石破さんを見ていると 右と左 保守とリベラルは、両者ともに人権意識が下敷きにあってはじめて成り立つはずものなんだと目から鱗がポロポロする
排外主義やナショナリズムは保守ではない…
@totigino.bsky.social
とちぎの | 🏳️🌈🏳️⚧️ | 映画と本 クィアな作品のこと https://xfolio.jp/portfolio/totigino
石破さんを見ていると 右と左 保守とリベラルは、両者ともに人権意識が下敷きにあってはじめて成り立つはずものなんだと目から鱗がポロポロする
排外主義やナショナリズムは保守ではない…
とらつばスピンオフうれし〜〜🐅🕊✨
07.10.2025 05:42 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0排外主義者が首相ですか……
04.10.2025 06:28 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0とはいえ「はっきり言え」ということでもなく、結局は逡巡しながら調整していくことがベストなのだから「加害性に向き合う」は正しいのだけど、それが一言で言い表せるようになってしまえば意味は変質して本末転倒になるので、便利すぎるジャーゴンは定期的に暴かれていかなければならない、と思う。
03.10.2025 10:38 — 👍 338 🔁 25 💬 0 📌 1表現者として「人を苛立たせたり傷つけたりしないようなるべく気をつけます」と言うと腰が引けている感じになるし「なんか表現する以上は誰かは傷つくのは避けられないし加害も程度問題だろ」と言えば反発は免れないので「加害性に向き合っていかないとですね」になる。
03.10.2025 10:30 — 👍 477 🔁 42 💬 1 📌 0彼女のなかではどうあっても、私だって辛いんだもん!を手放せないんだろな…と思う
ただ人の思い / 判断 / 行動のなかで他者から見えるのは行動だけなので、そこにどんな思いがあっても、加害性を帯びることがあるんだよ…ということをわかってもらいたかった。
性暴力を振るう 謝らない 耳を傾けない という元パートナーの行動に対して 私ができるのは縁を切ることだったし、離れてよかったね、といまは思えます。
元パートナー いまだに性暴力を振るい続けて付き合いきれないよと離縁された経緯を「喧嘩別れした」と言ってるらしく、虚無です
03.10.2025 03:48 — 👍 1 🔁 0 💬 1 📌 0外から虫の音が聞こえる いい夜
13.09.2025 14:39 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「凧揚げ/洛軍と信一」、「春介」と記載されています。 画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Alexander Lam on Unsplash / フォント:しっぽり明朝Regular 以下は本文の内容です。 凧揚げ 「よう洛軍、仕事は終わったか」 「信一、今ちょうど上がるところだ。どうした」 理髪店の入り口から顔をのぞかせた城寨福利会の主管に、洛軍は顔をほころばせる。 シェービングクリームを片づけて、手拭いをハンガーに干すと、ほかの理髪師に挨拶をして、信一のほうに大股に歩いていく。信一はいつもどおりの黒手袋に、いつも以上にきちんと髪を撫でつけて、この陽気のなかジャケットまで羽織っている。近づくと、わずかに煙草とは違う煙の匂いがした。 「行ってきたのか、龍哥の墓参り」 「ああ。十二少と会ったぜ」 「そうか、俺も明日行くつもりだ」 香港は清明節の真っ最中だ。城寨のなかに墓地はないから、張少祖の墓は海沿いのよく開けた丘にある。正式に香港人のIDを取得した洛軍は、もはや城寨の外の墓地にも堂々と行くことができるのだった。 「それで、なんだ今日は」 連れ立って歩き出しながら、洛軍は隣の男を盗み見る。養父の弔いをしてきたあとだが、とくべつに沈んだ様子もなかった。十二少に会ったと言っていたし、それじゃ麻雀の誘いだろうか。 信一と目が合った。口の端が上がる。ほんの少しの無邪気さが、甘い目元にひらめいた。 「凧揚げしないか、洛軍」 「凧揚げ?」 「清明節と言えば凧揚げだろう」 細く湿った路地を抜け、途中の士多(売店)で原色のカイトを買った。階段をのぼって狭い屋上に出る。 ザア、と風が吹いた。眩暈のようにあの夜がよみがえる。うだるような八月、盂蘭勝会の煙の匂いのする城寨で、ひとり風を読んだ。
「ずいぶん見晴らしがよくなっちまった」 「ああ」 屋上のへりに近づいて、カチ、信一がライターに火をつけた。風に流されそうな炎を手で囲って、ジジ、ヴァイスロイの先から煙が立ち上る。城寨の西側は取り壊しが始まっていた。がらんと開けた視界の先に、信一が小さいころを龍捲風と過ごしたというビルももうない。彼の目にはいま何が映っているだろう? 「さてと、」としゃがんだ信一が、凧を広げた。 「……あれ、これどうするんだ」 「貸してみろ」 骨組みと凧糸と格闘する信一から凧を受け取って、洛軍はあっという間に組み立てる。 「おお、できた」 「信一、煙草かざしてくれ」 ヒュウ、と吹いた風が白い煙を揺らした。洛軍の手を離れた凧は、あっという間に高いところまで舞い上がっていく。明るい色がチカッと光った。 「おー上がった上がった」 信一の声は明るい。彼のすべてだっただろう人を喪って早数年、それでもこうして生きていくのだ、と洛軍は思った。城寨取り壊し委員会にも九龍城寨の代表として名を連ね、生まれ育った町を看取りながら。 「お前、凧揚げ上手いな」 「上手いも下手もあるか。――龍哥に教わったんだ」 「……そうか」 信一が目を細めた。煙を吐く。 ・ * ・ 理髪師になりたい、と洛軍が信一に言ったのは、城寨を王九らの手から取り戻して少しした頃だった。破れて風に吹かれる凧を拾えるかは自分次第だと言われてから、ずっと考えていたことではあった。
そのころの信一は本当に忙しく立ち働いていて、住民たちの折衝なんかは洛軍も手伝っていたけれど、到底まかないきれなかった。洒落た男だったのに、二本の指では髭剃りも苦労するのか顎下に無精髭はしょっちゅう、パーマの取れかかった髪も切らずに後ろでくくっておくばかりだった。くるくる表情がよく変わって明るかった青年は、自傷のように朝から晩まで煙草をふかして、ロクに食事を取りもせず、眼光ばかりがギラギラとしていた。 久しぶりに四人で雀卓を囲んだときもそうだった。 「おい信一、お前また寝てないな」 「そんな暇ない」 「煙草も吸い過ぎだ、余計に眠れなくなる」と、四仔はその頃信一を見ると壊れたレコードみたいに「食え」「寝ろ」「禁煙」を繰り返していた。 「わかったわかった。城寨の取り壊しが終わったらな」 「城寨が取り壊される前にお前が壊れる」 信一は顔をゆがめて紫煙を吐き出した。 「それさえ見届けられればいいんだ」 いやな痰が絡んだような、しゃがれた声だった。あれからマスクをつけなくなった四仔が思いっきり顔を顰めて、仆街、吐き捨てる。 「そんなとこばかり誰かさんに似やがって」 バッと信一が四仔を振り返った。ふたりのやりとりを見守っていた洛軍はわずかに腰を浮かせる。頬がこけた信一はくろぐろと据わった目つきをして、だが黙ったままだった。 ビリッとしたいやな緊張感のあと、信一は嫌味ったらしくため息をついて、また煙草をくわえた。洛軍と同じくこの様子を注視していた十二少が、四仔につかみかからなかった幼馴染の頭をぼかんと一発殴った。 「ハ⁉ エ、なんだてめ」 「信一、いいから」 「おい洛軍までなんだよ」
思わぬ方向から殴られて咄嗟にメンチを切った信一をどうどうと押しとどめる。 「いいから来い」 「は? なんだよお前ら本当に」 顔をゆがめてぶつぶつ文句を言っていた信一も、だが食堂に引きずって来られるとおとなしくなった。 七記冰室はもうない。だが、住民たちの腹を満たす安くてうまい食堂は城寨にいくつもあって、それはけして絶えない。 「……洛軍に飯を奢られる日が来るなんて」 「いいから食え」 うすい塩味の粥をすすり始めた信一のそばから、洛軍はさりげなく煙草を取って離した。鶏の煮込みを頬張り、熱いお茶をすする信一の頬に、だんだんと赤みが戻ってくる。 「……美味い」 「それはよかった」 隣の卓子で夫婦が喧嘩をしている。狭い卓子同士の間を、小さな子どもたちがきゃあきゃあと笑い声を上げながら走っていく。信一が食べ終わるまで、洛軍は黙って待っていた。 ふう、と息をついて、信一がきちんと椀を平らげる。 「ごちそうさん」 「なあ、信一」 なんだよ、と信一が洛軍の手元の煙草のケースに手を伸ばす。その手を捉まえて、信一の目を見つめる。 「お前が全部背負うことじゃない」 「……」 顔を伏せると、パーマの取れた長い前髪の間に、特徴的な二重の目元はすっかり隠れてしまう。言葉より雄弁な瞳が見えなくなると、信一の表情はほとんど読み取れなくなる。 辛抱づよく待っていると、やがて小さな声が言った。 「……おまえは龍哥じゃないって、十二にも四仔にも
城寨の取り壊しが始まったころの洛軍と信一と龍捲風に似ている人の話(1/2)
08.09.2025 22:19 — 👍 5 🔁 3 💬 1 📌 0関西行っちゃおうかな 行きたいな
Queer feminist zine fest とunpisさんの個展を見に……
カニクラブさんのzine 三者三様に語り口がさらりとして面白く、好き
教皇選挙についてお喋りするNo.02も出るそうで楽しみにしてる🦀
ピンク色の背景にカラフルな紙吹雪が散っている。 上部の白いリボンのシルエットに「カニクラブ」と書かれている。下部にはQueer Feminist Zine Festのロゴ。中央に以下の内容の別画像。 「NHK朝ドラ『虎に翼』について話した鼎談本「カニクラブのおしゃべりZINE01「虎に翼 100年先の地獄から THE HELL NEVER ENDS」」の書影。
【QFZF 出展者のご紹介】
カニクラブ
同級生の女3人組で、ドラマや映画などを出発点に、フェミニズム、仕事、政治などについて好き勝手に、真剣に、しゃべりあった内容を収録した鼎談型「おしゃべりZINE」を販売しています。『虎に翼』ファンの方はぜひお立ち寄りください。
X:kanicrab_333
「なぜ自分の線引き(バウンダリー)がそうなのか自分自身でわからなくたっていいし、正当性や根拠も必要ない。」
青山学院大学の学生ワーキンググループ制作『性的同意ハンドブック』の内容から引用したことば。お守りみたいなことば
私が読んだバウンダリーと性的同意の本の中で、いちばん丁寧に書かれていると感じる冊子。苦しくて仕方がない時期にくり返し読んだ。
青山学院大学 性的同意ハンドブック
www.aoyama.ac.jp/wp-content/u...
元パートナーから受けた性暴力のケアとして、苦痛に感じていたことがらを書き出す
→バウンダリーと性教育の観点では、なにがどのようにあるとよかったのかを整理してみる 反論してみる…
という作業をしているのだけど、ひとりカウンセリングのようで、自分に合うケアのかたちかもしれない
【企画】
本日8/24 夜10時〜12時
「反差別審神者による反差別投稿会」
やりたいと思います
一部の刀剣乱舞ファンによる差別的な投稿の流れに抗うために、
「差別やめて」の気持ちがあるファンたちで集まってその思いを投稿しよう!という企画です
ハッシュタグはこちら↓
#反差別審神者による反差別投稿会
なるべく沢山の方にご参加いただけると心強いです。拡散も合わせてよろしくお願いいたします🙇
散髪が終わるたび ワッ 短くしすぎたかも…… と少し後悔するんだけど、帰路でそこここに映る自分に意外と、スッキリしていいじゃん… と思えることが嬉しくて、歩を詰めるように髪を短くすることを繰り返してる
22.08.2025 09:13 — 👍 4 🔁 0 💬 0 📌 0坊主頭の一歩手前まで髪を切りました ゆくゆくは坊主に…
22.08.2025 08:52 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0同性愛"ではない"という語られ方をした作品を見ながら その作品にaro/aceが包括されたように感じて嬉しく思うことがあるのもたしかなのだけど、そんな受取りかたに 同性愛表象とaro/ace表象が透明化されることに慣れすぎてる…譲歩しすぎ… とも感じていて、
〈同性愛"である"、そのうえで恋愛性愛は必要不可欠ではないはず〉とは語れないのでしょうか、というようなことを🐋の監督のインタビュー記事を読んでいて思いました。
決戦!トワ は時代背景もあって Allyshipな人物二次のイメージが浮かばずにいたけれど、現代AUで家父長制の墓なスカジャン着てる十二少はとても素敵だな……
10.08.2025 11:36 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0家父長制の墓なトレーナーがかわいくて燃え燃え❤️🔥❤️🔥になっている
10.08.2025 11:22 — 👍 2 🔁 0 💬 0 📌 0同性愛表象だよ、その上で同性愛表象を描くことに恋愛性愛は必要不可欠ではないよ……みたいな語りかたをしてくれる作品がほし〜よ
10.08.2025 09:36 — 👍 6 🔁 1 💬 1 📌 0期日前投票 完〜🏔
排外主義には投票しない
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「墓参/十二少と龍捲風と信一」、「春介」と記載されています。 画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Sara Rampazzo on Unsplash / フォント:しっぽり明朝Regular 以下は本文の内容です。 墓参 清明節の香港ではうねりのように人波が動く。 この日ばかりは廟街の仕事も架勢堂の仕事も休みとなる。いっせいに同じ方向を目指す車や巴士(バス)が列をなしているのを横目に、十二少もひとり海辺の墓地へ向かった。カツ、コツ、カツと杖の音を立てて、立派なお堂がある庭園のゆるやかな上り坂をのぼっていく。十二少の両脇を、お供え物を両手いっぱいに下げた人々が追い抜いていった。 紙銭を燃やして線香を掲げ、そうして納骨堂に辿りつく。ちょうど十二少の目の前の高さの骨壺棚に、その人の名前は真新しく刻まれていた。 ――張少祖。 龍捲風が亡くなってから初めてのまともな清明節に、連れ立って墓参に来ようと言い出した者は誰もいなかった。誰よりも龍捲風に近しく、血よりも濃い交わりを持ってきた信一を気づかった向きもある。城寨をわずかに吹く風に前髪を揺らしながら煙草をふかしている彼が、遠くけむるような眼差しをしているとき、信一は偉大な養い親の不在にひたひたと半身をひたしているようだった。 信一だけではない。十二少も洛軍も四仔も、Tiger哥も、城寨に住む人々もみな、それぞれに龍捲風の不在を握りしめ、あるいはもてあましている。 わいわい騒ぎながらの墓参はもう少し時間が経ってからでもよかった。 「俺もあんたがいなくなってから寂しーよ、龍哥」 遺影もない骨壺の周りを拭き清めながら話しかける。 「昔はよく信一と一緒になってあんたに叱られたけど、なあ、あんたが紅豆沙を作ってくれたことがあっただろ。あのとき、信一はどっか遊びに行ってて、俺だけのためにわざわざ出してくれた。あれ、すっげーうまかった……」
ツンと鼻の奥を思い出が刺した。十二少にとっても、龍捲風は特別な存在だった。 ・ * ・ 城寨に来る前のことは、あまり思い出したくない。アルミ箔の上でゆらゆら揺れる白粉(バッファン)、冷たいタイル、生暖かい肌、耳をつんざく笑い声と怒鳴り声、骨を焼くような痛み……。記憶の箱はぼんやりと不確かで、不意に蓋を開けようとすると、歯をがちがち言わせたくなるような気分の悪さが襲ってくるから、開けないことにしている。 次に十二少の記憶にあるのは、龍捲風に拾われ、ヘロイン中毒から抜け出したあとのことだ。 「ねえ、信一っ、十二、今日いっしょに卓球をしにいかない?」 ある日、信一の同級生の女の子のふたり組が、十二たちに話しかけてきた。 「卓球? いいな、十二はどうする」 「オマエが行くなら」 ひょっと眉を上げて女の子たちに笑いかけた信一に、十二はそう答えた。 城寨の子どもたちの中で大将を張っていた信一の周りには、男の子も女の子も常にたくさんの人がいた。十代の信一は少女のような優し気な面差しをして、いっぽうで気風もよかったので、年上の姉御分から同年代の女の子たちまで人気があった。こういうお誘いもしょっちゅうだ。 ふたつ年上の信一にべったりくっついてばかりいた十二も、ガリガリの仔猫がちゃんと飯を食うようになってふっくらしてくると、信一におとらず紅顔の美少年といったさまだったから、信一と一緒になって女の子から声をかけられることも多かった。 「じゃ、きまりだ。行こうぜ」
「やったっ、行こう」 飛び跳ねた女の子の肩に信一が手を添える。もうひとりの女の子がニコッと十二に笑いかけて、白くて細い手が十二の腕に触れた。 「触んなよっ」 「きゃっ」 パシン、と手を振り払った拍子に、女の子はよろけて尻もちをついた。 「何すんだよ」 「こっちの台詞よ、何すんのよっ」 媚びるように触れられた場所が気持ち悪くて、ぞわぞわした。思わず腕を撫でさする十二を、女の子は睨み上げている。 「お、おい十二」 信一が慌てて女の子を助け起こす。 「悪い、こいつ人に触られるの苦手なんだ。おい、お前も女の子には優しくしろよ」 十二は黙ってそっぽを向いた。 「なによっ」 「まあまあ、な、ほら、楽しく遊ぼうぜ」 信一が取りなそうとしたけれど、女の子たちは「信一の弟分だかしらないけど、いい気になってるんじゃないよ」と言い捨てて、去っていってしまった。 「おいおい十二少ー……」 信一は眉を下げた。兄弟分に困った顔をさせて、十にはうつむいた。 「……だって」 何かしら期待のようなものの含まれた、あの視線は、あの触れられ方は苦手だ。どんなに可愛らしい女の子でも、その瞬間に気持ち悪くて殴り飛ばしたくなる。 「おまえ、女嫌いはいいけど、もうちょっと穏便に断れねえのかよ? 俺に気使わなくてもいいんだぞ」 「……ごめん」 こういうできごとは一度だけではなく、そのうち信
一も女の子がいる場に十二を誘わなくなった。十二もそれでかまわなかった。興味がなかったし、信一とじゃれあって喧嘩しているほうがよかったのだ。 そのうち反抗期の信一が城寨を飛び出して、廟街の夜總會(ナイトクラブ)を遊び歩いているのが噂になったころにも、十二は酒にも女にも手は出さなかった。――依存性のあるものは怖い。だがそれだけでもなかった。 信一が自分の中の憧れと劣等感にケリをつけて龍捲風のもとに戻ってくる直前に、紆余曲折あって十二少の身柄は廟街のTiger哥のもとに預けられた。 廟街は男人街とも言われる。夜の街だ。兄貴分たちにはたいがい複数の情婦がいて、あるいは色恋感情を利用して女を縛りつける者もいた。 「あら樂仔、見ない顔を連れてるのね」 「よう、Vivian、今日もきれいだな」 うわんうわんと大音量のミュージックが流れるクラブに、その晩十二はいた。きょうの仕事はナイトクラブの警備で、だが十二を場慣れさせようという意図もあったに違いない。ライトと同じくらい色とりどりに着飾った男女が身体を揺らしているのを壁際に眺めていると、ぽってりした唇に真っ赤なルージュを差した女が、するりと兄貴分の腕に絡みついた。 「ハイ、可愛いぼうや。樂仔の弟分? あたしが奢ったげるわ」 Vivianはパチンと十二にウインクをして、ボーイの盆からグラスを差し出す。真っ赤な爪の根元が節くれて曲がっていた。手前で兄貴分がグラスを取って口をつけると、女の手がその手を軽くはたいた。 十二は首を振った。 「おれまだ十六だから」 Vivianが目を丸くして口元に手をやった。 「えーっやだ可愛い。クラブ初めて? 名前は?」 曲がった人差し指の赤い爪先が十二の肌を撫でた。
性嫌悪のあるAroAceな十二少と龍捲風の思い出の話(1/3)
「実は女嫌い」からの解釈です 龍捲風もクィアだと思っています
※十二少の設定は映画準拠、信一は傳も参照 #新書ページメーカー
予定を詰めたり映画に沈殿したりしてフラッシュバックを避けようとする(ぼーっとしてると襲われるから)のでは何も解決していないのかも… と感じつつ、
カウンセラーさんを探す時間や労力を思うと気が重くてならない