自分はこう読んだが、人はどう読んだんだろう、が気になる作品は、自分にとって良い作品であることが多い。(イマイチだった作品も、人はどう読んだんだろうが気になるので、一概には言えないけど)自分には見えてなかった側面を知れた。文章むずかしかった。
小説の死後──(にも書かれる散文のために)──桜井晴也と「世界系ブンガク」あるいは二〇一〇年代に起きるはずだった(しかし起きなかった)ムーブメント /町屋良平
書肆侃々
@runrun777.bsky.social
読んだ、ときどき聴いた見た食べた。わかったようなことを言いたい人生。
自分はこう読んだが、人はどう読んだんだろう、が気になる作品は、自分にとって良い作品であることが多い。(イマイチだった作品も、人はどう読んだんだろうが気になるので、一概には言えないけど)自分には見えてなかった側面を知れた。文章むずかしかった。
小説の死後──(にも書かれる散文のために)──桜井晴也と「世界系ブンガク」あるいは二〇一〇年代に起きるはずだった(しかし起きなかった)ムーブメント /町屋良平
書肆侃々
みっしり埋め尽くされた文字量に眩んで一度積んだが、読み始めたらずるずると引きずり込まれた。 はっとさせられる文章の連続。 ミクロとマクロ、自分と他人、現実と虚構、生と死、加害と被害、美醜、いろんな境い目があいまいになる。
愛について僕たちが知らないすべてのこと/ 桜井晴也
ffeen pub
教養レベルがすごい。ものがたりの「内容」(半分も分かってないかも)より、「語り」の気持ちよさを堪能するという、はじめての読書体験かも。
墳墓記/髙村薫
新潮社
長い詩のような美しさ。死の周辺を描きながら、生きるということを語る。不条理で民俗学的不穏さも湛え、哲学的でもあり、物理学やSF、ディストピア小説ですらある不思議な物語。
自分だけの宝箱にしまっておきたい本。
細長い場所/絲山秋子
河出書房新社
得体のしれない、雲をつかむような話。キリキリと現実的な論理を並べ立てつつ、その紐をふっと離す感じが、やっぱりすきだなー
猿/京極夏彦
角川書店
ホラー小説よりずっと怖い。「家族」とか「躾け」とか「反省」とか「謝罪」とか、私が知る意味とのかけ離れ方が、怖い。連合赤軍の山岳ベース事件を思い出しもした。
家族/葉真中顕
文藝春秋
映画よりも演劇的かも。4人芝居に仕立てても良さそう。
19.12.2025 08:16 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0人も空間も、ものすごい閉塞感。閉塞感の入れ子構造。全編に立ち込める「霧」によって描写が不条理な世界観に包まれる。おみごと。
BOXBOXBOXBOX/坂本湾
河出書房新社
細長い場所、p21の一連の記憶。美しい文章に心ゆさぶられる。いちいち琴線に響いて読み進められない。シュトーレンのように少しずつ、ゆっくり味わう読書。
04.12.2025 23:33 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0失われた貌/櫻田 智也
新潮社
説明や登場人物が多くて少し追うのが大変だったが、じっくり読める警察小説だった。
青の純度/篠田節子
集英社
絵画商法やハワイの観光産業など、下世話な話題が主題か?嫌いではない。だがそれ以上に主人公のバブル臭。現代の描写でさえバブルのにおいが満ち満ちている感じが気になった。篠田節子の文章ってこんな感じだっけか?
ロイヤルシアターの幽霊たち
/ジェラルディン・マコックラン (著), 金原瑞人 (翻訳), 吉原 菜穂 (翻訳)
小学館
現在からみる過去の差別感覚や既成概念、社会のかなしい歴史を、児童文学の軽やかさで包み込む。はすに構えることなく、素直に温かい気持ちにしてくれた。
50近くの人間からすると、奨励会の年齢制限26歳なんてまだまだ若いじゃんと思ってしまいそうになるが、26歳の時にはそう思えなかっただろうな。端的な構成、文字のひらき加減、やるせなさも好みだ。
おまえレベルの話はしてない/芦沢 央
河出書房新社
世界中の土着信仰をごった煮にしたような教団が舞台の、ゴッドファーザーみたいな叙事詩。マジックリアリズムと現実の歴史が混ざりあう。
徹底的におぞましく、かつ美しき世界は、ボスの快楽の園を思わせる。
秘儀/マリアーナ・エンリケス、宮崎真紀 訳
新潮文庫
世界99、YABUNONAKA、推し燃ゆ、星が人を愛すことなかれ。テーマ性や人物造形が近い作品を思い浮かべるが、そういや男性作家のは読んでなかった。自分はどちらかというと視野狭窄側の人間なので、痛いやら、痛いやら。
イン・ザ・メガチャーチ/朝井リョウ
日本経済新聞出版
リアルとファンタジーが入り混じったような、静かな世界観がいい。帰れない、というのはなんらかの暗喩にも感じる。
帰れない探偵/柴崎友香
講談社
ひきこまれて一気読み。食の官能小説、かつ、孤独についてのお話。結論はあまり好みではないが、おもしろかったー
BUTTER/柚木麻子
新潮社
久々のエンタメ読書。映画も気になるところ。
爆弾/呉勝浩
講談社
機嫌、幸せ、ポジティブ、正しさ、迷惑、承認。ここ数年、世の中で出会う違和感が溜まりにたまっていたが、その理由を「言語化」されて視界がくっきり。
「いきり」の構造/武田砂鉄
朝日新聞出版
なに一つ情報をいれずに読んで、びっくりした。なんも知らない人のエッセイを読んで、わずか50p目で泣かされる。とても心地ちの良い言葉の並び、ユーモアも上品な散文集。そして短歌が抜群。あと熱々のカレーパンが食べたくなった(別に作中には出てこない)
ここで唐揚げ弁当を食べないでください/小原晩
実業之日本社
登山小説だと思っていたら、思いのほかお仕事小説よりで好み。強烈な「ひとりになりたさ」はわかる気がする。
バリ山行/松永K三蔵
講談社
主人公を観察するような、二人称の語りが効果的に響く。
鴨川ランナー/グレゴリー・ケズナジャット
講談社
画館で見なくてよかったと思うほど、後半ずっと号泣。
ファーストキス/坂元裕二
大学の授業で作られてる文芸誌なんて驚き。りきみなく、軽すぎず、ニュートラルな語り口にホッとした。真ん中に忍んでいる、鈍色の3作品の佇まいもいい。
文芸誌サンマルイチ第5号
京都芸術大学 文芸表現学科
状況説明に筆を割かずとも、圧倒的なスピード感で理解させ突き抜ける、伊坂幸太郎さんの短編すごい。途中から鳥肌、かつ泣かされるラスト。はじめての小林早代子さんと佐原ひかりさんの作品も好きだったので、お盆に他のも読もう。
小説トリッパー 2025年夏季号
朝日新聞出版
王道の構成・展開に加えて、現代的なキャラクターが印象的。読みやすいので若い読者や普段本を読まない人におすすめかも。
逃亡者は北へ向かう/柚月裕子
新潮社
1章1ページ目で「そういうことか!」と引き込まれミシシッピ沿岸へトリップ。疾走の果てのラスト1行を読んだあとに、心臓を握り潰されるようなな祈りの気持ちになった。
ジェイムズ/パーシヴァル・エヴェレット、木原善彦 訳
河出書房新社
24年12月~25年6月末に読んだ本を出版社別で集計するとこうなる。
おもったより偏ってるかも。
文藝春秋14
河出書房新社13
新潮社9
早川書房5
講談社5
朝日新聞出版3
角川3
集英社2
中央公論2
吉川弘文館 2
晃洋書房 1
柏書房 1
毎日1
NHK1
リトルモア1
慶応1
マガジンハウス1
ミシマ社 1
光文社1
万筆舎 1
新泉社 1
最近この手の話をよく読むし聞く。児童側の目線、ストーリーも知りたいところ。
でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相/福田ますみ
新潮文庫
ソフトカバーのやわらかさや、ポップな表紙にだまされてはいけない。小説の死後─ にもつながるような、身の詰まった本。読んでいるそばから墨をすりたくなり、珈琲を淹れたくなる。
生活/町屋良平