沓

人間の持つ「何となく嫌い」はそこまで強くないけど怖いくらい真剣

駅のような大勢の人間が一斉に階段を利用する様な状況に直面すると、こういうのって誰も気まぐれに前の人間を思いっ切り蹴飛ばしたりしないのを前提にしているんだなとか考えて時々怖くなってしまう

消費をしないというのは多分敬意を払うという事なんだろうけど、なら敬意を払うというのは何をする事なのかと考えていくと「敬意を払いなさい、というのは面倒臭いことをしなさい」という古い言葉に行き当たる

死ぬ時にそれが脳裏に過ったら嫌だからという理由で宝くじとかそれに類するものを買わないようにしているけれど、この単なる思いつきを一生意味を見出すことなく続けられたらと思っている

弱冷房車が当たり前になりすぎてそうじゃないのを探したほうが早くなってるの、今年の気温を考えるとおかしいと思う

イジメでも差別でもセクハラでもそうだけど、する理由される理由については平気で言うくせに、口にした瞬間一線を越えてしまうからだろうけどそれをしていい理由については言葉を濁すの、本当に卑怯と言う他ない

四角い紙とハサミを差し出されて「これらを使って可能な限り多く円形の紙を作れ」と言われたら紙を折りたたんでから切り出すというやり方に思い至らず、そのまま一つづつ大きな紙から円を切り出してその手間と不揃いな形に絶望している様な人間だ、という表現をずっと忘れられずにいる

一度結果を出すとそれを当たり前にしないといけなくなるから、やり遂げたというよりやってしまった感が強い

仕事とかそれをベースにした社会の一員としての真剣さというのはどこまでいっても他人とか世の中を飯の種として見る以上のものではないから、切実ではあるけどつまらないし趣味に合わない

大体の場合終わり方もそのタイミングも初めから決まってますし、そう思うと中々残酷な面もある様に思えますね

子供はある程度子供という生き物だけど、親は別に親という生き物じゃないのは結構気持ち悪い関係性

昨日があるから悲しく、明日があるから苦しく、今日があるからそのどちらも消えることがない

時間という概念と最も切り離せないのは音楽

もしかしたら時間で命を計るのも、命が時間を計るのもかなり冒涜的なことなのかもしれない

時間という概念がある程度正確かつ当たり前になって結構な年月が経過しているのに、未だに分とか秒の積み重ねでしか時間を知覚できないのかなり不思議なことだと思う

近頃アーティストの思想信条がちょっと迂闊に過ぎる発露の仕方をしているのを見ていると、ベンヤミンの「政治を芸術化するとそれは必ずファシズムになる」という旨の言葉を思い出す

雨の日特有の澄んだ灰色とその明るさ

お寺、神社、氷屋、八百屋、豆腐屋とレトロなお店に囲まれた場所で生活してるから今が令和だってことを忘れそうになる時がある

後天的に施す方を人工パーマって呼ばないのに、なんでわざわざ天然パーマなんて言葉が生まれたんだろう

死にたい、という言葉や感情は反転させても幸福とは縁遠い響きにしかならないところがとても綺麗

人生という言葉はとても不潔

人間としてある程度マトモな側判定を受けているかもしれない事のプレッシャーがキツイ

人道的な自殺

YouTube video by Zim Smith Unlucky Morpheus - Kaze No Yukue「風のゆくえ」

youtu.be/xSSB-CFb-CY?...

自分自身への言及に使う言葉は表現や他人へのそれに比べて割と粗雑になりがちな気がします

何かを理解したら何かが変化するはず

何の変化もない相手の「理解した」という言葉を信じる事が果たして可能なのか

自己拒絶という言葉が無いのにも不満がある

自分を否定する自分を尊敬する、という訳のわからない状態になりさえしなければ大丈夫だと思う

そもそも何故自分を肯定しなければならないのか、という疑問があるから自己肯定感という言葉があまり好きではない