ねも

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@nemolegit.bsky.social

本を読んだり散歩をしたり。

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5 days ago

森肇志『[増補新装版]自衛権の基層 国連憲章に至る歴史的展開』p.274〜275

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5 days ago

本来侵略とみなされるべきでない状況において,侵略国とみなされるべきでない国家が侵略国とみなされ,それに対して集団的な軍事行動が正当化されるならば,それが世界戦争になることを止めるものはなにもない,ということが危惧されたのである.主観的判断がもたらすこうした危険は,個別的自衛権についても生じるものではあるが,その集団性のゆえに,集団的自衛権の場合により強調されたのであり,それに対して発動要件を限定することによってその危険を縮減しようとしたのである.その意味で,集団的自衛権の先駆と個別的自衛権との発動要件の区別─前者の限定─は,集団的自衛権のもつ,根本的な危険性から導かれるものであった(第4章).

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5 days ago

 この点に加えて,戦間期における集団的自衛権の先駆の発動要件は,個別的自衛権の発動要件よりも,限定的に定義されていた.この区別は,当時不可欠なものと考えられていたが,それは,集団的自衛権の先駆とされたものは,集団安全保障と対立し,世界戦争を引き起こす危険があると考えられていたからである.そうした危惧は,一方で,侵略を定義し,侵略国を認定することの難しさから,他方で,集団的自衛権の先駆が,集団安全保障体制による侵略国の認定なしに集団的な軍事措置をとることを正当化するものだという基本的な性質から生じていた.

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5 days ago

集団的自衛権は,1945年に国連憲章が制定された際に国際法上はじめて認められた新しい概念とみなされることが多いが,戦間期において,集団的自衛権の先駆というべきものを見出すことが可能である.とく注目すべきことは,その時期の集団的自衛権の先駆と個別的自衛権とが,機能だけでなく,その発動要件という点でも異なるものとして理解されていたということである.
 一般に共有されているように,集団的自衛権は,直接に攻撃を受けていない他国に,攻撃された国を援助するために武力を行使することを認めるものであり,直接に攻撃を受けた国の反撃の権利を認める個別的自衛権と,機能という点で異なることは言うまでもない.

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2 weeks ago

三谷太一郎『大正デモクラシー論 吉野作造の時代』所収「思想家としての吉野作造」補注から

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2 weeks ago

吉野は民本主義と「善政主義」との対立点をより明確にする必要を感じたと思われる。政治の目的として「一般民衆の利福」を掲げるという点では、民本主義と「善政主義」とを区別することはできないからである。そこで吉野は民本主義の本質的な要素を政治の目的ではなく、もっぱら政治の方法を求める立場に立つにいたったと考える。すなわち政治の方法や手段は問わず、もっぱら政治の結果を重視する「善政主義」に対立するものとして、民本主義を改めて打ち出したのが大正七年一月の論文であったと思われる。吉野の民本主義の重要なモティーフとして、寺内内閣の「善政主義」に見られるような結果主義的政治観に対する批判を読み取るべきであろう。

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1 month ago

「別様でもあり得たが現にこのようにある」から思考をはじめるということ。

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1 month ago

これは普通の「投票」とか「選挙」とかではなく、自分の指導者的使命[ベルーフ]にたいする賛同を要求する男の、その使命に寄せる「信仰」の告白である。」
M.ヴェーバー「新秩序ドイツの議会と政府」

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1 month ago

「能動的な大衆民主化が位置するのはつぎの事実である。すなわち、政治指導者は、名望家層内部における資格の承認にもとづいて候補者たることを宣言され、そのあと議会でぬきんでることによって指導者となる、こういう過程をもはやたどることなく、大衆デマゴギー的手段を用いて大衆の信任と信用そのものを、したがって権力を獲得する、これである。これは、ことがらの本性上、指導者選抜のカエサル主義的な転換を意味している。じじつ民主制度はすべてこういう傾向を示す。特殊にカエサル主義的な手段とはなきか。それは人民投票[プレビスツイート]である。

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2 months ago

下半期で特によかったもの。当期初読。読んだ順。
『眠れる主権者』リチャード・タック
『評伝 福田赳夫』五百旗頭真監修
『擬制の論理 自由の不安 近代日本政治思想論』松田宏一郎
『シェルコレクター』アンソニー・ドーア
『帰れない探偵』柴崎友香
『匿名への情熱─政治と知的世界をつないだブレーン 楠田實』和田純
『亀たちの時間』フランチェスカ・スコッティ
『メモリー・ウォール』アンソニー・ドーア
『コンパートメントNo.6』ロサ・リクソム
『たとえば「自由」はリバティか 西洋の基礎概念とその翻訳語をめぐる6つの講義』渡辺浩
『民主的理性』エレーヌ・ランデモア
『ファシストたちの肖像』マイケル・マン

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3 months ago

水底に宝石あまた散りばめて光を返すきらめいて、青

ひとがいることすら知らず水の中 廻るあなたにひかりの梯子

その羽根の使い方さえ忘れても空を見るのね 鳥籠の君

二十年今でも残る日焼け跡 こころには塗るクリーム無くて

「わぁ、虹!」とそば焼く手止め暮れの空6時のビーチ響くポップス

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4 months ago
星空 星空

星💫

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6 months ago
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sunset🌅

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7 months ago
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目の前のひとに手を差し伸べるときのように|ねものろーぐ When given the choice between being right or being kind, choose kind. (拙訳:正しいことと親切なこととの間で迷ったときには、親切な方へ) 映画「ワンダー 君は太陽」から  座右の銘と言うと大げさだけれど、行動の準則にし続けていたいと思っていることばだ。「親切であること」と「正しくあること」は、重なることも多いだろう。ひょっとす...

note.com/cieletmer_cl...
昔自分が書いた記事を久しぶりに眺めて、我ながら↓のは結構いい解釈じゃないか?と思った。

>(When given the choice between being right or being kind, choose kind.の)“right”という単語について、ここでは、「言い訳ができること」といった意味で使われているのだと、わたしは解釈したい。

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7 months ago

“that's my greatest strength”というのも、誰でもスーパーマンになれるんだと、勇気をもらった。フィクション作品は虚構でも、現実に立ち向かう力をくれる。

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7 months ago

たぶんこう言っていたように聞き取ったのだけれど間違えているかも……

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7 months ago

お父さんがクラークにかけた“Your choices, your actions, that's what makes you who you are.”の言葉、クライマックスでクラークが言う“Despite not knowing what to do, I put one foot in front of the other and I try to make the best choices I can."は、「理念の国」アメリカの理念で、映画スーパーマンは人間性というものを讃え、奮い立たせる、胸を打つ作品だった。

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8 months ago

『天使も踏むを畏れるところ』は、名作『火山のふもとで』の前日譚に当たる物語。戦後の復興を遂げた日本の、高度成長期。新たな宮殿の設計、建設をめぐる建築家と建設官僚、宮内官僚、侍従たちの群像劇。作品の中心には、日本国憲法、戦後民主主義と共にある、象徴としての天皇や皇室のあり方とはどういうものか、という日本にとって避けられない根源的な問いがある。
『21世紀の日本政治』は、デジタル化とグローバル化の潮流の中で、執政がある程度上手くいきながらも閉塞感が拭えないわが国の政治について、雇用政策と高等教育政策を中心に論ずるもの。政治が問題なのは、場当たり的でも執政が上手くいっているからか。

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8 months ago

『ケイパビリティ・アプローチ』は、アマルティア・センと並ぶケイパビリティ・アプローチ論者であるマーサ・ヌスバウムによる概説書。「豊かさ」とは何か。そのリストを提示する。
『この村にとどまる』は、ファッショに、ナチスに、資本に、すなわち大きな権力に踏み躙られ、それでもなお歴史を背負って、先につなごうとした小さな人々の物語。石牟礼道子や森崎和江が好きなのと通ずるか。
『戦後日本と政治学史』は、現実政治とは一定の距離を置きつつ、「政治的なるもの」とは何か、その源泉と範型を汲み上げようとした、東大法学部や社研の知的伝統と、気鋭の学者が切り結ぶ好著。

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8 months ago

『水曜生まれの子』は、イーユン・リー待望の短編集第三作。尽きない哀しみと底に滲む諦念に似たユーモア。人の憐れさと生のままならなさを描いてなお、ある種の楽天が垣間見える。
『〈やわらかい近代〉の日本』は、自由を旨とし、現実主義的に秩序へのインストールを試みたリベラルモダニスト達を取り上げる。知識人として半身で体制に加わる彼らのやわらかな構想は、過去にあったひとつの潮流としてだけ扱っていいものかしら。
『FREE』は、政治哲学者が自らの少女時代を振り返る自伝の形を借りた思想的エッセイ。暗闇で人間にとっての自由を探す。大好きな『もっと、海を』にも通じる叙述のスタイル。

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8 months ago

『上海の螢/審判』所収の「上海の螢」は、恬淡とした、さらりとした、伸びやかな文体で、戦中の上海での風物や空気、人々の姿を慈しむように綴る名品。
『占領期』は、占領期の日本という変革と国難にあって、GHQという支配的な権力が存在する政治力学の中で、理念と大義、学識に裏打ちされた政策の企画、対人交渉と敢えてする政局を通じた舵取りを描く。
『独りでいるより優しくて』は、今期読んだものの中でピカイチ。ある事件にまつわる三人の人生の群像劇。時間と記憶と孤独と他者との関わり。ひとは誰もが孤児で、愛と安らぎを求め、同時にそれらを拒んでいる。しばらく別の小説に手が伸びなかった。

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8 months ago

『上海の螢/審判』武田泰淳
『占領期─首相たちの新日本』五百旗頭真
『独りでいるより優しくて』イーユン・リー
『水曜生まれの子』イーユン・リー
『〈やわらかい近代〉の日本 リベラル・モダニストたちの肖像』待鳥聡史、宇野重規
『FREE─歴史の終わりで大人になる』レア・イピ
『ケイパビリティ・アプローチ』マーサ・ヌスバウム
『この村にとどまる』マルコ・バルツァーノ
『戦後日本と政治学史』熊谷英人編
『天使も踏むを畏れるところ』松家仁之
『21世紀の日本政治 グローバル化とデジタル化の中で』曽我謙悟

上半期印象に残ったもの(今年初読のもののみ。)。読んだ順。

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8 months ago
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💫

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9 months ago

「戦後日本の保守体制は「私」の論理の拡張のなかで節度と抑制を失い、日本人を納得させる公共性を獲得しているとは思えません。同時に、革新陣営もまた社会主義の論理と運動のなかで挫折し、日本人を納得させる公共性を形成していません。私には戦後の日本人は、自らのものとしての国家を公共の場として、まだつくりえていないように思えます。」
粕谷一希「鶴見俊輔氏への手紙─戦後史の争点について」から

1978年に書かれたもので、今の政治的見取り図は、当時の保革の図式とは随分異なったものではあるものの、ここで指摘される公共性の形成の失敗というのは、現代においてより一層重く深刻に響く。

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10 months ago

悪意って変にクセになりそうで、わざとやっているつもりでもいつの間にか乗っ取られていそうでこわい。

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10 months ago

個々人の善意に期待しないシステムを構築することが必要だと考えることと、他人の言動を好意的、(先方の前提から素直に導かれたものであるという意味において)合理的に解釈し受け止めることとは、難しさはあれど両立すると思うし、その両立が協議と意思決定のあり方の要諦な気がしている。

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10 months ago
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翡翠葛

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10 months ago

『FREE─歴史の終わりで大人になる』が素晴らしい。無邪気でひたむきで感じやすい少女の目が見る体制と社会の変革。祖母ニニが体現する自律と引き受け。

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11 months ago

杉咲花も広瀬すずも清原果耶も、素敵な役とお芝居をみせてくれた。目で、表情で、声で、役が確かにその役のこれまでの蓄積の上に生きている人格であることを感じさせてくれる素敵な俳優。

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11 months ago

明日「片思い世界」を観てくる。最近俳優杉咲花のお芝居に強く惹かれているから、どんな役をみせてくれるのか楽しみでならない。

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