プライバシー保護を重視するブラウザ「DuckDuckGo」を使っていると、サイトにアクセスするたび、URL欄にいくつかのアイコンが表示された後、🚷標識のように斜め線が引かれて、「このサイトたちの追跡を遮断しましたヨ」と教えてくれます。
そりゃあこれだけ尾行されてたら、行動パターンやなにやらも筒抜けだわねとイヤでも実感されるのでした。
画像は、斜線が引かれる直前の、追跡してきているサイトたちのアイコンをキャプチャしてみたものです。
(表示アニメが一瞬なので捉えづらい)
@yakumoizuru.bsky.social
文筆家・ゲーム作家・大学教員 果報は寝て待て/逍遥派 プロフィール(ウェブサイト) https://yakumoizuru.notion.site/
プライバシー保護を重視するブラウザ「DuckDuckGo」を使っていると、サイトにアクセスするたび、URL欄にいくつかのアイコンが表示された後、🚷標識のように斜め線が引かれて、「このサイトたちの追跡を遮断しましたヨ」と教えてくれます。
そりゃあこれだけ尾行されてたら、行動パターンやなにやらも筒抜けだわねとイヤでも実感されるのでした。
画像は、斜線が引かれる直前の、追跡してきているサイトたちのアイコンをキャプチャしてみたものです。
(表示アニメが一瞬なので捉えづらい)
先ほど引用した邦訳の文、書き写しながらちょっぴり引っかかりました。
「数回クリックすれば自由に入手できるほど膨大なオンラインリソース」の「ほど」は削除してもよいかも。
原文に即して訳すとこんな文。
「オンラインに膨大な資料があり、細胞について知りたいことはなんであれ、数タップの手間で、たいてい無料で使える」
... in a world of online resources so vast that any information you might want about cells is, in principle, freely available a few taps away
「なぜ細胞生物学の教科書なのか? 細胞に関するどんな情報でも、たいていの場合は数回クリックすれば自由に入手できるほど膨大なオンラインリソースが存在する世界で、その価値は何なのだろうか?
その答えは、教科書が終わりのないインターネットによる検索では得られないもの、すなわち整理された知識と、細胞の美しさと複雑さについての専門的で正確なガイドを提供してくれることにある」(原書序文、p. iii)
物理的に限りがあって、そのことを目や手で実感できるのは、こうした知識の整理においては存外大事なことではないかと思います。
本の構造そのものが、頭のなかで知識同士を結び合わせる手がかりになるわけです。
『細胞の分子生物学 原書第7版』(中村桂子日本語版監修、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2025)
Bruce Alberts, Rebecca Heald, Alexander Johnson, David Morgan, Martin Raff, Keith Roberts, Peter Walter, John WIlson, Tim Hunt、Molecular Biology of the cell, Seventh edition (W. W. Norton, 2022)の邦訳版。
www.medsi.co.jp/products/det...
ムーサイ(ミューズたち)まとめ
03.08.2025 11:20 — 👍 110 🔁 41 💬 1 📌 1そうそう。空と海を組み合わせて名前にするような人にそう言われましても……とひとしきり当惑に襲われたのち、なにか穏やかな気持ちに包まれます。
04.08.2025 03:33 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0「人が文章を書くのには必ず理由がある。天が晴れていると、天文のいろいろの現象があらわれるし、人間が感動すると、筆をとって文章を書く。
そのように伏犠の八卦や老子の『道徳経』、『詩経』や『楚辞』に見える文章も、人の感動を紙に書きあらわしたものである。
聖人とわれわれ凡人とでは人間がちがい、昔と今とでは時がちがっているけれども、私は私なりに、煩悶を除くために心に思ことを言わずにいられようか」
『三教指帰(さんごうしいき)』巻頭の言葉(山本智教訳)。
同書は、空海24歳の作とのことで、儒教、道教、仏教を象徴する3人の対話形式で書かれています。
『プライバシー重視のブラウザーと検索エンジンを手がけるDuckDuckGoが、人工知能(AI)で生成された画像を除外できる新しい設定を検索エンジンに追加した。』
DuckDuckGo、画像検索結果からAI生成画像を除外できる機能を追加
japan.zdnet.com/article/3523...
全集・叢書類の取り寄せをお願いしている一弘堂書店から届いた本です。
「新釈漢文体系 詩人篇」(全12巻、別巻2、明治書院)の第2巻「謝霊運・謝朓」は、『文選』にも多くの作が収められている謝霊運と謝朓の詩を収めています。
京都大学学術出版会の「西洋古典叢書」の最新刊は、ディオン・クリュソストモス『世の評判について 弁論集6』(G126、内田次信訳)。
「人間不信の弁論家が斬る「承認欲求」の病い」とは帯の言葉。
www.meijishoin.co.jp/book/b663872...
www.kyoto-up.or.jp/books/978481...
スペイン書房から届いた本たちです。
ラジオFrance Cultureのポッドキャストで、スペインの哲学者、マリア・サンブラーノについて教えてもらい、彼女が書いたものを読んでみたいと思い、こんなときに探しに行くスペイン書房で在庫している本から2冊を選んでみたのでした。
1冊(最左)はサンブラーノによる文芸批評方面のエッセイ(試論)集。もう1冊は「歴史のなかの知の痕跡」叢書にあるサンブラーノを紹介した薄い本。。
サンブラーノは全集も編まれているらしく、全7巻くらいのようなので、できたら見てみたいと思います。
右の2冊は、ライムンドゥス・ルルス関連の文献。
spainshobo.net
この頃届いた本たちです。
1冊だけ手にできていなかった『弘法大師 空海全集』第6巻(筑摩書房)を迎えることができました。「三教指帰」と関連文献に用があったので助かります。
最右は三日月書店の目録第7号です。東京都国立市にある古本屋で、アラビア語、ペルシア語の本をはじめとして、アジア・中東方面の本を扱っています。他に日英仏独露語の本も。
8月9日で現店舗は閉店し、引っ越した後、秋に再開予定とのことです。
www.mikazukibooks.com
上記では文字数の都合で(略)としましたが、そこでは同書に訳出されているカヴァフィスの「祈り」という以下の詩が引用されています。
*
海がその深みへ一人の水夫を連れこんだーー
彼の母は何も知らずに聖母のところへ通い
その前に丈高い蝋燭をともす
息子の早い帰還と好天を祈ってーー
そして全身を耳にして聞く。
しかし、彼女がそうして祈ったところで、
聖画は厳粛に悲しげにそれを聞きながらも、
知っている、彼女の待つ息子がもう決して戻らぬことを。
*
『カヴァフィス詩集』(池澤夏樹訳、岩波文庫赤N735-1、2024)から
「アイロニーをもう少しきちんと定義しなければならない。日本語の「皮肉」は「予想や期待に反し、思い通りにいかないこと。例 皮肉な結果」などとされるが、古代のギリシャ人が使った本来の意味のアイロニー(イロニア。ギリシャ語ではειρωνεία, 現代語ではιρονία)はそんな単純なものではない。
アイロニーとは知識の落差に由来する感慨のことである。世の中には知らない方がいいということがある。
(略)
これは日常生活のアイロニーだが、歴史のアイロニーでは、後世が知ることを同時代の者は知らない。」
池澤夏樹による『カヴァフィス詩集』への「解説」から(岩波文庫赤N735-1、2024)
この頃届いた本たちです。
コリン・ビーヴァン『指紋を発見した男 ヘンリー・フォールズと犯罪科学捜査の夜明け』(茂木健訳、主婦の友社、2005)は、同僚の考古学者の先生から教えてもらって手にした本。
スコットランドの医師ヘンリー・フォールズが、大森貝塚から出土した縄文式土器についていた指紋をヒントに、指紋の科学的研究に着手し、後には思いがけず犯罪捜査の手段にもなった、という過程を描いています。
空海関連は、書評のための参考資料。
丸善で出会った本たちです。
01.08.2025 03:07 — 👍 25 🔁 0 💬 1 📌 0『月報KAJIMA』2025年8月号(鹿島建設)に「地図は想像と思考のツール」第5回を書きました。
今回は「天の彼方を見晴るかす」と題して宇宙のマップを眺めてみています。今回は次の3点を選んでみました。
・「観測可能な宇宙のマップ」
・コペルニクス『天球回転論』
・キトラ古墳の天文図
本誌のほうは「瀬戸内アートツーリズム」という特集で、直島新美術館(香川県)をはじめとする美術館があれこれ登場しています。
8月半ばにはウェブ版も公開される予定です。
www.kajima.co.jp/news/digest/...
Deleuze ne voyait pas la philo comme une matière froide ou abstraite. Pour lui, c’était une manière de dire quelque chose de fort. De faire entendre un cri, un chant. Chaque philosophe aurait sa propre mélodie.
➡️ https://l.franceculture.fr/ykY
ゴクゴクして、ちょっとふわふわしてから出ると、目の前に本棚が林立している(というよりは本屋の一角に早矢仕ライス店があるというべきか)とても危険なお店なのでした。
31.07.2025 13:46 — 👍 1 🔁 0 💬 0 📌 0移動の途中ですが、水分を補給したいと思います。
ちょっと色がついてシュワシュワしています。
A photo shows a hand placing a CD with a red-and-black cover into a wooden CD player. Headline below: Why I Bought My First CD Player in 25 Years
A banging CD collection is nothing without a great CD player. Audio expert Brent Butterworth’s all-time favorite? The inexpensive Syitren R300. Read more about why this CD player makes his heart sing here: https://nyti.ms/4l6v1z1
30.07.2025 19:29 — 👍 94 🔁 20 💬 10 📌 11見ると元気がでる動画。「うちのオーブンの取扱説明書で一曲つくってくれよ」というリチャード・E・グラントの無茶振りにこたえて、天才エルトン・ジョンが即興で弾き語りをする。
エルトン・ジョン・オーブン・マニュアル・ソング youtu.be/8GuI4UUZrmw?...
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私たちと一緒に本をつくりませんか。ただいま正社員を募集中です。経験者の方はもちろん、未経験者の方からのご応募もお待ちしています(8月18日締切)。
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RP
中世イングランドの口承物語、スペルミスによる誤解を解く新研究
www.cnn.co.jp/fringe/35235...
「「elves」は実は「wolves(オオカミ)」で、危険な人物の例えに使われたと考えられる」
お義母さまも、逗子ハイランドなら少し高いので安心ですね。
お気遣いをありがとうございます。幸い影響はなく、無事に過ごしています。
創業してまで本を出すというときのエネルギーと申しましょうか、企業や形ができたあとでは分からなくなっていくものでもあり、証言や記録はありがたいと改めて痛感しています。
ありがとうございます。
お話を伺って、各出版社の創業のころについてもっと知りたいと思いました。
角川は、一時は廃業かというところまで追い詰められたあと、1950年に角川文庫の判型を変えたリニューアルから好調になり、戦後最初の文庫ブームの呼び水にもなったのですね。
ビールは持って帰ってくれ、いい話ですね :-)
その頃はまだ検印の小さな紙が貼ってあったりしますよね。
角川書店の初期は、概して本が売れず苦労したようですが、そんな中で売れたものとして、堀辰雄『絵はがき』(1946)1万3千部(折口信夫の書評も出たおかげとか)、角川文庫では幸田露伴『風流艶魔伝 他五篇』(1950)が初版1万部だったと鎗田清太郎『角川源義の時代』に記されていました。
そういえば、古い岩波文庫の中には奥付に部数が「1万5千部」とか刷ってあるのを見かけます。みんなそんなふうに添えておいてくれるといいなと思ったりして。
鎗田清太郎『角川源義の時代 角川書店をいかにして興したか』(角川書店、1995)
角川書店の創業者、角川源義(1917-1975)は折口信夫に師事した国文学者、俳人で、堀辰雄の本を出したくて出版社を興したといいます。
当初「飛鳥書院」という社名を希望していたようですが、これは同名の出版社があったので断念して角川書店としたとのこと。
どのページにも、経営危機をはじめとする苦労話や失敗談もあれこれ記されているのがいいですね。
中には角川文庫を当初のB6判からA6判に切り替える際、和田三造画伯に描いてもらった表紙デザイン画を受け取った担当者が、その晩に飲み歩いた挙句紛失した事件なども。
『角川書店図書目録(昭和20-50年)』(角川書店、1995)
1945年創立の角川書店が、初期の頃に出していた本を知りたくて手にしてみました。
1949年には角川文庫を創刊しています。岩波文庫をお手本として、巻末には「読書子に寄すーー岩波文庫発刊に際してーー」よろしく「角川文庫発刊に際して」を掲げたりもしております。
角川文庫の第一弾は、ドストエーフスキイ『罪と罰』(上下巻、米川正夫訳)で、当初は海外文学の翻訳が中心でした。
この目録に、社史なども記されているかしらと少し期待していたのですが、ひたすら書誌だけが載せてあるさっぱりした目録でした。
そうそう、洋書の背に刷られる書名は、天から地へと、地から天へという二方向があるのですよね。
表紙を見ないと天地がわからないこともあります。
あと、厚い本では水平だったりして。
深夜に本を探してヤフーオークションを彷徨っていると、いろいろなものが目に入っては通り過ぎていきます。
そんななか、フランス、ドイツ方面の哲学・思想書を中心に雑多なものが入ったセットがありました。
「これだけ揃っていたら、よもやそんな廉価でということはないだろうけれど」という値で入札しておいたら、そのまま落札とあいなって届き、箱を開けてみたら思ったよりいろいろ入っておりました。
どこかの大学を退官した先生の研究室から放出された本たち、といった風情も想像されます。