駄犬『誰が勇者を殺したか 勇者の章』読了
シリーズ第3弾。勇者たる兄王子をあなたが殺したのか?と、妹姫は勇者を糾弾する
シナリオは第一弾のラスト付近から。過去巡り合った王国の勇者との物語。前作とはまた違う表題の仕掛けが見事。匂わせ上手く、ふわりと優しく、ほろりと悲しい。じんわりした
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おためしちゅう ☘️ 匣の底、希望の欠片は? 🍀 たまに読書のち感想
駄犬『誰が勇者を殺したか 勇者の章』読了
シリーズ第3弾。勇者たる兄王子をあなたが殺したのか?と、妹姫は勇者を糾弾する
シナリオは第一弾のラスト付近から。過去巡り合った王国の勇者との物語。前作とはまた違う表題の仕掛けが見事。匂わせ上手く、ふわりと優しく、ほろりと悲しい。じんわりした
伊藤計劃『虐殺器官』読了
特殊部隊大尉の青年は、大量殺戮の中心で暗躍する男を暗殺すべく戦場を奔走す
テクノロジ描写はSFみあり好み。グロ表現あるがサラっとしてて心へのダメージは弱めで映画的。表題に関する謎解き要素あり惹きつける。思想が強めで哲学寄り。これ好きな人一定数居るのわかるわ
江戸川乱歩『赤い部屋』青空文庫版 読了
不気味に薄暗い赤い部屋は退屈を憂う紳士たちの語りの場。俺ほどの究極の退屈持ちはいねーだろ!とマウント気味の新入会員が話す退屈しのぎに実行した行動とは
情景わかりやすく凝った心象表現。スパっと来る切れ味あるオチ。乱歩作品気に入った!オモロイ!
江戸川乱歩『人間椅子』青空文庫版 読了
ある男が、高級肘掛椅子を細工してその中に潜み、知られぬまま見えぬ人に座られることを堪能せんとする奇譚
とりあえずきめぇ!と、あーなんかこれ系の生物的な情感もたまらんなーが交互に襲ってくる滑稽話。オチわろた!って……信じてイイよね?やっぱ怖い
綾辻行人『殺人鬼Ⅱ逆襲篇』読了
「双葉山の殺人鬼」が再度登場しバイオレンスなスプラッタを繰り広げる第二弾
開幕先制パンチなグロ展開でお出迎え!うん、知ってた!ハイ後悔!
第一弾に比べるとコンパクトな印象なのは主な舞台が野外から病院に移ったから?恐怖感は第1弾よりマイルド。だがグロい
松崎有理『5まで数える』読了
ジャンルはSFというよりは理系ネタを軸とした小噺か。ロジカルでシニカル?な6短編
不条理不快哀しさで気落ちさせる系?と警戒してたら、なんか感動させられたり。感情あちこち振り回され、策略にみごと嵌められた感。キャラ造形良く文体読み易く。表題の作品かなり好き
千街晶之 編『 謎解きミステリー』汐文社 読了
短編3作。どの話も捻りあり読み応えあり
有栖川有栖『赤い稲妻』
スパッとくるトドメ良し
綾辻行人『意外な犯人』
どうやら既読。なのに終盤まで見抜けず、くやちい
道尾秀介『流れ星のつくり方』
展開読み切れず。そーくるんかあ。納得感ありの良作
有栖川有栖『濱地健三郎の幽たる事件簿』読了
探偵氏と女助手が霊絡むトラブルを云々するシリーズ第2弾。7短篇
これこれコレ読みたかった!謎解き要素楽しく軽快な語り気持ちよく。心霊現象アリの特殊設定が活きるエンタメ作品群。ホントに多彩やなあ……『ミステリー研究会の幽霊』が特にお気に入り
有栖川有栖『濱地健三郎の霊なる事件簿』読了
年齢不詳な霊能探偵氏と若女助手が心霊事象を云々するシリーズ第1弾。7短篇
感情起伏少なめで坦々とした話が多い印象。どんなストーリーだったのか思い出せないの不思議。キャラ造形しっかりしていて楽しい短篇集には違いないが。既読第三弾おもろすぎた
綾辻行人『殺人鬼』読了
様々な属性の人が集うサークルでの登山。この山には殺人鬼が潜んでる……という夜の怪談から惨劇が始まり
凄惨描写に怖気と吐き気。が、シナリオ面白すぎて怖いシーン斜め読みしつつ読み進めてると、んんん?!途中で恐怖超えて笑えてきた何だコレ……からの驚き。これは名作
有栖川有栖『濱地健三郎の呪える事件簿』読了
年齢不詳な霊能探偵氏と若女助手が心霊事象を解決せんとする6短編。この本はコロナ禍の巣籠り時勢な設定。どうやらシリーズ第3弾
ゾクっとくるやつもあり、声立ててワロタやつもあり。仕掛けのある小噺なエンタメミステリ。「囚われて」が特に好き。良作
綾辻行人『びっくり館の殺人』読了
一風変わった噂のある洋館。主人公は、住人の少年と仲良くなり、そして密室殺人が発生する
こっわ!ゾクっと来た。想像つくかどうかギリギリの線のシナリオ展開で存分に楽しめた……が、それを上回る怖っ。表題通りのびっくり本やでコレは。創りと挿絵相まって良作
ジーン・ウルフ『書架の探偵、貸出中』(大谷真弓 訳)読了
図書館に所蔵される作家複製体「蔵者」が貸し出され巻き起こる事件。未完の続編
後書きにて、コレ続編!前日譚先読めと言われ……信じてよかった!巻末の訳者による矛盾ツッコミも楽しい稀有本。主人公の行動が時々アレなのも世界観やろなあ
浅倉秋成『俺ではない炎上』読了
SNSにフェイクとは思えない殺害匂わせ書き込み。承認欲求をくすぐられ拡散する大学生。特定班や制裁目的に徘徊する人が現れはじめ
罪を着せられたオッサンの逃亡劇がメイン。予想は二転三転。読み終わ直前で頭ん中?!!になり。そう来たかおもしろっ。読後読み直し
ジーン・ウルフ『書架の探偵』読了
図書館に所蔵される推理作家複製体「蔵者」な主人公が、謎解きの協力求む富豪美女に貸出されトラブルに遭遇し
未来舞台の世界設定、逃亡と未知なる地の探索、謎解きや絡む人々との交流など。主人公氏の軽快な語りで構成されたエンタメSF!個性的な登場人物も楽しく
読み切れず二冊
ジーン・ウルフ
『書架の探偵、貸し出し中』
あとがき解説にて未完の続刊と判明。図書館に作家クローンが本として居る世界観らしい。まず前日譚から読みたい
ケン・リュウ
『宇宙の春』
SF短篇集。はじめのいくつか読んで精神的にキタため中断。もちっと気持ちが元気な時がいいかなあ
浅倉秋成『まず良識をみじん切りにします』読了
始まりは身近な話。なのに何かがぐんにゃり歪んで、行き着くオチに呆然。皮肉な笑いに眉根寄る5短篇
にやにやカオスを楽しむシリーズか!と油断して読んでたら、ものによっては不快感に近い不気味を味わう。実体験連想?読む時は心理体調に注意が必要
ゆーて、読みやすくわかりやすい綺麗な文章にユニークな展開。黒めの笑いの盛りかた転がし方。読み進めたくなる謎とオチ予想したくなる楽しさアリの良作短篇集でした
中村うさぎ『プロポーズはいらない』読了
二股相手と結婚するんでーと振られた主人公。女性の色々な生き方に想い苦しみ克服せんと奮闘するおはなし
エッセイと勘違いして読み始め、数ページ後、いよいよ現状からの乖離に気付き混乱し。フィクションやー!根底思想は作者らしく。なんか励まされた感有
森博嗣『神様が殺してくれる』読了
学生時代寮で同室だった後輩が、殺人事件の現場で拘束され生き残り、犯人は神=主人公だと証言。行方不明となる後輩、性別を超えた妖しい魅力の後輩に翻弄されつつ行方を追う主人公
たぶんこうやろなーと思ってたの外され。そうくるかぁ……。キャラ造形読み易く良
東京創元社編集部 編『宙を数える』読了?
宇宙SFアンソロ6編。創元社文庫60周年記念刊行の書き下ろし作品集
宇宙系むずかし。何度かチャレンジするも突破できずの作品複数。独自用語多いの苦手。ハード好きな人には楽しいかも?ライト寄りの『平林君と魚の裔』『蜂蜜いりのハーブ茶』雰囲気好き楽し
アガサ・クリスティ『ABC殺人事件』読了
A街での殺人予告が名探偵宛に届き実行され。被害者はA女史。次はB街でB嬢、さらに予告は続き。現場に必ず遺されるABC時刻表。違和感が拭えない探偵。殺人犯は誰?
前説で匂わせがあり。始めに読まなきゃよかったか。よい違和感と納得のオチに満足。確かに良作
以下お気に入りのやつ
文体もシナリオ展開も好き
■松崎有理『未来への脱獄』
囚人が同室の自称未来人とタイムマシン製造を試みるが……
■石川宗生『ABC巡礼』
とある作品のフォロアが巡礼の旅に赴き旅程を綴るコミカル作品
■門田充宏『Too Short Notice』
何もない真っ白な空間から始まる会話劇
東京創元社編集部 編『時を歩く』読了
時間テーマのSF短篇7作品競作。創元社文庫60周年記念刊行の書き下ろし作品集
タイムマシン、幽霊、VR、人体強化、ネットワークや伝聞などなどをネタにしたシナリオで構成。読みきれなかった作品もあったが好きな雰囲気の作家さんも見つかり。国内SFも面白いなー
駄犬『誰が勇者を殺したか 預言の章』読了
シリーズ第2弾。ファンタジーミステリな第1弾の設定を引き継ぎつつ、別の冒険者達を中心とした展開。第1弾のネタバレ前提なので読み順注意
タイトル回収どうなる?とソワソワしながら読み進め。なるほどなぁ。こっちの話もええ話やった。元気もらえた!良作
駄犬『誰が勇者を殺したか』読了
ジャンルはファンタジーミステリ?
細やかな章立て構成が活きる良作
読み始めから一気に引き込まれ。ノンストップ数時間で読み切り。頁進むたびにお?ん?え?事前情報なしで読めてよかった。感想書くとシナリオの傾向ばれしそうで何もかけない。こういうの大好き!
北沢慶/グループSNE『異世界冒険ガイド きみならどうする!?はじめての冒険』読了
個性的な仲間と、ひよっこ冒険者の「きみ」。こんな時、選択肢のどれを選ぶ?全20シチュエーション
五竜亭っぽいんかなー?と思いつつ手に取ったが、ストーリーはやや教材寄りかなあ。丁寧で納得な解説。タイプ診断付
山本弘『時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界』創元SF文庫 読了
表題作品と未完の続編で構成。特殊な認知能力を持つ少女が異常な環境に向かい困難に挑む。続篇は起承あたり未完
清濁ごたまぜだけど力強く納得感あり。時と光の表現に息をのみ。冒険感も堪能。後の作品のアレやコレも思い出し。原点か
とくに好みのヤツ
■伝承を結び目で活字にする『結縄』■ありえないのにあり得そうな『太平洋横断海底トンネル小史』■発想の豊かさが楽しい『選抜宇宙種族の本づくり習性』■エマージェンシー!から始まる原始生活『心智五行』■SF遠未来、少女と母の旅『どこかまったく別の場所でトナカイの大群が』
ケン・リュウ『紙の動物園』古沢嘉通 訳。読了
表題を含む15のSF短篇集。キーアイテムに漢字やアジア的な要素を含むシナリオ多い
坦々とした印象なのに心揺さぶられ不思議。良質なお茶飲めた感かも。ほろ苦くてさっぱりしてて旨味ありみたいな。全体的に派手さはないけど良作揃いで堪能。読めて満足
『夏の霜』
ゲーム世界、人工知能の彼女が想定以上の行動を始め
『エマージェンシー・スキン』
創造主の司令のもと危険なミッションに従事させられる人造人間
『目的地に到着しました』
行き過ぎな出生前診断に翻弄される落語的小噺
『最後の会話』
記憶喪失の私とドクター。徐々に回復する記憶と謎