なのだった。どこか現実感のない、カステラみたいな月。そのことを口にしようとして一瞬ためらい、けれど挑む気分で声に出す。 「……、月が綺麗だ」 「星も奇麗でしょう」 打てば響くような答えとともに湯気の立つマグカップが渡される。ふわりと
コーヒーの芳しい香りが鼻をくすぐった。 分かって言っているな、と思った。同時に、それを邪魔されたくなくて登山なんて言い出したんじゃないか、とも。 手の中のマグカップが熱い。 「ミルクはいらないんだけどな……」 「無糖ですよ、一応」 「半端に子ども扱いするなよ」 くつくつと笑う男を尻目に、マグカップに口を付けた。ついでに自分の荷物の中からおやつのクッキーの箱を出し、ふと月を見た。 『月が綺麗ですね(あなたを愛しています)』 『星も綺麗でしょう(私の思いをあなたは知らないでしょう)』 向かいの椅子で足を組み、涼しい顔でコーヒーを飲んでいる男に、知っているよ、と告げたくなった。お前が誰でもこうして連れ出す性質でないことくらい、気に入ったものを手元に置いておきたくなる性分であることくらい、そのくせ軽口で誤魔化してすぐ逃げられる距離を取っていることくらい、もう知っている。
#島テルワンドロワンライ お題「コーヒー」「月」
遅刻参加失礼します 夜の登山でティータイムついでの駆け引き☕🍪(1-4/全5P)
降ってくるキンモクセイがことごとく頭から滑り落ちるヨシフ(気付いてない)、隣で流れ弾を受け続けてる統一郎(どうでもいい)、それを目撃してめちゃめちゃ笑ってる一般通行羽鳥(ゲラ)が最初に思い付いたのに、出力と噛み合わないな
02.10.2025 17:05 — 👍 1 🔁 1 💬 0 📌 0ネタ元こちら 自然落下でテルくんに降らせて天使を爆誕させてもよかったが、気付かないザキと腹筋耐久テルくんのほうが絶対その後が楽しいので
x.com/vOo_2_oOv/st...
場所を間違えたな、とテルは唇を噛んだ。このままでは待ち合わせに遅刻してしまう。 秋の匂いがする夕暮れだった。帰宅ラッシュと重なって人通りが増えている。すれ違う無数の視線が彼をよぎっていくことに心がざわめく。 はらはら、はらはら、オレンジ色の花が彼の頭上に降り積もる。 キンモクセイの花冠を被った男と顔を合わせるなり爆笑しないよう、テルは必死に呼吸を整えた。
10/3 島テル もうじきこんな季節が来るのかと感慨を込めて
02.10.2025 16:29 — 👍 6 🔁 4 💬 1 📌 0目を開けていられないほど眩しくて、けれど相棒のはしゃぐ声がしたので肩の力を抜いた。潮風の匂いと波の音、砂の感触。――海辺だ。 オーストラリアかと問えば、さあな、と明るい返事がある。 「どこだっていい。お前といりゃ、どこへだって行ける」 当たり前のように言うので俺もなんだか笑ってしまって、砂を払って立ち上がった。 そうとも、もうどこへでも行ける。誰も知らないほど遠く。
レドフォ訃報に寄せて きっと光の向こうのオーストラリアに行ったのでしょう
18.09.2025 16:51 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0あとこちらにはダ飯クラスタがいらっしゃるので投げておくと、🧀はポ二ョを食材とみなすかどうか、みなすとすればどの形態🐟🐥👧からイケると踏むか、という未決議題がありました ジャンル住まいの方の意見気になる~~
12.09.2025 14:04 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0またこっちに顔出すの忘れてた 生きてます
命は無事ですがそれ以外は保証しかねる感じのアレです 皆様も熱中症にはどうかお気を付けください
世界征服できる力を手に入れてしまった。 ヨシフは傍らの男を盗み見る。〝力〟であるところの統一郎は、静かに天井を仰いだまま微動だにしない。これは放っておいたらまずいやつだろうか。 勝ったら何でも言うことを聞く。その場の勢いでよくある賭けをして、勝ってしまったがゆえの気まずい空間である。 真顔でそんな様子のおかしい挙動をするな。いや乗った自分も悪いのだが。 殺せ……と、か細い呻きが聞こえた。これはまずいやつだな。ヨシフは彼に緊急用の麻酔を突き立てて証拠隠滅を図った。
6/4 ヨシフと様子のおかしい統一郎(お題ガチャで出たやつのお題を見失った) 政府施設ならきっと超能力者の脳波を検査できる技師さんもいるでしょう
04.06.2025 16:05 — 👍 3 🔁 1 💬 0 📌 0扇状に広げてかざされた手札の上をブッチの指が行き来する。視線は己の指に、けれど意識は相棒に。 ふっと抜かれた札の柄にキッドは大きく息を吐いた。 「クソ、また負けだ」 何だってお前には勝てねえかな、と零した相棒を横目にブッチは軽く笑みを漏らす。 「さあ、なんでかね」 とぼけてみせて再び札を配り直した。負けず嫌いの勝負は今夜も長くなりそうだ。 可愛い奴だ。俺との勝負に限って、目の色が変わるほどムキになっちまって。
ブチキド寄り キッドが眉間に皺寄せたツラを心底可愛いと思っているタイプのブッチ
25.05.2025 16:37 — 👍 4 🔁 1 💬 0 📌 0煙草が手元にないと落ち着かない。知った上で強制没収した相棒はベッドの隣で拗ねた背を向けていた。 ――俺はお前のためなら死ねるぜ、だなんて。 悪かった、と、言えばいいのだろう。けれど悪いとは思えないのだ。自分の命はとっくにこの男のものなのだから。 逡巡していると、溜息とともに起き上がる気配がして、キッドの脇腹に手が触れた。 「お前の血を見るのはもう沢山だ」 それきりまたベッドに沈む。俺もだよと思ってしまって、たった一言の謝罪がどうしても言えなかった。
あるかもしれないバンチ(昨日分アーカイブ)(Xくんのデータが取得できないの勘弁してほしい)
24.05.2025 15:28 — 👍 2 🔁 1 💬 0 📌 0Xにてブチキド民の点呼(アンケ)してます 存在確認をどうか…!
x.com/howling_deer...
買い出しから帰ると、テーブルの上には柏餅が、ソファには腹立たしくも長い脚があった。もう叩き出す気力も失せて冷蔵庫に食材をしまう。 ふと、流し台の上にオフホワイトの包みが立てかけてあることに気が付いた。すっきりと伸びた緑と涼しげな紫は今日飾るべき花だ。自分では買わなかった花。 「夕食、中華にしませんか」 和風のは見つからなかったのでと背後から声がかかる。彼はどんな顔でそれを探し回ったのだろう。どんな気持ちで。 振り返れないまま、うん、と返すのが精いっぱいだった。
5/6 こどもの日・振替休日(島テル) いつものヒモ崎 島が雑に作った新聞紙の剣に対して👔ソードで切りかかるテルくんは没です
06.05.2025 16:31 — 👍 3 🔁 2 💬 0 📌 0こっちでの生存報告忘れてました 生きてはいます ただただ健康体ではないだけで
05.05.2025 15:56 — 👍 3 🔁 0 💬 0 📌 0