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ベンジャミン・クリッツァー

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哲学者・書評家/会社員(記者・編集者) 読んでいる本、街と自然の写真、ときたま映画やテレビの感想なんかを呟いていきます。 著書:『モヤモヤする正義:感情と理性の公共哲学』(2024/9/25 発売しました!) https://x.gd/BvKrY 『21世紀の道徳:学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える 』(現在4刷) https://x.gd/veSGl 連絡先:davitrice0102@gmail.com

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アリストテレスの思想やミクロコスモス・マクロコスモスという発想が持っていた影響力をしみじみと理解。
けっこう堂々と現代の自然科学を批判しているんだけど、意味と目的の理解を放棄したり体系に目を向けない、現代の分析的な自然科学のあり方のデメリットについても、うまく納得させられた。

同じくサイエンス・パレットの『科学と宗教』と問題意識も主張されている内容も似ており、双方負けて劣らずな名著だと思う。なにしろコンパクトで値段がきわめて安い、という点も素晴らしいね。

また、同じくVSIの『遺伝』と異なりポジティブな内容であるという点も重要だと思った。

bsky.app/profile/benj...

09.02.2026 01:16 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

また、現代の読者からすれば誤りであることが明確に思える発想や共感できない価値観・世界観も、当時においては十分に理にかなっていたり正当性があったりしたこと、逆に現代にまで通じるような科学的発見の背景にも現代の人々(とくに無神論的・無宗教的な自然科学者)とは異なる価値観や目的があったことを繰り返し指摘し、また自然や世界を理解するための「体系」が複数あり得るというポイントを度々示すことで、単に読者の好奇心や知識欲を満たさせようとするだけじゃなくて相対的・複合的な視点や謙虚さも身に付けさせようとする、ポピュラー歴史本としてお手本のような内容です。

ただ、後半はちょっと教科書的で飽きてしまったかな。

09.02.2026 01:10 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0
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サイエンス・パレット 科学革命 キルヒャー、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、ボイル、ハーヴィetc…彼らが熱い議論を交わした16、17世紀の科学史をたどる。“科学”は、いつ、いかに生まれたか。

『科学革命(サイエンス・パレット)』 ローレン・プリンチぺ

www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-978...

先々週の日曜に読み始め、先週の土曜日に読み終わり。

この本は、特に前半は「アタリ」で、かなり面白い。科学革命の前、そして科学革命当時における西洋人の世界観……人間学と自然学と神学が「つながっている」、意味と目的に溢れた世界……を示しつつ、印刷術が普及して新大陸が発見され宗教改革が行われた16~17世紀は学識ある人々にとって「変化と斬新さの時代」であり「胸をわくわくさせる時代」(p.29)であったという導入が行われることで、読者の側もわくわくさせられる。

09.02.2026 01:04 — 👍 3    🔁 0    💬 1    📌 0

当然ながらカントも出てくる、こういった啓蒙主義適的な政治観・民主主義観は忘れないようにしたいものだね。

娯楽や情報を享受するだけの政治的無関心な国民の集団がいるところに、政治的指導者があらわれメディアを通じて特定の外国や反対勢力に対する憎悪をかきたてるとその強烈な刺激に人々は興奮し、「自我の放棄による権威への盲目的な帰依」にむかってゆく…という丸山によるファシズム批判の指摘は、まんま今回の選挙にも当てはまる。

アーレントにせよフロムにせよファシズム批判の本を読むと細かいところの根拠のなさが気になる場合もあるんだけど、そんなん気にして大局を見失っていたらダメだな、と遅まきながらに思いました。

09.02.2026 00:57 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0

丸山が福澤の思想の紹介を通じ、理想として掲げるのは、まず個人の一人一人が周囲の環境から精神を引き離して「独立」し、「自主的人格」を確立することである。~「国家構成員としての主体的能動的地位」を「自覚」し、政治にかかわってゆくことで、「近代国家」の秩序としての自律がなされる(p.86)

個人がみずからの「自主的人格」をたしかなものとし、「主体」として政治にかかわってゆく「近代」のあり方は、人類がみな、文化の差異をこえてめざすべき理想であり~「欧州市民文化」が今のところ先んじているとはいえ、本来は西洋と日本との違いも、これまでどれだけ理想に近づいたのか、その度合いの差にすぎない。(p.90)

09.02.2026 00:51 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0
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丸山眞男/苅部 直|岩波新書 - 岩波書店 戦前から戦後への時代の変転の中で,丸山眞男は何と格闘したのか.その思索と人間にせまる評伝的思想案内. 苅部 直 著

『丸山眞男:リベラリストの肖像』
苅部 直

www.iwanami.co.jp/book/b268831...

土曜日に流し読みで読み終わり。

丸山眞男の評伝ではあるが、すでに丸山眞男について詳しく知っている人や丸山眞男に対する興味がとても強い人でないと楽しめないような、地味でトリヴィアルな側面の強い本だと思ってしまった。

・丸山は少年時代は四谷愛住町で過ごしたとのことで、荒木町に鮫河橋と四ツ谷の地名が多々出てくる第1章は四ツ谷過ごした4年弱を思い出せるのがよかったです。

・「事実上黙殺するだけじゃなくて、軽蔑をもって黙殺すると公言します」というセリフ、いつか自分も使いたい。

09.02.2026 00:43 — 👍 3    🔁 1    💬 1    📌 0

しかしいざ子どもを作り始めようとしたり持って育て始めたりしたら正常性バイアスと現状維持バイアスが極大になるというか、正気を保ち続けるために無視しなくてはいけないものが増えすぎて、国内経済・国際情勢・気候変動といった長期的な事柄を理性的に勘案するというのが度外視される、というのは同年代の人々を見ていて思うところではある。

08.02.2026 23:56 — 👍 12    🔁 0    💬 0    📌 0

日本だろうがアメリカだろうが沢山の子どもが住んでいて、さらにそれ以上の猫と犬と野生動物が住んでいるんだから社会と自然環境を維持し続ける義務が大人の人間にはあるのであって、何が起ころうが「もう終わりだ」と言ったり絶望したりしてはいけない……というのが基本スタンスであるんだけど、子どもを持っていたり猫や犬を飼っていたりするのに理性も共感も働かせずにダメダメな投票をしているという大人がかなりの数存在する、という事実には不愉快なところがある。

08.02.2026 23:51 — 👍 31    🔁 3    💬 1    📌 0

株とかちょっと前からやっていたらいまごろさぞや儲かっていたんだろうな、と思うところもあるが、そもそも投資を考えられるほど貯金に余裕が出てきたのがここ1年くらいのこと、という前提を思い出し、後悔するだけ無駄だって思い直し。

まあしかし、NISAとか外国株を考えるのはオワコン国家との一連托生とは真逆で防衛や逃避のためではあるだけど、きわめて合理的とはいえ世の中の改善よりも自分の利得を考えることを人生設計レベルで優先することを選択する、というのを周りの人々が平然と選択してきたという事実、ついには自分までもがそれを検討しているという事実にひどく居心地の悪さがある。

08.02.2026 23:45 — 👍 16    🔁 1    💬 0    📌 0

never too lateなので今週からインデックス投資を始めようと思っており、戦争リスクとかアメリカの凋落リスクとか含めても明らかに経済的には合理的で賢明な選択肢だとは思っているけど、インデックスとはいえ投資なんて始めたらいよいよ資本主義と一蓮托生になって自分の中の大切な何かが失われてしまいそうな恐れもありますね。

そしてどうせならマイナカードも作ってふるさと納税もやってしまおうかと思っているけど、ふるさと納税なんて始めたらいよいよ縁故主義で腐敗したオワコン国家と一蓮托生になって自分の中の大切な何かが失われてしまいそうな恐れもありますね。

19.01.2026 00:26 — 👍 11    🔁 2    💬 0    📌 1

選挙結果を見て、とりあえず社会や他人のことは指し置いて自分の身体及び資産と飼い猫を守ることを徹底的に優先しようという思いがこれまで以上に強くなったけど、そのためにこそNISA始めたいのにそれにしたって書類が届かないでやんす。

08.02.2026 23:36 — 👍 8    🔁 0    💬 0    📌 0
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雪を見させたが興味ナシの様子

08.02.2026 08:29 — 👍 20    🔁 3    💬 0    📌 0
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町田と相模原

08.02.2026 08:26 — 👍 15    🔁 5    💬 1    📌 0

アメトークの渡辺直美の回、これまで渡辺直美がどんな人なのかほぼ知らなかった私としては、大変面白かったです

06.02.2026 14:32 — 👍 2    🔁 1    💬 0    📌 0
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相模原の鳥

06.02.2026 10:02 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

もう円はダメダメなのでさっさとNISA始めたいけど、いつまで経ってもSBIから書類が届かない。

06.02.2026 03:19 — 👍 7    🔁 0    💬 0    📌 1

そういや水曜日は健康診断でした。視力は相変わらず両眼とも裸眼で1.5で最強だった。

06.02.2026 03:18 — 👍 6    🔁 0    💬 0    📌 0

日曜日は映画見てコーヒー飲んだ後は家に帰って晩酌。シュワルツェネッガー版の『バトルランナー』を流していたはずだけど、一切合切記憶しておりません。

成城石井のお惣菜を買ったり。なかなかの値段ではあったが、やはり良いもんですね。あとフロ プレステ―ジュもお惣菜もやはりなかなかのお値段ではあるがやはりなかなかの美味しさです。成城石井よりかは割引になりやすいし。

『ザ・コント』やっているけど、安定して面白いです。などなど。

06.02.2026 01:18 — 👍 2    🔁 0    💬 0    📌 0

『ランニング・マン』、『ズートピア2』に引き続き陰謀論系ユーチューバーが味方側のキーパーソンになってしまうところはかなり萎えてしまうね。「テレビなんか信じるな」と堂々と言ってしまうところに、80年代原作SFの設定を現実の醜悪さが上回ってることが象徴されているように思った。

主演のグレン・パウエルは『トップガン/マーヴェリック』以降どんどん魅力的に、イケメンかつムキムキになっていっており、新たなスターであるなとしみじみ思わさせられました。

ストーリーについては、前半のホテルでの戦闘シーンまではおもしろいが、その後はどうにもモンニョリして盛り上がらない展開が続いたままフィニッシュ、という感じ。

06.02.2026 01:11 — 👍 2    🔁 1    💬 1    📌 0

『MERCY/マーシー AI裁判』、いかにも配信映画という感じの底の浅さではあるが、テンポはかなり良いし後半はどんでん返しが連続してけっこう意外性があったのがよかったです。設定の雑さや終盤では密室ですらなくなっちゃう脚本のゆるさ、AIが直観や感情に目覚めちゃう説得力のなさとかAIを「冷たい美女(でも感情に目覚めるとちょっと表情豊かになる萌えポイントもあり)」にしてしまうステレオタイプ感などなど…B級映画としてはかなり面白い、というところ。

『ランニング・マン』、オープニングでUnderdogが流れるところはアガるが、その後は音楽がほとんどなく、エドガー・ライトの良さが活かせられていなかった。

06.02.2026 01:06 — 👍 2    🔁 0    💬 1    📌 0

先週金曜日は出社で疲れ果てたので、土曜日は安静に過ごすデー。相模大野の十割そばの店に行ったが、グルテンフリーを希望する妻のために行っているのだが付け合わせでマカロニサラダができちゃうので二人分のマカロニサラダを食べることに。マカロニサラダに天かすを載せて味変しました。その後は最近お気に入りのカフェで濃いコーヒーを飲んだ。

日曜日は映画安い日だったので、午前11時から午後3時半くらいまで横浜ブルクの同じスクリーンの同じ席にて『MERCY/マーシー AI裁判』と『ランニング・マン』のディストピアSF2本立て。前者は50点も覚悟していたが60点、後者は80点を期待していたけど70点の面白さでした。

06.02.2026 01:02 — 👍 4    🔁 0    💬 1    📌 0

余談だけど、自分は中学の頃から数学も物理も化学も壊滅的なのに生物だけはメチャ得意だったので、テストでもメンデルのエンドウマメのところとか伴細胞のところとかは満点取れていた、というのを思い出しました。

06.02.2026 00:07 — 👍 3    🔁 0    💬 0    📌 0

哲学史の文脈でみれば常連スターなアリストテレスなりトマス・アクィナスなりもこちらの文脈であれば差別を肯定する議論を行っていた人だということになるわけで、まあ哲学をメインに読んだり書いたりしているからこそ、たまには別の文脈を読んで自分の頭に冷や水を浴びせることも必要だよな、とかそういう話です。

当然ながら古代人は受精のメカニズムもよく理解できていなかったので、精子・卵子それぞれの役割についても議論があったという点とか、母親の想像が生まれてくる子供に影響を及ぼすと考えられていたとか、昔の人の発想を知れるのは新鮮味がありました。

肝心の、遺伝に関する生物学的な知識の紹介パートは駆け足過ぎたが…。

06.02.2026 00:05 — 👍 1    🔁 1    💬 1    📌 0
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教えたくなるほどよくわかる遺伝の基礎講座 ニュートンプレス刊行「教えたくなるほどよくわかる遺伝の基礎講座」

『教えたくなるほどよくわかる遺伝の基礎講座(ニュートン新書)』ジョン・ウォラー

www.newtonpress.co.jp/book/shinsho...

1月25日(日)に読み始め、27日くらいに読み終わり。

タイトルはけっこう偽りありというか、遺伝の「基礎」に関する生物学的・科学的な知識の解説は全体の3割くらいで、あとの7割は西洋社会における「遺伝」に対する考え方についての社会史や思想史。

そして「遺伝」はとにかく性差別・人種差別・階級差別を正当化することに使われてきたという点が繰り返し指摘されるので…本書の内容は暗い!

でもまあ、たまにはこういう本も読んでおくべきだと思った。

05.02.2026 23:58 — 👍 5    🔁 2    💬 1    📌 0

余談だが、(2018年に書かれた)本文中では「ポピュリズムも民主主義の一つであるのには違いないから民主主義を肯定するのにポピュリズムを否定するのは恣意的な議論だ」というトーンが感じられる一方で、(2021年に書かれた)「日本語版に寄せて」ではトランプの蛮行を受けてずっと悲観的なトーンになっているのだが、これは本書に限らず、2020年以前に「ポピュリズムも民主主義の一つであるのには違いないから~」と言っていた国内外の論者に共通する問題であると思った。

昨年の夏に中公新書の『ポピュリズムとは何か』を読み始めたときもこの問題を感じたので、前半だけ読んで放置してしまっているんだよね。

05.02.2026 23:50 — 👍 4    🔁 1    💬 0    📌 0

選挙によって個々の有権者の期待が満たされたり自己効力感が得られたりするということはハナから期待すべきではなく、集合的な「選択」によって政権が選ばれることそのものに手続き的な意義がある、というミニマリズム的な結論であるのだが、この議論は逆説的に、『アゲインスト・デモクラシー』のような原理的な反民主主義論に対して有効な反論になっていると思った。

政府与党によるメディアへの脅しや官僚・司法に対する影響力、といった問題はわが国でも他人事ではないわね。
官僚や司法の力を強めてチェック・アンド・バランスをしっかりして民主主義に左右される側面を少なくすればいい、とつい思ってしまうが、著者はそれには否定的。

05.02.2026 23:43 — 👍 4    🔁 1    💬 1    📌 0

経済と民主主義の関係という点では、なんやかんや民主主義の国の方がそうでない国よりも経済は発展するが、民主主義であっても所得や階級を平等化するわけではないので不平等は拡大していき、そして経済の不平等は政治的影響力の不平等に直結していく……という図式は覚えておくべきだなと思いました。過去に読んだ『金持ち課税』の議論も思い出した。

05.02.2026 23:37 — 👍 3    🔁 1    💬 1    📌 0

…そのうえで、民主主義は「流血なしに紛争を解決する」という点(p.167)、つまり一定の条件の下で行われる競合的な選挙は政権の平和裏な移行を可能にするという点が、選挙や民主主義の意義として示されている。

……が、(2020~2021年の)トランプは不正選挙陰謀論や議事堂襲撃を通じて「流血無しの紛争解決」や「平和裏な政権移行」すら拒否しようとしたのでダメです、ということが「日本語版によせて」で補足されていました。

ただし、アメリカはトランプ以前からも赤狩り・日系人抑留・マッカーシズム・ニクソンと政治的抑圧を「定期的」に行ってきた歴史を持つ、という指摘は覚えておくべきだと思った。

05.02.2026 23:28 — 👍 5    🔁 1    💬 1    📌 0
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それでも選挙に行く理由 - 白水社 選挙を行う本当の理由? 政策の実現以上に大切なもの 毎度の選挙で味わう怒り、失望、そして落胆……政治学の世界的権威が選挙の意味をゼロからわかりやすく語りつくす!選挙とは「紙

『それでも選挙に行く理由』 アダム・プシェヴォスキ

www.hakusuisha.co.jp/book/b589096...

1月29日(木)に読み始め、31日(土)に読み終わり。

民主主義に関する実証的な政治学の知見を幅広く紹介しつつ、選挙の意義や民主主義のメリットがどこにあるのかを探る本。

「選挙に経済的・社会的な関係を変革する力があるとは、ほぼ考えられない」(p.68)という点や、政権与党は現職に留まるために選挙制度をいじくったり国家機構を党派的に利用したり不正や抑圧を行う点、経済的な不平等は政治的影響力の不平等につながるという点など、ネガティブな指摘が主となっているのだが…

05.02.2026 23:20 — 👍 17    🔁 4    💬 1    📌 0

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