「生きるとは、自分の物語をつくること」小川洋子/河合隼雄 読了
なんとも朗らかな様相で進む対談ですが、思わずハッとする内容が随所に満載でした
どのお話にも「おっ?」とか「なるほど」と思える点があり、非常に興味深く読み通しました。印象的だったのは「少し長すぎるあとがき」。果たされなかった約束は悲しい
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読書記録、情報収集 その他日々のよしなしごと 無言フォロー失礼します 読書垢としての使い方やルールを模索中 (投稿した記事を消すことがたまにあります)
「生きるとは、自分の物語をつくること」小川洋子/河合隼雄 読了
なんとも朗らかな様相で進む対談ですが、思わずハッとする内容が随所に満載でした
どのお話にも「おっ?」とか「なるほど」と思える点があり、非常に興味深く読み通しました。印象的だったのは「少し長すぎるあとがき」。果たされなかった約束は悲しい
所用で街まで出たので大きな本屋さんに来ました
本がいっぱいある空間というのはウキウキと心躍るのと同時にほっと心安らぐという、相反する気持ちを抱かせる不思議な空間だなぁとぼんやり考えながらひたすら本棚の間を回遊しています
楽しい☺️
「密やかな結晶」小川洋子 読了
「サイレントシンガー」が刺さったので、小川さんの小説を他にも読んでみたくなり、お迎えした一冊
このお話には謎もあるし敵(少なくとも味方ではない)もいる。でも、謎を解くとか敵を倒すとか、“解決”というゴールに向かって悪戦苦闘するということはなく、謎は謎のまま、敵は敵のまま、欠けたものは欠けたままで、静かに、密やかに、物語は進んでいく
途中ハラハラする展開が何度もあったけど、読み切ることができた(今の自分にとってこれはすごい快挙!)。四半世紀にわたり評価されてきた物語、その「読ませる力」をじっくりと味わうことのできた一冊でした
久しぶりに本を、実質一日で読み切ることができたのが嬉しい
窓を開けて雨音を聞きながら、暑くも寒くもない部屋の中でこの本を読むという贅沢の極みみたいな時間を過ごせたことも嬉しかった
「シェニール織とか黄肉のメロンとか」江國香織 読了
ゴールに向かってひた走る系のストーリーに並走する元気がない。そんなときでも江國さんの小説なら読める。喉が渇いている時に飲むつめたい水みたいに、するする、ぐんぐん、しみ込んでくる
このお話は、巨悪に立ち向かうわけでも、どん底から這い上がるわけでも、謎を解くわけでもない。ことばの連なりが描き出すのは主人公三人の、三者三様の、過去から今、そしてこれからも続いていく日常
これこれ。これです。こういうのがほしかった。ほんとうに
やっぱり江國さんの小説が、江國さんの紡ぐことばが好きだなと再確認しました
窓を開けて雨音を聞きながら、コーヒーの香りとザクザク食感のクッキーをおともに、好きな作家さんの本を読む
至福の時間
本を買いました。あれこれ吟味して、二冊
最初に興味を引かれて手に取った本の、値段を見て棚にそっと戻してしまったことが、レジを離れ本屋さんを離れ帰りの電車に乗って帰宅した今もずっと心にひっかかり続けている
今月は予定にない出費が重なったとはいえ……くやしい……
「いい音がする文章」高橋久美子 読了
昔より今の方が、言葉のリズム=ビートを感じます。それはおそらく、一旦読書を離れたことで読書筋力が落ちたから……。自分に馴染むビートの文章は貴重だと思います
本の装丁も凝っていて(使用してる紙の指ざわりがさらさらとしていてページをめくりやすく、章の合間のコラムページはコラムごとに色の違うパステルカラーの紙が使われています)、形ある本としてお迎えできて嬉しいなと思う一冊です
初版のみに付属の小冊子も、本編と同じくテンポの良い掛け合いが続いてて楽しかったです
14.09.2025 07:25 — 👍 0 🔁 0 💬 0 📌 0「本が読めない33歳が国語の教科書を読む」かまど・みくのしん 読了
唯一無二の読書体験、再び…!
前作の「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む」がとても面白かったので、今作も期待大でお迎えしました
結果! 大大大満足!
どの作品にも単語一つにも全力で向き合うみくのしんさんの読書は、とても真摯で誠実。みくのしんさんの感性の豊かさにも驚かされ続け、中でも枕草子の読み解きは圧巻でした。古文って感覚で読み進められるんだ…?!
英語の授業と同じように辞書を引き引きノートに現代語訳を用意するのが古文の読み方だという刷り込みが自分の中にあることに、今日初めて気付きました
「とっぱらう ──自分の時間を取り戻す『完璧な習慣』」 ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー/櫻井祐子=訳 読了
3年前くらいにSNS(Twitter)を始めました。Twitterを介して趣味の合う人達と交流するのは楽しかったけど、それまでとは比べ物にならないほど大量に、一方的に注ぎ込まれ続ける情報に押し潰されそうになったのもまた事実
今の社会はいろんな道具やテクノロジーがあってとても便利だけれど「もっと早く(もっとたくさん)」がデフォルトになっていて、その速度感は人間の心身が適応できる範囲を超えてるんじゃないかという気がしていたので、参考になるだけでなく共感できる点も多い一冊でした
新しい本棚を買いたいけどサイズをどうするか決めかねている今日この頃
高さと幅は目処がついてるけど奥行が……文庫本やB6版の本を前後で収納できるようにしたいから、内寸25cmあればいいかな?
大は小を兼ねるというけど、設置場所が2階なので大きすぎるのも床が抜けそうで怖いので……悩ましい……
「すべての、白いものたちの」ハン・ガン 読了
1ページめを開いて、文を目で追い始めて早々に、ガツン!ときました
難しいことばを使ってるわけではない。単語そのものは何ということのないありふれたものばかり。なのに、単語がつながり一つの文章になると、途端にこうも強く胸を打つ。読書するたびに感じる不思議をより強く感じた一冊でした
「ノーベル文学賞を受賞した作品である」以外の前情報を入れずに読み始めたこともあり、初読時は詩(あるいはエッセイ)だと思っていました
解説を読んだ後もう一度最初から読み直したら、真白な霧の中に薄らと見える物の輪郭みたいに、物語がじんわりと浮かんできて、それも衝撃でした
「僕には鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴 読了
ものすごく面白かった!!
シートン動物記やファーブル昆虫記を夢中になって読んでいた小学校低学年の頃に戻ったみたいに、ページを繰る手が止まらなかった。あのワクワク感をこの年になって再び感じられるとは、まさに僥倖。本から得られる知識だけでなく、嬉しさや楽しさなど感情の面でも良い刺激をもらいました!
動物言語学という新しい学問、とても興味深いので、これからもアンテナを張っておきたいと思います。そして鈴木先生の今後ますますのご活躍を楽しみにしております!
一番印象的だったのは、ラストの淡々とした進行
物語の終わりとして、とても美しいと思う
静寂と余韻は相性が良い
「サイレントシンガー」小川洋子 読了
発売後すぐにお迎えしていた一冊をやっと読了
起承転結、序破急、三幕構成など、小説には『型』があって、その型は主人公が悪を倒したり恋を成就させたりといったゴールに向かい直走るラインであることが多いわけですが、私の場合、実生活で疲れている時にそういうお話を読むのは、ちょっと苦しい。物語の世界でも頑張らなくちゃいけないのかと思うとしんどくて、読むのを一旦おやすみするということがままある
でもこのお話はそういう「目標に向かうぞ!ゴールするぞ!」の型からは外れてるので、心穏やかに読めました。タイトル通りの静かな物語でした
小川洋子さんの小説、やっぱり好きだな
知り合い全員に平等に接するって難しい
「知り合い」に親友〜友人〜顔見知りといった感じでグラデーションがあるように、人と人との関わりって強弱(濃淡)のグラデーションがあると思う
それを無いものとして十把一絡げに「交友有り」としてしまうと、自分の処理能力をたやすくオーバーしてしまって、結局、どこかで取りこぼして不義理なことをしてしまう
なのでどこかで線引きする必要はあるんだろうなと思う
しかし、その境界線あたりにいる人との関係がまた難しい。一貫性をもたなければ…
というようなことに思考のリソースを割かれているのでモヤモヤしている
勉強のための参考書を買いに、仕事帰りに本屋さんに寄りました
夏休み用に小説コーナーが広く展開されていて、参考書の前にそっちに引き寄せられてしまった。すごい吸引力だった。予算がなかったので眺めるだけになってしまったけど、やはり本屋さんは心踊る場所だなぁ
次に行った時は、読まなくちゃ、じゃなくて、読みたいな、と思う本をお迎えしたいな
「増補改訂版 スマホ時代の哲学 『常時接続の世界』で失われた孤独をめぐる冒険」谷川嘉浩 読了
Twitterを初めて以来ずっと感じていた焦りや重圧みたいなものがそのものずばり取り上げられ説明されていました。それだけでも自分にとっては収穫の大きい一冊でした
肝心の哲学の部分もとっつきやすい切り口で、哲学初心者でも理解しやすかったです
哲学書の類を読もうとして、でも何を言ってるのか言いたいのかがいまいち理解できず結局途中離脱してしまったという経験が複数回あるんですが、その理由も本書を読んで理解できました
参考文献がたくさん載っているのも嬉しい。気になる資料を少しずつ読んでいきたい
美味しいごはんができるというだけでなく、後片付けがラクというのも嬉しいポイントでした
自炊したい、しなくちゃ…でも手の込んだ料理は…と悩んでいる方にこそおすすめしたい一冊です
肉と玉ねぎと塩(と水)があれば何とかなる
あと、フライパンの材質についての解説(得意/不得意な調理法や食材)が載っていて、これもまた参考になる情報でした
(現在使用中のフライパンのテフロン加工が劣化してきており買い替えを検討中だったのですごくありがたい)
「パリ在住料理家のシンプルレシピ フライパンひとつで毎日、家フレンチ」えもじょわ 読了
以前からえもじょわさんの動画を拝見していたのですが、このたび本業であるフランス料理のレシピ本を出されたとのことで気になっていた一冊
早速、「基本の軽い煮込み料理」のレシピを参考にして本日の夕食を拵えてみました
えもじょわさんが再三述べているコツを守ると、鶏肉・玉ねぎ・塩でとてもおいしい鶏の煮込みができました!(今回は嵩増しに人参とピーマンと水菜も入れましたが、味のバランスが崩れるなんてこともなく、ただただおいしい仕上がりでした)
今後も頼りにさせてもらいます!
次はボロネーゼパスタを作ってみたい…!
手軽で美味しいごはんができるだけでなく、後片付けがラクというのも嬉しいポイントでした
自炊しなくちゃ…でも手の込んだ料理は…と悩んでいる方におすすめしたい一冊です
肉と玉ねぎと塩(と水)があれば何とかなる
本日はカフェでおいしいモーニングをいただいてから本屋さんへと繰り出しまして、思う存分、本のある空間を堪能してきました
本日お迎えしたのは3冊
「サイレントシンガー」小川洋子
「すべての、白いものたちの」ハン・ガン/斎藤真理子 訳
「パリ在住料理家のシンプルレシピ フライパンひとつで毎日、家フレンチ」えもじょわ
気になってた本をお迎えできて大満足!
五日前に小川洋子さんのエッセイを読んだばかりなので、まるで畳み掛けるような新作発表(6年ぶりの長編!)で驚いた
読みたいな
お迎えリストに入れておこう
著者6年ぶり、世界が待ち望んだ長篇小説400枚。
━━━━━━━━
小川洋子
『#サイレントシンガー』
━━━━━━━━
《 本日発売 》
沈黙を愛する人々の暮らす「アカシアの野辺」で育ったリリカ。
彼女の歌声は物言わぬものに寄り添う不思議な響きをもつ。静かな傑作。
▼詳細はこちらから(文藝春秋BOOKS)
books.bunshun.jp/ud/book/num/...
1巻の中でやけに印象深かったのが、主人公である少女・真秀が重労働である稲の刈り入れが好きだったと思いを馳せる場面
つらい労働の対価として得られる、椀にいっぱいの粥。その熱と重みの描写に、糧を得たことに対する純粋な喜び、自分の働きが家族を生かしているのだという誇りと安堵、それと表裏一体の重圧と不安が読み取れて、胸がぎゅっとなった
母の病が重くなり看病のために刈り入れにさえ行けなくなった真秀のこの回想に胸を打たれたのは、私自身が労働者となったことや親の看病看護が他人事ではない年齢になったことと無関係ではない気がする
「銀の海 金の大地 1」氷室冴子 読了
オレンジ文庫で復刻した「銀金」1巻、読了しました
自分の好み(古代日本を舞台にしたお話が好き)の形成に多大な影響を及ぼした一作が再び書店で平積みにされているのを見つけた時の衝撃といったら……!
本当にびっくりしたし、また会えてとても嬉しい
物語の世界に入り込むまでにちょっと時間がかかってしまったけど、一度入り込んでしまえばあとはもうぐんぐん読み進めるばかりでした
やっぱり好きです
「遠慮深いうたた寝」小川洋子 読了
物語を読む体力がない…そんな疲労困憊の日々にも寄り添ってくれたエッセイ集
就寝前に少しずつ、のんびりと読み進めました
自分もずっと川の近くで暮らしているので、「川と私」にとても共感しました
作家や小説が紹介されている篇もあり、興味を引かれたものについてはメモを取りました
欲しい本リストが伸びていく喜び(しかし無尽蔵に伸びていくので買うのも読むのも全然追いつかない…)
読書スペース作り
本日は棚に詰め込んだモノの選別をしていますが、リング(金具)式のメモ帳やノートが山ほど出てきて頭を抱えています(ノートならまるまる紙として処分できるけど、リング式は金具と紙で分別しないといけないのでとても手間がかかるのです)
メモ帳やノートって記録を“残す”ものだから処分する時のことまでは考えずに好きなように買ってたな…次からはなるべくノート式を使うようにしようかな…と、これまでのモノの選び方を振り返りつつ反省しつつ、ゆっくり作業中